2023年11月8日更新

虎杖悠仁(いたどりゆうじ)の正体とは?謎が多い主人公を徹底解説【呪術廻戦】

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『呪術廻戦』の主人公・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は、主人公らしい真っ直ぐな魅力を持ちながらもいまだに謎の多い人物。 本記事では彼が本来持つ強さや出生の秘密、宿儺や脹相との関係、その活躍を振り返りながら考察します。 ※この記事は『呪術廻戦』の重要なネタバレを含みます。

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『呪術廻戦』虎杖悠仁(いたどりゆうじ)のプロフィール

呪術廻戦 虎杖悠仁
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
誕生日 3月20日
年齢 15歳
身長 173cm
所属 東京都立呪術高等専門学校1年
階級 不明 ※現在1級推薦中
強さランキング C・27位(全体順位と基準はこちら)
術式 なし→(?)
領域展開 なし
生存or死亡 生存
趣味・特技 カラオケ・テレビ鑑賞・モノマネ
好きな食べ物 丼もの・麺類
苦手な食べ物 なし
ストレス 理系科目
好みのタイプ 尻(ケツ)と身長(胸)がデカい女(ジェニファー・ローレンス)
イメージソング ・9mm Parabellum Bullet『ハートに火をつけて』 ・□□□(クチロロ)『いつかどこかで』
声優 榎木淳弥

虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は漫画『呪術廻戦』の主人公で、並外れた身体能力の持ち主。 元々は宮城県仙台市の杉沢第三高校1年生でしたが、自身の学校で起きた呪霊にまつわる事件に巻き込まれ両面宿儺の指」を取り込んだことをきっかけに、東京都立呪術高等専門学校に転入することになります。 どんな相手ともすぐ打ち解けてしまうフレンドリーな性格で、呪術高専の先輩たちからは、会って間もないにも関わらず、「善人」「呪術師には珍しい根明」と評価されるほどです。

【正体】虎杖悠仁の真相とは?両親や脹相との関係から徹底考察

虎杖は偽夏油(加茂憲倫)によって作られた呪胎九相図?

呪術廻戦 夏油傑
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

黒幕の呪詛師・羂索(けんじゃく)によって乗っ取られた状態の加茂憲倫(かものりとし)は、渋谷事変の中で偽夏油の正体として登場。虎杖に対し、宿儺の器になるよう仕向けたのは自分だと匂わせるような発言をしています。 この時点で、虎杖が加茂によって意図的に作り出された呪胎九相図(じゅたいくそうず)ではないかと推測する流れも生まれました。 呪胎九相図の長兄・脹相(ちょうそう)も、虎杖を10人兄弟の末っ子と見なしていますが、その後明らかになった虎杖の両親の描写を考えると、虎杖は呪胎九相図とは別に作られた存在だと考えるのが自然です。しかし虎杖が意図的に作られた存在という点では、人間よりも呪胎九相図に近いと言えるかもしれません。

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両親から辿る虎杖の正体

ついに登場した虎杖の父親と母親

父親;虎杖仁 悠仁にそっくり。おそらく人間。
母親:虎杖香織 額に縫い目。羂索の可能性あり。

連載開始直後に祖父が亡くなり、天涯孤独の身となった虎杖。その両親については虎杖自身の記憶も曖昧で、作中でも長らく言及されませんでしたが渋谷事変終盤で彼の両親のことが判明します。 父親・仁は虎杖そっくりの人物で、おそらく人間です。そして虎杖を出産したのは、額に縫い目のある女性。祖父によると仁と虎杖の母親にあたる虎杖香織は子供を望んでいたものの、それが叶わないまま香織は死亡することに。 しかしなぜか2人の間には虎杖が産まれ、家庭には額に縫い目のある謎の女が当たり前のように入り込んでいたのです。額にある縫い目。その特徴からこの女性の正体は、偽夏油になりすまし、加茂を乗っ取って呪胎九相図を制作した黒幕の羂索で間違いないでしょう。 彼女が登場した回想シーンで祖父が「あの女だけはやめとけ。死ぬぞ」と発言していることからも、この女性が非常に危険な存在だということは明白。羂索はいったいどんな目的で、虎杖を産んだのでしょうか……。

虎杖は意図的に作られた宿儺の器?

黒幕の羂索が自らの目的完遂のために宿儺の器となり得る人間体を欲し、その結果作られたのが虎杖だと考えられます。彼がそれ以前に作っていたの呪胎九相図は、虎杖=宿儺の器を完成させるための実験だったとも捉えられるでしょう。 虎杖の出生の謎が少しだけ解明されましたが、なぜ羂索が虎杖家に目をつけたのかはまだ明かされていません。また虎杖を産んだとされる女の本体が香織だったのか、また別の羂索にとって何か都合のいい要素を持つ人物だったのかも不明。 虎杖が宿儺の器になるべく作られ、その指を飲み込んだことを含めすべてが仕組まれていることだとしたら、虎杖は今後敵対勢力との戦いに加えて、自分自身が内包する葛藤に苦しむことになるのかもしれません。

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虎杖は人間じゃない呪霊とのハーフ?

羂索により作り出されたと思われる虎杖ですが、果たして本当に父親である仁と香織(羂索)のあいだに出来た子どもなのでしょうか。羂索はかつて呪霊の子どもを人間に産ませる、非道なおこないを繰り返していました。 その過去を考えれば、虎杖の親が人間ではなく呪霊という可能性は十分にあり得そうな話。もしも虎杖が人間と呪霊のハーフなのであれば、その常軌を逸した身体能力や宿儺への耐性も、しっかり説明がついてしまいそうです……。

脹相(ちょうそう)は虎杖のお兄ちゃん?

呪術廻戦

渋谷での抗争中に虎杖と対峙した脹相は、虎杖と楽しく食卓を囲む記憶を見ます。それにより虎杖を“弟”として認識した脹相は、渋谷事変編終盤では虎杖の味方として戦いました。 2人は実際に血縁関係にあることも判明しています。脹相は呪胎九相図の中で唯一、加茂憲倫(羂索)の血を分け与えられています。虎杖の母親は羂索に乗っ取られた人物で、2人は共通の親(脹相にとっては父、虎杖にとっては母)を持つ者同士なのです。 渋谷事変が幕を閉じ改めて死刑宣告を受けた虎杖は、遂に呪術界から追われる立場となってしまいます。そんな虎杖が唯一行動を共にするのが、何を隠そう兄の脹相なのです。

【術式】虎杖悠仁は術式を持たない

呪術廻戦 虎杖悠仁
©︎芥見下々/集英社

もともと虎杖は術式を持っていません。死滅回游日車寛見と戦ったとき、日車の「没収」では術式の使用が不可能になるはずが、虎杖は術式がないため呪力の使用が不可能になっていました。このことから、虎杖は術式を持っていないのが明らかです。 しかし、五条が2巻で「そのうち宿儺の術式が刻まれる」と発言していたことも。現在、宿儺は虎杖から伏黒に受肉しましたが、宿儺がいた名残で虎杖の体に宿儺の術式が刻まれているかもしれませんね。

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宿儺の術式はなに?

宿儺の術式はまだ明らかになっていません。作中で宿儺が使ったと思われる術式は、切断や斬撃、炎といった術でした。もし、虎杖に術式が刻まれるとしたら、この辺りの術かもしれません。 しかし、いずれも渋谷事変で宿儺が使った術式です。虎杖の性格上、宿儺が大量殺人で使った術式を虎杖が使用するとはあまり思えません。宿儺の術式が刻まれたとしても、使用しないかもしれませんね。

【考察】虎杖に発動する「存在しない記憶」は術式?

虎杖の術式?存在しない記憶で人を惑わす!

呪術廻戦  虎杖悠仁
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

虎杖の「存在しない記憶」は術式と思われていた時期もありましたが、術式ではありません。「存在しない記憶」が確認されのは、次2つのときでした。 1度目は京都の呪術高専との交流会で、彼が東堂と出会ったときのこと。いつものように好みの異性のタイプを尋ねた東堂は、「自分と虎杖は中学の頃から友人だった」という謎の幻覚を見ています。 2度目は渋谷事変にて脹相と戦った時のこと。脹相は呪胎九相図を2人祓っている虎杖に対して、弟達を殺した仇を討とうと猛烈な攻撃を仕掛けます。しかし、とどめを刺す直前に「自分を含め、弟達と虎杖は昔から親しくしていた」という幻覚に襲われ、混乱の中で逃亡しました。 これらの「存在しない記憶」は、敵に対して「自分と虎杖は昔から仲が良かった」と誤認させることが出来る能力だということが分かります。これらの現象は虎杖に有利に働いていますが、彼自身には自覚がないようです。

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「存在しない記憶」は宿儺の術式?

五条によると、生まれつき術式を持っていない虎杖も宿儺を身に宿し続けていれば、そのうち宿儺の術式が扱えるようになるはずだといいます。 そのため、当初「存在しない記憶」は宿儺の術式だと考えられていましたが、渋谷事変で脹相相手に術式が発動する直前、宿儺は驚いている表情を見せていました。また、宿儺は「自分こそが頂点」という思考の持ち主であり、敵と友達になりたいなどとは思ってもいなそうです。 さらに、彼は祖父から「大勢に囲まれて死ね」という遺言を託されており、敵と仲良くなることは結果的にも虎杖の目的を果たすことに繋がっています。

作者曰く「特に深い意味はない」……?

このように多くの考察が繰り広げられた「存在しない記憶」についてですが、作者である芥見下々がテレビ出演の際に「これは虎杖の能力ではない」と明かしています。 さらに「東堂と脹相はそれぞれ違う理由で、記憶をフラッシュバックさせている」と語りましたが、謎は深まるばかりです。

【死亡】虎杖悠仁は今後覚醒するのか

虎杖悠仁が死亡!?

呪術廻戦 虎杖悠仁
©︎芥見下々/集英社

死滅回游のなかで激戦を繰り広げてきた虎杖。しかしそのさなか宿儺の策略により伏黒の肉体が奪われ、なんと宿儺は伏黒の身体を使い受肉してしまいます。そしてそれと同時に、動揺する虎杖は宿儺の攻撃を受けひん死の重傷を負うことに。 普通なら即死レベルの攻撃を受けている虎杖ですが、そのタフさでしっかり生還!その後、宿儺に対し反撃を試みたものの、現在は宿儺と五条の戦いを見守っており、戦いには参加していない様子。 現状拮抗した戦いを繰り広げている宿儺と五条ですが、結果によっては虎杖が戦線復帰する可能性も……?本作の主人公にふさわしい、大活躍を見せてくれることに期待です!

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虎杖悠仁が覚醒しないと勝ち目がない!?

呪術廻戦 夏油傑
©︎芥見下々/集英社

虎杖は伏黒の身体を奪った宿儺に攻撃された後、怒りに身を任せ反撃をおこなっています。本来であれば宿儺が消えた虎杖にさほど力はないはずなのですが、その攻撃は強烈の一言。さすがの宿儺もそのとんでもない強さに驚いています。 そしてこの後に不可解なワンシーンが登場。なんと宿儺は「そうか、小僧はあの時の」とこぼし、さらに「気色の悪いことをする」と笑みまで浮かべたのです。おそらくこの一連の言葉は虎杖の出自に関係があるもの。虎杖は宿儺の器であると同時に、別の役割も持たされているのかもしれません。 そしてその説が正しければ、虎杖は今後さらなる覚醒を果たす可能性もありそう。現在敵は宿儺だけでなく、天元九十九由基を圧倒した羂索も残っています。彼らを倒すためには、虎杖の覚醒が必須条件と言っても過言ではないでしょう。

【今後】虎杖悠仁がラスボスなのか

呪術廻戦 宿儺
©︎芥見下々/集英社

本作の主人公である虎杖ですが、一部ファンのあいだでは「彼がラスボスになるのでは」という恐ろしい考察が存在。確かに宿儺の器であり、そのうえ別の力まで持っている可能性がある虎杖は「作中最強」になりうる恐ろしい力の持ち主です。 またラスボス候補の1人である羂索は「天元と人類の同化」を目指しており、その結果「化物が誕生する」ことを示唆。虎杖は宿儺の呪力さえ受け止める器の持ち主。場合によっては全人類が同化した莫大な呪力を受容し、彼自身が「化物」になってしまう可能性もありそうです……。

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【技】虎杖悠仁の「逕庭拳」と「黒閃」

逕庭拳(けいていけん)

ほぼ生まれつきで有無が決まる「呪力」を例外的に得た虎杖は、自らの優れた身体能力を生かし、彼の体術に呪力を上乗せして戦うというスタイルを確立させます。つまり、殴る蹴るが主力の肉弾戦です。 しかし、得たばかりのためか、虎杖は呪力の留め方もその技術も未熟でした。そのため彼の瞬発力に呪力が追いついていかず、打撃が当たったと認識した後に呪力が衝突する殴打が生まれました。図らずも、二重でダメージを発生させる――。それが「逕庭拳(けいていけん)」です。 1度の打撃で2度のインパクトを生み出す逕庭拳は、呪力の扱いが成熟していないからこその虎杖の変則的な必殺技になります。

黒閃(こくせん)

呪術廻戦
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

虎杖は他校との交流会にて、京都府立呪術高等専門学校の3年生東堂葵(とうどうあおい)と対峙します。その際、東堂は虎杖に対し、身体能力は凄まじいが逕庭拳では特級相手には通用しないことを指摘するのでした。 東堂が戦いによって全力で虎杖を導いた結果、得たのが「黒閃(こくせん)」です。逕庭拳でのズレを無くし、ドンピシャで呪力をぶつける技・黒閃は空間の歪みにより呪力が黒く光り、黒閃が発生した際の打撃の威力は平均の2.5乗といわれています。 しかしこの黒閃、打撃との誤差が0.00001秒以内に呪力が衝突した場合にのみ発生するという条件があり、残念ながら“確実に”狙って出せる術師は存在しません。ですが虎杖は持ち前の格闘センスからなのか、黒閃の4連発を成功させています。

2度目の黒閃!

呪力コントロールを極めることによって可能になる打撃「黒閃」。花御戦にて「黒閃」を初めて発動させた虎杖は、その後伏黒釘崎と共に埼玉へ任務に訪れます。 そこでは呪胎九相図の壊相(えそう)と血塗(けちず)が登場しました。犯人の呪霊が所持する宿儺の指を狙いに来た2人の呪霊は、その場に居合わせた虎杖達と戦闘を開始。苦戦していた虎杖はここで2度目の「黒閃」を発動させ、なんとか呪胎九相図の2人を打破します。 その後は、渋谷事変で東堂とともに真人と戦ったときに「黒閃」を発動させました。虎杖だけでなく、真人も東堂も「黒閃」を発動させ戦います。この戦いで虎杖は何度も「黒閃」を発動させ使い慣れている様子でした。しかも、最後の「黒閃」は狙って出します。 「黒閃」は狙って出せた術師は存在しないので、この戦いで虎杖がいかに成長したのかよくわかりますね。

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【能力】虎杖悠仁の強さを解説

呪術廻戦 虎杖悠仁
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

並外れた身体能力

虎杖がまだ仙台で一般の高校生として生活していた頃、ついたあだ名は「西中の虎」。 実際に砲丸の球を野球ボールのように軽々と投げた上、30メートルを記録。それは世界記録を上回る数字です。さらに校舎4階の窓を外から蹴破って入った様子などから、彼が常識外れの身体能力をもともと有していたことが分かります。

虎杖は天与呪縛の持ち主?

人並み外れた身体能力を持ち、宿儺の器の適性もある虎杖悠仁。そんな彼に浮上しているのが、「天与呪縛の持ち主なのでは無いか」という噂です。 天与呪縛とは、先天的に肉体に課された縛りのこと。たとえば虎杖の先輩・禪院真希(ぜんいんまき)は、術式を持って生まれなかった代わりに人間離れした身体能力を持っています。

あらゆる毒を無効化

虎杖は猛毒である両面宿儺の指を体に取り込んで見せました。そのため致死量の毒で耐性が付いた虎杖には、毒を無効化する能力があります。 吉野順平は毒を扱う式神「澱月」を使役していました。虎杖は順平と対峙した際に澱月から攻撃を受けますが全く効かず、順平を驚かせました。

魂の輪郭を捉えられる

魂の輪郭を変えることで、自分や他人の外見を好きに変化させる真人。そんな真人はどれだけ致命的なダメージを与えても魂の輪郭を作り替え治してしまうため、常人では手の打ちようがない敵として描かれていました。 しかし虎杖は体内に自分以外の魂を宿しているため、無意識に魂の知覚が可能になっています。つまり真人の唯一の天敵が虎杖なのです。

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【活躍】宿儺との出会いから死滅回游までを振り返る

宿儺を飲み込み高専入学

呪術廻戦 宿儺
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

虎杖が呪いの力をもって呪いを祓う人間・呪術師の学校、呪術高専に転入することとなったきっかけが、両面宿儺(りょうめんすくな)です。 人間の負の感情が意思を伴って実体化した呪霊の中でも、特級の階級に振り分けられる両面宿儺。紛うことなき呪いの王と呼ばれる宿儺の指「屍蝋(しろう)」の内1本を虎杖が所属するオカルト研究会が手にし、その封印を解いてしまいます。 封印を解かれた宿儺に魅かれるように群がった呪霊。それらに襲われた虎杖は、オカルト研の仲間とその場に居合わせた呪術師・伏黒恵(ふしぐろめぐみ)を助けるため、猛毒といわれる宿儺の指を自ら呑み込みます。 本来猛毒で死んでもおかしくないはずの呪物を飲み込んだ虎杖でしたが、何故かそれは彼の体に適合し、自我を保って宿儺を抑え込むことのできる「器」としての適性があることが判明。 彼はその体質を疎んだ呪術高専上層部により秘匿死刑が決定してしまいます。しかし特級の呪術師で呪術高専の教師である五条悟(ごじょうさとる)により、「指」を可能な限り取り込ませ、その後に彼を殺すことで宿儺も処分するという執行猶予がつくことに――。 宿儺の指を食べたことにより呪力を得て呪術高専に転入し、呪術師の世界に足を踏み入れるのでした。

【考察】すべての指を食べたら、虎杖はどうなる……?

普通の人にとっては毒となる特級呪物を食べても死なず、意識を奪われることも無かった虎杖。「宿儺の器」としての適性がある彼は、即時処刑を免れる代わりに、20本全ての宿儺の指を取り込むまでの執行猶予を得ました。 順調に指を集めていく虎杖ですが、宿儺は指を取り戻す度に力を増していくため、指を飲み込むごとに彼が肉体を奪われてしまう危険性はますます増えていきます。 しかし呪詛師の夏油傑(げとうすぐる)によると、「虎杖は指を20本手に入れても肉体の主導権を譲らないはずだ」とのこと。 これが本当であれば、指を20本集めてすぐに宿儺が復活することはなさそうですが、夏油は「一度に10本以上の指を食べた場合は強制的に肉体の主導権が宿儺に移るはずだ」とも発言しています。

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早速虎杖死亡!?宿儺と交わした約束とは

呪術廻戦  宿儺
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

『呪術廻戦』呪胎戴天編では、虎杖ら高専生3人が少年院に現われた特級呪霊に挑むストーリーが描かれました。圧倒的な力の差の前に敗北を予感した虎杖は、最後の手段として宿儺を頼ることに。 しかし、宿儺が呪霊を倒した後も彼は肉体の主導権を奪い返すことが出来ず、この隙に宿儺は伏黒を相手に戦闘を開始。しばらくして彼は意識を取り戻したものの、宿儺によって心臓を抜き取られていたためにそのまま死亡してしまいます。 一度は死んだかと思われた虎杖ですが、死亡中に生得領域内で宿儺から契約を持ちかけられます。その内容とは、「自分が“契闊(けいかつ)”と唱えたら1分間体を明け渡すこと」「この約束を忘れること」というものでした。 「肉体の主導権を握っている間は誰も殺さない」条件も付け加えられたものの、虎杖はもちろん拒否。最期には無理矢理契約を結ばされてしまいますが、彼は心臓を取り戻して復活します。

渋谷事変で虎杖が大量虐殺?

呪術廻戦 宿儺
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

『呪術廻戦』渋谷事変編では、呪術師最強の男・五条がついに封印されてしまいます。なんとしても五条を封印から解放するため、虎杖を含め数々の呪術師が渋谷に集結し、数多の呪霊との戦いが始まりました。 虎杖は伏黒と共に、五条や多くの一般人が囚われている帳を破壊。しかし、1人になったところを呪胎九相図(じゅたいくそうず)の脹相(ちょうそう)に襲われ、意識不明の状態に。 さらに、漏瑚(じょうご)達によって無理矢理10本以上の指を飲まされてしまいます。夏油の予想通りに宿儺が目を覚ましますが、宿儺は壮絶な戦いの末に漏瑚を倒し、伏黒の危機的状況に颯爽と現れたのです。 その頃伏黒は、今まで誰も勝てたことの無い魔虚羅(まこら)という怪物を調伏するために呼び出し、その場にいる呪霊もろとも死のうと考えていました。しかし、魔虚羅を使役する伏黒と戦いたい宿儺は戦闘に加入し、多くの一般人を巻き込みながら魔虚羅を倒します。 ようやく肉体の主導権を取り戻した虎杖の前には、崩壊した渋谷の光景が広がっていました。間接的に自分が引き起こしてしまった惨事に彼は絶望しながらも、五条奪還の為に再び立ち上がります。

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虎杖が死滅回游へ参戦

羂索が獄門疆を持って姿を消したことで、渋谷事変は幕引きに。虎杖は自責の念もあり高専に戻ることはせず、脹相とともに街に放たれた呪霊を狩ってまわっていました。 実は虎杖は上層部により死刑執行対象となっていましたが、乙骨憂太(おっこつゆうた)の活躍でその死を偽装することに成功します。そして物語は死滅回游編へ。 羂索は次なる一手として呪力を与えられた者たちを放ち、彼らによる殺し合いを行う「死滅回游」をスタートさせました。その被害者の中には伏黒の姉もおり、虎杖は伏黒からの頼みで彼とともに死滅回游にプレイヤーとして参加することに。 虎杖の体当たりな姿勢も功を奏し、停学中だった高専3年生の秤金次が新たな味方に。虎杖の新たな戦いがスタートしています。

宿儺が虎杖から伏黒へ受肉する

虎杖は泳者の日車寛見を倒し、伏黒とともにポイントを集めていきました。ポイントが集まったところで、伏黒の姉である伏黒津美紀にポイントを譲渡し、死滅回游から離脱させようとします。しかし、津美紀は受肉されたプレイヤーでその正体は「万」という術師でした。 動揺した伏黒に隙が生じ、宿儺は「契闊」と唱え肉体の主導権を手に入れると、自分の指を切り伏黒に食べさせます。伏黒は宿儺の指を食べて、宿儺に受肉されてしまいました。虎杖は宿儺から伏黒を取り戻せず、現在も伏黒は宿儺に受肉されたままです。 現在、五条と伏黒宿儺の戦いが始まりましたが、宿儺の檻だった虎杖は伏黒を取り戻すために戦いに関わると考えられます。もしかしたら、新しい術式を手に入れて五条と一緒に戦うかもしれませんね。

【考察】虎杖悠仁のおじいちゃんは一体何者?

両親の死んだ虎杖を育てて来た祖父の倭助。1話に登場した際にはすでに病気を患っており、余命わずかな状態となっていました。性格は少々偏屈で荒っぽかったらしく、仲の良い人はあまりいなかった様子。 しかしその死に際、虎杖に対し「オマエは強いから人を助けろ」とメッセージを遺すなど、虎杖の前では最後までよき祖父として振る舞っていたようです。また入院中に虎杖に対し両親のことを話そうとする場面があるのですが、その言葉は虎杖の「興味ねーって」という返答により遮られています。 未だその素性がはっきりとしない倭助。もしかしたら彼も呪術師に関係のある人物で、虎杖の両親について何か掴んでいたのかもしれません。果たして倭助は両親の何を虎杖に話そうとしていたのでしょうか……。

アニメ版では声優・榎木淳弥が虎杖役を演じる!

榎木淳弥

主人公・虎杖悠仁役は榎木淳弥(えのきじゅんや)が担当。まっすぐで熱い虎杖を、等身大の演技で表現しています。 『刀剣乱舞』の堀川国広役や『アイドルマスター SideM』の舞田類役といった人気キャラクターを多数演じているほか、『スパイダーマン:ホームカミング』の主人公ピーター・パーカー役の吹替も担当。 虎杖を演じた2020年以降は、『八男って、それはないでしょう!』や『カノジョも彼女』など主演作が続いています。

『呪術廻戦』は最終決戦へ、虎杖悠仁の今後に期待!

呪術廻戦
(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

本記事では、『呪術廻戦』の主人公、虎杖悠仁を紹介してきました。 2023年の7月からは五条と夏油の過去を描いた「懐玉 玉折編」のアニメ放送も開始され、本作はさらなる盛り上がりを見せています。 そして原作では、ついに五条と宿儺の頂上決戦も開始!怒涛の展開を迎えるなか、伏黒の体は取り戻せるのか、虎杖は最終決戦でどう戦うのか。虎杖の今後の活躍を楽しむためにも、是非これまでのストーリーを復習してみましょう!

『呪術廻戦』の記事一覧