2020年11月26日更新

「かぐや様は告らせたい」石上優は裏主人公?生徒会のド陰キャの魅力とは……

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「かぐ告」石上優は裏主人公!?会計を務めるデータ処理のエキスパート【ネタバレ注意】

週刊ヤングジャンプに掲載中の『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』はギャグ要素とピュアな恋愛要素が絶妙なラブコメディです。アニメや実写映画化されたことでも注目度の高い作品。今回はそんな「かぐ告」の裏主人公と名高い石上優(いしがみゆう)の過去から現在まで徹底的に紹介します。 石上はエリートばかりが通う秀知院学園の生徒会で会計を務めるデータ処理のエキスパート。零細玩具メーカー社長の次男で、会計処理だけでなくPowerPointまで使いこなすことができます。彼が生徒会をやめると言い出した時には、会長の白銀が「勘弁してくれ!お前がいないとマジで破綻する!」と頭を下げるほど重要な人物。 また彼は重度のゲーマーで、校則違反にも関わらずところかまわずゲームをすることで風紀委員の伊井野ミコから目を付けられています。 実は石上は同学年女子のほぼ全員から「キモイ」「死ね」と言われるほど嫌われており、その原因は中等部時代のある事件がキッカケ。 ※本記事では「かぐや様は告らせたい」のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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悪口を喋りだすと止まらない!ドがつく陰キャはお人好しな一面も

陰キャラを自認している石上は、毒舌な上にネガティブ。特にリア充な人々に関しては「死ね死ねビーム」という謎の技を背後から放つことも……。白銀がかぐやのこととは言わず、恋愛相談をした際も「なんすかそのクソ女。クソオブザクソじゃないですか」から始まり、延々悪口を言い続けました。 彼は藤原から「正論で殴るDV男」と評されるほど物言いがストレートですが、本人に悪気はありません。またとても打たれ弱く、ことあるごとに自殺を考えています。 物言いがストレートな石上ですが実はとても正義感が強いです。損得感情抜きで誰にでも手を差し伸べたりすることができるお人よし。彼が嫌っている伊井野ミコが一生懸命演説している時には彼女のために助け船を出していました。 ちなみに彼はゲームだけでなくアニオタクでもあります。好きなマンガがアニメ化される時は声優にもこだわるほど。ですがそのことは周囲に秘密にしています。 また柏木の彼氏が恋愛相談をした際には誰もわからなかった柏木の気持ちをすぐ言い当て「“ウミガメのスープ問題”だと思えば案外」と一蹴。文章に詳しい一面も持っています。

ほかの生徒会メンバーとの関係は?それぞれの関係を徹底解説!

かぐや様 2期 キービジュアル
©赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会

では毒舌陰キャの石上は、生徒会メンバーとどんな人間関係なのでしょうか。1人ひとりその付き合い方などをみていきます。

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白銀御行(しらがねみゆき)

石上と白銀は休日も一緒に遊ぶほど親しい関係。夏休みには一緒にVRゲームをしたり、一緒に食事したりする仲です。 石上の方が1学年下ですが、2人の関係は親友と言えるほど。石上の毒舌が加速しだしても、白銀が「ブレーキ」と言えば止まったりします。 不登校だった石上は白銀に学校へと引っ張り出され、会計として生徒会に誘われました。彼が生徒会をやめたいと言った時白銀に“お前が居ないとマジで破綻する”と言わせるほど白銀からの信頼は厚いのです。 さらに恋愛相談もしあう中で、木陰の下で寝ころびながら2人が語るシーンも何度か出てきます。

四宮かぐや(しのみやかぐや)

かぐや様は告らせたい
(C)赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会

そもそも石上が生徒会をやめたいと言い出したのは、かぐやのことを恐れていたから。かぐやの眼力が強く“殺される”と思い込んだ彼は白銀に生徒会をやめたいと告白するも、結局かぐやが怖くてやめられなかったのす。 さらに彼が赤点を取り続けていたことをかぐやが知り“2人だけで話がある”と言われた時には泣いて怖がりました。かぐやからしてみれば勉強を教えることで借りを返したかっただけ。 しかし彼にとっては、死刑宣告されたような命の危機を感じたのです。ただ、石上はかぐやと関わっていくうちにかぐやのことを信頼できる先輩と思うようになっていきます。

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藤原千花(ふじわらちか)

かぐや様は告らせたい
(C)赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会

藤原に対しては、持ち前の毒舌を遺憾なく発揮する石上。藤原も白銀たちと同い年なので彼にとっては先輩ですが、敬っている様子はありません。むしろ毒を吐くくらいですからナメていると言って良いでしょう。 友人の恋愛相談に対して出した藤原の回答などに、容赦なくアホというシーンも。また藤原は彼が持ってくるゲームに卑怯な手を使って勝とうとすることがしばしばありました。 彼はそんな藤原の行動に対して“恥知らず”とか“図太い”だとか平気で言い放ちます。ですが藤原も石上に対して“正論で殴りつけるDV男”などと厳しいことを言ったりするので、良く言ってライバル関係といったところです。

伊井野ミコ

伊井野とは石上がいつもゲーム機を学校に持ち込んだりして風紀を乱すことから、基本的には敵対関係にあります。彼女は風紀委員なので2人の敵対関係は当然のことのように思えるかもしれませんが、彼には特にうるさく指摘をしていました。 石上は嫌われている自覚があり、彼の方も伊井野を嫌っています。見かねた白銀と伊井野の友人が仲良くさせようとしますがうまくはいきません。そんな2人の関係ですがお互いに裏では相手のことを認めています。 伊井野は不登校になった石上を陰ながらフォローしていたことがあります。一方で彼は伊井野の正義感が強いところや努力していることは知っていて、何かと世話を焼いているのです。

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自分を変えるために陽キャの巣窟・応援団へ立候補

石上は応援団のことを「イキイキしてて楽しそうな様が腹だたしく滅びてしまえ」と思っていました。しかし何も行動を起こさずに、恨み言をいう自分が1番みじめだと気づき応援団に立候補。前を向こうと決意しました。 しかしさっそく応援団会議では「まじ卍」「ハイプ」など、彼にはまったく意味がわからない言葉が飛び交います。そして「応援団に入ればリア充になれるのではなく、リア充しか応援団に入れないのだ」ということに気づいたのです。 彼はまったく輪になじむことができませんでしたが、副団長の子安つばめがメアドを交換し必要事項を連絡してくれたこともあり応援団を続けることにします。 体育祭で応援団は男女が制服を交換する出し物をすることになり、借りる相手がおらず困惑。しかし結局かぐやの制服を借りることになり、藤原からは女装姿を「可愛い」と褒められました。これらを通して彼は今までで1番楽しい体育祭かもしれないと思い始めます。 ところがケガをした団長の代わりにリレーのアンカーを走ることになった石上の前に、彼に大きな影響を与えた女性が現れ、激しく動揺してしまいます。

石上が女子から嫌われているのは過去が関係していた?大友の出現で判明

体育祭編では、石上に大きな影響を与えた大友京子の出現で同級生の女子から嫌われる原因となった彼の過去が明らかになりました。 大友は中等部の頃、周囲から浮いていた彼に気さくに話しかけてくれた唯一のクラスメイト。彼は大友のことを友達とすら思っていませんでしたが、まっすぐな笑顔の彼女が幸せでいられるように願っていたのです。 しばらくして大友は学校の人気者・荻野コウと付き合い始めました。しかし彼は荻野の裏の顔に気づきます。正義感の強い石上は萩野を止めようと呼び出しました。しかし荻野は黙っておいてもらうための交渉材料に大友を差し出してきたのです……。 これに逆上した石上は萩野の顔面を何度も殴打。周りに人が集まってきた時、荻野は「君がやっていることはストーカーだよ」と言い始め、彼が荻野と京子を別れさせるために暴力を振るってきたことにしたのです! 彼はその場で反論しましたが陰キャラで友達のいない彼の言葉を信じる人は誰もいませんでした。そして1か月の停学処分に……。

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彼を救ったのは、我らが生徒会長・白銀御行

停学処分後、石上は課題はしていましたが、反省文を書けず不登校のまま卒業。ふさぎ込んだまま高等部へ進学することに。 そんなある日、突然現れた白銀は石上が誰にも言わなかった事件の真相を言い当てたのです。そして白銀は、事件数日後に大友と荻野が破局したこと、今は大友が楽しく生活していること、荻野があれ以降大人しくしていることを彼に伝えました。彼の「大友を守る」という目的が達成されていることを付け加え、「頑張ったな」と声をかけたのです。彼はこの言葉に救われました。 そして体育祭で大友と再会し、動揺する彼の前に白銀が再び現れ励まします。石上は我に返り「うるせぇばーか」と大友にいいリレーを全力疾走。彼のその姿には、伊井野ですら熱くなりました。 惜しくも僅差で1位を逃した石上の周りには、応援団の面々が……。この瞬間彼は応援団メンバーの優しさを知り、彼らを知ろうとしていなかったのは自分だと気づいたのです。結局石上が所属する赤組が優勝し、体育祭は幕を閉じました。 一方かぐやは、大友に石上の本当の気持ちを伝えたらどんな顔するのかと考えつつも、何も知らない彼女の笑顔こそが彼の守ったものだと理解し、「本当、可愛い後輩だわ」と微笑みました。

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石上優は誰とくっつくのか!?

毒舌で隠キャな石上ですが、そんな彼にも恋のお相手が。ここでは彼が結局誰とくっつくのかについて考察していきます。

子安つばめに公開告白!?

応援団にうまくなじめなかった石上に声をかけてくれたのが、副団長・子安つばめでした。つばめは3年のマドンナ的存在で、とてもよくモテます。 石上がつばめを意識し始めたのは、体育祭のリレーの時がんばっている彼を見て悔し泣きしてくれたところからです。そして彼は卒業を間近に控えたつばめに、文化祭で告白することを決意します。 なんとか文化祭を一緒にまわることに成功した彼は、「ハートの贈り物をすると永遠の愛がもたらされる」という秀知院の言い伝えを知らずに、つばめに大きなハート型のクッキーを贈ってしまいます。彼がつばめに公開告白したという噂は、瞬く間に広がっていきました……。一方つばめも彼に告白されたと思い悩みますが、返事はいったん保留にします。

クリスマスパーティーで……

返事を保留されて以降特に進展がなかった2人ですが、石上はつばめの家で行われるクリスマスパーティーに誘われ参加することに。石上は終電を逃し、彼女の家のゲストルームに宿泊することになりつばめと2人きりになります。 つばめは石上の気持ちを確認して抱かれようとしますが、彼はその前にもう1度彼女に付き合ってほしいと告白。すると、つばめは「ごめんね……付き合うとかはちょっと」と返事します。 彼は付き合えないのに体を許そうとした理由をつばめに問います。つばめは彼の反応に対し、少し困った表情で「好きになってくれてありがとうの気持ち」と答えました。好きだからこそちゃんとしたいと思っていた石上には酷な返答です。 石上は純粋な恋愛とは遠く離れた現状と、自分がそれで満足して身を引く男だと思われていたことにショックを隠しきれず、その場を去るのでした。

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伊井野ミコとくっつく可能性もあり!?

伊井野が石上に好意を抱いている描写はたびたびされています。しかし彼はつばめにアタック中で、伊井野のそんな様子には全く気付いていません。 そして伊井野は中学時代周りに疎まれていた時から、心の支えにしているものがあります。それは花言葉が“小さな強さ”というステラの花が添えられた“君の努力はいつか報われる”という手紙です。 まだ明かされていませんがこれは石上が贈った線が強く、その事実を伊井野が知れば好意は確定的なものとなるでしょう。石上とつばめの関係の展開次第では伊井野とくっつくことも十分にあり得ると思います。 伊井野の気持ちを知った石上が、どんな行動をするのかも気になるところ。彼は恋愛経験の少ないので、知ったとたんに普通ではいられなくなる可能性もあるのではないでしょうか。

名言集【これこそ石上優!】

石上は毒を吐きながらも、数々のおもしろい名言を残しています。ここでは編集部が特に印象に残った言葉とともに、そのエピソードを紹介します。

「はぁー?なんすかそのくそ女」

かぐやが風邪をひき、白銀がお見舞いに行った際、ひょんなことから隣で寝てしまったことがあります。意識の朦朧としたかぐやがベッドに引き込んだのですが、目を覚ました彼女は覚えておらず、白銀とは険悪な?ムードに。 それについて白銀が石上に相談した際出た言葉でした。自分から誘ったくせに・モラルがない・めんどくさい女など、かなりの毒舌とネガティブさを発揮。この言葉に続く“クソオブザクソ”という言葉も印象的です。

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「え 普通に行きますけど」

夏休みに生徒会メンバーでどこかに遊びに行きたい、と発言した石上は白銀やかぐやに心の中で褒められました。しかし行こうとした日に藤原には予定があり、その日は海外旅行に行くと言うのです。 “自分ひとりだけのけものにするのか?”と泣く藤原に、白銀やかぐやは同情からか何も言えません。しかし彼はこの言葉で藤原をバッサリ。さらに“自分は旅行で楽しむのに、俺らは楽しんだらだめなのか”と正論で藤原を言い負かします。

「メロメロじゃねえよバカ!」

生徒会室で石上と2人きりになってしまったので、伊井野は早々にイヤホンを装着。しかしこの時イヤホンがきちんと接続されておらず、伊井野のスマホからは音楽や音声が垂れ流し状態でした。しかも流れてくる音声は人に聞かれたら卒倒レベルの代物。 そんなタイミングで2年が現れ、彼は伊井野が恥ずかしい目に合わないように立ち振る舞いました。さらには自ら同じミスを実演し、伊井野に知らせようと優しく面倒見のいい面を見せます。 それでも結局、伊井野の音声は流れてしまい彼の努力は水の泡。このとき流れた音声にツッコミを入れる形で彼が発した言葉がこの言葉でした。

アニメ版「かぐ告」の声優は鈴木崚汰(すずきりょうた・画像中央)

アニメで石上優役を演じたのは、鈴木崚汰(すずきりょうた・画像中央)です。少しハスキーな声質が、陰キャラの石上のイメージとピッタリですね。彼の代表作は、『ツルネ―風舞高校弓道部』の山之内遼平役や『なんでここに先生が?!』の佐藤一郎役などが挙げられます。 鈴木崚汰は石上の普段は暗いトーンで抑揚のないしゃべり方をしているのに、突然大きい声を出すこともあるクレイジーぶりを熱演。また怯えたり、怒ったり忙しい彼の魅力を最大限に引き出してくれています。

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「かぐや様は告らせたい」石上優は今後どうなる?裏主人公の成長から目が離せない

アニメでは口が悪くてネガティブな面ばかりが目立っていた石上ですが、本当は正義感が強く曲がったことが大嫌い。「かぐ告」は、かぐやと白銀の恋愛がどうなるかが1番の見どころですが、裏主人公の成長にも注目していただきたいです! つばめには振られてしまいましたが、この恋が彼を強くしたことは言うまでもありません。彼の今後が楽しみですね。