2017年7月6日更新

2016年6月公開の注目映画期待度ランキングトップ10!

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10位:原作は小説投稿サイト発の人気作【2016年6月4日公開】

6月4日公開予定の『植物図鑑 運命の恋、拾いました』は元々角川書店が運営する小説投稿サイト『小説屋 sari-sari』で連載された『植物図鑑』(2008年6月〜2009年4月)を映画化した作品です。 2009年6月には角川文庫、2013年1月には幻冬舎から、書籍として刊行され、『花とゆめ』で知られる白泉社よりコミック版が刊行されるなど人気を集めています。 朝ドラ『とと姉ちゃん』でヒロインを務め、老若男女から人気を得ている高畑充希と、三代目J Soul Brothers、EXILEのメンバー岩田剛典が主人公を務めました。玄関先で行き倒れていた男性を拾って、同棲、そして恋に、と夢の詰まった展開は王道のようで破天荒。「そんなことあるわけ…」と思いつつもグイグイと引き込まれてしまいます。

主題歌を担当するのは女性ユニット「Flower」!

本作の主題歌『やさしさで溢れるように』を担当するのは女性によるダンス・ボーカルユニットFlower。草花がキーワードとなる本作にはピッタリですね。 2011年リリースのデビューシングル『still』ではオリコン5位、2015年リリースの『瞳の奥の銀河』では2位を獲得するなど、着実に人気を獲得している注目のグループです。ほかにも『熱帯魚の涙』や『太陽と向日葵』など、情景が浮かぶような詩的でセンチメンタルな曲を多く送り出しています。

9位:『クローバーフィールド』とは”近縁種”?【2016年6月17日公開】

『クローバーフィールド』といえば『スターウォーズ フォースの覚醒』で知られるJ・J・エイブラヒムの作品。臨場感溢れる手法やインターネットの動画を活用した宣伝戦略も相まって人気を博しました。6月17日公開予定の『10 クローバーフィールド レーン』では監督をダン・トラクテンバーグが務め、J・J・エイブラヒムはプロデューサーとして参加しています。 さてJ・J・エイブラヒム本人も制作に関わっているこの作品、『クローバーフィールド』の続編?とおもいきや、そう単純な話ではないようです。 巨大な怪獣がニューヨークの街を破壊する様をリアルに描いた前作とは変わり、本作では物語のほとんどが地下シェルターの中で展開されるという、閉塞感のある恐怖が醍醐味となっています。ただし、怪獣自体はやはり重要な役目を果たして居るとの情報もあります。J・J・エイブラヒムによるとこの映画は前作の「血族」であるとのこと。その言葉が何を意味するのか?早く答えが知りたいですね。

8位:“すぐそこ”に潜む未知。それに気づいたとき…【2016年6月18日公開】

6月18日公開の『クリーピー 偽りの隣人』は前川裕原作のミステリー小説『クリーピー』を映画化した作品。「クリーピー」とは身の毛もよだつという意味ですが、本作のストーリーもまさにタイトル通りのゾッとする内容です。 一見ごく普通の住宅街の中にいつしか形作られた孤立した空間。すぐ近くなのにお互いの生活を全く感じないことに違和感を覚えたことをきっかけに、事件が明るみになっていきます。 この物語の主人公は犯罪心理学のエキスパート、高倉(西島秀俊)。しかし、「知的な主人公が悠々と、かっこ良く事件を解決していく」という爽快さはありません。高倉は確かに優秀な頭脳をもった専門家ですが最強の存在ではなく、むしろプロであるがゆえに事件の異常性を理解し、やがて巻き込まれていくのです。

7位:マフィアも人の子。ゆえに闇は深い【2016年6月18日公開】

6月18日公開の『レジェンド 狂気の美学』はイギリス犯罪史上に名を馳せるマフィア、「クレイ兄弟」の一生を綴った伝記的作品です。 生々しい暴力の連続と、そこでいきいきと輝く兄弟の冷徹さは狂気そのもの。しかし、一方で彼らはある種のスターとして認識されていました。まさにレジェンド。 そして残忍な2人をつなぐ兄弟愛も垣間見えてきます。無償の愛とむき出しの暴力、本来であれば、別のあるいは真逆の位置においておきたいものです。しかし、この映画はそういった常識や願望をことごとく打ち砕きます。 「狂気」を肌で感じてみてください。

6位:妄想は世界を救うかもしれない【2016年6月4日公開】

内気な妄想女子、女の子はやっぱり夢を見るものです。とはいえ平野木絵は相当に突拍子もなく、そしてスケールが大きいのです。ここに心を読む能力を持った一族である「高台家」が関わってきます。ヒロインの妄想の引き出しもさることながら、光正のツッコミも秀逸。 容姿でもしぐさでも性格でも、そして絵や文章などの表に出てくる表現力でもなく、「妄想」に存在価値を見いだされるというなんともシュールな、しかし心温まるストーリーは必見です。ヒロインである平野木絵は綾瀬はるかが演じます。 『高台家の人々』は6月4日公開です。

5位:人は時として、何かを捨てることで強くなる【2016年6月3日公開】

6月3日公開予定の『サウスポー』はすべてを失ったボクサーが、家族の絆と自信を取り戻していくという物語です。いわゆる「スポ根モノ」とは違い、主人公が前向きに闘志を燃やす様を描いたものではありません。 主人公のビリーはもともと、怒りに任せて暴れまくるタイプのボクサーでした。駆け引きをすることもなく、ただひたすら突っ込んでいく姿は観客を魅了した一方、あいてのパンチを正面から受けることで試合のたびに身も心もボロボロになっていきます。そしてついに、ある事件によって妻を失い、娘とも引き離されてしまします。 自暴自棄から立ち直るために主人公が決意したこと。それは「今までのスタイルを捨てる」ことでした。怒りをコントロールし、行き過ぎた暴力性を改め、冷静に、着実に「勝つ」ことを目指したのです。周囲が期待するキャラクターや、「臆病になった」というレッテルを恐れることなく家族や自身に目を向けることも必要。彼がどのように立ち直っていくのかは、私達にとっても大きなヒントになりそうですね。

4位:女同士の大げんか。なのに清々しく、クスリと笑えてほろ苦い!【2016年6月25日公開】

小泉今日子と二階堂ふみが母娘を演じることで話題となっている『ふきげんな過去』は6月26日に公開。 本作で描かれる「女の喧嘩」は清々しく、ほろ苦く、甘酸っぱいテイストになっています。随所に盛り込まれる「思わずニヤついてしまう会話」も、決して勢いで押し切ってはいません。 もう一つの見どころは映像の絶妙さ。けだるい夏の空気感や、昭和に香り漂う町並みを質感豊かに描き出しており、ド迫力とはまた違う、スッと染みてくるような臨場感を味わえます。

3位:メカでもやはり女はしたたか?【2016年6月11日公開】

『リリーのすべて』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ヴキャンデルが女性AIを演じる『エクス・マキナ』。本作で描かれるAI「エイヴァ」は世界のためではなく、自分自身の意思に従って強かにいきようとします。 どこか不穏な空気が流れつつも、段々と彼女に惹かれていってしまう。AIがいきつく「人間らしさ」の先に何があるのかが気になる作品です。『エクス・マキナ』は6月11日公開です。

2位:ロックな地獄!いや、ちょっと行ってみたくなっちゃうよ!【2016年6月25日公開】

宮藤官九郎が脚本、監督を務め長瀬智也、神木隆之介、尾野真千子らが出演する地獄ムービー『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』。 6月25日公開の本作は、ロックでノリノリでクレイジーすぎる地獄が描かれています。たしかに、ロックの世界では「HELL」は定番のワードですが、地獄、しかも日本風の地獄でギターを掻き鳴らしている映画というのは他に無いかもしれません。 「若くして死」んでしまうのは神木隆之介演じる大助。大きな悪事を働いたわけでもなく、不慮の事故で死んでしまっただけの高校生が、なぜ地獄に落ちるのか?そんな疑問はすぐに吹っ飛んでしまいます。神木は自身が演じた役に対して以下のようなコメントを残しています。
「大助は自分中心に世界が回っているし、自分がかっこいいと思っているし、俺が全部合っているでしょ?って思っているんです。いかに“こいつを見ているとイライラするなあ”と思わせられるかが勝負でしたが、イライラするけど憎めない、かわいげの欠片が見えたらいいなあと思いながら演じていました」

1位:今までのヒーロー像をぶち壊す!無責任ヒーローが世界を救う?【2016年6月1日公開】

6月1日公開の『デッドプール』は『X-MEN』スピンオフ映画です。ただし、主人公のデッドプールが正義の味方かといえば…甚だ疑問でしょう。 彼は傭兵であり基本的には雇われの身です。雇ってくれるなら世界征服を目論む悪の手先だろうが、犯罪者だろうが喜んで手を貸すという、いろいろな意味で「ヒーローの風上にも置けない」存在です。自分がキャラクターであると自覚していて、読者や編集部を煽る「メタ要素」を繰り出したりとやりたい放題で、おまけにものすごく下品! これまでのマーベル作品に登場するヒーロー像をぶち壊す、新ヒーローの誕生です。