領域展開「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」を解説!効果や意味とは?
嵌合暗翳庭の初登場を
領域展開「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」とは?
領域展開「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」は作中のメインキャラ、伏黒恵の切り札となる技です。伏黒は呪術高専東京校に通う1年生でまだまだ若い呪術師ですが、由緒ある禪院家の家系に連なる優れた血筋もあり領域展開を若くして習得。 嵌合暗翳庭は発動すると足元に真っ黒に波打つ影が出現していましたが、直近で使用した際は人骨のようなものが浮き周囲を黒く染める不気味な風景が展開。彼は影を媒介とした「十種影法術(とくさのかげほうじゅつ)」の使い手であり、領域展開の見せる景色はその影響を受けていると思われます。
「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」の能力・効果
伏黒の術式の拡張
この領域展開のなかで伏黒は影で「自分の分身」を作り、操作することが可能になります。これにより分身を囮にしながら戦うなど、彼の戦術の幅は大きく広がることになりました。 また足元の影は底なし沼のようになっており、敵は呪力などで足場を作らない限りそこに吸い込まれるようになっています。 さらに通常時だと同時に2体までしか式神を出現させられない「十種影法術」の術式を拡張強化し、この領域展開のなかでは3体以上同時に出現させられることが可能に。これにより攻撃方法はさらに広がり、常に相手を惑わせながら戦うことができるようになります。
未完成の領域展開
作中でも屈指の攻撃力を誇る伏黒の領域展開ですが、実はこの領域展開はいまだ未完成の術となっています。伏黒本人もそれは承知しており、最初に発動したときにはこの術を「不完全」「不細工」と自ら酷評。 本来であれば領域展開は自身の技が「必中」となる空間ですが、嵌合暗翳庭には必中効果がなく、伏黒の能力を拡張・上昇させる効果しかありません。またこの領域には空間を分断する効果、つまり「結界」としての機能もなくこれもまた嵌合暗翳庭が未完成と言われる所以となっています。
「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」の登場回
初登場 | 単行本7巻 |
---|---|
2回目 | 単行本13巻 |
3回目 | 単行本19巻 |
嵌合暗翳庭の初登場は単行本7巻、八十八橋の特級呪霊を相手に発動しています。窮地に陥った伏黒が発動した領域展開は未完成ながらもその実力を大いに見せつけ、特級呪霊の打倒に成功しました。 2回目は単行本13巻、渋谷事変のなかで登場。このときは特級呪霊の領域展開に閉じ込められた禪院真希らを助けるため、自身の領域で呪霊の領域を中和するために使用しています。 そして直近では単行本19巻、死滅回游でのレジィ・スター戦に登場。強敵との戦闘に勝つための切り札として領域展開をおこないました。
渋谷事変での領域展開を
強敵レジィ・スターとの戦いを
「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」の手の形・元ネタ
嵌合暗翳庭の発動時、伏黒は両手をグーにした状態で指を交互に組むようなかたちで構えます。 この手のかたちは「薬師如来印」と呼ばれるかたちに酷似。薬師如来は十二神将を従える神であり、伏黒の式神のなかには十二神将の「摩虎羅(まこら)大将」をモデルにしていると思われる「八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょうまこら)」が存在。 この手のかたちは式神を従える伏黒と、十二神将を従える薬師如来を重ねてイメージされたものと思われます。
「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」の意味は?
嵌合暗翳庭の嵌合とは「2つのものがハマり合っていること」を意味しており、暗翳とは読んで字のごとく「暗いかげ」を意味しています。このことから嵌合暗翳庭には「固く閉ざされた真っ暗な領域」という意味があると推測することが可能です。 もしくはこの領域の能力が伏黒の能力を上昇させていることから、「術者と影がぴったりとハマり合い高め合う領域」という意味が込められているのかもしれません。
【考察】「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」を〇〇は使える?
原作212話で伏黒の身体を奪い受肉した両面宿儺。果たして彼は伏黒の肉体で嵌合暗翳庭を使用することができるのでしょうか。 作中で宿儺は伏黒の肉体を奪ったあと、彼の術式である十種影法術を使用しています。このことから、宿儺は伏黒の領域展開も使えると予測することが可能。ですが宿儺は自身の領域展開として「伏魔御廚子(ふくまみづし)」を持っており、2つの領域展開を同時に所持できるかははっきりしていません。
「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」は最強クラスの領域展開
未完成でありながら作中でも屈指の能力を誇る「嵌合暗翳庭」。 伏黒の身体が宿儺に奪われたことで、この術にも様々な展開があると予測できます。これを機に『呪術廻戦』を読み返し、改めて嵌合暗翳庭の強さをチェックしてみてはいかがでしょうか!
嵌合暗翳庭の初登場を