「ファンタビ」リタレストレンジの過去や死因は?ベラトリックスとの関係も解説【ネタバレ】
リタ・レストレンジのプロフィール
名前 | リタ・レストレンジ / Leta Lestrange |
---|---|
生没年 | 1896年~1927年 |
職業 | 魔法法執行部職員 |
家族 | コーヴァス5世(弟) ベラトリックス・レストレンジ(親戚) |
リタが生まれたレストレンジ家は、魔法使いとして純血を保っている家系です。彼女は1908年から1916年までホグワーツ魔法魔術学校に在籍、スリザリンに所属していました。 1作目『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』では、ニュートが飾っている写真の中でしかリタは登場していません。しかしニュートと親しくなる魔女クイニーによると、リタの性格はかなり複雑なものだそうです。 またリタは「奪う人」であるともクイニーは語っており、非常にミステリアスな存在でした。 そんな彼女も、続編となる『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では主要キャラクターの1人として登場しています。
リタ・レストレンジの死因は?
リタはグリンデルバルドの攻撃から愛するニュートとテセウスを守るため、自らが時間稼ぎとして犠牲になります。2人に「愛してる」という言葉を遺し、グリンデルバルドの操る火によって焼死してしまいました。
リタ・レストレンジを演じているのは誰?
彼女を演じたのはアメリカの女優のゾーイ・クラヴィッツです。本作の他にも映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』などの話題作に多数出演しています。
ベラトリックス・レストレンジとの関係性は?【家系図】
レストレンジといえば、「ハリー・ポッター」シリーズに登場したヴォルデモート卿の部下で死喰い人のベラトリックス・レストレンジを思い出す人も多いでしょう。 ベラトリックスの旧姓はブラックで、結婚してレストレンジ姓になりました。リタは彼女の親戚ではありますが、血縁関係はありません。
そもそもレストレンジ家ってどんな家系?
レストレンジ家は、ブラック家やゴーント家、マルフォイ家などと同様に純血の家系です。 彼らはマグルに対する差別的意識を持っており、親や祖父母にマグルがいる相手とは、結婚を頑なに許しません。そのためレストレンジ家のみならず純血に固執する家系は、種族の繁栄に関しては苦労しているようです。 またレストレンジ家では、女性に対する扱いもあまり良いものではない様子。家系図に記された女性たちは、立派なポートレートで描かれている男性たちとは異なり、名もなき花として描かれています。
今後レストレンジ家はどのように繁栄する?
「ファンタビ2」で残された最大の謎は、レストレンジの家系図についてです。 2作目の時点では、レストレンジ家の子供はリタとコーヴァス5世のみでした。しかしコーヴァス5世はまだ幼い頃に溺死したことが明らかになるので、リタのみがレストレンジ家の生き残りだったはずなのです(リタの異父兄弟ユスフは、カーマ家の人間)。 しかしそのリタも本作のラストで死亡! 彼女が死んだのであれば、「ハリポタ」シリーズで登場するベラトリックス・レストレンジ(旧姓ブラック)が結婚したロドルファス・レストレンジの親はいったい誰なのか、説明がつかないのです。年代的に、仮にコーヴァス5世が生きていればロドルファスの祖父にあたるはず。 映画の中で確認できた以外のレストレンジ家の人物がいるのであれば話は別なのですが、今後のシリーズの中で明確になるのでしょうか。
リタ・レストレンジの経歴を一挙解説!生い立ちや弟の関係性も
レストレンジ家での複雑な生い立ち
リタの母ロレナ・カーマは、セネガルに端を発する有力な純血の家系出身でした。当時彼女はすでに幸せな結婚生活を送っていましたが、リタの父コーヴァス4世はロレナを手に入れるため、服従の呪いで彼女を夫や息子のもとから連れ去ってしまいます。 そして1896年、ロレナとコーヴァス4世の1人娘としてリタが誕生。しかし彼女が生まれてまもなく母は亡くなってしまいます。父は娘を愛することはなく、すぐにクラリス・トレンブレイと再婚し、異母弟のコーヴァス5世が誕生しました。
「ファンタビ2」で明らかに!失踪した弟の真相は?
リタの父親で愛を知らなかったコーヴァス4世は、初めて生まれた男の子であるコーヴァス5世に対し、一心に愛情を注ぎました。一方のリタは蔑ろにされたため、赤ん坊のコーヴァスの存在が面白くなかったようです。 そしてある日、レストレンジ家に仕えるハーフエルフのアーマ・ドゥガードに連れられ、子供だった2人は渡米。しかしその際に乗っていた船が海難事故に遭ってしまいます。船内が慌ただしくなる中で、リタはコーヴァスを近くの客室にいた他人の赤ん坊とすり替えたのです。 すり替えられた赤ん坊はアーマによってベアボーンに養子として預けられ、本当のコーヴァス5世は溺死しました。本作では当初、クリーデンスこそがこのコーヴァス5世なのではないかという説がありましたが、クリーデンスはリタがすり替えて一緒に渡米した他人の赤ん坊だったのです。 リタはこのことを誰にも言わず、罪の意識をずっと背負いながら生きてきました。
ホグワーツでニュートに出会う
1908年にホグワーツに入学したリタは、スリザリン寮に組分けされます。彼女はその複雑な生い立ちと弟の悲劇的な死の噂から、学校ではひどいいじめを受け、陰口を叩かれていました。しかし気の強い彼女はそれに報復することもあり、問題児扱いされるように。 あるときいじめっ子から逃げて隠れ場所を探していたリタは、「変わり者」として知られていたニュート・スキャマンダーに出会います。2人は休暇中はほとんど一緒にいて、傷ついたカラスのヒナの世話をして過ごすなど親しい間柄になりました。 この関係はニュートが退学するまで続きましたが、その後は疎遠になってしまったようです。
「ファンタビ2」で悲しい死を遂げることに
スリザリン生でありながらも闇の魔法使いグリンデルバルドと対峙し、常に魔法省側の人間だったリタ。グリンデルバルドがレストレンジ家で行った集会にも、ニュートとティナと共に向かいます。 しかし、それはグリンデルバルドの罠でした。その場に集ったみんなの命が危険に晒された時、リタは愛するニュートとテセウスを守るために、ヴィンダ・ロジエールの持っていた頭蓋骨を破壊。さらにはグリンデルバルドにも攻撃を仕掛けます。 彼らが逃げるための時間稼ぎとして自らが犠牲となり、最終的にグリンデルバルドの操る炎によって焼死してしまうのでした。
リタ・レストレンジとニュート・スキャマンダーはかなり親しい関係?
ニュート・スキャマンダーは「ファンタビ」シリーズの主人公の魔法生物学者です。 彼とリタはホグワーツ魔法魔術学校で共に勉強していた同級生でした。周りの生徒からは浮いていた2人でしたが、そのこともあってか、とても親しい間柄だったのです。 しかし1913年に、リタがジャービーという大きなイタチに似た魔法動物を使った実験に失敗。同級生の命に危険が及ぶほどの大事故に発展してしまいます。彼女は退学処分になりかけますが、ニュートは彼女を庇い、代わりに自分が退学させられてしまいました。 このことからニュートは、同じはぐれ者だったリタに対して特別な思いを抱いていたことが伺えます。大人になった今でもリタの写真を持っていることが、いまだに彼女に対しての想いを捨てきれていないことを表しているのです。
ニュートの兄・テセウスと婚約!兄弟の確執はこのせいかも?
しかしなんとリタはニュートではなく、彼の兄であるテセウス・スキャマンダーと婚約したのです! テセウスは軍神と讃えられるほどの優秀な魔法使いであり、闇祓い。グリンデルバルドを捕らえるために英国魔法省から協力を求められるほどの存在でもあります。 リタは英国魔法省の魔法法執行部部長の補佐という役職についており、公私ともにテセウスのパートナーとなっています。彼らが婚約した経緯は未だ明かされていませんが、仲が良かったはずのスキャマンダー兄弟の関係がギクシャクしてしまった原因は、どうやらここにありそうですね。
【考察】ラストで遺した「愛してる」の言葉の意味って?
先述の通りリタは「ファンタビ2」で亡くなってしまいましたが、彼女にまつわる謎はまだまだあります。まず、彼女はなぜテセウスと婚約したのでしょう。これは本作で語られることがなく、おそらく今後のシリーズでもう少し詳細に事情が明かされることが考えられます。 もともと、リタはニュートのことが好きでした。それは、ホグワーツ時代に机の下に残した落書き「L+N」からも明らかです。その落書きに触れながら涙を流していたリタ。テセウスと婚約したあともニュートを想っていたことが伺えます。 彼女は最期にテセウスとニュートに向かって「愛している」と伝えていましたが、映像を見る限りどちらに対しての言葉なのかはわかりません。 2人ともに伝えたのかもしれませんし(テセウスのことも婚約するぐらいなので好きだったはず)、あるいはニュートに伝えたかったのかもしれません。
白い布を怖がっていた理由も明らかに
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、ホグワーツ時代のリタ・レストレンジが登場するシーンも。その中でリタは、その人自身が怖がっているものへと変身できるまね妖怪(ボガート)を、リディキュラスで倒さなければならない授業を受けています。 まね妖怪は、リタの順番になると白い布へと変身しました。リタが白い布を怖がる理由もまた、リタの弟であるコーヴァスが関係していたのでした。 弟のコーヴァス5世溺死してしまったその時、赤子であった彼は白い布に包まれていたのです。そのことをきっかけに、白い布はリタにとってトラウマのような存在となっていました。
リタ・レストレンジを演じるのは、女優のゾーイ・クラヴィッツ
リタを演じたのはアメリカ出身の女優でモデル、ゾーイ・クラヴィッツです。彼女の父はシンガーソングライターのレニー・クラヴィッツ。彼女も歌手として活動しています。 女優デビューは2007年の『幸せのレシピ』。デビュー作からキャサリン・ゼタ=ジョーンズやアーロン・エッカートといった大物と共演しています。2011年の『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』では、ミュータントであるエンジェル・サルバドーレ役を演じました。 「ファンタビ1」では写真だけの登場でしたが、「ファンタビ2」ではゾーイ・クラヴィッツが演じるリタの様々な姿を観ることができます。 また吹き替え版では、アニメ作品や海外作品で活躍する森なな子が彼女の吹き替えを担当しています。
「ファンタビ3」でリタ・レストレンジの残した謎は解明されるのか?
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で明らかになったリタ・レストレンジの過去。 しかし家系図やスキャマンダー兄弟との関係など、より謎が深まってしまった点もあります。彼女亡き後のシリーズでこういった謎の数々が説明されるのか、気になるところです。