伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)の声優は誰?「よかったな」の意味や妻との出会いも徹底考察【呪術廻戦】
禪院家に生まれ、婿養子として伏黒家に迎えられた伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)。アニメ2期での突然の登場に「誰!?」となった人も多いのではないでしょうか。 禪院真希と同じ天与呪縛によるフィジカルギフテッドを持ち、五条悟とも激戦を繰り広げた甚爾。ですが禪院家からは不遇な扱いを受けており、また渋谷事変ではまさかの復活を果たすことに……!?この記事ではそんな伏黒甚爾の過去や強さについて徹底解説していきます! ※この記事は『呪術廻戦』の重要なネタバレを含みます。
タップできる目次
- 【プロフィール】『呪術廻戦』伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)とは
- 【声優】アニメ伏黒甚爾役:子安武人(こやす たけひと)
- 【考察】復活後なぜ自害した?「よかったな」の意味とは
- 【かっこいい】パパ黒こと伏黒甚爾のここが魅力!
- 【筋肉】天与呪縛:フィジカルギフテッドとは
- 【妻】恵の母親は誰?出会いは?
- 【死亡①】懐玉・玉折編にて五条と交戦
- 【死亡②】渋谷事変にて復活
- 【強さ】伏黒甚爾の能力や戦闘スタイルは?
- 【家族】恵や津美紀との関係性を解説
- 【関係性】伏黒甚爾と関係のあるキャラたち
- 【経歴】伏黒甚爾がろくでなしになった理由とは?
- 【道具】伏黒甚爾が使う呪具・武器庫呪霊を紹介!
- 【名言】伏黒甚爾のかっこよすぎる名シーンを解説
- 【人気】伏黒甚爾の人気投票順位は?
- 『呪術廻戦』伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)は圧倒的強さを誇る恵の父親だった
【プロフィール】『呪術廻戦』伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)とは
パパ黒の概要
誕生日 | 12月31日 |
---|---|
身長 | 不明 |
年齢 | 不明 |
趣味・特技 | ギャンブル |
好きな食べ物 | 肉とモツ |
嫌いな食べ物 | 酒(全く酔わないため) |
ストレス | 禪院家 |
声優 | 子安武人 |
伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)は、伏黒恵の実父です。物語開始時点では故人で、読者からは「パパ黒」と呼ばれることも。親子とあって恵とも雰囲気が似ていますが、甚爾のほうが目つきが悪く口の端に傷跡があります。 名門禪院家の生まれですが、彼には一切の呪力がありません。不遇な扱いを受けた末、出奔した彼は「術師殺し」の殺し屋としてろくでなしで狡猾なアウトローとして生きていきます。
伏黒甚爾は“お金に目が無い”ヒモ
基本的には金欠の甚爾は妻の死後、いろんな女性のもとを転々とし、いわゆるヒモのような生活を送っています。 彼の妻は恵を出産した後に亡くなっており、死因や年齢、名前など彼女の情報の多くは未だ謎に包まれています。術師殺しとして一応の稼ぎはあるのですが、大金を稼いでは一気に使ってしまうらしく、作者には「リターンのあるヒモ」と称されています。 また趣味・特技はギャンブルとのことですが、本編中では競馬を外し、お前は楽して稼ぐのは向いていないとも言われていました。浪費家の一面が垣間見えるシーンですね。
伏黒甚爾は元・禪院家?
伏黒甚爾は伏黒家に婿入りして名字が変わっていますが、もとは禪院甚爾でした。甚爾は26代目当主・禪院直毘人(ぜんいんなおびと)の兄の息子にあたります。 禪院家は「禪院家に非ずんば呪術師に非ず、呪術師に非ずんば人に非ず」を掲げる、呪力を持って生まれて当たり前の家系です。そんな一族に呪力ゼロで生まれてしまった甚爾は当然、一族の恥晒し者として扱われます。彼の性格が歪むのに十分なほど、かなり酷い幼少期を送ったようです。
【声優】アニメ伏黒甚爾役:子安武人(こやす たけひと)
アニメ『呪術廻戦』で伏黒甚爾を演じるのは、自身が代表を務めるティーズファクトリー所属の子安武人です。 第15回声優アワードで助演男優賞を受賞し、『ONE PIECE』のクザンや『銀魂』の高杉晋助など数多くの有名キャラを演じている彼。子安武人の渋く色気を感じる声は、危険な魅力を醸す伏黒甚爾にぴったりです。
【考察】復活後なぜ自害した?「よかったな」の意味とは
自害したのはなぜ?
過去編で五条に殺された甚爾ですが、渋谷事変でオガミ婆の降霊術により復活します。しかし、その時の甚爾は制御不能となり、殺戮兵器と化していました。そんな甚爾は恵と対峙しますが、恵の名前を問い、返答に満足して自害します。 甚爾の自害には、多くの読者が驚かされました。実は甚爾は「現世に興味がなかった」と、公式ファンブックにて明言されています。妻が亡くなり荒んでしまった彼は、彼女がいない現世に意味を持てなかったのでしょう。 そして生前の甚爾が五条と戦った際、最期に息子を心配する表情をみせていました。そんな息子が成長した姿をみて、本当に何も未練がなくなったのかもしれません。 また渋谷事変で呼びだされた甚爾は、恵を殺してしまう未来を察知して、自ら命を絶ったのではないでしょうか。
「よかったな」の意味とは?
甚爾が迎えた2度目の死の間際、恵に名前を問い、恵の名前を聞いた彼は息子である恵に「よかったな」と言い残しています。 この前に名前を聞き「禪院」ではないことを確認していたので、この「よかったな」は「禪院に売られなかったこと」に対してだと考えるのが妥当でしょう。モラルが異常に欠けている禪院家に息子を売った事実を、少しは気にしていたのかもしれません。
【かっこいい】パパ黒こと伏黒甚爾のここが魅力!
他とは違う異質な存在感
ほとんどのキャラは呪力や術式を駆使して戦いますが、呪力が全くない甚爾は生まれ持った天与呪縛で戦う稀有なキャラです。常人離れした身体能力で戦う姿は分かりやすい強さですし、魅力的に見えるでしょう。 特に、甚爾の強さがわかるのは陀艮戦。直毘人・七海・真希・恵の4人で戦っていましたが、乱入した甚爾によって陀艮は倒されました。4人でも苦戦していたのに、1人で陀艮を倒した甚爾の実力は作中でも上位の強さでしょう。 また、死滅回游の始まりで甚爾の存在がいかに話の根源に関わるのか発覚します。今、作中で起こっていることは甚爾という存在がきっかけだったと言っても過言ではないでしょう。 登場こそ少ないものの、そんな甚爾の強さと存在の重要性に、今でも甚爾の人気は絶えません。
呪力はなくても格闘戦が強いパパ黒は男なら誰でも憧れちゃうよね!最高にカッコいい!
その生き様と死に様
甚爾は禪院家のなかでも落ちこぼれとして生まれたためか、呪術界で生きるほかのキャラとは違う生き方をしています。そこも甚爾の魅力のひとつでしょう。 御三家に生まれる者はどうしてもその血筋から、家柄にとらわれ呪術界で生きていきます。しかし、呪力が全くない甚爾は禪院家にとらわれず、家を出てから自由に生きてきました。 禪院家を出た甚爾はヒモになり褒められた生活ではありません。しかし、妻となり恵の母親となる存在に出会ってからは、丸くなり甚爾なりに妻を愛していきます。 そして妻を失ってからは前のようにヒモ生活を送りますが、五条と対峙して最期に捨てたはずの自尊心を取り戻すために戦いを挑みました。戦いには負けてしまいましたが、作中でも珍しくいい最期を迎えたキャラでしょう。
作中でも自由に生きた珍しいキャラだよね。個人的にはパパ黒と奥さんのやり取りを見たかった!
【筋肉】天与呪縛:フィジカルギフテッドとは
伏黒甚爾は呪術界でも稀な、強力な天与呪縛(てんよじゅばく)を持って生まれています。天与呪縛とは、呪術師が生まれた時点で架されている先天的な縛りの総称です。 甚爾の場合は「呪力を一切持たずに生まれたこと」が縛りとなり、超常的な身体能力=フィジカルギフテッドを得ています。五条悟の術式反転「赫(あか)」を生身の身体で受けても平然としているあたり、人間離れした身体であることが分かりますね。
そしてその肉体の強さを証明するかのように、甚爾は発達した筋肉を纏う筋骨隆々な姿で描かれています。筋肉がよく見える服装で登場した懐玉・玉折編では、その姿にドキドキしたファンも多かったのだとか。 また呪力ゼロの彼は領域展開への出入りを自由におこなうことが可能。領域展開が持つ必中効果も効かない非常に厄介な相手であり、呪術師にとっては天敵とも呼べる存在です。
【妻】恵の母親は誰?出会いは?
明言はされていないものの、9巻75話で甚爾の妻らしき人物が描かれています。 赤ん坊を抱く人物で、一見すると甚爾のよう。しかしまつ毛の長さや表情の柔らかさから、女性のように見えました。死亡する直前に甚爾が思いだしているこの人物は、おそらく恵を抱く彼の妻でしょう。
時系列を整理すると甚爾は禪院家から出て行った後にこの女性に出会ったと思われ、その人生に大きな影響を与えられています。彼は妻を思い出すシーンで「自分も他人も尊ぶことない。そういう生き方を選んだんだろうが」と述懐。 このことから甚爾にとって彼女は「尊ぶべき唯一の存在」だったと推測することができます。荒れ果てた甚爾の心を癒し、優しさを芽生えさせるきっかけを作った妻。そんなひとを失った甚爾が、「誰も尊ばない生き方」を選び荒れていくのは仕方ないことのように思えますね。
【死亡①】懐玉・玉折編にて五条と交戦
懐玉(かいぎょく)編は『呪術廻戦』8巻65話から9巻75話で描かれた、五条悟や夏油傑たちが高専の2年生だった頃の話です。その中で甚爾は過去に五条、夏油の両名と交戦しています。 ある日2人は、とある少女の護衛任務にあたることになります。少女の名は天内理子(あまないりこ)。天元(てんげん)という呪術界の根幹を支える存在を安定させるため、星漿体(せいしょうたい)と呼ばれる適合者の天内を守る事が2人の任務でした。 そして天内を殺すため、差し向けられた刺客こそが伏黒甚爾だったのです。
星漿体・天内理子の暗殺依頼
天内を暗殺するため、甚爾は策を巡らせます。当時から五条の強さは飛び抜けていたため、五条を殺さずに天内を殺すことはできないと判断した甚爾。 彼はまず五条を殺すため、天内理子に時間制限付きの懸賞金をかけることにします。一方、五条は長時間の護衛に神経を擦り減らしながらも、見事に天内の護衛を果たし、高専の結界内までたどり着くことに成功しました。 しかし、五条の僅か一瞬の油断をつき、甚爾は彼を刀で貫くことに成功します。甚爾の一撃を受けながらも致命傷は避けた五条は、天内を逃がすために夏油を行かせ単独で甚爾との戦闘を開始します。しかし、彼の“六眼”を以てしても、天与呪縛によって呪力を持たない甚爾の動きは読めません。 特級呪具・天逆鉾(あまのさかほこ)をはじめとした、数々の呪具と呪霊を操る甚爾の前に、遂にあの五条悟が倒れます。
甚爾vs夏油・五条の戦い
五条を下した甚爾は夏油に追いつき、天内理子を殺害しました。直後に夏油との戦闘が始まります。 夏油との戦いでも、甚爾の強さは圧倒的でした。術式により呪霊を操る夏油でしたが、彼の持つ呪霊の中でも最高の堅さを誇る「虹龍」を甚爾はあっさりと切り裂きます。その後も甚爾の持つ武器庫を奪おうと夏油は策を弄しましたが失敗。甚爾により何度も体を斬りつけられてしまいます。 夏油が呪霊繰術の使い手だということもあり、夏油の死後、彼の取り込んでいた呪霊が解放される可能性を危惧した甚爾。彼の判断により、辛うじて夏油は一命を取り留めました。その後、天内の暗殺に成功した甚爾は天内の死体を依頼者に引き渡しました。 そして、死体を引き渡したその帰路、彼の前に、殺したはずの五条悟が立ちはだかるのです。
復活した五条が登場
死の間際、反転術式をはじめて成功させた五条。そしてそれは、本当の意味で五条悟が現代“最強の術師”として完成されたことを意味しました。 その実力は、もはや甚爾を以てしても届かぬ次元の強さでした。捨てたはずのプライドが復活し戦いを挑んだ彼は、五条の放つ完成した「虚式 茈」の前に敗れ去ります。そして圧倒的な力で半身を抉られ、恵を想うような言葉を五条にかけた後この世を去ったのでした。
【死亡②】渋谷事変にて復活
時は流れ現代、11巻にて伏黒甚爾は予想外のカタチで復活を果たします。 渋谷事変にて2級術師である猪野琢磨(いのたくま)は、渋谷に降ろされた帳(とばり)を消すため虎杖悠仁、伏黒恵とともに呪詛師3人組と交戦を開始しました。彼らを分断させ、自らは呪詛師2人、オガミ婆とその孫との戦いに臨みます。 善戦を続けた猪野でしたが、オガミ婆の術式が発動したことにより戦局は急変することになりました。
復活の原因は降霊術
オガミ婆の術式は孫に死者を憑依させる降霊術です。オガミ婆が憑依する対象として名を呼んだ死者の名前こそ、禪院甚爾でした。ちなみにオガミ婆が禪院の名で甚爾を降霊しているのは、降霊術では生まれたときにつけられた名で死者を呼ぶことが多いからです。 その後、降臨した甚爾は猪野を圧倒。更には憑依先の孫の意識を乗っ取り、オガミ婆を殺害します。こうして、戦場と化した渋谷に新たな混沌の種が放たれることになりました。
陀艮(だごん)と戦闘
伏黒恵、七海建人(ななみけんと)、禪院真希、禪院直毘人(ぜんいんなおびと)の術師4名は、特級呪霊・陀艮(だごん)との死闘を繰り広げていました。 陀艮の領域「蕩蘊平線(たううんへいせん)」から抜け出すため、恵は領域に穴を穿ち、脱出を試みます。しかし脱出直前の彼らの前に、領域に開けた穴から甚爾が参戦しました。 戦いを求め殺戮人形と化した甚爾は、特級呪具・游雲(ゆううん)を真希から奪い、陀艮に戦闘を挑みます。瞬く間に陀艮を祓った甚爾は、次なる強者に狙いを定めます。その対象は伏黒恵でした。 恵をその場から連れ出し、両者による殺し合いが幕を開けます。
息子・恵(めぐみ)との再会後に自害
陀艮との戦闘で領域を使用し、最早余力のない状態の恵は甚爾相手に短期決戦を仕掛けることに。甚爾の不意をついたカウンターを決めようと画策するのですが、完全に決まったと思われたカウンターも甚爾の身体能力の前では簡単に躱されてしまいます。 絶体絶命の最中、恵は切り札を晒す決意を固めました。しかしその直前、甚爾は恵に「オマエ名前は」と問いかけます。自我を失い戦いだけを求めていた甚爾が、恵が自分の息子であると気付いたのです。 相手が自分の父だとは知らず問いの真意が分からぬまま、恵は「伏黒」だと返します。そして「禪院じゃねえのか よかったな」そう言い残した甚爾は、自らの頭に呪具を突き刺して自害。彼は恵に疑問を抱かせたまま再びこの世を去ることとなりました。 彼の2度目の最期は息子を思いやり潔く自害という、彼らしくも彼らしくないものとなっています。
【強さ】伏黒甚爾の能力や戦闘スタイルは?
天与呪縛
呪力を持たぬ身でありながら、その実力は作中でもトップクラスである伏黒甚爾。彼の強さの大半は、天与呪縛によるフィジカルギフテッドであることは間違いありません。天与呪縛とは強大な力を得る代わりに多大な犠牲を払う生まれながらの呪縛を指します。 甚爾は呪力を持たない代わりに、驚異的な身体能力を持ちこの世に生まれたのです。作中で他に天与呪縛を受けているキャラには、与幸吉(むたこうきち)や禪院真希(ぜんいんまき)がいます。
呪具の使い手
彼自身は呪力を持たないため、戦闘の際にはそれ自体に呪力のこもった呪具を使います。禪院真希と同じですね。 実に多種多様な呪具を所持しており、中には特級に分類されるものも。また、呪具を保管しておくために専用の呪霊を飼いならしています。とても高価な呪具をいくつも所持しているのは、伏黒甚爾が禪院家の人間が故でしょう。
【家族】恵や津美紀との関係性を解説
伏黒恵との関係は?
伏黒甚爾は伏黒恵の実の父親です。妻の死によりある種の自暴自棄に陥っていた甚爾は、本編中に恵が語っていたように彼を捨てました。また「恵」という名前を付けたのは、父親である甚爾です。しかし彼はそれすらも忘れており、名前を聞いた際は「誰だっけ」と発言しています。 自身が名付けた実の息子の存在すら忘れてしまう、薄情な甚爾。恵は、両親が自分を禪院家に売り払い、蒸発の資金にしたと勘違いをしていました。しかし真実は少し違います。 呪力を持たない甚爾にとって禪院家はゴミ溜めのような環境でした。しかし術式を持って生まれた恵ならば自分とは違い、禪院家では重宝されるだろうという考えがあったのです。 妻の死後、自身も他人も尊ぶことのない生き方を選択した甚爾。彼の恵に対する感情が、亡き妻との約束を果たすためのものだったのか、親としての愛情だったのかは定かではありません。
恵の姉・伏黒津美紀は娘?
伏黒津美紀(ふしぐろつみき)は甚爾の実の娘ではありません。津美紀は甚爾が再婚した女性の連れ子で、2人の関係は義理の親子となります。互いに連れ子を伴っての再婚だったため、津美紀と恵も血の繋がりはありません。 甚爾と津美紀の母は、小学生だった子ども2人を残して蒸発しています。甚爾に関しては、再婚後わりとすぐに蒸発しているようなので、津美紀との直接の関わりはあまりなかったのではないでしょうか。
【関係性】伏黒甚爾と関係のあるキャラたち
五条悟
五条は甚爾を殺害した人物です。呪術界では五条を知らないものはいないので、もちろん甚爾もその存在を知っていました。まだ五条が幼い頃に甚爾は会いに行ったこともあり、その時から五条の実力を見抜いています。 その経験をもとに過去編では、作戦を立ててフリーの呪詛師を雇い五条が鈍るまで追い込みました。その効果は抜群で、五条を殺害するきっかけとなります。 五条に対する思いはあまり作中では語られていませんが、五条のことを「否定したくなった」と言い、呪術界の頂点と捉えているようです。自分を冷遇した呪術界の1人なので、あまりいい印象は持っていないでしょう。
禪院直哉
禪院直哉は次期禪院家の当主ですが、甚爾の実力を認めその存在に憧れていました。幼い直哉は甚爾の噂を聞き、「どんなショボくれた人なんやろ」と一目見ようと会いにいきます。しかし、目の当たりにしたのは圧倒的な実力を持った甚爾の姿でした。 それ以来、直哉は甚爾に憧れその存在に追いつこうと努力します。真希が覚醒して甚爾と似た存在になった時には「オマエは甚爾君やない」と、その存在を否定していました。 なお、甚爾が直哉のことをどう思っているかは明らかになっていません。しかし、直哉は禪院家のものなのでよく思っていないでしょう。
孔時雨(こん しう)
孔時雨は甚爾に仕事を斡旋する仲介業者で、付き合いはそこそこ長く、芥見下々は公式ファンブックで付き合いは10年以上?とコメントしていました。 あくまでもビジネス上の関係でしょうが、甚爾が仕事で得たお金で「飯食おう 接待に使ってる店連れてけよ」と言っていたので、ある程度の仲の良さが感じられますね。 天内理子の殺害の時には甚爾の計画の狙いを見抜き、甚爾が殺せと言った黒井を生かしたほうがいいと判断して生かす姿もありました。その姿から優秀な人物であることが分かります。そんな孔時雨だからこそ、甚爾もビジネスの相手として選んでいるのでしょう。
禪院直毘人
禪院直毘人は甚爾の伯父にあたる人物で、禪院家26代目当主です。禪院家の人間なので、もちろん甚爾は直毘人のことをよく思っていないでしょう。 しかし、直毘人は禪院家のなかではまだまともな部類の人物です。そのため、ほかの禪院家の人と比べるとまだ関係は良好だったのかもしれません。 甚爾が現代に蘇った時には、直毘人と会い恵を禪院家に売った時のことを思い出していました。その時には、もし恵が「相伝ならば8」と言っていた甚爾に対し、「相伝ならば10」と直毘人は器の大きさを見せています。 実際に直毘人の遺言では「(五条になにかあった時)恵に当主の座と全財産を譲る」と残していました。
【経歴】伏黒甚爾がろくでなしになった理由とは?
禪院家の日陰者として扱われる
禪院家は「術師であらずんば人にあらず」という家です。そんな禪院家に生まれた甚爾は、呪力をまったく持っていませんでした。当然家では迫害され、ひどい扱いを受け続けたことで完全にグレてしまいました。 禪院家の一員としてグレていた頃、実は甚爾は幼い五条悟と出会っています。有名な五条家の子供を見に来た彼は、背後に立った自分の方に振り向く悟をみて驚きました。フィジカルギフテッドである甚爾は、背後に立ち気づかれたことがなかったのです。 この頃から、2人の因縁は始まっていたと言えます……!
ヒモ生活の中で恵の母と出会い、婿入り
禪院家を出てからの甚爾は、女性にモテたようでヒモとして生活していました。普通のヒモとは一味違い「リターンのあるヒモ」だったようで、ドカンと大金を稼ぎなくなるまで使う生活を繰り返していたようです。 そして出会ったのが、後に伏黒恵の母となる女性でした。彼女に惚れた甚爾はまともになり、伏黒家に婿入りをします。しかし恵の母が恵を産んですぐに亡くなったことで、再び荒んでしまったのでした。
恵を禪院家に売り、術師殺しに
恵の母が亡くなった後、津美紀の母となる女性と付き合うも、結局は蒸発してしまった甚爾。その後は賞金や報酬目当てに仕事をする暗殺者となり、「術師殺し」の異名で呼ばれるほどになりました。 その間に彼は、息子である恵を自分を迫害した禪院家に売っています。当主と金額の交渉をしている描写もあり、1番の目的は金だったのでしょう。しかし「俺にとってはゴミ溜めでも術式があれば幾分ましだろ」とも語っており、少しは親心もあったのかもしれません。 そうはいってもヒモとして生きていたことや息子を売った事実を考えると、「ろくでなし」と言われるのもしょうがないでしょう。
【道具】伏黒甚爾が使う呪具・武器庫呪霊を紹介!
武器庫呪霊
等級不明の呪霊ですが、学生時代の夏油の発言から3級以下の呪霊であることは間違いありません。 体内に数々の呪具を収めるこの呪霊は特別な呪術を用いず、犬や猫に躾を施すようなカタチで、甚爾とのあいだに主従関係を築いています。そのため武器庫呪霊を他人が瞬時に取り込むことはできず、致命的な隙を甚爾に与えてしまいます。 甚爾の死後、この呪霊は中の呪具ともども夏油に回収されることとなりました。
天逆鉾(あまのさかほこ)
天逆鉾は特級呪具で、その効果は発動中の術式の強制解除です。 短刀のようなカタチをしたこの呪具の存在こそが、無下限の術式の使い手である五条悟に致命傷を与えることができた決定的な要因でした。無下限という最強の術式ですら無効化するこの呪具の効果はまさに破格といえます。 身体能力においては無類の強さを誇る甚爾にとって、もっとも相性の良い呪具です。
その後五条悟が破壊
対五条戦で切り札として使われた天逆鉾は、甚爾を倒した五条が回収。海外にて破壊か封印によって処分されたことが分かっています。そのため、過去編以降は登場していません。
万里ノ鎖 (ばんりのくさり)
五条との再戦時に甚爾が使用した鎖の呪具です。掲載時は等級不明の呪具でしたが、公式ファンブックにて特級呪具であることが判明しました。 その能力は、伸縮自在で持ち手側の鎖を敵に見せないという「縛り」の範囲内でなら、どこまでも伸ばすことができます。甚爾は武器庫呪霊の体内に持ち手を飲ませたままにすることで、この縛りを克服していました。 作中ではこの鎖の反対側の先に天逆鉾を付け、振り回して投げつけています。
釈魂刀(しゃくこんとう)
釈魂刀(しゃくこんとう)は五条・夏油との戦闘で甚爾が使っていた大ぶりの刀の呪具です。柄の部分にファーのような装飾がついているのが特徴。当初は名称不明だったため、「5億円ソード」と読者の間では呼ばれていました。 その能力は対象の硬度を無視して、魂を斬ること。無生物の魂すら見抜く目を持つ者が使ってこそ、その真価が発揮されます。等級は不明ですが、その能力から特級が妥当でしょう。
真依の最後の力で釈魂刀のレプリカが誕生
渋谷事変後は釈魂刀のレプリカを、甚爾と同じく完璧なフィジカルギフテッドに覚醒した真希がメインの呪具として使っています。このレプリカは真希の双子の妹・禪院真依(ぜんいんまい)が死と引き換えに生み出し、真希に託したものです。
游雲(ゆううん)
後に様々な人物の手を渡り歩くことになる特級呪具です。三節棍であるこの呪具は、元々の出自は不明ですが0巻にて夏油が乙骨との戦いの際、武器庫呪霊の中から引き出して使用しています。その後は高専に回収され、五条の手回しで真希の手に渡りました。 陀艮(だごん)戦の際、游雲を甚爾は真希から無理矢理奪いとります。その後、游雲の両端を激しく打ち合わせることで、槍のように先端を鋭利に加工。殺傷力を増したこの游雲によって、陀艮は祓われました。 游雲自体には特殊な術式は施されておらず、純粋な力の塊であると描かれています。ゆえに使用者の腕力に効果が大きく左右されますが、作中最強の身体能力を持った甚爾にはまさに鬼に金棒です。
【名言】伏黒甚爾のかっこよすぎる名シーンを解説
「自尊心(それ)は捨てたろ」
覚醒した五条に敗北した甚爾は「自尊心(それ)は捨てたろ」と独り言を呟いています。 いつもの甚爾なら覚醒した五条との勝負は一銭にもならないし、トンズラしていたはずでした。しかし、覚醒した五条を前にして、今まで自分を冷遇してきた呪術界のトップを否定してねじ伏せたいと思ってしまいます。その結果、覚醒した五条と戦い敗北してしまいました。 最後に自尊心を取り戻すために戦った甚爾の死に際は、ファンの中でも人気がある屈指の名シーンのひとつです。
全てを捨て去った者の 剥き出しの肉体 その躍動を!!
この「全てを捨て去った者の 剥き出しの肉体 その躍動を」は渋谷事変で陀艮の領域内に甚爾が乱入した際、その姿をナレーションした時の言葉です。 陀艮の領域に乱入した甚爾は不気味な笑みを浮かべながら宙を舞います。その姿は不気味ながらも圧倒的強者の雰囲気を持った姿でした。 その雰囲気やナレーション通り、甚爾は1人で陀艮を倒す活躍を見せます。やはり甚爾は強者だと再認識させられるカッコいい名シーンでした。
【人気】伏黒甚爾の人気投票順位は?
甚爾の存在が話の根幹に関わるとしても、過去編と渋谷事変しか出番がなく登場シーンは多いと言えません。そんな甚爾の人気投票の順位は何位でしょうか。 1回目が行われた時は甚爾はまだ描かれていなかったためランキングにいません。しかし、2回目では9位、3回目では11位と出番の割に高い順位を保っています。さらに2021年のバレンタインのチョコレートの数は54個も獲得して10位と高い順位です。 出番が少なくともやはり甚爾は作中でもインパクトがある存在であり、その人気は確かなもののようですね。
『呪術廻戦』伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)は圧倒的強さを誇る恵の父親だった
今回は伏黒恵の実の父親にして、「術師殺し」という異名を持つ伏黒甚爾について紹介しました。 天与呪縛によって呪力が文字通りに0である反面、それにより生まれた天性の身体能力は、作中でも上位の強さを誇る虎杖・真希を遥かに凌駕し、特級呪霊をも容易く屠っています。また非常にクレバーな性格をしており、生前の策略の数々は学生時代の五条・夏油両名を苦しめました。 彼は、故人でありながら降霊術といった形で登場を果たしているため、今後の登場がないとも限りませんよね。今後の『呪術廻戦』への期待が高まります!