2021年2月26日更新

「スター・ウォーズ」フィンの正体は!?ジェダイになる可能性や父親の正体を考察

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「スター・ウォーズ」続三部作のキャラクター、フィンの謎を考察!

2015年の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』からスタートした「スター・ウォーズ」続三部作。本シリーズから登場したフィンは、元ストームトルーパーという異色のキャラクターで注目を集めました。フィンを演じたのは、イギリス出身の若手俳優ジョン・ボイエガ。 幼少期にファースト・オーダーに誘拐され、そのまま少年兵として訓練や洗脳を受け、軍の雑用をさせられてきたフィンの詳しい生い立ちは不明です。 彼はいったいなぜレジスタンスに寝返り、古巣であるファースト・オーダーと戦うことになったのでしょうか。また謎に包まれた彼のフォースや親の存在について、考察していきます。

フィンの基本プロフィール

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
©︎Walt Disney Studios Motion Pictures/Photofest/zetaimage
名前フィン(Finn)
種族人間
出身地不明
所属軍事政権ファースト・オーダー▷レジスタンス
立場元ストームトルーパー(スターキラー基地の清掃作業を任されていた)

「FN-2187」から「フィン」へ【レジスタンスに加わるまで】

ストームトルーパー時代

『スター・ウォーズ フォースの覚醒』 ジョン・ボイエガ
© 2015 Lucasfilm

赤ん坊のころにファースト・オーダーに誘拐され、そのまま兵士になる訓練を受けて育ってきたフィン。士官候補生として常にトップの成績を収めていた彼は、同僚や上官から理想的なファースト・オーダー・ストームトルーパーと評価されていたのだとか。 また彼はストームトルーパー時代、主に掃除係だったことから、スターキラー基地の内部を熟知していました。その知識はレジスタンスに入ってから、大いに役立つこととなります。

ポー・ダメロンと出会いファースト・オーダーを脱走

スター・ウォーズ 最後のジェダイ,ポー・ダメロン、bb8
© Walt Disney Studios Motion Pictures/zetaimage

ファースト・オーダーが惑星ジャクーのトゥアナル村を襲撃した際、フィンははじめて戦闘に参加しました。そしてその残虐なやり方を目の当たりにし、ファースト・オーダーに疑問を抱くように。 村人を皆殺しにする命令を受けても、彼は引き金を引くことができませんでした。基地に戻ると囚われたレジスタンスのパイロット、ポー・ダメロンと出会い、一緒に脱走することを決意します。 ポーとともにレジスタンスの戦闘機・TIEファイターを奪い、なんとか脱出に成功。戦闘機の操縦は初めてだったにも関わらず、そのセンスを見せた彼は、ポーから「フィン」という名前をもらいます。

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レイとの出会いでレジスタンスへ

デイジー・リドリー
© 2015 Lucasfilm

スターキラー基地からの脱出には成功したものの、戦闘機はジャクーで墜落し、フィンはポーとはぐれてしまいました。 ポーのジャケットを着たフィンは、BB-8(ポーの相棒)を連れたレイと出会い、とっさに自分はレジスタンスだと嘘をついてしまいます。BB-8には当初怪しまれていたものの、レイとともにミレニアム・ファルコン号を奪ってジャクーを脱出。 その後本当にレジスタンスの一員となるのでした。

【考察1】フィンはフォースの持ち主?シリーズに散りばめられた7つの伏線

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ケリー・マリー・トラン、ジョン・ボイエガ
© LUCASFILM/WALT DISNEY PICTURES/zetaimage

謎の多く残るフィンですが、彼がフォース=センシティブ(フォース感知者)である可能性は高く、もはや確信を持てると言っても良いほど。後にはジェダイになる可能性まで噂されています。 というのも、作中に彼がフォースの持ち主であることを暗に示すような描写がいくつもあるのです。そんな多すぎる伏線の数々を紹介しましょう。

①識別番号「FN-2187」に込められた深すぎる意味

ストームトルーパーだったころ、彼は「FN-2187」の識別番号を与えられ、同僚のトルーパーからは「エイト・セブン」と呼ばれていました。 実はこの「FN-2187」は、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)でレイア姫が囚われていたデス・スター内の牢獄と同じ番号です。 また「スター・ウォーズ」の生みの親であるジョージ・ルーカスは、本シリーズを生み出すきっかけとなったのは、カナダの短編ドキュメンタリー映画『21-87』(1963年)であることを明らかにしています。 この作品には「フォース」という言葉が登場し、ルーカスはそこから「スター・ウォーズ」シリーズの「フォース」という概念を生み出したのだとか。 一介の戦士にこんな重要な意味を持つ名前がつけられるとは考えづらいので、やはりフィンは今後、シリーズ全体を揺るがすような大きな存在になると予想できます。

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②最初から戦闘機を操縦できたセンス

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
©︎Walt Disney Studios Motion Pictures/Photofest/zetaimage

フィンがポーと脱走する際、奪回した宇宙船を操縦し、相手の戦闘機を撃退するシーンがあります。 このシーンはルーク・スカイウォーカーがファルコン号を操縦して、帝国軍と空中戦をしたシーンとよく似ているんです。 操縦未経験ながら宇宙船を使いこなすフィンは、まるでルークのよう。このシーンは、フィンがルークと同じようにフォースの力を持っているという伏線ではないでしょうか? またフィンを演じるジョン・ボイエガ自身も、シリーズの中でもルーク・スカイウォーカーにスポットを当てた『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』(1983年)がお気に入りだと言い、インタビューで「自分が何者なのかを知らないという点でルークと共通点がある」と語っています。 どこか似ているフィンとルーク。フィンも自分自身の力を知り、ルークのような戦士になっていくのかもしれません。

③スノークは“誰の”フォースの覚醒を感知したのか

スター・ウォーズ 最後のジェダイ スノーク
©︎LMK

『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』(2015年)には、ファースト・オーダーの最高指導者スノークが、カイロ・レンに「フォースが覚醒した」と語るシーンがあります。 実はこれは主人公のレイではなく、フィンのことである可能性が高いのです。 というのもスノークのこのセリフを発するまでに、レイのフォースが覚醒したとみられるシーンはありません。 それまでに起こったことといえば、惑星ジャクーでファースト・オーダーが村を襲い、フィンがポーを連れて脱走。さらにフィンはレイたちと出会い、2人をストームトルーパーから救う、という一連の事件でした。 レイはスノークの「フォースが覚醒した(There has been an awekening.)」というセリフの後に、マズ・カナタの城でフォース・ヴィジョンを見ますが、スノークの発言はすでに過去完了形なのです。 この時系列を考えると、スノークが覚醒を感知したのはフィンのフォースと考えるのが自然ではないでしょうか。

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④映画ポスターがジェダイである伏線?

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
©︎Walt Disney Studios Motion Pictures/Photofest/zetaimage

「フォースの覚醒」のポスターで、青いライトセーバーを構えるフィン。このポスターでは、ダークサイドにいるカイロ・レンの対称的な位置に、フィンが配置されています。 これはライトサイドの代表的存在、つまりジェダイとして紹介するような構成になっているように見えますよね。 フィンの存在についてJ・J・エイブラムス監督は、インタビューで「フィンはスパイなのかそれとも裏切り者なのかと想像してもらえれば、素晴らしい物語の始まりになると思ったんだ」などと語っており、ミスリード的な表現である可能性も考えられるのが憎いところ!

⑤ライトセーバーを使いこなした!

「フォースの覚醒」では、フィンがライトセーバーでカイロ・レンと戦うシーンがありました。ジェダイではない彼がライトセーバーを使ったことに違和感を覚えた人もいるかもしれません。 過去にも『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)で、ハン・ソロがライトセーバーを使うシーンがあり、ライトセーバー自体はジェダイでなくても持ったり使ったりできることがわかっています。 ただライトセーバーが強いエネルギーを放つ危険な武器であることは間違いなく、過去作をみると、フォースによって威力を高め、それを“使いこなして戦う”ことはジェダイでなければできません。 カイロ・レンに傷を負わせることに成功したフィンは、ライトセーバーを“使いこなした”といえるのではないでしょうか。ストームトルーパーとして戦闘訓練を受けていたとはいえ、フォースを持たない人間がここまでできるとは考えられません。

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⑥遠隔でカイロレンとレイの気配を感じている

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』カイロ・レン、レイ/アダム・ドライバー、デイジー・リドリー
© LUCASFILM/WALT DISNEY PICTURES/zetaimage

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年)で、フィンがカイロ・レンやレイの気配を感じているかのようなシーンがあったことに気が付いた方も多いでしょう。 惑星パサーナから脱出しようという時、レイは一人で砂漠の真ん中へ行きカイロ・レンを待ち構えます。そのレイを見たフィンが、まだカイロ・レンが視界に入っていないにも関わらず「カイロ・レンだ!」と言うのです。 またパルパティーンを消滅させ力尽きたレイが息絶えた時も、離れた場所にいたフィンが、それを感じたかのようにレイの名をつぶやきました。 フォースの持ち主は、目で見ることなく周囲の生体の位置を感知したり、相手のフォースの強さを読み取tたりすることができます。また親しい者の死や大量殺戮を察することも可能。そのためこれらの描写は、フィンがフォースを使えるということの伏線だと考えられるのです。

⑦砂漠に呑まれる前に言いかけたことは何だったのか

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
Walt Disney Studios Motion Pictures/Photofest/zetaimage

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年)にて、惑星パサーナの砂漠で流砂に呑み込まれる一同。死を覚悟した時、フィンはレイに「今まで言えなかったが……」と何かを言いかけます。 結局この時フィンが何を言いかけたのか、作中で明かされることはありませんでした。ファンの間では「愛の告白なのでは?」という考察が多く見られました。 しかしフィン役のジョン・ボイエガは「フィンは沈む前に“君を愛してる”って言おうとしてたんじゃないよ!」とツイート。愛の告白説を否定しているのです。

さらにJ・J・エイブラムス監督が登壇した上映会に参加したファンのツイートによると、J・J・エイブラムスは、ファンの質問に対して「自分がフォース感応者であることを打ち明けようとしていた」という可能性を示唆したのだと言います。 あくまでも“人によってはそう捉えることもできる”というようなニュアンスではあったそうですが、少なくとも監督の頭の中には、フィンがフォースの使い手であるという構想が存在していたことは間違いなさそうです。

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【考察2】フィンの父親をめぐる2つの説 ラルド・カルリジアンが正解だった?

フィンにフォースがあるとなれば、気になるのは彼の両親のことです。ファースト・オーダーに誘拐され、少年兵として育ったフィンの親は誰なのでしょうか? とはいえ「スター・ウォーズ」シリーズにこれまで登場した黒人の主要キャラクターは少なく、2人の父親候補があがっています。

メイス・ウィンドゥ説

『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』メイス・ウィンドゥ/サミュエル・L・ジャクソン
© LUCASFILM/zetaimage

「スター・ウォーズ」シリーズで、黒人の重要キャラクターといえば、メイス・ウィンドゥがいます。彼もまた、フィンとの血縁関係が噂されています。 『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005年)で死亡されたとされているメイス。 しかしシリーズ他作品との比較から、「パルパティーンのフォース・ライトニングで死んだジェダイはいない」「ジェダイは高所から落ちても死なない」と考えられ、メイスは生きてきたとする説があります。 ランド・カルリジアンと違い、メイスはフィンの父親としては年齢が離れすぎているので、フィンと関係があるとすれば祖父など少し遠い血縁者なのではないでしょうか。 フィンがもしメイスの子孫なのであれば、彼がフォースを持っている可能性についても強い補強材料になります。 フォースは必ずしも遺伝するわけではありませんが、“最強のジェダイ”と呼ばれたメイスほどの人物であれば、その子孫にフォースが受け継がれても不思議ではないでしょう。

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ランド・カルリジアン説

ランド・カルリジアン,スター・ウォーズ 帝国の逆襲
©Lucasfilm, Ltd./zetaimage

フィンの父親なのでは?とみられているもう1人のキャラクターは、ハン・ソロの旧友、ランド・カルリジアン。ランドとフィンには、人種以外にもそのキャラクターに共通点があります。 フィンはファースト・オーダーを裏切ってポーやレイの仲間となり、レジスタンスのメンバーになりました。一方のランドも、一度はハン・ソロを裏切り彼を帝国に売りますが、その後レイア姫やチューバッカを助け、抵抗軍に参加します。 2人には、悪から善へ転向したという共通点があるのです。 ランドが父であるという説をより強くしたのが、スターウォーズの公式グッズの表記。 フィンのパズルが販売された際、商品説明欄になんと、「ラルド・カルリジアンの息子」という記述がされていたのです。もちろん記載ミスである可能性も高いものの、まさかの事故として話題になり、ファンの間ではこの説が正しいのではないかという証拠として知られています。

Star Wars: The Force Awakens 1000 Piece Puzzle Finn

「スカイウォーカーの夜明け」にランド・カルリジアンが再登場していることも、今後の展開の伏線なのではないでしょうか。 ランドがフィンの父親だとすれば、彼は長い間息子を探していた可能性があります。もしこの説が正しければ、今後父と子の感動の再会が描かれるかもしれません!

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弱点は人間らしさ?ジョン・ボイエガが語るフィンの大きな問題

「フィンには“大きな問題”がある。でも、その詳細を明かすことはできない」。インタビューでこう語ったのは、フィン役のジョン・ボイエガです。 それがどのような問題なのか明言は避けつつも、彼は初登場の「フォースの覚醒」の頃から「フィンの旅路には常に“恐れ”がつきまとっている」と感じていたのだと言います。 敵を殺すことや戦争をすることを躊躇しないキャラクターたちの中で、人間らしく“恐れ”を感じることができるフィン。珍しくリアルな共感を呼ぶキャラクターであり、その性格は父親から受け継がれているとも考察できます。 しかし恐れを感じるからこそ、善と悪の間で揺れ動く不安定さがあるのが弱点。彼が今後どんな戦士になるのか読めないのは、彼の人間らしさが原因なのかもしれません。

人間らしく繊細なフィン!新たなスター・ウォーズ三部作で出自は明らかになるか?

元ストームトルーパーという異色の肩書きを持ちながら、誰よりも人間らしさを持つフィン。ジェダイになる可能性も感じさせてくれる、まさに“主人公”的な魅力を持つキャラクターです。 「スター・ウォーズ」の新たな三部作では、彼の出自が明らかになるのでしょうか?またどんな戦士になるのかもぜひ描いて欲しいところ。 公式発表によると、シリーズ新作として「ワンダーウーマン」シリーズなどを手掛けたパティ・ジェンキンス監督による長編映画『Rogue Squadron (原題)』が2023年末公開予定。 その舞台は「スカイウォーカーの夜明け」よりも先の時代です。フィンの活躍に期待して、公開を待ちましょう!