「ファンタスティック・ビースト」シリーズの全吹き替え声優一覧 「ファンタビ2」も網羅

「ハリーポッター」魔法ワールドのネクストシリーズとして始まった「ファンタスティック・ビースト」シリーズ。2022年には第3弾『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』が公開されます。 「ファンタビ」シリーズはキャストはもちろんのこと、吹き替え声優陣もニュート役の宮野真守を筆頭に、実力派揃い！ 本シリーズのキャラクターと吹き替え声優をおさらいして、最新作も100%楽しみましょう！

各シリーズで登場した人物の吹き替え声優は以上の通りです。「ファンタビ3」では、グリンデルバルド役のジョニー・デップ降板に伴い、声優も井上和彦に変更。代役となるマッツ・ミケルセンの吹き替えを多く担当してきた人物です。

「ファンタビ」シリーズの主人公であるニュートは、魔法動物を保護するために世界を旅する魔法生物学者です。 ホグワーツのハッフルパフ寮出身のニュートは、性格はシャイでおっちょこちょいですが、心優しい青年で、一見凶暴な魔法動物たちからも絶大な信頼を得ています。 彼が常に持ち歩いているトランクの中には、魔法動物を研究している小屋と動物たちの広大な生息地が存在していますが、呪文がかけられているためノー・マジ(マグルと同義)には気づかれません。

ニュート役の吹き替えを務めるのは、1983年6月8日生まれ埼玉県出身の宮野真守。いわずと知れた今1番忙しいイケメン実力派声優です。 2001年の海外ドラマ『私はケイトリン』の吹き替えで高校生の頃に声優デビューし、『DEATH NOTE』の夜神月役や『機動戦士ガンダム00』の刹那・F・セイエイ役で一気に知名度を上げました。 宮野真守は、甘いマスクと声優・俳優の現場で培った豊かな表現力、高いライブパフォーマンス力を武器に、ミュージカル俳優や歌手としても活躍の場を広げています。 「怪盗グルー」シリーズや『SING/シング』(2016年)、『ペット』(2016年)や『ボス・ベイビー』(2018年)などのアニメをはじめとした海外作品の吹き替え声優としてなくてはならない存在です！

ニュートの最大の協力者であるティナは、アメリカ合衆国魔法議会(MACUSA：マクーザ)で働く正義感の強いキャリアウーマンです。 ティナは元々闇祓いでしたが、魔法界の破滅を目論む過激集団・新セレーム旧世軍を追う最中にノー・マジの前で魔法を使用してしまったため、降格処分を受け、現在はデスクワークをしてるよう。 最初はニュートに対しても魔法動物に対しても理解を示せずにいたティナではありますが、ニュートと時間を共にするうちに悪い人間ではないことを認識し、距離を縮めていきます。

ティナ役の吹き替えを務めるのは、1980年12月5日生まれ東京都出身の伊藤静。アニメの吹き替えを中心に韓国ドラマの吹き替えも務めており、プライベートでは自他共に認める大の酒好きでも知られています。 声優を目指したきっかけは、アニメだけでなくナレーションやラジオパーソナリティ、歌手など声優の活動が幅広いことに面白さを感じたからだそうです。 『美少女戦士セーラームーンCrystal』の愛野美奈子/セーラーヴィーナス役や、『櫻子さんの足元には死体が埋まっている』の九条櫻子、『ハヤテのごとく！』の桂ヒナギク役など人気作品のキャラクターを多く演じています。

ジェイコブはパン屋の経営を夢見るノー・マジで、明るい性格の持ち主です。パン屋開業のための融資を受けるために銀行を訪れた際、ニュートのトランクと中身がすり変わってしまったことをきっかけに、意図せず魔法界のトラブルに巻き込まれていきます。 対人関係に難のあるニュートですが、大らかかつ陽気で懐の広いジェイコブには信頼をおき、シャーロック・ホームズとワトソンのような関係へとなっていきます。 ティナの妹であるクイニーに一目惚れし、彼女をはじめとした魔法使いたちと魔法動物を探すために行動を共にしていくのです。

ジェイコブ役の吹き替えを務めるのは、1981年12月7日生まれ、千葉県出身の間宮康弘(画像左)。デビュー当初から老け役を演じることが多いのですが、声色を変えてコミカルなキャラクターを演じることも多くあります。 間宮康弘には学生時代に全身黒づくめにサングラス、スキンヘッドといった威圧感の強いファッションで通学し、周りにその筋の人間だと勘違いされていたというエピソードも。 その見た目からガタイのいい男性役を担当することも多々ありますが、いわゆるバイプレイヤーで美形のキャラクターを演じることもあります。 代表作としては、『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』のクランク・ゼント役や『ツキウタ。』の黒月大役などが挙げられます。

ティナの妹であり、MACUSAではティナと同じ部署でデスクワークをしています。人が考えていることを読めるという特殊能力を持っていて、エレガントな立ち居振る舞いとゆっくり物静かに話すのが特徴です。 その美貌からアメリカ合衆国魔法議会の議員の中にも多くファンが存在しますが、物語の中ではノー・マジのジェイコブのことを好きになっていきます。

クイニー役の吹き替えを務めるのは、1980年2月17日生まれ山形県出身の遠藤綾。水谷優子の後任としてミニーマウスの声を務めていることでも知られている声優です。 かつて野沢那智が主宰し、現事務所の前身となった養成所パフォーミング・アート・センター出身で、声優アワードで歌唱賞と助演女優賞を受賞した経歴のある実力派です。 代表作には『らき☆すた』の高良みゆき役や『機動戦士ガンダム00』絹江・クロスロード役、『おそ松さん』のトト子役が挙げられます。

ニュートの学生時代に「闇の魔術に対する防衛術」の担当教師であり、恩師だったのがダンブルドアです。 「ハリー・ポッター」シリーズでは「ダンブルドア校長」としてお馴染みの彼ですが、「ファンタビ」シリーズでは、お茶目でユーモアたっぷりな若きダンブルドアの姿が描かれています。 ニュートが魔法動物絡みの事件で退学処分にされた際には猛抗議し、「ハリー・ポッター」シリーズでも見られる生徒思いな姿が「ファンタビ」でも描かれています。

ダンブルドアの吹き替えを務めるのは、1967年1月26日生まれ、東京都出身の森川智之。「ファンタビ」シリーズでダンブルドア役を演じるジュード・ロウの吹き替えでも知られており、ファンの満足度の高い配役となりました。 ジュード・ロウ以外にも、トム・クルーズやユアン・マクレガー、キヌア・リーブス、ブラッド・ピットなど超有名俳優の吹き替えをいくつも担当しており、海外映画の吹き替えのベテランです。 『NARUTO-ナルト-疾風伝』の波風ミナト役や『ズートピア』のニック役、「スター・ウォーズ」シリーズのオビ＝ワン・ケノービ役などが代表作として挙げられます。

ゲラート・グリンデルバルドは圧倒的な魔法の強さに加え、人の心までも支配する力をもち、黒い魔法使いと言われています。 彼はダンブルドアの双璧と言われる、最高峰の魔法使いにして最強の敵。人間界と魔法界の存在を揺るがす人物です。 ダンブルドアとグリンデルバルドは若い頃、共に「死の秘宝」の虜になり、友達同然の親友であり同志でした。 しかし、ダンブルドアの両親が亡くなったことをきっかけに、彼の兄弟が絡んだ問題が発生し、グリンデルバルドとは疎遠になってしまったという複雑な過去があります。

グリンデルバルドの吹き替えを務めるのは、1963年8月7日生まれ東京都出身の平田広明(画像右)。実際に彼を演じたジョニー・デップの吹き替えを長年担当してきたベテランです。 『ONEPIECE』のサンジ役や『ファイナルファンタジーⅫ』のバルフレア役といったノリのいい三枚目キャラの吹き替えを担当することが多く、50歳を過ぎた今も主役を射止め続ける人気声優です。 平田は、アニメ・ゲーム作品以上に海外映画・ドラマの日本語吹き替えとしての活躍が目立つ声優であるため、満足度の高い吹き替えであることは間違いないでしょう！ そしてなんと彼は、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』でダンブルドアを演じるジュード・ロウの吹き替えを務めた経験が7回もあり、今回の最新作との縁も感じられます。(じゃあ平田がダンブルドアやれよ！という声が聞こえてきそうではありますが……。)

セラフィーナはアメリカ合衆国魔法議会議長を務める、気難しくカリスマ性のある女性です。 イルヴァーモーニー魔法魔術学校のホーンド・サンペート寮出身で、入学した際には4つある全ての寮から勧誘を受けたという武勇伝があります。 1920年から28年にかけて議長を務めた彼女に訪れた最大の危機は、ニュートのトランクから魔法動物が逃げ出したことです。

セラフィーナの吹き替えを務めるのは、1963年8月8日生まれ埼玉県出身の深見梨加。妖艶な大人の女性の声を得意とする声優です。 海外作品の日本語吹き替えの経験が豊富で、ジュリア・ロバーツやアンジェリーナ・ジョリー、シャロン・ストーンなど、セクシーでかっこいいイメージのあるキャラクターを務めることが多いのが特徴。 ちなみに、『アナと雪の女王』のハンス王子の吹き替えを務めたことで知られる津田英佑は、彼女の夫です。

パーシバルはMACUSAの闇祓いで魔法法執行部部長、権威的な態度で抜け目のない男です。 前作の「ファンタビ1」の終盤には、変身術を施したグリンデルバルドにとってかわられてしまったことが判明。パーシバル本人の消息や安否は不明なままとなっています。 MACUSAの議長であるセラフィーナに対しての発言力が大きく、組織の中での影響力は誰より大きいため、彼に逆らおうとする人物はいません。

パーシバルの吹き替えを務めるのは、1971年6月11日生まれ、大阪府出身の津田健次郎。吹き替えやCMナレーション、ラジオパーソナリティなど、声優業を中心に舞台など多方面に活躍しています。 あだち充原作の野球アニメ『H2』の野田敦役で声優デビューし、独特の低音ボイスを生かした寡黙な2枚目役を演じることが多いのですが、最近はゲイのキャラクターや小学生男子のキャラなど、幅の広さにも定評があります。 パーシバルを演じるコリン・ファレルの吹き替えを長年担当しているため、「ファンタビ」最新作での完成度も心配は無用でしょう。

クリーデンスは、新セーレム救世軍の指導者メアリー・ルー・ベアボーンに虐待されていた養子の一人で、シャイで引っ込み思案、そして非常に傷つきやすい性格です。 彼は「オブスキュリアル」と呼ばれる魔法族の子供であり、精神的・身体的虐待を受け続けたことによって、激しいストレスを感じた際には、「オブスキュラス」と呼ばれる自身の体を蝕む闇の力を制御できなくなってしまいます。 パーシバルに扮したグリンデルバルドは彼に接触し、彼自身の力を解放して魔法を教えるという条件で、自分と同じようにオブスキュラスを持つ子供を捜索します。しかしグリンバルドに裏切られてしまい、それがきっかけとなってニューヨークの街で大災害を起こしてしまいました。

クリーデンスの吹き替えを務めるのは、1970年2月18日生まれ東京都出身の武藤正史。『グランド・イリュージョン』(2013年)や『ソーシャルネットワーク』(2010年)に出演するジェシー・アイゼンバーグの吹き替えで知られる声優です。 基本的には海外映画・ドラマの日本語吹き替えを務めることが多いのですが、「ファンタスティック・フォー」のヒューマン・トーチ役や『キングダム』の万極役などアニメ作品でも活躍しています。

テセウス(画像右)はニュートの実兄で、MACUSAでは魔法法執行部の主要部局である、闇祓い局の局長という高い地位に就いています。 テセウスは組織や規律に従順な、模範的優等生タイプの性格。そのため、組織や団体に属する事を基本的に好まず、周囲とトラブルを起こしがちな実弟ニュートとは反りが合いません。 またリタという女性を兄弟共に好きになってしまい、兄であるテセウスが婚約したことによって、より二人の関係は複雑化してしまっています。

テセウスの吹き替えを務めるのは、1987年5月22日生まれ、茨城県出身の江口拓也。声優アワードで新人男優賞を受賞し、今後の活躍に期待される声優の一人です！ 『虹色デイズ』の松永智也役や『俺物語！！』の剛田猛男役、『斉木楠雄のΨ難』の海藤瞬役など、有名作品の人気キャラを多く務め、青少年役を得意としています。 ちなみにニュート役の吹き替えを務める宮野真守と江口拓也は、テレビアニメ『妖狐×僕 SS』でパートナーを演じたことがあり、すでに息はぴったり！2人の兄弟関係が描かれるシーンに一層期待が高まります。

リタはニュートの同級生であり、レストレンジ家という魔法界の中でも由緒ある名家の出で、なおかつ美しい容姿の魔法使いです。 彼女はスリザリン寮出身で、ニュートとは「はみ出し者」同士親しくなり、その仲はニュートがホグワーツ魔法魔術学校を退学するまで続きました。 ニュートはリタに対して普通の友達以上の感情を抱いていましたが、しばらく疎遠状態だったリタと再会した際には、実兄テセウスの婚約者として紹介されてしまいます。

リタの吹き替えを務めるのは、1988年2月13日生まれ福岡県出身の森なな子。宝塚歌劇団で男役として活躍したり、ミス・ユニバース・ジャパン2012のファイナリストであったりと異色な経歴を持っています。 『キラキラ☆プリキュアアラモード』のキュアショコラ役や『メガロボクス』の白都ゆき子役などアニメ作品はもちろん、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』など海外作品の吹き替え声優としても活躍しています。

「ハリー・ポッター」シリーズでヴォルデモートのペット+分霊箱の一つとして描かれていた蛇のナギニですが、今回の最新作でその正体は人間の女性であったと判明……！ ナギニは母親から血の呪いを受け継いだ、マレディクタスの女性です。 アルカノス・サーカスという魔術サーカスでパフォーマーをしていた頃は、思いのままに変身することができていましたが、マレディクタスの運命で永遠に人間の姿には戻れなくなってしまいます。

ナギニの吹き替えを務めるのは、埼玉県出身の大地葉。実写作品でメインキャラクターの吹き替えを担当するのは、今回が初めてとなります！ 日本ナレーション演技研究所の出身で、ピアノの弾き語りや耳コピを得意とするなど音楽的な素養のある声優です。 『恋愛ラボ』の水嶋沙依理役で初めてレギュラーを務め、『アイドルタイムプリパラ』の虹色にの役で一気に知名度を上げました。 まだまだ海外作品の経験は浅いですが、可能性を期待されての大抜擢です。

新たに発表されたキャストを含め、吹き替え声優陣が非常に豪華な「ファンタスティック・ビースト」シリーズ。字幕版だけでなく吹き替え版でもぜひ楽しんでみてください！