『鬼滅の刃』鬼は遺伝子レベルで藤の花が嫌い?理由を考察
『鬼滅の刃』に登場する鬼は非常にタフですが、彼らにはいくつかの弱点があります。その中の1つが「藤の花」です。人間から見れば綺麗ですが、鬼は近づくのも躊躇うほどこれを嫌いました。 そこで本記事では鬼が藤の花を嫌う理由を考察し、藤の花の家紋の家などについても詳しく解説します! ※この記事は『鬼滅の刃』のネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
『鬼滅の刃』藤の花は鬼の弱点?
『鬼滅の刃』の作中にて、藤の花は鬼が嫌う花として登場しました。例えば、鬼殺隊の最終選別がおこなわれる「藤襲山(ふじかさねやま)」の周りには1年中藤の花が咲いているため、鬼たちは山から出られませんでした。 また作中では鬼の被害を受けやすい人物に、「藤の花の匂い袋」を渡す描写もあります。日本では古来から、藤の花は魔除けになると語られていました。害をなす悪霊に効くとされ、人間にとっては縁起の良い花とされています。 作者である吾峠呼世晴は、魔除けの言い伝えをそのまま作中の設定に反映させたのでしょう。
鬼はなぜ藤の花が嫌い?理由を徹底考察
鬼が藤の花を嫌う理由について、作中では最後まで明言されませんでした。そこでここからは鬼が藤の花をなぜ嫌うのかに関して「無惨に関わる理由」と「藤の花の特性自体に関わる理由」の2つに分けて考察していきます。
無惨に関わる理由
無惨が藤の花が苦手な体質だから
『鬼滅の刃』に登場する鬼は、無惨から血を分け与えられた元人間です。行動や思考のすべてが彼に筒抜けで、鬼たちは全員が無惨の一部だと思って間違いないでしょう。その鬼たちが藤の花を嫌うのであれば、無惨自身が藤の花を嫌っていると考えるのが妥当です。 無惨と産屋敷家は同じ家系でした。産屋敷家は「無惨が鬼となった呪い」で、短命になっています。しかし人間だった頃の無惨も、若くして余命宣告を受けるほど病弱でした。そのため彼らが病弱であったり短命な理由の根源が、藤の花にあるとすれば鬼が嫌うのも納得でしょう。
「生」に執着する無惨は「死」を連想させる藤の花が嫌い
無惨は「生」に関して、異常な執着がありました。路地裏で酔っ払いに絡まれた彼は、軽く相手をしそのまま去ろうとします。しかし相手が「青白い顔で今にも死にそうだ」と口にすると、一気に表情を変え男を殴り殺したのです。 また「自分の病気を治せない医者を殺した」エピソードからも、「生」への執着がよくわかります。無惨が人間として生きていた平安時代、藤の花のツルは喪服として使用されていました。喪服である「藤衣」は、彼が何よりも嫌う「死」の象徴とも言えます。 そのため「生」とは真逆の存在として、藤の花が遺伝子レベルで嫌いになったのかもしれません。
藤の花の特性自体に関わる理由
【放送まであと1時間!!】
— 鬼滅の刃公式 (@kimetsu_off) April 27, 2019
第4話「最終選別」の放送はこのあと23時30分より放送開始!
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藤の花は日光を好む花だから
藤の花と並び鬼の弱点とされるのが、日光です。太陽の光を完全に克服した鬼は、作中でも禰豆子(ねずこ)ただ1人とされています。無惨でさえ太陽の光は克服できていませんでした。 そして藤の花は日光を好む植物だと言われています。そのため日輪刀のように、鬼が苦手な日光の成分を吸収している可能性もあるでしょう。 また藤の花は、日陰では咲かないとまで言われる花です。無惨に“藤の花=日当たりの良い場所”というイメージがあれば、身体が藤の花を拒絶してしまっても不思議ではありません。
藤の花はマメ科で「魔滅」の意味があるから
節分で鬼を撃退するのに有効な「豆」の由来は、「魔滅」だとも言われています。そしてイメージはないですが、藤の花はマメ科の植物なのです。そのため作者は鬼が嫌う「マメ」科に属する藤の花を、彼らの弱点として設定したのかもしれません。 しかしそれならば豆自体が弱点でないのは、物語的に矛盾しているようにも感じます。また藤の花以外にも、マメ科の植物は多く存在するでしょう。上記した理由が根源にあるのなら、藤の花だけが弱点であるのは不自然です。
藤の花の家紋の家とは?
鼓屋敷での死闘を乗り越えた炭治郎たちは、藤の花の家紋の家で手厚い看病を受けます。そこでは温かいご飯をお腹いっぱい食べ、ふかふかの布団まで用意されていました。 鬼を殺す活動をしている鬼殺隊は、多くの一般人を助けています。藤の花の家紋を背負った一族は鬼殺隊に命を助けられた経験があり、鬼の存在を知る一般人として、鬼殺隊をサポートしているのです。 藤の花の家紋の家に住む一族は、もちろん鬼殺隊士に好意的でした。伊之助が一族の1人であるひささんから優しさを受け取り戸惑うシーンは、名シーンの1つです。 サポートした際の代金はもちろん無料で、さまざまな場所に点在しています。
胡蝶しのぶは藤の花の毒で戦う
針状の刀の先に藤の毒を塗って戦う
鬼殺隊の最高位である柱の面々は、全員がずば抜けた実力を誇ります。しかし蟲柱である胡蝶しのぶは筋力が弱く、柱の中で唯一鬼の頚が落とせません。そのため彼女は藤の花から抽出し自身で調合した「藤の毒」を使い、鬼と戦います。
奥の手としても藤の花を活用
彼女は上弦の鬼との戦いを見越して、藤の花の毒をうまく活用しました。 無限城編にて、彼女は童磨との戦いに備えて1年間藤の毒を摂取し続けたのです。そして自分の体重である37キロをすべて藤の毒にし、自分自身が鬼に食べられることで上弦の弍・童磨を倒すことに貢献しました。
現実にも鬼滅の世界が!モデルとなった聖地を紹介
『鬼滅の刃』にはモデルがあると言われる場所がいくつか登場します。そして藤の花が印象的な「藤襲山」にも、モデルと言われる場所が実在するのです。 それは栃木県にある花園「あしかがフラワーパーク」です。「あしかがフラワーパーク」では600畳にも及ぶ「八重の大藤棚」や「白藤のトンネル」など、藤の花が咲き乱れています。 上一面に藤の花が咲く光景は、炭治郎が最終選別に臨んだ「藤襲山」にそっくりです!
『鬼滅の刃』藤の花は鬼殺しにも使われる強力な花
鬼の弱点である藤の花はダメージも与えられるため、鬼殺隊にとっても物語上も重要な要素です。また藤の花の家紋の家は、炭治郎たち3人が打ち解けた大切な場所でもあります。 2022年2月現在放送中の『鬼滅の刃「遊郭編」』でも、藤の花の家紋の家が登場しました。細かい部分にも藤の花に関連する描写は度々出てくるので、ぜひ気にかけながら楽しんでください!