2020年5月26日更新

『ハイキュー!!』木兎光太郎が“ただのエース”になるまでの道のりとは?

木兎光太郎 サムネイル

春高では決勝にまで進出した東京の強豪校・梟谷のエース木兎光太郎(ぼくとこうたろう)。パワーと技巧に優れたスパイクに定評がある全国トップ5スパイカーです。気分の浮き沈みが激しい彼が「ただのエース」になるまでの道のりを徹底解説します。

目次

『ハイキュー!!』木兎光太郎、全国で5本指に入るスパイカーを紹介!【ネタバレ注意】

木兎光太郎(ぼくとこうたろう)は、東京の強豪校・梟谷(ふくろうだに)学園の主将兼エース。身長185.3cm、体重78.3kgのウイングスパイカー(WS)です。 全国で5本の指に入るスパイカーとも言われる木兎は、パワースパイクだけでなく技巧的なスパイクにも定評があります。得意なスパイクのコースは超インナークロス。肩の柔らかさを含めた身体能力や、コースを巧みに打ち分ける技術にも優れた選手です。 ※ここからはよりくわしく木兎光太郎について振り返っていきます。2020年5月現在までの『ハイキュー!!』のネタバレ情報もありますので、読み進める際はご注意下さい。

チームに引っ張られるエース!しょぼくれモードの木兎が可愛い

テンションが高いときは全国トップ3スパイカーに入るほどの活躍を見せる木兎ですが、彼はちょっとしたことですぐに調子を崩してしまう気分屋。ミスやブロックが続くとテンションが下がり「しょぼくれモード」に入ってしまいます。 そうなってしまうと、セッターの赤葦(あかあし)に「今日はもう俺にトスを上げるな」と言い始めるなどネガティブな性格に様変わり。しかし梟谷メンバーもエースの不調には慣れたもので、面倒くさがりながらも「しょぼくれモード」の木兎のメンタルケアに徹します。 普通エースはチームを引っ張る存在として語られますが、梟谷においてエースは“チームが引っ張るもの”。エースと他のメンバーの信頼が厚い梟谷ならではの関係です。

過去には、周りとの温度差で苦い経験も

梟谷ではチームの末っ子のような存在の木兎光太郎ですが、中学の頃は周りのバレー部員との間に浅からぬ溝が横たわっていました。 中学生の頃からハイテンションは変わらず、バレーに対する熱意が人一倍あった木兎。ランニング中、木兎が「ラスト3周」と声を掛けて後ろを振り向くと、そこに付いてきているはずの部員は1人もいませんでした。 木兎の真剣すぎる姿勢は、バレーをただの部活として楽しみたい部員にとっては迷惑でしかなかったようです。 しかし、木兎は他の部員が“楽”をするために近道をしていることを知っても、構わず前を向いて走り始めます。

“楽”じゃなくて“楽しい”を考える

「“楽”じゃなくて“楽しい”を考える」。木兎の中学時代のクラブコーチが言っていた言葉です。試合中疲れたり、スパイクがブロックされたりしたら、バレーは楽しくありません。だから木兎はバレーを「楽しむ」ために、ランニングで体力をつけ、スパイクを練習するのです。 部員との温度差で苦い経験をした中学時代もありましたが、高校入学後は木兎を信頼するチームメイトに囲まれ、のびのびと楽しそうにバレーをする木兎の姿が見られるようになりました。

木兎のツッコミ役!赤葦との関係は

梟谷のセッター、赤葦は気分屋の木兎の扱いに最も長けたチームメイト。テンションが高すぎる木兎のツッコミ役や、しょぼくれモードのときにメンタルケアを先導する人物でもある、冷静なキャラクターです。 中学生の頃は言われたことをその通りに練習するだけで、あまりバレーに打ち込んではいなかった赤葦。そんな彼がバレーを好きになるきっかけを与えたのが木兎でした。 1年生の頃に見た木兎のスパイクを見て、漠然と彼を「スターだ」と認識した赤葦は、その後木兎のスパイク練習に付き合わされることに。しかしその練習量は赤葦の想像をはるかに超え、「本気には本気で応えなくては」と思うようになります。 いつもは無表情で木兎を冷たくあしらっている赤葦ですが、実は誰よりも木兎を信頼しているチームメイトの1人なのです。

殺人級スパイクが狙い撃ち!木兎のピンチ

梟谷は春高準々決勝にて、全国高校3大エース桐生八(きりゅうわかつ)を抱える狢坂(むじなざか)と対戦しました。桐生はどんなに打ちにくいトスでも打ちに行く“悪球打ち”として有名な、パワー重視のウイングスパイカーです。 狢坂戦の第1セット。エース木兎をマークしたブロックや、木兎を狙い撃ちにしたスパイクによって、早くも狢坂に流れを掴まれた状況での出来事でした。 低めのトスへ向かって桐生が短い助走でスパイク姿勢に入ります。打ちにくいトスをものともしない、桐生の力強いスパイクが木兎に向かって炸裂。ボールに近づきすぎた木兎は、直前でレシーブできないことに気がつきます――。

大胆すぎる胸レシーブ!

そこで生まれた名シーンが「胸レシーブ」。木兎は咄嗟の判断でボールを胸でレシーブし、見事ボールは空中に上がりました。日向の胸レシーブを思い出させるシーンでしたが、木兎は自ら狙って行ったと影山が解説してくれます。 木兎の得意技はスパイクだけではありません。調子が良いときの木兎は柔軟な思考と鍛え抜かれた身体能力の合わせ技で、誰も予想出来ない技を披露してくれます。 味方だけでなく敵さえも鼓舞してしまう能力が発揮された名シーンでした。

月島との関係は?トラウマ克服の手助けをする

春高予選を目前に烏野、梟谷や音駒など関東の強豪4校との合同合宿。合宿でもクールな月島(つきしま)でしたが、木兎や黒尾(くろお)と練習を行っていた際、その仮面が外れた事がありました。 「読みは良いのに弱々しい」と木兎が月島のブロックを評した時のこと。高身長の月島が、彼を見下ろしながら「発展途上なんですよ」と言い返します。 すると隣にいた黒尾が「悠長な事言ってると、あのチビちゃん(日向)に良いトコ全部持ってかれんじゃねーの」とさらに挑発。 この時の木兎と黒尾との会話は、月島がこれまでバレーに本気になれなかった理由を考え直すきっかけとなりました。 月島の幼馴染みでありチームメイトの山口(やまぐち)の助けもあって、彼は自らバレー練習に励むように。多くのファンを感動させた月島の回想シーンは必読です。

名言「ただのエースになる」誕生の瞬間

春高準々決勝では、狢坂の策略によって流れを持って行かれてしまった梟谷。エース木兎だけでなくセッター赤葦も崩すという狢坂の作戦によって、梟谷にとっては心理的に苦しい展開が続き、赤葦はいつもの冷静さを失いかけていました。 そんな状況で木兎は、狢坂の罠にあえて乗りながらも、敵が対処しきれないような超インナークロスにスパイクを打ちます。そして見事1点を獲得。 いつもなら「ヘイヘイヘェーイ!」と奇声を上げて喜んでいた木兎でしたが、彼は静かにチームメイトに振り向きます。

名言「ただのエースになる」その真意とは?

これまでチームに引っ張ってもらうことで調子を保っていた木兎。エースのあり方としては、独特なものでした。しかし、このメンバーでバレーが出来るのもあと数日です。 そこで木兎は自分が、「エース」として皆を引っ張ることを決意。強引に流れを自分のものにするスパイクを決め、チームメイトに「ただのエースになる」と宣言したのです。 木兎の覚醒によって調子を取り戻した梟谷は、苦戦しながらも最後は狢坂に勝利を収めることとなりました。

卒業後はプロとして活躍!日向、宮侑と同じチームに

木兎は高校卒業後もプロとしてバレーを続けています。所属チームMSBYブラックジャッカル(BJ)には日向や宮侑(みやあつむ)の姿も。 同じくプロとなった影山や牛若(うしわか)が属するシュヴァイデンアドラーズ(AD)との試合は、かつて共に戦った梟谷メンバーも観戦していました。 ADに対して威力の増した強烈スパイクを叩きつける木兎。アウトになってしまうも、自分のミスでテンションを落としていた昔の木兎はもういません。ポジティブシンキングで気を取り直し、次は得意のクロススパイクで点をもぎ取りました。 春高での「ただのエースになる」宣言は、プロになった現在も続いていたのです。「普通のエースになった俺を見てくれ!」と自信に満ちあふれた木兎の姿を、それぞれの道に進んだ梟谷メンバーが見つめる感動的なシーンでした。

アニメ版『ハイキュー!!』で木兎光太郎を演じたのは木村良平(きむらりょうへい)

アニメ版『ハイキュー!!』で木兎光太郎を演じたのは、声優の木村良平(きむらりょうへい)。1984年7月30日生まれの東京出身で、事務所は劇団ひまわりに所属しています。 出演作品には、『東のエデン』滝沢明、『黒子のバスケ』黄瀬涼太、『坂道のアポロン』西見薫、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』ダリル・ローレンツ、『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』スレイなどがあります。

全国トップ5から日本No.1へ!?木兎光太郎の成長に注目

『ハイキュー!!』登場時から全国トップ5に入るスパイカーだった木兎光太郎。しかし彼の強さは仲間と臨んだ春高での試合を経て、更に増していました。 2020年5月現在、『ハイキュー!!』本誌では、チームに引っ張られるエースから、チームを引っ張る「ただのエース」へと進化した木兎の姿を見ることが出来ます。プロとして活躍を続ける日向や影山の姿も必見です!