2025年5月12日更新

名探偵コナン「風林火山」あらすじネタバレと犯人の動機も考察!長野県警の人気回は何巻にある?

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名探偵コナン 隻眼の残像 大和敢助
©2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

最新コナン映画『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』に関わる重要エピソードとして、改めて注目を集めている「風林火山」。こちらは映画の主要キャラ、大和敢助と上原由衣の初登場回としても知られています。 この記事では、そんな「風林火山」のあらすじをネタバレありで徹底解説!登場人物の関係性や犯人の動機など、気になるポイントもあわせて紹介していきます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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名探偵コナン「風林火山」のあらすじ【ネタバレなし】

長野県の歴史ある名家で、古くからいがみ合いを続けてきた虎田(とらだ)家龍尾(たつお)家小五郎は虎田家の依頼を受け、跡取り息子・義郎の死の真相を探ることになります。その一方、龍尾家は平次に対し、跡取り息子・康司の死の真相を突き止めて欲しいと依頼。 両家の人間はお互いを犯人と思い、疑い合っているようでした。コナンと平次は協力しながら、絡み合う2つの事件について捜査を開始します。

「風林火山」は漫画何巻?アニメは何話?

「風林火山」は『名探偵コナン』59巻のFile5~10、6話かけて物語が展開していく長編エピソードです。アニメでは13シーズン516話・517話で描かれました。516話が1時間SPとして放送されたため、実質3話分の長さになっています。 こちらは長野県警の主要メンバーである大和敢助・上原由衣が初登場する、非常に重要な回です。ファンからの支持も厚い、人気エピソードとなっています。

「風林火山」登場人物を相関図で解説!

名探偵コナン 風林火山 相関図

「風林火山」シリーズでは、龍尾家と虎田家という2つの家族が登場します。 虎田家の"由衣"は上原由衣のことを指しています。由衣は想い人である大和敢助が死んだと思い込んでおり、大和の分も無念を晴らすため、幼馴染の甲斐玄人が亡くなった理由を突き止めるために虎田家に嫁いでいました。

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59巻「File5:百足」あらすじネタバレ

大和敢助 名探偵コナン 長野県警
©︎GA/S・Y・T ©︎CYBIRD

とある事件で跡取り息子を亡くしてしまった虎田家と龍尾家。虎田家の義郎は竜巻に巻き込まれたのち、そのまま見殺しに。龍尾家の康司は土に埋められ撲殺されるという、なんとも惨い最期を迎えました。それぞれの死体のそばには、なぜかムカデの死骸が転がっていたと言います。 義郎の育ての母にあたる達栄は「龍尾家が犯人」と疑い、康司の祖母にあたる盛代は「虎田家のしわざ」と信じ込んでいました。小五郎は虎田家の依頼を受け捜査を開始。その一方、平次は龍尾家から依頼を受け、事件について調べ始めていました。 そんななか、義郎の妻・由衣に対し、乱暴な口調で詰め寄る刑事・大和敢助が登場します。彼は6年前に起きた甲斐玄人という人物の死亡事件が、義郎と康司の死に関係があると考えている様子。甲斐の死体を発見した由衣に対し、当時のことを聞き出そうとしていたのです。

59巻「File6:鎧武者」あらすじネタバレ

名探偵コナン 服部平次 江戸川コナン 工藤新一
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一連の事件について、協力して捜査を進めるコナンと平次。そのなかで、虎田家の面々から気になる話が飛び出しました。義郎と康司は亡くなる前に密談をしており、なぜか大和に会いに行こうとしていたようなのです。 さらに、義郎が亡くなった後、康司が怯えるような様子を見せていたと判明。このことから、コナンたちは義郎と康司を殺したのは同じ人物、連続殺人事件だと推理するのでした。 そんななか、新たな事件が発生します。なんと龍尾家の一員である綾華が、森の中で首を吊り死んでいたのです。犯人はいったい何者なのか、そしてその狙いはいったい何なのでしょうか……。

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59巻「File7:兵法」あらすじネタバレ

名探偵コナン 大和敢助 長野県警
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綾華の遺体を降ろし、現場の状況を探る大和。付近にムカデの死骸が落ちていたため、一連の事件に関係する連続殺人だと断定します。 そんななか、被害者たちのとある共通点が判明。これまでに殺された義郎・康司・綾華は、武田信玄の隠し金山を探していたと言うのです。信玄の配下には「百足衆」と呼ばれる者たちが存在。これにより、殺人現場のムカデが「信玄の呪い」を表している可能性が浮上してきました。 さらに、コナンと平次はこれまでの事件が、信玄の好んだ軍略「風林火山」に見立てられたものだと気付きます。竜巻で死んだ義郎は「風」、森のなかで死んだ綾華は「林」、そして土に埋められ撲殺された康司は「山」。コナンたちは次に「火」にまつわる殺人が起きると推理するのでした。

59巻「File8:風林火山」あらすじネタバレ

コナン 江戸川コナン
©︎GA/S・Y・T ©︎BUSHI・Ambition

コナンと平次は次に狙われるのが、被害者と共に金山探しをしていた虎田繁次龍尾景と推理。彼らを守るため動き始めます。そんななか、大和が一連の殺人に関係があると踏んでいた、甲斐玄人の死について語られることに。この事件には村でおこなわれている、とある祭りが関係しているようでした。 この祭りの花形は馬に乗り的を射る、流鏑馬の射手。その射手を決める予選で、6年前に決勝まで残っていたのが甲斐だったのです。彼はひとりで練習を重ねていたところ、崖から転落して死亡。結果的に、同じく決勝に残っていた景が射手に選ばれたのでした。 一連の事件に「流鏑馬の射手」が関わってくるのか……と思われた矢先、電車の架線で感電した繁次が焼け死ぬ事件が発生!ついに「火」にまつわる殺人が起きてしまったのです。

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59巻「File9:戦」あらすじネタバレ

名探偵コナン 江戸川コナン
©︎GA/S・Y・T ©︎CYBIRD

繁次の死について捜査が進むなか、彼の手帳らしきものが発見されます。そこには、甲斐の死に関する意外な事実が記されていました。こちらは4人の交換日記形式となっており、日記を記していた人物は景を射手にするため甲斐に怪我を負わせようと考えていた様子。 しかしそれが失敗し、甲斐は崖から転落することに……。それを知った大和は「交換日記をしていた人物=今回の事件被害者」と推理。繁次が他の3人を殺し、最後に自殺を図り全てを闇に葬ろうとしたと考えたのです。 これで全ての事件が終わったか……と思われましたが、由衣「雷よ」と意味深につぶやきます。コナンと平次はまだ何かあると勘付き、捜査を継続するのでした。

59巻「File10:陰と雷」あらすじネタバレ

コナン

実は「風林火山」には続きがあり、「陰」と「雷」という2つの文字に繋がっていきます。由衣はそれを知っており、まだ事件が終わっていないと気付いたのです。彼女は崖の下で死んだ甲斐が「陰」、感電死した繁次が「雷」を指していると推理。 由衣は残った「火」の被害者になるであろう景を守ろうとしますが、そこに犯人が登場します。その人物は義郎の育ての母・達栄でした。実は彼女こそが、甲斐が死ぬきっかけを作った人物。殺された義郎たちは現場に居合わせており、口封じのため殺されてしまったのです。 達栄は由衣と景を始末しようとしますが、近くに潜んでいたコナン・平次・大和が登場!彼らに勝てるはずもなく、達栄は捕まることに。6年前から続く一連の事件が、ついに決着を迎えたのでした。

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「風林火山」の犯人と殺害の動機は?

コナン 犯人
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6年前から続く「風林火山」にまつわる事件の犯人は達栄でした。彼女は祭りで行われる流鏑馬を利用し、「的に何度的中するか」というギャンブルを主催していた様子。そんな彼女にとって、「全射的中」が当たり前の甲斐は邪魔な存在でした。 彼に怪我を負わせようと銃を放ちますが、その拍子に馬ごと崖下へ転落。それが第1の事件です。そして、偶然にもここに居合わせたのが、義郎・康司・綾華・繁次の4人でした。彼らもまた景に勝たせるため甲斐の邪魔をしようとしており、なんと甲斐の死は自分たちのせいだと勘違い。 罪悪感に襲われ、警察への出頭を考えるようになったのです。もし、彼らが事件の話を表に出したら、自身にも疑いが及ぶかもしれない。そう考えた達栄は口封じのため、殺人に手を染めたのです。ちなみに、景を殺そうとした理由は「射手として優秀だから賭けの邪魔」という身勝手なものでした。

「風林火山」の登場人物をおさらい!甲斐巡査と大和&由衣の関係は?

名探偵コナン 上原由衣 長野県警
©︎GA/S・Y・T ©︎CYBIRD

「風林火山」のキーマンとして登場する大和と由衣。当初は刑事と事件関係者、まったくの他人と思われていましたが、話が進むにつれそうではないと判明。2人はもともと幼馴染で、刑事として働いていた元同僚だったのです。 しかし、大和が雪崩事故に巻き込まれ現場を離れていたあいだに、由衣は辞職し虎田家に嫁いでいました。2人のあいだには、少々複雑な事情が隠されていたのです。 そして、そんな彼らが幼い頃から慕っていたのが甲斐玄人でした。彼は大和と由衣より年上で、2人にとっては兄のような頼れる存在。甲斐は警察に勤めており、大和たちが警察を目指すきっかけにもなっています。そして彼の死が、大和と由衣の人生を大きく変えてしまったのです。

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【ネタバレ】映画「隻眼の残像」との関係を徹底解説!

ここからは2025年コナン映画「隻眼の残像」と「風林火山」の繋がりについて、ネタバレありで徹底解説!こちらを読めば、映画鑑賞後に思い浮かんだ様々な疑問点を解消できるはず。映画の解像度を高めたい方は是非チェックしていってください!

①大和が雪崩に巻き込まれた経緯とは

名探偵コナン 隻眼の残像
©2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
8年前 銃砲店強盗事件
6年前 甲斐玄人が死亡
10ヶ月前 大和が雪崩に巻き込まれる
4ヵ月前 「風林火山」
現在 「隻眼の残像」

「隻眼の残像」において、「風林火山」で語られた大和の雪崩事故の経緯が判明しました。まず、8年前に長野で男性2人組による銃砲店強盗事件が発生し、犯人のひとりである鷲頭が逮捕されます。司法取引に応じた彼の情報提供により、もうひとりの犯人・御厨も捕まることに。 ここで御厨を逮捕したのが甲斐玄人でした。その後、甲斐が崖下で不審な死を遂げます。大和は甲斐の死亡事件を捜査するなかで、御厨が怪しいと推理しました。彼は甲斐に逮捕されたのち、仮出所中に失踪。その時期が甲斐の死亡タイミングと一致していたのです。 大和は御厨を追跡し、雪山へ入っていきます。しかし、そこで雪崩に巻き込まれることに。大和はそのまま半年間意識不明の状態になったうえ、左目を失明し、左足も負傷してしまいます。 そののち刑事として復帰したものの、その頃には由衣が退職済み。彼女は甲斐の死に深く関わっていると思しき、虎田家に嫁いでいました。そしてここから、「風林火山」のエピソードに繋がっていくのです。 さらに「隻眼の残像」内で、大和が雪崩に巻き込まれる寸前に何者かによるライフル狙撃を受けていたと判明します。その襲撃犯こそが、「隻眼の残像」で起きる一連の事件を企てた林だったのです。 林は天文台の移動観測車で雪山へ行き、衛星から国家の機密情報を取得していました。大和は偶然にもそれを目撃。雪崩の影響で当時の記憶を失っていたものの、口止めのため林から命を狙われることになるのでした。

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②由衣の結婚に文句?大和と由衣の恋模様

大和と由衣は幼馴染として深い関係を構築していますが、恋人同士ではありません。お互いに想い合っているものの、その仲がどうにも進展していかないのです。そんな2人を取り巻く複雑な事情は、「風林火山」でしっかりと語られています。 由衣はもともと刑事として働いており、大和と共に甲斐の死亡事件について調査していました。しかし、その途中で大和が雪崩に巻き込まれ戦線離脱。由衣は単独で捜査を続けることを決意し、事件に深く関わっていると思しき虎田家に近付こうと考えます。 彼女は大和への好意を押し殺し、好きでもない義郎と結婚して内部から真実を暴こうとしたのです。「風林火山」でこの経緯が明かされた際、大和は由衣の決断に文句を言うような素振りは見せませんでした。 しかし「隻眼の残像」内でこの話が蒸し返されたとき、大和が彼女の結婚を責めるような物言いをしたのです。明言はしていませんが、大和は由衣が別の男性と結婚したことについて、嫉妬していたものと思われます。 由衣がその発言に反論するなど一時は気まずい雰囲気も漂いましたが、一連の事件を乗り越えたあと、2人の絆はより強固なものに。映画終盤ではなんと由衣が好意をアピールするシーンもあり、このまま2人が結ばれる……かと思いきや。 大和は由衣のアピールにまったく気付かず。その関係性に変化が起きることはありませんでした。

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長野県警の注目回!「風林火山」のあらすじネタバレを予習しよう

大和と由衣の初登場回、そして「隻眼の残像」に深く関わるエピソードとして注目を集める「風林火山」。 このなかで語られた数々の情報が、「隻眼の残像」のキーになると思われます。鑑賞前に「風林火山」をチェックし、万全の状態で映画を楽しみましょう!