2023年12月30日更新

死滅回游(しめつかいゆう)とは?ルール・プレイヤー・目的をわかりやすく解説!【呪術廻戦】

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呪術廻戦
(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

「死滅回遊」は、人間の呪力における可能性を見出した羂索が仕組んだ、呪術を与えられた者達による殺し合いゲーム。虎杖や伏黒をはじめとする高専メンバーたちも数多く参加した「死滅回遊」とは、一体どのようなものなのでしょうか。 この記事では、そんな「死滅回遊」の目的やルール、参加者などについて徹底解説します! ※この記事は現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。

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『呪術廻戦』死滅回游(しめつかいゆう)とは

死滅回遊は羂索が仕組んだ呪力を持つもの同士による殺し合いであり、彼が人間という呪力の可能性を求めて開始した恐ろしいゲーム。死滅回遊が始まるより前に羂索は1000人にマーキングをおこなっており、彼が封印を解くことを契機に能力が目覚めることになっています。 「殺し合い」とは銘打っているものの、よくある生存を賭けたバトルロイヤルということではなく、後に説明する8つほどの総則が最初から設けられているところも特徴です。

【目的】 死滅回游が行われたのはなぜ?

羂索の目的は「人類と天元の同化」

呪術廻戦 夏油傑
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

死滅回游は偽夏油こと羂索(けんじゃく)が始めました。彼は1000年前からさまざまな呪物を集めています。その呪物を取り込ませ真人の無為転変で覚醒させることで、1000人の術師を目覚めさせたのです。 彼の目的は「人類と天元の同化」です。11年前に星漿体の取り込みに失敗した天元は、すでに人間ではない高次元の存在となっていました。人間よりも呪霊に近い体質となった彼は、羂索の使う呪霊操術の対象内となっています。 死滅回游が行われている10の結界は、「人間を彼岸へと渡す境界を結ぶ結界」と繋がっていました。つまり羂索は、天元と人類を強制的に同化させ、人類を無理やり高次元な存在に進化させようとしているのです。そのため死滅回游は最終目的の前段階と言えるでしょう。

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虎杖らの目的は「伏黒姉の救出」と「五条悟の解放」

五条悟 呪術廻戦
(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

原作161話にて、遂に虎杖悠仁伏黒恵が死滅回游に参加しました。彼らの目的は大きく分けて2つ。「伏黒津美紀の救出」と「五条悟の解放」です。 伏黒の義理の姉である津美紀は、羂索による呪いのせいで寝たきりになっていました。しかし、彼の無移転変により目覚め、死滅回遊に参加する事になってしまいました。 そんな彼女を助けるため、伏黒達は「プレイヤーを非参加者にするルール」「術師を殺さなくても点移動可能なルール」を追加しようとしているのです。そのため彼らは、100以上の点数を持つ人物の捜索にあたっていました。 また死滅回游には、「術式を消滅させる術式」を持つ術師・来栖華(くるすはな)が参加しています。渋谷事変から封印され続けている五条の解放は、高専側の状況を一変させる超重要事項です。 彼らは五条が封印される獄門疆の術式消滅に協力してもらうため、同時進行で来栖の捜索も行います。

【ルール】死滅回游の複雑な規則を解説

1泳者(プレイヤー)は術式覚醒後、十九日以内に任意の結界にて死滅回游への参加を宣誓しなければならない。
2前項に違反した泳者からは術式を剥奪する。
3非泳者は結界に侵入した時点で泳者となり、死滅回游への参加を宣誓したものと見做す。
4泳者は他泳者の生命を絶つことで点(ポイント)を得る。
5点とは管理者(ゲームマスター)によって泳者の生命に懸けられた価値を指し、原則術師5点、非術師1点とする。
6泳者は自身に懸けられた点を除いた100ポイントを消費することで管理者と交渉し、死滅回游に総則(ルール)を1つ追加できる
7管理者は死滅回游の永続に著しく障る場合を除き、前項によるルール追加を認めなければならない。
8参加または点取得後、十九日以内に得点の変動が見られない場合、その泳者からは術式を剥奪する。
9泳者は他泳者の情報──”名前””特典””ルール追加回数””滞留結界”──を参照できる。

上記したルールの通り、羂索に術式を与えられた1000人のプレイヤーは死滅回游への参加を強制されています。プレイヤーは術式覚醒から19日以内に、ゲームへの参加を宣誓しなければなりません。 またプレイヤーは参加、または点取得から19日以内でのポイント移動が義務付けられています。つまりどれだけ好戦的でない術師でも、一定期間以内に人を殺める必要があるのです。 そして死滅回游では、100点を消費してのルール追加が認められています。9番目にある「プレイヤーの情報開示」は、鹿紫雲一(かしもはじめ)が追加したルールです。

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【参加者】死滅回游のプレイヤー一覧!過去の強者や現代の天才が集う

泳者(プレイヤー)には3パターンの術師が存在

泳者(プレイヤー)には3パターンの術師が存在しており、1パターンは1000年前から羂索がコツコツと契約してきた術師が受肉した過去の術師、もう1パターンは一般人が術式に目覚めた現代人の術師、さらにもう1パターンとして後から結界内に侵入してきた術師なども挙げられます。 非術師に関しては羂索から呪いを与えられており、呪物を取り込ませた者と真人の「無為転変」を用いて術師の脳に整える事で呪力を発揮させました。

受肉した過去の術師

来栖華/天使(くるすはな/てんし)

来栖華は「術式消滅の術式」を持つ術師です。彼女は1000年前から存在する術師であると判明しており、「天使」を名乗っています。作中では、その異名通りの輪と羽が描かれていました。 「あらゆる術式を消滅させる術式」を持っていることから、五条悟の封印を解く鍵として虎杖たちのターゲットとなった彼女。どうやら伏黒とは、過去に関わりがあるようです。

伏黒津美紀/万(ふしぐろつみき/よろず)

呪術廻戦 伏黒津美紀 万
©︎芥見下々/集英社

伏黒津美紀は伏黒恵の義理の姉です。恵が言うには「典型的な善人」の彼女ですが、中学卒業後に呪いの犠牲者となり、寝たきりになっていました。 しかし死滅回游にて、彼女は羂索がマーキングしていた人間のうちの1人だったと判明します。しかし彼女の正体は、1000年前の術師である万が受肉したものでした。

鹿紫雲一(かしもはじめ)

鹿紫雲一は400年前から甦った過去の術師の一人で、初登場時点ですでに200ポイントを所有していました。強者との戦いを好む戦闘狂的な一面がある彼は最初敵として登場するものの、秤の交渉により協力関係に。 使用する術式は全身に自在に電撃を流すものでかなり強いものですが、海中などの電気を通しやすい環境が弱点です。

石流龍(いしごおりりゅう)

石流龍も受肉した過去の呪術師の1人で、ポンパドールヘアと裸に羽織ったファー付きの革ジャンが特徴的です。彼は一度目の人生には比較的満足していたものの、心のどこかにある「渇き」を潤すために死滅回遊に参加することに。 彼は「大砲」と称されるほどの死滅回游全泳者中最強の呪力出力を誇っていることに加え、かなりのタフネスも持ち合わせています。

烏鷺享子(うろたかこ)

烏鷺亨子も石流と同じく受肉した過去の呪術師で、ほぼ全裸という露出的なファッションが特徴的。平安時代の呪術師である彼女は、かつて藤氏直属暗殺部隊の隊長を務めていました。 彼女の能力は、空を操る術式。さらに反転術式も取得しており、乙骨や石流と互角に渡り合っていることから1級相当以上の実力を持っていることが分かります。

レジィ・スター

レジィ・スターも呪物となって時を超え、受肉した過去の呪術師の1人。いつの時代を生きていた呪術師なのかは明らかにされていませんが、恐らく1000年以上前の呪術師であると予想されています。 怪しい見た目に反して、彼の戦闘力の高さは折り紙付き。レシートなど、契約書の契約内容を具現化する再契象という術式を使用して戦います。

ドルゥヴ・ラクダワラ

受肉による2度目の復活を果たしたドルゥヴ・ラグダワラは、弥生時代に活躍していた呪術師。長髪に顎髭を蓄え、腰巻きのみを着用したまるで仙人のような出立ちが特徴的です。 自立した二体の式神を自在に操る術式を使用し、乙骨からも「とても強い術師」と評されるものの、残念ながら乙骨により瞬殺されてしまいます。

大道鋼(だいどうはがね)

大道鋼は受肉体ではあるものの、一般人程度の呪力しか持ち合わせていない非術師です。かつては天下無双の無名の剣豪だった彼は、死滅回遊では珍しく戦闘時に呪力を使わず剣技のみで戦います。 刀を求めて桜島結界に侵入したところで禪院真希から刀のレプリカを渡されたことで、その場の状況を大きく動かすことになりました。

三代六十四(みよろくじゅうし)

三代六十四は河童のような見た目をした泳者で、その見た目から呪霊に間違われがちですがれっきとした人間。極度の相撲好きである彼は、高いテンションですれ違う人すべてに「相撲しようぜ!」と声をかけ続けます。 術式を持っているかどうかは不明ですが、基本的には相撲に基づく肉弾戦で戦う彼。真希と相撲を取ることで、彼女の悩みを晴らしました。

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新たに術式に目覚めた現代の術師

日車寛見(ひぐるまひろみ)

日車寛見は能力を覚醒させられた、弁護士の術師。見た目はオールバックにスーツ姿で、弁護士らしさが残っています。 これまで呪術を使用したことがなかったものの努力とセンスで力を伸ばしており、「天才」と称される彼。「ジャッジマン」という式神を操り、弁護士らしい術式を使用して相手を翻弄します。

高羽史彦(たかばふみひこ)

高羽史彦は大阪で活動する売れないお笑い芸人です。売れるには“5:5”ではなく“7:3”と発言していました。死滅回遊の最中でも殺人は一切行わないというポリシーを持っていますが、笑いを取るためには暴力的な行為も厭いません。 そんな彼の術式は「超人(コメディアン)」で、五条にも匹敵しうる能力だとも言われています。

シャルル・ベルナール

シャルル・ベルナールは外国人らしい彫りの深い顔立ちが特徴的な、漫画家志望の美青年。漫画に対する熱すぎる情熱がある一方で、実力は伴っていないようです。 穂先がGペン型になっている槍「G戦杖」を作り出し、条件を満たした場合には対象の少し先の動きを視ることができるという漫画家らしい術式を使用して戦います。

結界内に侵入した現代の術師・呪霊

結界内に侵入した現代の術師・呪霊
  1. 虎杖悠仁(いたどりゆうじ)
  2. 伏黒恵(ふしぐろめぐみ)
  3. 乙骨憂太(おっこつゆうた)
  4. パンダ
  5. 秤金次(はかりきんじ)
  6. 禪院真希(ぜんいんまき)
  7. 加茂憲紀(かものりとし)
  8. 三輪霞(みわかすみ)
  9. 禪院直哉(ぜんいんなおや)
  10. 黒沐死(くろうるし)

秤金次(はかりきんじ)

秤金次は高専東京校の3年生です。虎杖が高専に通いだした頃は、すでに先輩術師への暴力沙汰がきっかけで停学中でした。 実力は非常に高く、五条が自分と並ぶ術師になると話すほど。熱い想いに敏感で、虎杖らの協力申請を受け入れ死滅回游に参加しました。使用する術式はパチンコをイメージしたもので、領域展開がデフォルトで組み込まれています。

禪院直哉(ぜんいんなおや)

呪術廻戦 禪院直哉
©︎芥見下々/集英社

禪院直哉は禪院家26代当主・直毘人の息子ですが、禪院真希とその母親によって殺害されました。しかし呪力がない攻撃で殺害されたことにより呪霊化し、再び真希の前に姿を現します。呪霊化した姿は、芋虫に人間の腕が生えたようなおぞましいもの。 術式は生前と同じく投射呪法を使用しますが、人間だった頃よりもさらにスピード感が増しています。

黒沐死(くろうるし)

黒沐死は仙台結界に投入された呪霊で、まるでゴキブリのような不気味な姿をしています。ドルゥヴと相性が悪かったことから休眠していましたが、乙骨がドルゥヴを殺害したことで覚醒。 無数のゴキブリを操る術式で乙骨を追い詰めますが、口から反転術式を流し込まれることで祓われてしまいます。

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【時系列】死滅回游のこれまでの展開をわかりやすく解説!

羂索が目をつけていた非術師たちの力を覚醒させる

呪術廻戦 夏油傑
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

渋谷事変にて五条悟が封印された後、羂索はこれまでに目をつけていた非術師たちの力を覚醒させていきます。その後羂索は覚醒させた彼らに呪力を使わせるため、死滅回遊の計画を明らかにするのでした。 伏黒の姉である津美紀も覚醒された非術師の1人で、自分の意思とは裏腹に死滅回遊に参加することに。伏黒は彼女を救うため、別行動をしていた虎杖を見つけ出し、「一緒に戦ってほしい」と声をかけます。

虎杖たちが天元、秤と接触

呪術廻戦 虎杖悠仁
©︎芥見下々/集英社

乙骨との戦闘などを経て、その後虎杖は天元と接触。彼らはそこで天元から、死滅回游のルールや夏油傑の正体が羂索であることなどを知らされます。その場にいた九十九由基と腸相は、天元を護衛するためにそのまま薨星宮に残るのでした。 その後栃木に移動した虎杖と伏黒はパンダと合流し、かけ試合を経て停学中の高専3年生・秤金次を仲間に引き入れることに成功。その頃東京第二結界では、鹿紫雲一によって死滅回遊のルール9が追加されていました。

乙骨憂太による仙台結界の制圧・禪院真希の覚醒

呪術廻戦 乙骨憂太
©︎芥見下々/集英社

仙台結界では乙骨が強敵である過去の術師たち、ドルゥヴ・ラクダワラ、烏鷺、石流、黒漆死と戦闘し、無事に勝利を収めたことで仙台結界を制圧して190ポイントを奪取します。 同時期に禪院家に乗り込んだ真希は、そこで双子の妹である禪院真依を失ったことで覚醒し、禪院家を壊滅させていました。そこで天与呪縛が覚醒した彼女は、結界を自由に通り抜けできるように。 真希によって瀕死の重傷を負わされた直哉は、その後真希の母親によってトドメを刺されて死亡するのでした。

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羂索と脹相らが対峙

呪術廻戦 脹相
©︎芥見下々/集英社

薨星宮直上に、突如姿を現した羂索。彼の狙いは天元ただ一人でしたが、彼を守るべく脹相が戦いを仕掛けます。脹相は善戦するものの、羂索の圧倒的な力の前に倒れてしまうのでした。 その後九十九と羂索の戦いが幕を開け、九十九は自身の術式であるブラックホールで羂索を道連れにしようとしますが失敗し、そのまま死亡します。 獄門疆の裏を持った脹相は、深手を追いながらなんとか逃げ延びるものの、天元は羂索の手中に落ちてしまいました。

五条が復活、伏黒に受肉した宿儺と対峙

呪術廻戦 五条悟
©︎芥見下々/集英社

一時は生死を彷徨っていた来栖でしたが、家入の治療により復活。そのまま自身の術式を使用して五条を復活させることに成功します。五条は羂索のもとへ向かったものの一旦休戦となり、まずは12月24日に新宿で宿儺と戦うことに。 その間に宿儺は19本の指と即身仏の頭部を吸収し、戦いへの準備を開始。当日高専メンバーに見守られながら五条と宿儺の戦いがスタートします。両者譲らぬ攻防を繰り広げるものの、力をつけた宿儺の前についに五条が敗北してしまうのでした。

死滅回遊はいつ終わる?衝撃の最期を迎えた五条悟

呪術廻戦 五条悟
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

『呪術廻戦』を彩る混沌とした死のゲーム「死滅回游」。主催者である羂索は死滅回游を永続的に続ける気であり、現状ゲームを終わらせる手段は存在しません。結果として五条悟は解放されたものの、宿儺の圧倒的な力の前にまさかの敗北をしてしまいました。 今後どのように死滅回遊は決着していくのか、最後まで目が離せません。