歴代平成ライダーの魅力を一覧形式で解説!子供たちの心を掴むカッコいい現代ヒーロー
タップできる目次
- 平成ライダーとは?バラエティーに富んだ新時代ヒーローを一挙紹介
- 平成ライダーの魅力はズバリ、奥深いストーリーと豪華なキャスト!
- 『仮面ライダークウガ』(2000年)
- 『仮面ライダーアギト』(2001年)
- 『仮面ライダー龍騎』(2002年)
- 『仮面ライダー555(ファイズ)』(2003年)
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』(2004年)
- 『仮面ライダー響鬼(ひびき)』(2005年)
- 『仮面ライダーカブト』(2006年)
- 『仮面ライダー電王(でんおう)』(2007年)
- 『仮面ライダーキバ』(2008年)
- 『仮面ライダーディケイド』(2009年)
- 『仮面ライダーW(ダブル)』(2009年)
- 『仮面ライダーオーズ/OOO』(2010年)
- 『仮面ライダーフォーゼ』(2011年)
- 『仮面ライダーウィザード』(2012年)
- 『仮面ライダー鎧武/ガイム』(2013年)
- 『仮面ライダードライブ』(2014年)
- 『仮面ライダーゴースト』(2015年)
- 『仮面ライダーエグゼイド』(2016年)
- 『仮面ライダービルド』(2017年)
- 『仮面ライダージオウ』(2018年)
- 令和ライダー『仮面ライダーゼロワン』(2019年)
- 多彩な魅力にあふれた平成ライダー!大人も子供も夢中になる?
平成ライダーとは?バラエティーに富んだ新時代ヒーローを一挙紹介
放送時期によってつけられた呼称
「平成ライダー」とは、2000年から放送された『仮面ライダークウガ』以後、『仮面ライダージオウ』までに対する呼称です。『仮面ライダーBLACK RX』で一旦終了した「仮面ライダーシリーズ」でしたが、それから10年余りの時代を経て復活。 当初は「第4期ライダー」という表現もありましたが、同時期にリメイクされた「ガメラシリーズ」や「ゴジラシリーズ」をファンが「平成シリーズ」と呼称したことが広まり、公式名称に。そこで区別する手法として、『仮面ライダーBLACK RX』以前を「昭和ライダー」と呼ぶようにもなりました。
平成ライダーの魅力はズバリ、奥深いストーリーと豪華なキャスト!
多彩なヒーローたちとイケメン俳優の起用
「平成ライダー」は「昭和ライダー」とは異なり、基本的にそれぞれの作品で世界観が別々です。よって、継続したストーリーや過去ライダーの客演もなし。しかし、それゆえ各作品内で自由度の高い設定を構築することができ、バラエティーに富んだ作品を制作できました。
複数の仮面ライダー登場や、フォームチェンジの楽しみも「平成ライダー」の特徴です。味方も敵も含め、多くの仮面ライダーと数多くのフォームや武器が登場したことで、子供たちの楽しみは格段に増加。さらに、俳優陣にいわゆるイケメン勢を起用することで、女性ファンも新たに取り込みました。 では、ここではそんな「平成ライダー」について、順に紹介していきます。
『仮面ライダークウガ』(2000年)
リアルさを追求した新時代のヒーロー
『仮面ライダークウガ』は、「平成ライダーシリーズ」の第1作。昭和ライダーとは異なり、「改造人間」や「悪の秘密結社」という設定はありません。そして、特撮ヒーロー番組では当たり前だった「矛盾」を極力は排除し、現実との整合性を重視。警察との協力体制などもリアルに描かれました。
古代怪人と戦う伝説の戦士
あるとき、長野県山中の九郎ヶ岳で謎の遺跡が発掘され、そこで目覚めた謎の生命体に調査団が全滅させられます。捜査にあたった一条薫刑事は、現場で五代雄介という冒険家に遭遇。雄介は、そこで見つけたベルトから戦士のイメージを感じ取りました。 そして、遺跡で謎の生命体が目覚めたことによってグロンギという古代の怪人が蘇り、人々が襲われます。現場に居合わせた雄介は、咄嗟にベルトを腰に装着。すると雄介の身体は戦士・クウガの姿に変身しました。以後、雄介は「人々の笑顔を守るため」にグロンギと戦っていきます。
イケメン俳優のはじまりはオダギリジョー
仮面ライダークウガ・五代雄介を演じたのはオダギリジョー。鈍牛倶楽部所属の俳優です。『仮面 ライダークウガ』への出演以後、国際俳優として世界的に活躍し、数々の賞を受賞。また、映画監督としても活動しています。『仮面ライダークウガ』の関係者とは、その後も交流がある模様。
怪人出現をリアルな現実として描く世界
『仮面ライダークウガ』は単なるヒーローものにとどまらず、「怪人出現」をリアルな事件として捉えています。日常生活に対する不安や、小さな子供の将来。そうした人々の気持ちが、怪人が蔓延する社会でどう変わるかなどを視聴者に投げかけています。
『仮面ライダーアギト』(2001年)
3人の仮面ライダーが登場!
『仮面ライダーアギト』は、前作の『仮面ライダークウガ』と違って、序盤から仮面ライダーが3人登場します。この複数人ライダーという構造は、これ以降の「仮面ライダー」シリーズでは定番になりましたが、走りとなったのは本作でした。 本作品では、「覚醒・進化・遺伝」といったテーマが扱われています。
アンノウンと戦うそれぞれのライダー
「未確認生命体」の事件から2年。各地で異様な猟奇殺人が多発します。警察はこれを「アンノウン」による脅威と命名。若き刑事・氷川誠は、G3という戦闘用武装でアンノウンと戦い、そこに記憶喪失の男・津上翔一(=アギト)と、肉体の変化に恐怖する男・葦原涼(=ギルス)が絡み、物語が交錯していきます。
「ライダー俳優=イケメン」が定着
アギト・津上翔一を演じたのは、プラチナムプロダクション所属の賀集利樹。オーディションでアギト役を勝ち取り、知名度を上げていきました。 G3・氷川誠を演じたのは、フリップアップ所属の要潤。本作品がデビュー作で、その後昼ドラでヒロインの相手役を務める一方でバラエティに出演したりと、マルチに活躍しています。 ギルス・葦原涼を演じたのは、元俳優の友井雄亮。デビュー当時は関西ジャニーズJr.の一員で、その後俳優や歌手として活躍します。2019年に女性スキャンダルによって芸能界を引退。
壮大な「神と人間」の物語
『仮面ライダーアギト』は、アギトを中心としてギルス、G3と3人の仮面ライダーについて、その運命を壮大に描いた物語。やがては「神と人間の戦い」に行き着いていくといった辺りから、最も石ノ森章太郎テイストで描かれた平成ライダーともいわれます。
『仮面ライダー龍騎』(2002年)
初のライダーバトルが勃発!
『仮面ライダー龍騎』は、なんと13人もの仮面ライダーが登場。そして、それぞれが「自分の望みを叶えるために、最後の1人になるまで戦う」というライダー同士のバトルをはじめて描きました。すべてのライダーに群像劇があり、人間関係の描写も重視しています。
モンスターと契約して仮面ライダーに
あるとき、街で人々が突然失踪する事件が連続発生。取材にあたったOREジャーナルの城戸真司は、現場でカードデッキを拾い、その力で仮面の戦士に変身。そして、鏡のなかに迷い込み、巨大なモンスターが戦う世界に巻き込まれます。 モンスターと契約して仮面ライダー龍騎となった真司は、仮面ライダーがこの世に13人いることを聞かされます。そして、最後の1人になるまで戦っていると。その宿命のなか、龍騎は悩みながらもモンスターやほかのライダーたちと戦っていきます。
須賀貴匡はじめイケメン俳優が続々
仮面ライダー龍騎・城戸真司を演じたのは、ラ・セッテ所属の須賀貴匡。ドラマや舞台などで活躍しています。そのほか、ナイト役の松田悟志、ゾルダ役の涼平、王蛇役の萩野崇など、その後も活躍した多くのイケメン俳優たちが出演。
4種類もあるマルチエンディングが異色!
『仮面ライダー龍騎』は結末が複数ある物語。TVシリーズ、TVスペシャルの2種、そして劇場版と、実に4種類ものラストがあります。それぞれ、主人公が選ぶ選択肢によって結末が異なり、まるでゲームプレイのような視聴体験。そして、パラレルでありながらどこか響き合うという特徴もあります。
『仮面ライダー555(ファイズ)』(2003年)
怪人側のドラマも描いた快作
『仮面ライダー555(ファイズ)』は、これまでにはなかった「怪人側のドラマ」にもスポットを当てた物語です。オルフェノクと呼ばれる異形の怪人に変わってしまった人間。そんな人間たちの苦悩、そして「人間と怪人の共存」というテーマもシリアスに描きます。
オルフェノクとベルトの物語
ひとり旅をしていた乾巧は、ある日謎の怪人オルフェノクに襲われます。そこに居合わせた園田真理が、咄嗟にベルトを巧に装着。すると、巧は仮面ライダーファイズに変身しました。このことを機に、巧はベルトを狙うスマートブレイン社というオルフェノクの組織と戦う運命に巻き込まれていきます。
主演はマルチ俳優・半田健人
仮面ライダーファイズ・乾巧を演じたのは、マルチタレントとして名高い半田健人です。俳優のほか、歌手、作曲家、コラムニストなどで活躍。ほかにも、高層ビル好き、鉄道好き、昭和歌謡好きなど、さまざまなジャンルに造詣が深いことで知られています。
ベルトがあれば誰でも仮面ライダーに?
『仮面ライダー555(ファイズ)』は、別名“3本のベルト物語”とも呼ばれています。それは、ベルトがもうひとつの主役という意味合い。一定の条件はあれど、ベルトを装着すれば誰でも変身できるという設定がはじめて生まれました。この設定は、後年のライダーにも受け継がれていきます。
『仮面ライダー剣(ブレイド)』(2004年)
トランプがモチーフの職業ライダー
『仮面ライダー剣(ブレイド)』は、アンデッドと呼ばれる怪人を封印していく物語です。ライダーや怪人はトランプがモチーフとなっており、それぞれカードに封印。主人公たちは、ライダーとしての戦いを職業として行っており、それゆえの弊害なども描かれていきます。
アンデッドと仮面ライダー、その関係は?
あるとき、アンデッドの封印が解かれ、人間が襲われはじめました。そこでBOARDの烏丸所長は、アンデッドを封印できる「ライダーシステム」を開発。職員の剣崎一真らにその役目を与えました。そんなか、アンデッドである仮面ライダーが現れ、2人の、そして地球の運命は大きく変わっていきます。
雛形あきこの夫・天野浩成も出演
仮面ライダーブレイド・剣崎一真を演じたのは、itoko production所属の椿隆之。舞台を中心に活動しています。また、仮面ライダーギャレン・橘朔也を演じた天野浩成は、女優・雛形あきこの夫として有名。バラエティ番組へも多数出演しています。
『仮面ライダー剣(ブレイド)』は悲しき友情の物語
『仮面ライダー剣』は、アンデッドという存在の意味を巡り、悲しい運命に振り回されるドラマでもあります。親友でありながら宿敵でもある剣崎一真と相川始。2人が互いの運命を受け入れながら、人類のために大いなる決断をしていくストーリーが見どころです。
『仮面ライダー響鬼(ひびき)』(2005年)
太鼓で妖怪を清める鬼ライダー
『仮面ライダー響鬼』は「鬼」と呼ばれるライダーで、ほかにはない特殊なヒーロー像が描かれています。主人公たちは楽器をモチーフにした武器で、山や海に巣食う妖怪のような怪物を清めるのが仕事。彼らは修行して鬼になり、組織として働いているという趣です。
鬼の組織と少年成長の物語
日本には古来より「鬼」と呼ばれる者たちがいて、彼らは魔化魍と呼ばれる妖怪を人知れず退治していました。ある日、15歳の少年・安達明日夢はその妖怪に遭遇し、目の前で鬼である響鬼(=ヒビキ)を目撃。明日夢は、ヒビキとその仲間たちとの交流により、男として徐々に成長していきます。
ベテラン俳優をあえて起用
仮面ライダー響鬼・ヒビキを演じたのは、ベテラン俳優の細川茂樹。そのほか、仮面ライダー斬鬼・ザンキ役の松田賢二など、『仮面ライダー響鬼』ではおじさんライダーが中心を据えました。そのほか、『美少女戦士セーラームーン』のタキシード仮面で知られる渋江譲二なども出演。
前半と後半でテイストが大きく異なる?
『仮面ライダー響鬼』は、ライダーの戦い以外に「少年の成長」という柱もあります。仮面ライダーシリーズとしては異色な物語ですが、それだけに唯一無二の世界観が際立つ作品。そうしたテイストが色濃かった前半の視聴率が低迷したため、後半はスタッフが入れ替わり作風が一変したことも特徴です。
『仮面ライダーカブト』(2006年)
ハードアクションとコメディタッチの融合
『仮面ライダーカブト』は、前作『仮面ライダー響鬼』とは一転、激しいアクションと必殺キックで魅せる従来のテイストとなりました。また、シリアスなストーリーのなかにコメディタッチの場面がふんだんに登場。この構造は、以後の「平成ライダーシリーズ」にも受け継がれていきます。
天道総司が颯爽と変身!
2006年。人間を殺害して、その人間に擬態する宇宙生命体・ワームが出現します。人類は秘密組織ZECTを結成し、マスクドライダーシステムで対抗。そこに天道総司という男が現れ、マスクドライダーシステムによって仮面ライダーカブトに変身。ワームらとの戦いがはじまりました。
主演は絢香の夫である水嶋ヒロ
仮面ライダーカブト・天道総司を演じたのは、クリエイター俳優の水嶋ヒロ。俳優のほか、小説家としても名高く、ミュージックビデオなども手掛けています。妻はシンガーソングライターの絢香。
「料理」も大きくクローズアップ
『仮面ライダーカブト』は、本筋のかたわらで「料理」を大きくクローズアップしています。主人公は料理自慢。ほかのキャラクターにも料理人がいたりして、仲間同士で料理を嗜む場面も多く見られます。また、公式サイトでは「まかない」というコーナーで劇中料理のレシピも紹介していました。
『仮面ライダー電王(でんおう)』(2007年)
仮面ライダー史上最弱の主人公
『仮面ライダー電王』は、時間を支配しようとするイマジンの物語です。主人公は「仮面ライダー史上最弱」と呼ばれるひ弱な少年。その少年にイマジンが憑依して仮面ライダー電王となりますが、憑依するイマジンによって、見た目も性格もまったく別のライダーです。
特異点の主人公が時間改変から人間を守る!
2007年の現代に、時間の改変を企てるイマジンが現れ人々を襲います。これを止められるのは「特異点」という時間改変の影響を受けない特殊な人間のみ。その資質を持った野上良太郎に、モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスなどのイマジンが協力し、時間を救う戦いがはじまります。
主演はイケメン俳優の代表格・佐藤健
仮面ライダー電王・野上良太郎を演じたのは、アミューズ所属の佐藤健。この『仮面ライダー電王』に出演後、才能が開花して多数の映画やドラマに出演し、一気に大スターとなりました。もう仮面ライダーとは無縁かと思われていましたが、2018年の劇場版にサプライズ出演して大きな話題に。
声優の魅力でも人気が爆発!
『仮面ライダー電王』は、佐藤健の卓越した演技力が大きな賞賛を呼びましたが、脇を固める声優陣の力も絶大でした。味方イマジンの声を人気声優が演じたことで、ファン層が拡大。放送期間中の玩具やCD・DVDなどの売り上げは平成ライダー史上最高となりました。
『仮面ライダーキバ』(2008年)
2つの時代が交差するストーリー
『仮面ライダーキバ』は、吸血鬼がモチーフの仮面ライダー。主役ライダーはヴァンパイヤがモデルで、3人のお付きモンスターもいます。『仮面ライダーキバ』は、2つの時代のストーリーが並行して描かれることが特徴。2008年の紅渡、1986年の紅音也と、2人の主人公が独自の展開を紡ぎ、徐々に交わっていきます。
ファンガイアと人間の長い歴史物語
1986年。ファンアイア族というモンスターと戦う麻生ゆりと、天才バイオリニストの紅音也が遭遇します。一方で2008年。22年前のファンガイアが再び現れ、ゆりの娘である麻生恵が戦います。 そして、音也の息子である紅渡が巻き込まれるや、キバットなる喋るベルトが渡に噛みつき、仮面ライダーキバが誕生。2世代の運命ストーリーが幕を開けます。
ダブル主演は瀬戸康史と武田航平
仮面ライダーキバ・紅渡を演じたのは、ワタナベエンターテイメント所属の瀬戸康史。ドラマ、映画、舞台と大活躍のイケメン俳優です。もう1人の主人公、紅音也を演じたのは武田航平。ファッションモデルもこなすイケメン俳優で、後に『仮面ライダービルド』にも出演します。
喋るベルトが初登場
『仮面ライダーキバ』は、変身ベルトにキャラクター性を持たせた点が特徴です。これは前作『仮面ライダー電王』で声優人気が大きく影響したことが後押ししたもので、作品世界に見事シンクロ。そしてこれは、「変身時にベルトが声を発する」という手法として、後に受け継がれていきます。
『仮面ライダーディケイド』(2009年)
平成ライダーのクロスオーバー作品
『仮面ライダーディケイド』は、平成ライダー10周年記念作品として制作されました。その内容は、歴代ライダー作品とのクロスオーバーが軸。ディケイドは過去のライダーすべてに変身することができ、過去の平成ライダー作品をもとにしたパラレルワールドを旅するという物語です。
9つのパラレルワールドを旅するライダー
あるとき、突如世界中に無数の怪人が出現し、人々を襲いはじめます。そんなとき、「ライダー大戦」という謎の夢を見た光夏海が見つけたバックルで、門矢士という青年が仮面ライダーディケイドに変身。怪人たちを倒すも世界の崩壊は止まりません。 そこへ、前作『仮面ライダーキバ』の主役だった紅渡が現れます。過去の仮面ライダーが戦う9つの世界が融合し、崩壊しようとしている。それを防ぐために、9つの世界を旅しなければならない。渡は士にそう告げ、異世界での戦いがはじまっていきます。
俺様キャラが板につく井上正大が主演
仮面ライダーディケイド・門矢士を演じたのは、ボックスコーポレーション所属の井上正大。『仮面ライダーディケイド』への出演後も、ドラマや舞台などで活躍しています。後に『仮面ライダージオウ』でも門矢士として登場。
過去のライダー俳優客演が話題に!
『仮面ライダーディケイド』は、過去の作品に出演した俳優たちがゲスト出演することも、大きな見どころです。そして、それぞれの過去作品を扱う回では、当時の演出やBGMなども使用。この作品をきっかけに、過去の仮面ライダー作品を改めて観たというファンが激増しました。
『仮面ライダーW(ダブル)』(2009年)
2人で1人の仮面ライダー
『仮面ライダーW(ダブル)』は、2人の主人公が1人のライダーに変身します。その職業は探偵。風都という街を守るために、2人で1人の仮面ライダーが躍動。練り込まれた重厚なストーリーのなかに、毎回笑えるシーンなども盛り込んだ傑作です。
風都を守る探偵とその相棒
風都という街で探偵を営む左翔太郎。1年前、謎の組織に拘束されていた少年・フィリップを助けたときから、2人は仮面ライダーWに変身できる力を得ていました。街はドーパントという怪人が蔓延り、その影には大きな野望が。2人で1人の仮面ライダーWが、風都を守るために戦っていきます。
ダブル主演は桐山漣と菅田将暉
仮面ライダーW・左翔太郎を演じたのは、ヒラタオフィス所属の桐山漣。仮面ライダー関連では五度目のオーディションに合格し、主役の座を射止めました。もう1人のW・フィリップを演じたのは、トップコート所属の菅田将暉。感覚的な演技で幅広い役をこなし、歌手としても活躍しています。
7年後に続編が開始?
『仮面ライダーW(ダブル)』は、放送終了後も人気が非常に高い作品です。脚本家の三条陸も思い入れが強く、2017年からは『風都探偵』をいう漫画により、正式な続編が開始されました。連載されたビッグコミックスピリッツでは、桐山漣と菅田将暉のインタビューも掲載されるなど、大きな話題に。
『仮面ライダーオーズ/OOO』(2010年)
「欲望」がテーマの物語
『仮面ライダーオーズ/OOO』は、人間の「欲望」がメインテーマです。欲望から生まれるオーメダル。そのメダルを巡って、人間と怪人の戦いが勃発していきます。オーズの変身にも、コアメダルという3種のメダルが使われ、数多くのフォームチェンジが見どころ。
映司とアンク、ふたりの友情ストーリー
西暦2010年。鴻上美術館に収蔵されていたオーメダルの封印が解かれ、グリードと呼ばれる怪人たちが800年の眠りから目覚めます。戦闘部隊も壊滅されるなか、街をさまよう火野映司は宙に浮かぶ腕の怪物・アンクと遭遇。アンクの咄嗟の判断で映司はオーズへと変身させられ、戦いに巻き込まれていきます。
渡部秀と三浦涼介は永遠の若さ?
仮面ライダーオーズ・火野映司を演じたのは、アミューズ所属の渡部秀。また、腕の怪物・アンクを演じたのはジュデコン所属の三浦涼介です。ともに『仮面ライダーオーズ/OOO』出演以後も活躍し、2017年の劇場版には2人揃って出演。変わらぬ若さが話題になりました。
第28話で仮面ライダー通算1000回放送達成!
『仮面ライダーオーズ/OOO』では、第28話の放送で1971年の『仮面ライダー』第1話から数えて通算1000回を迎えています。それを記念して、第27話と第28話では作中キャラが1000回を祝うシーンなども。また、森下千里、若槻千夏、ハリセンボンなど「千」にまつわるゲストも出演しました。
『仮面ライダーフォーゼ』(2011年)
宇宙がテーマの学園青春ドラマ
『仮面ライダーフォーゼ』は、宇宙をテーマにシリーズ初の「学園青春ドラマ」として制作されました。校内では、主人公を中心に「仮面ライダー部」を結成。部活動という形で、学内に出没する怪人を倒していくという新たしいフォーマットでした。
この学校の生徒全員と友だちになる!
2011年。天ノ川学園高校に、リーゼントに学ランという往年ツッパリスタイルの如月弦太郎が転入してきました。弦太郎は「この学校の生徒全員と友だちになる」と宣言。そこに突如ゾディアーツと呼ばれる怪人が現れ、校内は大混乱となります。 クラスメイトの歌星賢吾は、戦闘用のフォーゼドライバーを使おうとしますが、病弱体質のため変身できません。そこで弦太郎が代わって変身。仮面ライダーフォーゼとなって、怪人を倒します。次第に集まる仲間たち。仮面ライダー部を結成した弦太郎たちは、青春と戦いの日々に入っていきます。
福士蒼汰と吉沢亮、イケメン俳優が揃い踏み!
仮面ライダーフォーゼ・如月弦太郎を演じたのは、研音所属の福士蒼汰。『あまちゃん』で大ブレイクし、イケメン俳優の代名詞となりました。もう1人の仮面ライダーであるメテオ・朔田流星を演じたのは、アミューズ所属の吉沢亮。こちらも『ぶっせん』などで名を上げたイケメン俳優です。
登場人物の名前が昭和ライダー?
『仮面ライダーフォーゼ』は、シリーズ第1作の『仮面ライダー』が放送されてから40年目ということで、記念作品でもあります。その関係で、登場人物の名前が昭和ライダーに登場したキャラ名のアナグラムに。昭和と平成、どちらのファンも楽しめる隠れた要素です。
『仮面ライダーウィザード』(2012年)
シリーズ初・魔法使いの仮面ライダー
『仮面ライダーウィザード』は、「魔法使い」をモチーフとした仮面ライダーです。前作『仮面ライダーフォーゼ』がSF色の濃いものでしたので、本作はファンタジー色が強め。変身アイテムも指輪で、ライダーの造形も美しく、独特の世界観を醸し出しています。
魔物と戦う魔法使いライダー
日本のある場所で、サバトと呼ばれる儀式が行われ、魔物・ファントムが生み出されました。そこに巻き込まれた操真晴人は、謎の白い魔法使いによって助けられ、ウィザードの力を得ます。その後、ワイズマンと名乗る怪人物がファントムを使って人々を襲撃。晴人はウィザードとして、ファントムと戦っていきます。
スタイリッシュなライダー俳優2人
仮面ライダーウィザード・操真晴人を演じたのは、ホリプロ所属の白石隼也。第20回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト準グランプリ受賞者です。もう1人の仮面ライダービースト・仁藤攻介を演じたのは、研音所属の永瀬匡。元関西ジャニーズJr.です。
ダークなファンタジー世界
『仮面ライダーウィザード』は、「絶望」と「希望」の対比をテーマにし、どちらかといえばダークな作風でした。魔法、魔術といったファンタジー世界が奥深く描かれ、ヒロインのコヨミも「賢者の石」の力で生きているという死人。しかし、そこには多くの感動も盛り込まれています。
『仮面ライダー鎧武/ガイム』(2013年)
戦国武将とフルーツがモチーフ
『仮面ライダー鎧武/ガイム』は、「戦国武将」をモチーフとした仮面ライダー。さらに、一方で「フルーツ」もダブルモチーフとなっており、各ライダーはさまざまなフルーツの意匠をまとっています。作中には数多くの仮面ライダーが登場。それらが各グループごとに対立していくという、団体バトルの様相でした。
若者たちの覇権争いが舞台
ストリートダンスに熱中する若者たちのなかで、ロックシードという特殊な錠前を用いた対戦競技が流行。そのバトルに参加していた葛葉紘汰は、あるとき空間の切れ目を発見し、インベスという獣の森に迷い込みます。 そこで謎の少女から戦うことを示唆され、拾ったベルトで鎧武に変身。やがて、ライダーの力が若者たちの覇権争いに絡んでいきます。
イケメン俳優のオンパレード
『仮面ライダー鎧武/ガイム』には、イケメンライダー俳優がてんこ盛りです。鎧武・葛葉紘汰を演じたのは、エヴァーグリーン・エンタテイメント所属の佐野岳。バロン・駆紋戒斗を演じたのは、BOYS AND MENのメンバーで知られる小林豊です。そのほか、高杉真宙、久保田悠、青木玄徳、吉田メタルなど、多くの男性俳優が出演。
虚淵玄のシリアス・ストーリーが見どころ
『仮面ライダー鎧武/ガイム』の脚本家は、『魔法少女まどか☆マギカ』で知られる虚淵玄です。シリアスなストーリーを要求されての登板でしたが、フルーツや錠前というモチーフからは難しかった模様。それでも後半にかけて旧約聖書のテイストを採用していき、ラストの大構想へとつなげていきました。
『仮面ライダードライブ』(2014年)
自動車に乗る仮面ライダー!
『仮面ライダードライブ』は、シリーズ初となる自動車に乗る仮面ライダーが登場。主人公は警察官ということで、毎回刑事ドラマ仕立てのストーリー展開です。そして、2号ライダー、3号ライダーの位置づけのキャラクターたちが逆にバイクに乗るというのも、斬新な発想でした。
刑事の仮面ライダーが事件を解決!
西暦2014年。人類滅亡を目論む人工生命体・ロイミュードが、世界各地を襲撃します。怪奇事件専門部署へと移った刑事・泊進ノ介は、毎日無気力な捜査を続けていましたが、あるときロイミュードに遭遇。そこで人工知能を持ったベルトドライバーを装着して仮面ライダードライブに変身。ロイミュードとの戦いが、ここからはじまります。
主演はイケメン俳優・竹内涼真
仮面ライダードライブ・泊進ノ介を演じたのは、ホリプロ所属の竹内涼真。『仮面ライダードライブ』への出演以後、多くのドラマなどに抜擢されて大スターとなりました。もう1人の仮面ライダーマッハ・詩島剛を演じたのは、レプロエンタテインメント所属の稲葉友。ジュノン・スーパーボーイ出身です。
アメリカの『ナイトライダー』を意識?
『仮面ライダードライブ』は、自動車を魅力的に見せるために意志を持たせ、主人公のバディという位置づけにしました。これは、アメリカのアクションドラマ『ナイトライダー』を意識したもの。そして、自動車がないと変身できない、バイクに乗らないといった辺りが斬新な効果を上げました。
『仮面ライダーゴースト』(2015年)
主人公は幽霊!?
『仮面ライダーゴースト』のモチーフは幽霊。主人公は第1話で殺されて幽霊となり、死後の世界で仮面ライダーゴーストとしての力を得ます。そして、もう1つのモチーフは歴史的英雄。宮本武蔵やニュートンなど、歴史上の偉人をフォームチェンジに応用しています。
英雄の魂を得て戦うゴーストハンター
天空寺タケルは、幽霊怪人・眼魔を倒すゴーストハンターの跡取り。しかし、眼魔との戦いに敗れて命を落とします。そして、タケルは死後の世界で仙人からゴーストドライバーを授かり、仮面ライダーゴーストとして蘇生。英雄の魂が封じられている眼魂を集めるために、眼魔との戦いに挑んでいきます。
仮面ライダーシリーズ初の沖縄出身俳優
仮面ライダーゴースト・天空寺タケルを演じたのは、オスカープロモーション所属の西銘駿。沖縄出身で、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストではグランプリを受賞しています。もう1人の仮面ライダースペクター・深海マコトを演じたのは、研音所属の山本涼介。モデルとしても活躍しています。
歴史上の偉人を見直せる!
『仮面ライダーゴースト』は、眼魂によって歴史上の英雄の力を得るという設定。英雄の力は、そのまま新たなライダーフォームとなっていきます。 そして、その登場回にそれぞれの英雄の関連したエピソードが盛り込まれている点も見どころ。「歴史上の偉人に興味が沸く」という知育に適した面も注目されました。
『仮面ライダーエグゼイド』(2016年)
ゲームをモチーフにした現代ヒーロー
『仮面ライダーエグゼイド』の舞台は病院。そしてテーマは「ゲーム」です。主人公は医師で天才ゲーマー。変身した仮面ライダーも、ゲームキャラのように三頭身からレベルアップして等身大に強化されていきます。戦闘中の効果音も書き文字表現されるなど、ゲーム要素が濃い作品。
ゲーム病から患者を救う仮面ライダー
西暦2016年。巷では、ゲームのバグから生まれた謎のバグスターウイルスが人々を苦しめていました。これを受けて、政府は電脳救命センターを設置。バグスターを倒すための仮面ライダー適合者を招集していきます。そんななか、研修医の宝生永夢がエグゼイドの適合者だと分かり、戦いに飛び込んでいきます。
ジャンルを超えたライダー俳優陣
仮面ライダーエグゼイド・宝生永夢を演じたのは、オスカープロモーション所属の飯島寛騎。ゴースト役の西銘駿同様、男性エンターテイメント集団男劇団・青山表参道Xのメンバーです。そのほか、岩永徹也、小野塚勇人、甲斐翔真、貴水博之などが出演。ミュージシャンやベテランまで、幅広い俳優陣が揃っています。
「命の大切さ」を全編で表現!
『仮面ライダーエグゼイド』は、「医療」と「ゲーム」という相反するモチーフを扱っています。それは「命の扱われ方」という部分。この真逆な要素のなか、ゲーム病に侵された人々を助けることで「命の大切さ」を明確に訴えています。
『仮面ライダービルド』(2017年)
昭和と平成のミックステイスト
『仮面ライダービルド』は、「戦争」と「人体実験」をモチーフにしたストーリーです。天才物理学者の主人公と野卑な相棒という構図も、昭和ライダーを思わせるバディスタイル。一方で、派手なフォームチェンジが多数登場し、現代性もうまくミックスされたつくりとなっています。
仮面ライダーも人体実験の犠牲者
10年前、火星から持ち帰ったパンドラボックスから発生した巨大な壁・スカイウォールにより、日本は3つの国家に分断されました。そして現代、謎の組織ファウストが生んだ生命体・スマッシュを倒すため、仮面ライダービルドが誕生。しかし、ビルドに変身する桐生戦兎もまた人体実験の被害者でした。
美しきバディは犬飼貴丈と赤楚衛二
仮面ライダービルド・桐生戦兎を演じたのは、バーニングプロダクション所属の犬飼貴丈。その後、『なつぞら』への出演などで注目されます。2人目の仮面ライダークローズ・万丈龍我を演じたのは、トライストーン・エンタテイメント所属の赤楚衛二。『仮面ライダーアマゾンズ』にも出演しています。
謎解きから地球規模の戦いまで壮大なスケール!
『仮面ライダービルド』は、大きく3章に分けた壮大なストーリー構成です。第1章では葛城巧殺害事件の真相を探り、第2章では国家間のライダーウォーズ。そして第3章で地球の運命を賭けた最後の戦いが描かれました。謎が謎を呼ぶ展開は視聴者の目を釘付け。その構成は実に緻密でした。
『仮面ライダージオウ』(2018年)
平成ライダーすべてのクロスオーバー作品
『仮面ライダージオウ』は、平成最後の仮面ライダー。『仮面ライダーディケイド』であったような歴代平成ライダーとのクロスオーバー作品です。主人公はタイムトラベルライダー。順次過去のライダーと関わり、その力を得ていくというストーリーです。
王様を夢見る少年が過去ライダーの力で進化
王様になるという夢を持つ常盤ソウゴは、あるとき未来から来たゲイツに襲われます。それは、ソウゴが50年後に最低最悪の魔王・オーマジオウとなり、世界を滅ぼすからでした。しかし、前向きなソウゴは同じ魔王でも良い魔王になると誓い、仮面ライダージオウへと変身。順次過去ライダーの力を得て進化していきます。
平成最後はフレッシュなイケメン俳優
仮面ライダージオウ・常盤ソウゴを演じたのは、オスカープロモーションの奥野壮。青山表参道Xのメンバーです。仮面ライダーゲイツ・明光院ゲイツを演じたのは、エヴァーグリーン・エンタテイメント所属の押田岳。ジュノン・スーパーボーイ出身です。
平成ライダーの公式後日譚が大好評!
『仮面ライダージオウ』は、『仮面ライダーディケイド』の際と同じく、過去のライダー俳優客演が見どころです。加えて、本作は過去ライダーだった人物が現在の同じ世界に生きているという設定。過去それぞれの平成ライダー作品の続編的なエピソードも多く、公式後日譚といった趣にファンは歓喜しました。
令和ライダー『仮面ライダーゼロワン』(2019年)
令和第1作はシンプルでカッコいいライダー
『仮面ライダーゼロワン』は、令和第1作の仮面ライダーです。そのテーマはAI(人工知能)。新時代到来にふさわしく、AIで動くアンドロイドをとおして「人とは何か?」を描いています。昭和ライダーへのオマージュも多く、超現代的な「原点回帰」もテーマのひとつ。
AIの可能性を描く新時代の物語
物語の舞台は、AI搭載ロボット・ヒューマギアが社会で活躍している時代。そのヒューマギアを製造する飛電インテリジェンスの2代目社長・飛電或人は、仮面ライダーゼロワンとなって、サイバーテロを繰り返す敵と戦います。一方、ヒューマギアを否定するA.I.M.S.もそこに加わり…。
シリーズ初のレギュラー女性ライダーも!
仮面ライダーゼロワン・飛電或人を演じるのは高橋文哉。男子高生ミスターコン2017のグランプリ受賞者です。仮面ライダーバルカン・不破諫を演じるのは岡田龍太郎。本作がドラマ初レギュラー出演です。 そして、シリーズではじめて冒頭から登場する女性ライダーであるバルキリー・刃唯阿を演じるのは井桁弘恵。グラビアモデルとしても有名です。
多彩な魅力にあふれた平成ライダー!大人も子供も夢中になる?
今回は「平成ライダーシリーズ」全作品を一挙紹介してきました。新たなる「仮面ライダー」の世界が、平成の時代に再構築。平成ライダーは、新時代の多種多様な価値観を示していきます。 カッコいい平成ライダー、そして新たなる令和ライダー。まだまだ続いていく仮面ライダーの魅力は、永遠に色褪せません!