『BLEACH(ブリーチ)』草鹿やちるの正体を解説!死亡したって本当?
『BLEACH(ブリーチ)』草鹿やちるのプロフィール
草鹿やちるはピンク色のショートヘアが印象的な、十一番隊副隊長。護廷十三隊の隊員の中でも最も小柄な彼女の見た目はまるで幼児。ですがその幼い見た目と言動とは裏腹に、入隊試験をパスしていきなり副隊長についた実力者です。 彼女はつねに更木剣八(ざらきけんぱち)にくっついて行動していて、更木の言うことしか聞きません。またやちるは女性死神協会の会長でもあります。しかし協会のお金でお菓子を買うなど、奔放な行動で周りを振り回すことがしょっちゅうです。
【過去】更木との出会いは?
北流魂街79地区「草鹿」出身で捨て子だったやちるは、日常的に殺し合いが起きる中、血の色を見て生きていました。そこに当時強者を求めて流浪していた更木が現れ、草鹿の人々を斬り殺します。 返り血を浴びても平然と更木に笑いかけたやちるが気に入った更木は、彼女を草鹿から連れ出すことに。 名前を持たなかった赤子は、更木が憧れる人物の名前・八千流から取ったやちるに、出身地区を合わせた草鹿やちるという名をもらったのです。
【正体】草鹿やちるは◯◯だった!?公式ファンクラブで解説
草鹿やちるの正体は、剣八の卍解が具象化した姿です。本編完結後、作者久保帯人のファンクラブ内のQ&Aで初めて明かされました。 ファンクラブでの説明によると「更木の斬魄刀野晒(のざらし)の卍解が本体から分離した姿であり、更木から草鹿やちるという名を受けたことで死神の力を宿した」とのこと。あくまで卍解の具象化で、野晒自体の具象化の場合は、成人女性の姿をしている」そうです。 一護の斬魄刀である「斬月と天鎖斬月をイメージしてください」と解説されています。
正体に関する伏線はあった?
衝撃の事実が明かされたやちるですが、この事実を踏まえて読み直すと、なるほどという伏線が実はあります。 やちると更木の出会いを描く回想シーン。どこから来たのか問う更木に対して、彼女は何も言わずに彼の斬魄刀に触れています。他にもジェラルド戦で苦戦する更木に対し「あたしをちゃんと使えば斬れない奴はいない」と言って卍解を教えていましたね。 それっぽい描写はありながらも答えがなかったので、数年越しにファンはすっきりする形となりました。
【死亡説】草鹿やちるは消滅した?
更木の卍解後、姿を消したやちる。死亡説も流れていましたが、彼女の正体を踏まえると死んだというより更木の斬魄刀に戻ったと考えたほうが自然でしょう。 あれだけ一緒にいた更木は、やちるの姿が見えなくなってもとくに心配している様子がありません。これは彼女がどこにいるか知っている=斬魄刀に戻っていることを把握しているからではないでしょうか。更木が鍛錬を積めば、やちるとの再会も叶う可能性があります。
【小説】やちるVSグレミィのその後が判明!
グレミィとの戦いで両腕を砕かれてしまったやちるですが、小説『BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU』にて、その後虎徹勇音による治療を受けていたということが描かれていました。 しかしその途中、やちるは治療を放り出してどこかに行ってしまいます。このとき勇音が聞いた彼女の最後の言葉は、「やっと剣ちゃんに呼んでもらえる」でした。
やちるが消えちゃったのは悲しかったけど、このセリフを見て彼女にとっては幸せなことだったんだなぁとじんわり来た……。
【斬魄刀】三歩剣獣(さんぽけんじゅう)とは?
やちるの使う刀・三歩剣獣は、彼女の身体にサイズが合っていないため引きずって持ち歩くことが多く、補助輪的なものがついています。 戦闘時には「モコモコ」と呼ばれる前獣と、「ホネホネ」と呼ばれる後獣が出現。この2体は普段から透明な状態で彼女のそばにいます。 変わった斬魄刀だと思われていましたが、彼女の正体が判明したことで、この三歩剣獣は斬魄刀ではなく単なる刀であることが分かりました。
【能力】草鹿やちるの始解や卍解は?
始解
実際は始解ではないのですが、作中では始解のように「でておいで三歩剣獣」と唱えることで刀から毛に覆われた前獣と、黒い布をまとった骸骨の後獣が現れます。終盤の「千年決戦篇」で初めて披露しました。 やちるが刀を振ると2体も同じ動きをします。3倍の攻撃量になると同時に、攻撃の出どころも前後に厚みが出ることでトリッキーな動きとなり、敵にとっては避けにくくなるのです。 この刀を使って星十字騎士団(シュテルンリッター)のグエナエル・リーを動物的勘を頼りに倒すも、その生みの親であり想像を現実にするグレミィ・トゥミューには歯が立たず。彼の力で腕をクッキーに変えられてピンチとなったところで、別行動をしていた更木が駆けつけました。
卍解
やちるの卍解は作中には登場しませんでした。前述したように三歩剣獣は斬魄刀ではないので、卍解も存在していないのです。 通常、斬魄刀の形がそのままで他のなにかを召喚するというのは、卍解時に見られるもの。しかし彼女の場合は、この現象が(便宜上の)始解で起きています。 やちる自身がイレギュラーな存在なので、この現象をどう捉えるかは難しいところがありますが、三歩剣獣自体が始解を通り越して卍解に近い力を発揮する特殊な刀なのかもしれません。
【活躍】戦闘シーンは千年血戦篇のみ?
ほとんどは剣八のサポートを務めた
やちるは最終章である千年血戦篇を除き、戦闘シーンでの活躍はほとんどありません。その代わり、剣八の戦いを邪魔する者を威嚇したり、負傷した彼を軽々と背負ったりと、サポート役として動いています。 星十字騎士団のグエナエルと戦ったときにはじめて「三歩剣獣」の始解を披露し、トリッキーな技で相手を翻弄していました。
【卯ノ花烈】名前が似ているのはなぜ?関係は?
卯ノ花烈(うのはなれつ)の本名は卯ノ花八千流(やちる)です。草鹿やちると同じ名前をしていますが、2人に関係があるわけではありません。 更木はやちると出会う前に当時十一番隊隊長だった卯ノ花八千流と戦い、彼女から剣八の名を譲り受けました。彼にとって最強の八千流は憧れの存在であり、拾った赤子にその名前をつけたのです。 ちなみに八千流は「あらゆる流派・あらゆる刃の流れは我が手にあり」という意味で自らに八千流と名付けました。
【性格】やちるは天性の愛されキャラ!
幼い見た目通り、性格もまるで子供のようなやちる。無邪気で人懐っこく、上官にも敬語は使わず親しげに接します。多くの隊員は、そんなやちるを孫や妹のように可愛がっており、天性の愛されキャラクターです。 基本的には可愛がられていますが、涅マユリや朽木白哉からは、その奔放さを迷惑がられている節も。 一方でいつ死んでもおかしくない過酷な環境下で生きてきた影響で、血や死への恐怖が欠落しているところがあります。
あだ名をつけるのが好き
やちるといえばあだ名、というくらい、彼女には他人にあだ名をつけるクセがあります。 強面の更木を「剣ちゃん」、山本元柳斎重國を「おじいちゃん」、クールな朽木白哉を「びゃっくん」、武闘派の斑目一角(まだらめいっかく)を「つるりん」など。他の誰も真似できないような大胆なあだ名をつけています。 自分でつけたあだ名を忘れてしまううっかりさんな一面も。そんなところも護廷十三隊の癒やしとなっているのです。
【名言】やちると剣八の関係性が尊い!
あなたはあたしの世界のすべて
発言巻 | 5巻40話 |
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回想シーンでふたりの出会いが描かれた際、モノローグで登場したやちるの剣八に対するまっすぐな想いです。 劣悪な状況から自分を救い出し、名前と居場所をくれた剣八のことをやちるがどれほど大切にしていたかがこの一言だけでよく伝わってきます。
その力の名前はね 卍解だよ
発言巻 | 73巻669話 |
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剣八が苦戦を強いられた際、消えたと思われていたやちるが突如として彼の前に姿を現します。さらに彼女は、卍解の使い方を教えるような素振りを見せたのです。 やちるの正体が匂わされたシーンであると同時に、剣八のピンチに駆け付ける頼もしさも感じられました。
【声優】キュートな草鹿やちるに声を当てるのは望月久代
「剣ちゃーん」の声が愛らしいやちるの声は、愛称もっちーこと望月久代が担当しています。『魔法少女猫たると』のたるとや『円盤皇女ワるきゅーレ』のワるきゅーレが代表作となっており、可愛らしい声を生かしたキャラクターを演じることが多いです。 また、2001年の『シスター・プリンセス』というアニメをきっかけに、他の声優仲間とPritsというユニットを組んで活動していたこともありました。 2010年以降は声優としての活動をあまりおこなっていませんでしたが、『BLEACH 千年血戦篇』ではやちる役を務めており、他にも『東京ミュウミュウ にゅ〜♡』などの作品に出演しています。
『BLEACH』草鹿やちるはかわいいだけじゃない!伏線の宝庫
意外な正体を隠していた『BLEACH』の草鹿やちるについて紹介しました。彼女の天真爛漫さは、護廷十三隊の隊員だけでなく読者にとっても癒やしです。 基本的にはかわいい姿が描かれることの多いやちるですが、「千年決戦篇」では滅却師(クインシー)と戦う姿も披露。普段のほわほわした雰囲気とのギャップを楽しんでください!