2023年6月11日更新

『鬼滅の刃』栗花落カナヲ(つゆりかなを)の過去・かわいい場面を詳しく解説!炭治郎との関係は?

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鬼滅の刃
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

栗花落カナヲは、漫画『鬼滅の刃』の登場人物の1人です。初登場の際は何を考えているのかわからないキャラクターでしたが、話が進むごとにさまざまな表情を見せるようになりました。 本記事ではそんなカナヲの強さや過去に加えて、かわいらしい場面・炭治郎との関係も紹介していきます。 ※この記事は『鬼滅の刃』の重要なネタバレを含みます。

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【人物】栗花落カナヲ(つゆりかなを)のプロフィール

栗花落カナヲ
誕生日 5月19日
年齢 16歳
身長 選別時152cm→156cm
体重 選別時44kg→46kg
階級 癸→己 →丁
出身 東京府 本所區 (現:墨田区 向島)
趣味 朝から晩までシャボン玉
好きなもの アオイの作ったもの全部、ラムネ
声優 上田麗奈
初登場 原作:2巻8話(試験編) アニメ:1期4話(立志編)

栗花落カナヲの隊服は長袖の上着に膝丈のスカート、白いロングブーツと洋風の出で立ちです。サイドに髪をまとめている髪飾りは、しのぶの姉・カナエの形見であることが判明しました。 初登場は鬼殺隊最終選別開始時の第8話。呼吸はカナエも使用していた「花の呼吸」を使用します。コミュニケーションはあまり得意ではなく、基本的には曖昧な笑みを浮かべるだけで、口数も少ない人物です。

【性格】登場時はクールな場面も

物語序盤、カナヲは寡黙で、めったに微笑みを崩しません。那田蜘蛛山(なたぐもやま)で禰豆子(ねずこ)を追いかけたときには、命令を淡々とこなそうとするクールな面が目立ちました。 鬼殺隊入隊後には才能ある者が選ばれる柱の跡継ぎ「継子(つぐこ)」であることが分かり、常に全集中の呼吸を保つ「全集中の呼吸・常中(じょうちゅう)」もいち早く身につけるほど。 過去が原因で自身の行動を銅貨の裏表でしか決めることができず、感情を出すことはありませんでした。

名前の読み方は?最初は名を持っていなかった!?

栗花落カナヲの読み方は「つゆりかなを」。19巻の大正コソコソ話によると、名字の「栗花落」は胡蝶姉妹が提示した候補からカナヲが選んだもの。 名前の「カナヲ」はカナエが名付け親だと明かされており、ファンの間ではカナエの“エがヲに”なる=笑顔になるという意味ではないか、という考察もされています。

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【過去】カナヲの悲惨な過去とは?しのぶ・かなえとの出会い

カナヲの過去と胡蝶姉妹

5月19日生まれで16歳のカナヲ。しかしこの誕生日は「胡蝶カナエ(こちょうかなえ)・しのぶと出会った日」で、彼女の生い立ちには胡蝶姉妹が深く関わっています。 彼女の両親は子供たちをひどく虐待しており、殴る蹴るだけではなく顔を水につけるなどもしていたようです。彼女には何人も兄弟がいたようですが、度重なる暴力により死んでしまった子も……。 カナヲはそんな拳による虐待から身を守ろうとしているうちに、優れた動体視力を得たようです。そんな劣悪な環境下で出生日も分からず育ち、ある日を境に心を閉ざしてしまいます。やがて人買いに売られ、連れ歩かれているところを胡蝶姉妹に保護されたのです。 しかし心を閉ざした彼女は「全てがどうでもいい」と思うようになり、自分の意思で行動できなくなってしまいました

鬼殺隊入隊の経緯

彼女は見よう見まねで花の呼吸を習得しており、しのぶ・カナエに無許可で最終選別に参加して入隊を果たしました。蝶屋敷でお世話になっているものの、アオイたちのように上手く家事や怪我人の治療ができなかったことが入隊の大きな理由です。 しかし、鬼に家族を殺されたアオイたちや継子たちを亡くしたしのぶを見ていて、鬼を許せないという気持ちも芽生えたそう。そのため感情を表に出すことは無くとも、実は自分の意思で行動して入隊していたのです。彼女の意思を知らず、心配したしのぶは「迷わず鬼の頸を斬るように」と言いつけていました。

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炭治郎達との関わりと心の変化

機能回復訓練のために、蝶屋敷で修行をしていた炭治郎は、物事を銅貨の裏表で決めるカナヲを見て「どうして自分で決めないの?」と疑問を口にします。「どうでもいいから」と答えるカナヲを見た炭治郎は、銅貨を取り出しました。 炭治郎は「表が出たらカナヲは心のままに生きる」として、コイントスをし見事に表を出します。それ以降、カナヲから徐々に感情が見られるようになりました。 炭治郎が2ヶ月の眠りから覚めたときに笑顔を見せたり、大きな声を出して注意したりしています。また、十二鬼月の童磨(どうま)に対して理解を示したり、煽ったりと感情の機微を十分に理解した行動も見せました。童磨を倒したあとは、しのぶやカナエを想う涙を流しています。 徐々に感情を出すようになったカナヲが「もっと稽古したいです」などの意思を伝えるようになったことを、しのぶも嬉しく思っていたようです。

カナヲのかわいい場面を紹介!

栗花落カナヲ

カナヲが大声を出して伊之助(とアオイ)を叱った場面

巻・話数 12巻100話

上弦の陸の鬼との激しい戦いにより、2か月間意識を失くしていた炭治郎。目を覚ました炭治郎を見たカナヲは喜びの声を上げます。再び眠った炭治郎ですが、そこで伊之助とアオイが言い争いを始めてしまい、カナヲは「静かにして」と慌てながら口にするものの、2人は聞いてくれません。 そこでカナヲは「炭治郎寝たから静かにして!」と大声を出して注意します。カナヲの慌てる姿もかわいいですが、彼女の感情が豊かになりつつあることがわかるシーンでもあります。

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しのぶとの会話でカナヲがストレートに好意を見せる場面

巻・話数 15巻131話

柱稽古において、稽古に参加しないしのぶに対して、カナヲは「師範と稽古がしたい」と照れながら発言します。 この発言を受けたしのぶは「あのカナヲが……」と感慨深そうな、そして嬉しそうな表示を浮かべました。カナヲが恥ずかしそうに好意を口にする貴重なシーンです。

【活躍】上弦の鬼・童魔との戦い

鬼滅の刃 童磨

しのぶ・カナヲ・伊之助の3人でつかんだ勝利

巻・話数 18巻157話~19巻162話

かつてしのぶの姉・カナエを殺した童磨。しのぶも戦いの末あえなく彼に殺されたことで、カナヲにとって姉2人の仇となりました。 彼女はしのぶを上回るほどの実力と優れた動体視力で童魔を驚かせ、厄介な血鬼術にも対応し続けます。途中からは伊之助の共闘となり、しのぶが仕掛けた毒で童魔は大幅に弱体化!童魔は苦し紛れに巨大な氷像「睡蓮菩薩」を呼び出します。 彼女はその隙間を「終ノ型・彼岸朱眼」で見抜き、首へと刀を振り下ろしますが……あと少しのところで冷気が襲います。半身が凍りつき、刀を動かせないカナヲ。そこへ伊之助が刀を投げ、後押しとなったことでついに首が落とされるのでした。 彼岸朱眼を使った時間は短く、カナヲは右目の視力が大幅に下がるだけで済みました。しのぶ・カナヲ・伊之助の3人が揃ったからこそのぎりぎりの勝利と言えるでしょう。

「全てがどうでもいい」過去から、大きく変わったカナヲ

巻・話数 19巻163話

戦いが終わった後、カナエの髪飾りが壊れたことを気にしながら必死にしのぶの髪飾りを探すカナヲ。彼女はかつてカナエの墓前に立った時、泣けなかったことを回想します。 悲しかったけど、体中に汗をかくだけで泣けなかった……そのことを心の中で謝罪していました。泣けば親の暴力が激しくなる環境にいたことで、泣かない癖がついてしまっていたのです。 やがてしのぶの髪飾りが見つかり、胸に抱えると大切な姉2人が撫でてくれたのを感じます。ハッと顔を上げるともう姿はありませんでしたが、2人の髪飾りを胸に抱えてカナヲは大粒の涙を流すのでした。 「全てがどうでもいい」と微笑みしか浮かべられなかった頃から大きく変わりましたね。

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【活躍②】迎えた無惨との最終対決!

鬼滅の刃 栗花落カナヲ
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
巻・話数 23巻200話~203話

鬼舞辻無惨によって「鬼の王」として理性を失った炭治郎は次々と仲間を襲います。太陽の光すら効かない炭治郎を前に、鬼殺隊の面々は絶望の色を隠せません。そこでカナヲが動きます。 童磨戦で右目を失明、左目もかろうじて見える状態のカナヲは「私の目を片方残してくれたのはこのためだったんだね姉さん」としのぶに語りかけながら、2度目の「彼岸朱眼」を行使。炭治郎の凄まじい攻撃をかわしながら、しのぶから預かった鬼を人間に戻す薬を打ち込みます。 同時にカナヲは炭治郎の攻撃を食らい起き上がれないほどの傷を負いましたが、炭治郎は人間に戻ることに成功。左目を犠牲にしながらも炭治郎を救う活躍を見せました

【最後】カナヲは鏑丸と共に歩み出す

無惨との最終決戦から3か月が経ち、鬼殺隊は解散となりました。戦いでのケガで療養中の炭治郎は、カナヲと桜の木の前で話をします。 「彼岸朱眼」により、カナヲの両目はほぼ失明していました。しかし、彼女はそこで1匹の白蛇を紹介します。その蛇こそ、蛇柱・伊黒小芭内(いぐろおばない)が遺した鏑丸(かぶらまる)でした。 視力がほとんどなくとも、鏑丸がいれば生活に支障をきたすことはありません。旅立った者たちの想いを受け継ぎ、彼らは前へと歩き始めました

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【強さ】カナヲは「花の呼吸」の使い手!日輪刀は薄紅色

痣が出現しなかった理由は?

痣出現の条件は全集中の呼吸を一定以上極めた上で、心拍数が200を超えることと、体温が39度以上になることです。カナヲが極限状態となって戦ったのは童磨戦で、この戦いで出現する可能性が大でした。 ところが童磨は、血鬼術「冷気発生」の使い手です。彼との戦いは冷気との戦いでもありました。その状況下では彼女の体温が39度以上になることはなかったはずです。 そのためカナヲも共闘した伊之助も痣が出現することはなかったと考えられます。

カナヲの日輪刀と「花の呼吸」

壱ノ型作中登場なし
弐ノ型
御影梅
(みかげうめ)
18巻に登場。かごの中に入ったように、立ち止まりながら自分を中心に無数の連撃を繰り出す技。受け流しにも使える技で童磨戦ではその攻撃をかわすのに活用。花言葉は高潔。
参ノ型作中登場なし
肆ノ型
紅花衣
(べにはなごろも)
17巻に登場。前方に飛びながら美しい円状の軌跡を描きつつ放つ一撃。流れるような足さばきが美しい技で作中で初めて描かれたカナヲの花の呼吸。花言葉は化粧。
伍ノ型
徒の芍薬
(あだのしゃくやく)
18巻に登場。敵の懐に入り、上下左右から敵を囲むように9回斬りつける斬撃。対童磨には効きませんでした。花言葉は恥じらい。
陸ノ型
渦桃
(うずもも)
18巻に登場。空中で体を捻りながら360度全方向に斬りつける一撃。作中ではこの技で童磨の頸を狙いましたが失敗に終わりました。花言葉は天下無敵。
漆ノ型作中登場なし
終ノ型
彼岸朱眼
(ひがんしゅがん)
19巻に登場したカナヲが編み出した絶技。全集中の呼吸の血流を眼球へと収束し、動体視力を極限まで上げることが可能。使用すると相手がスローに見え有利を取れますが、視神経への負担が大きく失明の危険性があります。花言葉はあなただけを想う、情熱など。

カナヲが持つ日輪刀は日本刀と同じ形で、薄紅色に染まっています。鍔には可愛らしい花の装飾が入っていますね。彼女が使う「花の呼吸」は水の呼吸の派生であり、彼女を保護した胡蝶カナエが使っていた呼吸法です。 芍薬(しゃくやく)や梅といった花にちなんだ名前の型が7つあり、陸(6)までは曲線的な軌道で敵を斬りつける技になっています。

【現代転生】炭治郎とカナヲの子孫が登場

巻・話数 23巻204話

時は変わって現代、竈門カナタは弟の炭彦を起こそうとします。2人の苗字は竈門(かまど)姓であり、カナタはカナヲ、炭彦は炭治郎にそっくり。彼らは、結ばれた炭治郎とカナヲの子孫なのでしょう。 また善逸似の吾妻善照は、「善逸伝」なる古い書物を読んでこう言っていました。彼は、この話に書かれた者たちは、みな転生して幸せに生きているというのです。第205話では他にも、懐かしい顔に似た人物たちが次々と登場しています。こうして『鬼滅の刃』は大団円を迎えたのでした。

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【声優】栗花落カナヲを演じる声優は上田麗奈(うえだれいな)

上田麗奈

物静かな少女剣士・カナヲを演じるのは上田麗奈(うえだれいな)です。小学校から高校まで演劇部に所属し、中学校で尊敬していた女の子がきっかけで声優を目指すようになりました。 2011年に「第5回81オーディション」準グランプリを受賞し、2012年に81プロデュースに入所。同年に『イナズマイレブンGO クロノ・ストーン』で声優デビューしています。 2013年からはメインキャラクターを担当する機会も増えていますね。

代表作

●『ポケットモンスター サン&ムーン』マオ ●『ダーウィンズゲーム』狩野朱歌 ●『シノアリス』スノウホワイト ●『グリムノーツ』レイナ

『鬼滅の刃』カナヲは仲間との出会いで感情を取り戻せた!続編のアニメ化に期待

鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)との最終決戦で大活躍したカナヲ。可憐な少女の中に秘められた強い想いと力で、鬼がいなくなった世界を手に入れました。 最終回では炭治郎との子孫だと思われる人物が登場しました。現代転生をして平和になった世界で幸せに生きているのでしょう!