2022年11月2日更新

【ハンターハンター】キメラアント編を徹底解説!作中最高傑作のあらすじ・ネタバレを連載再開に向けて振り返る!

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そもそもキメラアントとは?世界の“外側”からやってきた外来種

キメラアントは正式には「キメラ=アント」と表記されており、第一級隔離指定種に認定されている昆虫のことです。女王蟻は「摂取交配」という特殊な生態を持ち、他の生物を捕食することで、その特徴を次世代へ繁栄させることができます。 その際に受け継がれるのは、外見的な特徴や習性だけでなく、前世の記憶が残ることもあるのだとか。気に入った餌を見つけた場合、その種が絶えるまで食べ続けることがあり、通称「美食の蟻(グルメアント)」と呼ばれています。 キメラアントの軍団は王を頂点とし、王直属軍・師団長・兵隊長など、いくつかの階級で構成される模様。階級ごとに能力差はあるものの、上位になるほど強靭な肉体と強い生命力を持つため、普通の人間や並のハンターでは歯が立ちません。ジンいわく、世界の「外側」から来た外来種であるとのこと。

キメラアント編のあらすじ

独立国家「NGL」へ潜入

カイトと再会したゴンは、キルアと共にカイトの生物研究に同行していました。そこでキメラアントと呼ばれる外来種の脚が発見されたと報告を受けます。 しかし目撃情報がないため、カイトは自然のままに生きることを良しとする独立国家「NGL」にキメラアントが来たのではと最悪の仮説を立てます。 カイトの予想は当たり、NGLに入国したカイト、キルア、ゴンの3人は人間の特徴を持つキメラアントの兵隊長クラスと交戦になりました。そして彼らはその戦いで、キメラアントに念の存在を知られてしまうのです。 念の存在を知った女王直属護衛軍のネフェルピトーと、交戦になる3人。キルアは圧倒的な実力差の前にゴンを連れ逃走し、カイトはネフェルピトーに殺されてしまうのでした。

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キメラアント討伐隊へ加入

逃走して来たキルアとゴンは、キメラアントの討伐に赴いたネテロに1度街に戻り刺客を倒せたら再びNGLに来るよう言われます。 2人は討伐隊のメンバーであるノヴの弟子・パームと出会い、狂気的な彼女に支えられながら同じくメンバーのモラウの弟子、ナックルとシュートと戦うことになりました。最初は圧倒的な強さで負け続けるゴンとキルアですが、再会したビスケとの特訓の成果もあり、徐々に戦えるように。 最終的には敗北しナックルとシュートのNGL入りを許してしまう2人。しかし結果的にNGLに行く最低条件をクリアし、パームと共にNGLに入国したのでした。

王の誕生と女王の死

女王蟻は遂に身篭っていた新たな王を産み落とします。王は異常な強さと賢い頭脳を持っており、護衛軍はすぐに瀕死の女王蟻を見捨て王に忠誠を誓います。 キメラアントの大部分は人間です。王が誕生してからは人間らしい種の中での分裂が起き、中には女王蟻を支持し続け討伐隊に白旗を振るキメラアント、人間の頃の記憶があり討伐隊に協力するキメラアントも登場しました。 そんな中での王の目標は、全種族の統一です。目標を達成するため、東ゴルトー共和国を乗っ取り大量の人間の選別を画策するメルエム。カイトの成れの果てを見てしまったゴンも、討伐隊として、そしてカイトを治してもらうために東ゴルトーに潜入します。

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コムギとメルエムの出会い

東ゴルトーでの選別のため、キメラアントは大量の人間を集めます。メルエムは人を集めている間の時間を持て余し、様々なボードゲームのスペシャリストと対戦をしていました。次々と達人を倒し殺し続ける彼は、軍議と呼ばれるゲームのチャンピオンである少女・コムギと出会います。 コムギの強さや姿勢に感心し、特別な感情を抱くメルエム。そんな中ゼノの「龍星群(ドラゴンダイブ)」が炸裂し、遂にネテロとメルエムの戦い、ゴンとネフェルピトーの戦いが始まりました。 カイトがもう治らないと知ったゴンは、大きな代償を払ってピトーを倒します。そして戦闘で敗北したネテロが奥の手として放った毒兵器「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」で、メルエムも瀕死の状態になってしまいました。

終幕

瀕死となったメルエムは、護衛軍の2人の力を借りて毒は残るものの復活を果たします。しかし彼はコムギの存在を忘れてしまっており、何か大事なモノを忘れてしまった感覚に戸惑っていました。 やがて護衛軍の2人は毒が感染し死亡、メルエムもコムギの存在を思い出します。そして毒の効力で先が長くないとわかっている彼が最後の時間を過ごすのに選んだ相手は、コムギでした。 メルエムは自分がもう少しで死ぬと伝え、コムギと最後の軍議を打ちます。どんどん意識が薄れ、目も見えなくなっていく彼。そしてメルエムはコムギに抱かれながら最期を迎え、毒に感染してしまったコムギも同じく亡くなってしまうのです。

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キメラアント編のあと、ゴンは結局どうなった?

全てが終わった後、ネフェルピトーとの戦いで再起不能になったゴンを救うため、仲間たちはあらゆる手を尽くそうとします。具体的な救出策が見つからず途方に暮れる中、キルアが提案したのは、ゾルディック家のアルカに復活させてもらうことでした。 アルカには、不思議な力が備わっており、“ナニカ”と呼ばれる第2人格を呼び出すことが可能。ナニカは一定の制約の下で、物質的・時間的な法則さえも超え、全ての願いを叶える能力を持っているそうです。 ナニカのおかげで無事に復活を果たしたゴンは、ハンター協会のレオリオのもとへ報告に向かいます。さらにこの時、探していたジンと思いがけず再会することになり、再び落ち合う約束をして別れました。

王・メルエムと3匹の護衛軍

メルエム

地球の生物を「統一」し、キメラアントをさらなる次元へ進化させることを目標とする、キメラアントの王・メルエム。誕生するなり、母親である女王を不要な存在と切り捨て、護衛軍らを率いて独裁国家東ゴルドー共和国を乗っ取りました。 その後は、国民の中から良質な食糧を選びだす「選別」を開始し、暴力と恐怖で支配する暴君として君臨するようになります。しかし、東ゴルドー発祥の遊戯「軍儀」に興じていたところ、その王者だった少女・コムギに敗北。これをきっかけに、メルエムの中で価値観の変化が起こり始めます。 ハンター協会会長・ネテロとの戦いでみせた強さは圧巻のものでした。メルエムは念による肉体強化はすれど、特殊な技は一切用いずにネテロと対峙。ハンター最強とキメラアント最強による戦いは拮抗していましたが、持久戦に持ち込んだメルエムがネテロの手足を奪い、追い詰めました。 最終的にはネテロが引き起こした爆発、そしてまき散らされた毒によって絶命します。しかしながら、純粋な戦闘力では作中屈指の強さを見せました。ヒソカやクロロなど、他のキャラクターと戦っていたらどうなっていたのでしょうか。

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ネフェルピトー

女王によって直接名付けられた“王直属護衛軍”の1人で、特質系の能力者。ネテロですら「ワシより強くね?」というほど不気味なオーラを発しており、戦闘力が極めて高いことから、部下たちからも恐れられる存在です。 戦いを好む性格で、楽しいと感じたものに夢中になってしまい、周りが見えなくなる癖があります。カイトを見つけた際も迷わず飛び込んでいき、戦闘になりました。 ピトーは対象者の脳を針で操り、情報を引き出すという念能力を持っています。メルエムに従って東ゴルドーへ進出後、総帥マサゴルディーゴとその軍隊を操り、指揮を執る役目を担っていました。

シャウアプフ

王直属護衛軍の1人、シャウアプフ。蝶のような羽と触角を持ちますが、外見は非常に人間に近いです。鱗粉は催眠作用があるだけでなく、オーラから相手の思考を推測することが可能。繭で包んだ相手の念能力を開花させる能力を持ちます。 体を細胞単位で分裂させて、さまざまな大きさのハエを生み出すこともできます。戦闘能力は護衛軍の中では劣りますが、プフの生み出した円に近付いただけで、ノヴが戦意喪失しリタイアすることになるほど不気味なオーラです。 護衛軍の中では参謀的ポジションで頭脳明晰。プフはメルエムへの忠誠心が非常に強い反面、コムギの影響でメルエムが変化していくことを恐れています。冷静沈着に見えますが、メルエムが絡むと取り乱すことが多いです。メルエムのことで悩んで自己嫌悪に陥ることもよくあり、ユピーから考えすぎといわれています。

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モントゥトゥユピー

最後に生まれた護衛軍のキメラアント、モントゥトゥユピー。キメラアントの中では珍しく人間の血が一切混じっておらず、魔獣とアリの交配です。服を着るキメラアントは多いですが、ユピーは何も身に着けていません。アリになる前の記憶も持っていないようです。 物事を深く考えない単純な性格で、行動は大雑把。人間が混じっていない分、個性にも乏しい性格です。メルエムに対しても本能的に従っていますが、その分忠誠心は強く迷いがありません。ユピーは直情的な性格でしたが、人間と戦う中で冷静さを身に着けました。 またナックルやモラウと戦った後には、相手に対して敬意を持つようになるなど、強く人間の影響を受けています。最終的にはメルエムとプフと同じく、毒によって息絶えています。

女王

キメラアントたちを生み出した女王。人間並の身体と知性を持っており、重傷を負った状態でバルサ諸島海域を漂流していました。NGL付近の海岸に流れ着き、その時に食べた人間を極上の餌と見なしたことで、本能に従って捕食を始めます。 その後、摂取交配という産卵形態で無数の兵隊蟻を生み出し、NGKに一大コミュニティを形成。しかし生後間もないメルエムに襲われ、ハンター協会側に投降して治療を受けましたが、回復が叶わず死亡しました。

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師団長たち

コルト

コルト(画像右奥)はコンドルと交配したキメラアントです。働き者で女王に尽くす性格。師団長ですが、護衛軍も王もいない状況で女王の側近として活躍しました。キメラアントの統率を重要視する真面目な性格で、勝手な行動を取る部下や同僚に頭を悩ませていました。 コルトはクルトという人間の少年がキメラアントに生まれ変わった存在です。記憶はないものの、人間のときの妹レイナを大切にしていたことが反映されていて、コルトが無意識に「レイナは俺が守る」と発言した場面もありました。レイナと女王を重ねて見ていたようです。メルエムが女王を見捨てたことで、コルトはメルエムから完全に離反します。 女王の元に残ったキメラアントの代表として、ネテロ達に降伏しました。治療のかいもなく女王は死亡しますが、胎内に残っていた子アリにレイナと名前をつけて育てることになります。二度と人間を襲わないことを誓い、ネテロ達に協力しました。

ペギー

ペギーはペンギン姿の師団長。女王のそばにいることが多く、参謀の役割を果たしていました。真面目で良心的な性格でコルトと相談することが多いです。 人間を冷静に分析するなど参謀らしいところを見せていましたが、コルトの発想に感心して自分より参謀に向いていると言う場面も。ペギーは知識は豊富でしたが、作戦を立てる能力ではコルトに敵わなかったようです。 彼は深手を負った女王を見て思わず駆け寄りますが、これが誕生したばかりのメルエムの怒りを買うことに。理不尽にも、メルエムに殺されてしまいます。メルエムが死んだペギーを捕食したことで、大勢の師団長がメルエムから離反するきっかけになりました。人間だった頃は、メレオロンの里親でした。

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メレオロン

メレオロンの顔はカメレオンそっくりで、目も左右ばらばらに動きます。自分の姿を透明にでき、念能力の「神の不在証明(パーフェクトプラン)」は呼吸を止めることで自分自身の存在感を完全に消すことが可能。 神の不在証明を使用中は、触った相手の存在感を消す「神の共犯者」も使用できます。神の不在証明を使っている間は誰にも存在を気づかれずに行動可能。ただし、メレオロンの体から離れた臭いや血には能力が働きません。気付かれないとはいえ、敵の攻撃が当たる危険もあります。 メレオロンの強さ自体はキメラアントでも最低レベル。人間だった頃のメレオロンは里親に育てらましたが、その里親はペギーに転生していました。恩人のペギーを殺されたことを思い出し、メルエムへの復讐を決意。ゴンに協力を申し出て仲間になり、ナックルとコンビを組みました。

ウェルフィン

ウェルフィンは狼型のキメラアント師団長。非常に疑い深く、一度疑った相手は最後まで疑い続ける性格です。自分の念能力すら信用していませんが、かなりずるがしこい性格で悪知恵が働きます。王の座を狙う野心の持ち主ですが、王になって疑う相手が増え過ぎることを嫌っています。 そのため、影の王になろうとしていました。イカルゴとの戦いでは、気迫に圧倒されて敗北。イカルゴと話すうちに人間だった頃の記憶が戻り、王のメルエムに敵意を持つようになります。ウェルフィンが人間だった頃の名前は、ザイカハル。ジャイロの部下の1人でした。 ウェルフィンはジャイロに対しては心を開いており、自分が使える王だと認めています。自分達を殺したキメラアントを憎むようになり、メルエムにそのことを宣言。しかし、メルエムはウェルフィンを殺そうとはしませんでした。その後は、ジャイロを探して旅立ちました。

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ブロヴーダ

プロヴーダはエビのような外見のキメラアントの師団長。放出系の能力者で、ハサミから念弾を打ち出して攻撃する能力があります。メルエムの下についた師団長の1人で、キメラアント討伐隊を倒そうとしました。 戦闘で死亡することはなく、イカルゴの発射した催眠ガスで眠ってしまいます。そのままメルエムが死亡してしまい、プロヴーダは生き残りました。元々は短気で好戦的なキメラアントでしたが、メルエムが死んだ後は性格が変化し人間だったころに近くなったようです。 彼は、キメラアントになっていたコルトの妹のレイナと親しくなっています。彼女を連れて人間の村まで行き、彼女を母親の元に返しました。そのまま立ち去ろうとしますがレイナに引き留められ、村の人間にも受け入れられて涙を流しました。

ザザン

ザザンは人間に近い形のキメラアントで、サソリのような尾が生えています。元々は師団長でしたが、女王の死後は自分が女王を名乗っています。メスのキメラアントは、本物の女王以外子供を生むことはできません。 しかしザザンは念能力で配下を増やすことが可能で、女王として勢力を拡大していきました。ザザンの勢力は流星街を襲撃し、幻影旅団と対立。ザザンはフェイタンと戦い、一時は圧倒しますが、最終的にはフェイタンの念能力の炎に焼かれて死亡。 ザザンはネイルアートやファッションにこだわるなど、キメラアントにしては珍しい性格です。人間的な外見に反してかなり固い皮膚を持ち、尾を切り離すことで更に強力な姿に変化します。ただし、変化した姿はかなり醜いです。

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レオル

レオルはライオン型のキメラアント。人間的な部分もありますが、ライオンだったころの記憶が残っています。百獣の王であったことにこだわりがあり、ヂートゥからは「返り咲く気満々」といわれています。かなり打算的な性格で、戦闘に関しては非常に慎重。 もっと豪快に戦うように部下に突っ込まれますが、慎重に狩りをするのがライオンだと言い返していました。レオルの念能力は、「謝債発行機(レンタルポッド)」。恩を売った相手から能力を1時間限定で借りることができるというものです。恩を売った相手に貸しだと認めさせないと、能力を借りることはできません。 幻影旅団のクロロに似た能力ですが、条件が簡単なためか能力を使える時間は制限されています。ただしクロロは本を持っていないと能力を発動できません。レオルの能力は、能力を発動させても行動が制限されない点が優れています。

ヂートゥ

ヂートゥはチーターの能力を持つキメラアントの師団長です。発射された銃弾が顔の近くまで迫った状態でも避けられるほど動きが速く、時速200キロの速度で長時間走ることが可能。スピードキングを自称しており、自分のスピードには絶対の自信を持っています。 具現家系の念能力者で、異空間を作り出す能力を持っていましたが、大雑把な性格で能力を全く使いこなすことができませんでした。本領を発揮する前に能力が使えなくなったため、能力の詳細も不明です。ボウガンなどの武器を作り出す能力も発動させました。 しかし矢のスピードがヂートゥ自身より遅いため、モラウには簡単に防がれています。「紋露戦苦」(モンローウォーク)という新たな能力身に着けましたが、使用する前にシルバに頭を潰されて死亡しました。

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その他のキメラアント

イカルゴ

イカルゴはタコの姿をしたキメラアントです。イカの姿に憧れていますが、それはタコだったころにイカに憧れていた影響です。念能力は死体を操るというもの。噛んだ相手の血を止まらない状態にする蚤を打ち出すなど能力は凶悪ですが、実は人を殺したことはありません。 自分を助けたキルアの命を救い、仲間になります。しかしイカルゴは、最後まで仲間だったキメラアントを殺すことはできませんでした。プロヴーダと戦闘になった際は、催眠ガスを使用して眠らせるだけに留まっています。 人間だった頃はジャイロの部下で、ウェルフィンとは仲間でした。人間だった時の名前は本人も思い出していません。

ジャイロ

ジャイロはキメラアントの女王が打ち上げられた国NGLの創始者です。子供の頃に父親に虐待されて育ち、それでも自分は父親に必要とされていると信じていました。しかし自分が父親にとってどうでもいい存在だったと理解し、12歳の時に父親を殺害して逃亡。 ジャイロは21歳の時にNGLを作り、その9年後にNGLを正式な国家にまでしています。NGLを作った理由は世界中に麻薬という悪意をばらまくためであり、世界そのものを憎んでいるかのようです。キメラアントの女王に捕食されましたが、ジャイロは人間だった時の人格のままキメラアントに生まれ変わることに成功。 キメラアントは人間の頃の記憶をほとんど失いますが、ジャイロはその意志の強さで人間の頃の記憶を完全に保っています。キメラアントになってすぐに女王の元を去り、世界に悪意をばらまく計画を続けています。ジャイロはゴンと出会うことが示唆されており、今後敵として登場する可能性が高いです。

カイト

1度死んだカイトは、女王の胎内にいたキメラアントに転生していました。カイトは女王に食べられたわけではないので、かなり特殊な例です。カイトが念能力を使ってキメラアントの体に転生した可能性が高いですが、詳細は不明。 キメラアントとして生まれたばかりの頃は、胎児ほどの大きさしかありませんでした。カイトは卵からではなく、女王の胎内から生まれた特殊なキメラアント。そのため、メルエムと双子のキメラアントに転生したと考えられています。メルエムが死んだ直後には喋れるようになりました。 コルトにレイナと名付けられましたが「あたちの名前はカイトです!!」と言い出し、カイトだということが発覚します。その後も成長し、ゴンと再会した時は赤髪の少女になっていました。一人称は「アタチ」で見た目も別人ですが、喋り方と性格はカイトそのもの。ゴンと会った時の一人称は「オレ」に戻っています。

キメラアントとハンターたちのアツい戦いが盛りだくさん!

カイトVSネフェルピトー

キメラアントの襲撃を退け、順調に調査を進めていたカイトたちでしたが、王直属護衛軍の1人・ネフェルピトーと戦闘になります。カイトは一目見ただけで死の危険を感じましたが、右腕を切り落とされてもなお、ゴンとキルアを守るために戦いました。 2人を逃がした後、右腕のハンデを背負いながら奮戦を続けるものの、首を落とされて敗北し死亡。念能力によって肉体のみ修復され、トレーニング用の操り人形として扱われていたようです。

キルアVSイカルゴ

キルアは人間の命を奪う「選別」を食い止めるため、村や町を走り回って避難を呼びかけていました。しかしその時、遥か遠くから何者かの狙撃を受け、キメラント「イカルゴ」から狙われることになります。 ある機転で居所を突き止め、地底湖へ飛び降りたイカルゴの後を追うキルア。イカルゴは予想外の反撃を受けた上に「監視している仲間の能力を教えろ」と脅されてしまいます。葛藤の末「仲間は売れない」と自滅しようとしますが、それを助けたのは何とキルアでした。 さらに新たな刺客が現れ、キルアは何とか勝利するものの命の危険を伴う深手を負います。それを見たイカルゴは「友達になりたい」と言ってくれたキルアを助けると決意。これ以降、2人は数々の闘いで助け合う相棒のような関係になりました。

ネテロVSメルエム

キメラアント編の最大の見所といっても過言ではないのが、ハンター協会最強とキメラアントの王の直接対決!この戦いにおいて、両者の実力は拮抗しており、メルエムはネテロを「人間の個の極地」と称賛します。 メルエムが終始圧倒し続け、ネテロの奥の手「零の掌」までも凌いでみせます。しかしネテロの心肺停止と同時に、体に埋め込んでいた「貧者の薔薇(ミニチュア・ローズ)」が爆発。ネテロの死後、メルエムも薔薇の毒によって死亡し、命を賭した作戦によって両者相討ちの結果に終わりました。

ゴンVSネフェルピトー

ゴンはカイトの生存を信じ続け、ネフェルピトーの念能力で復活させてもらうよう頼みますが、すでに死亡していたと明かされました。その事実で復讐に目覚めたゴンは、自身の身体を顧みない制約と誓約を設け、ネフェルピトーを倒せる年齢まで強制的に成長します。 その後、極限まで増大した念能力によって、ゴンはネフェルピトーを圧倒。その場に駆けつけたキルアが目にしたのは、事切れる寸前の相手に最後の一撃を放つゴンの姿でした。そして骸人形として蘇ったネフェルピトーは、ゴンの右腕を切り落とします。 しかし、それを全く意に介さずネフェルピトーにトドメをさすゴン。全てを捨てた戦いにより、キメラント討伐後は病院で生命維持装置を付けられ、骨と皮のみの無残な姿に変わり果ててしまいました。

幻影旅団VSザザン

幻影旅団の拠点「流星街」では、王や他の幹部と袂を分かった、元師団長ザザンが女王を自称して国家を造ろうと企てていました。ザザン率いる蟻たちの侵略を受ける中、カルト・シズク・フェイタンを始めとする、6人の団員がこの危機に立ちあがります。 6人の団員は、ザザンが女王の城に居ると知り正面突破を行うことに。さらにメンバー内で誰がザザンを倒すかという競争になり、それぞれ散らばって討伐に向かいました。 そして各自がキメラアントと相対した時、ザザンと戦っていたのはフェイタンでした。2人の実力はほぼ互角でしたが、フェイタン仕込み傘で顔を傷付けられ、ザザンが激昂。念能力によって醜悪な怪物へ変貌し、全身の皮膚の強度が飛躍的に増しました。 ザザンはその後、フェイタン右腕を切り落とすなど一時的に優位に立ちますが、あまりにも実力が拮抗していたことで、ギリギリの状態は変わらないままでした。最終的にフェイタンの奥の手「太陽に灼かれて(ライジングサン)」が発動され、ザザンに勝利します。

連載再開に向けて、キメラアント編を読み返そう!

キメラアント編は少年漫画らしい未知の生物との戦いでワクワクでき、各々の成長や葛藤に感情が動かされる「ハンターハンター」屈指の名ストーリーです。 本作は2022年10月、3年11ヶ月ぶりに連載が再開し大きな話題となりました。前に読んだ人は、この機会にキメラアント編を読み返してみるのもおすすめです!