『鬼滅の刃』青い彼岸花(ヒガンバナ)の正体は?花言葉や実在するのか徹底解説
青い彼岸花の正体が知りたい!
『鬼滅の刃』に登場する青い彼岸花。作中では鬼舞辻無惨が追い求めており、ずっと部下の鬼に探させていました。そんな青い彼岸花は、とある場所にあり炭治郎の母親と関係があるのです。 本記事では、『鬼滅の刃』に登場する青い彼岸花の正体について徹底解説します!鍛治の里編の最後でも語られる重要な要素なので、ぜひチェックしてください! ※この記事は『鬼滅の刃』の重要なネタバレを含みます。
青い彼岸花とは?
鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)が探し求める花

鬼舞辻無惨が青い彼岸花を探し求めるようになったきっかけは平安時代に遡ります。彼は20歳で死ぬと余命宣告を受けており、医者は何とか彼を延命させようと薬を使って治療します。その時に薬剤として使われていた植物が「青い彼岸花」だったのです。 しかし医者の処置はかえって無惨の病状を悪化させ、それに憤慨した彼は勢い余って医者を殺してしまいます。
青い彼岸花の登場回
青い彼岸花が本格的に語られるのは8巻67話「さがしもの」ですが、実は5巻39話「走馬灯の中」で炭治郎の走馬灯に登場しています。物語序盤から伏線が丁寧に張られていることが分かりますね。
彼岸花の効果は?
青い彼岸花の効果は、無惨が鬼になったことから分かるように「鬼化」です。鬼化の副作用として、日光に当たると死んでしまう体になります。 無惨は昼間の行動を制限されるのが屈辱でした。そのため、青い彼岸花について調べようとしますが、場所を知っている医者はすでに殺害しています。無惨は、手下の鬼たちに青い彼岸花を見つけさせ、日光を克服しようと考えていました。
花言葉
青い彼岸花の花言葉はありませんが、よく見られる赤色の彼岸花の花言葉には「悲しい思い出」や「情熱」、「独立」といったものがあります。この花言葉がつけられた理由としては、墓地などで見られることが多いほか、彼岸の時期に咲くからといったことが挙げられます。 どこかさみしげなイメージのある花ですが、意外にも前向きな言葉もあるのですね。
【考察】青い彼岸花に関する3つの仮説
仮説①藤の花=青い彼岸花説
1つ目の仮説は藤の花が青い彼岸花なのではないかという説です。鬼が忌み嫌う花であり、胡蝶しのぶは藤の花を基に「鬼を人間に戻す薬」を開発します。鬼に対して絶大な効果を持つことから、ファンの間では藤の花が青い彼岸花ではないかと噂されていました。 他にも青色の花であることや無惨が見つけられなかったこと、そして藤=不死と連想されることなど様々な説が根拠としてネット上に上がっていましたが、この仮説は間違いでした。
仮説②禰豆子=青い彼岸花説
2つ目の仮説が炭治郎の妹・禰豆子が青い彼岸花ではないかというものです。根拠は2つあり、以下の通りです。 ①:禰豆子が鬼でありながら、太陽を克服して日の当たる場所を歩けるようになっていたから ②:無惨が禰豆子に執着していたから 彼は青い彼岸花さえあれば太陽を克服して不死身の肉体を得られると思っており、その欲望を叶えるために禰豆子を食おうとしました。 結果的には外れていましたが、鋭い仮説だったのではないでしょうか。
仮説③伊黒=青い彼岸花説
3つ目の仮説は伊黒小芭内(おばない)が青い彼岸花ではないかというものです。理由は主に3つあり以下の通りです。 ①彼岸花のあだ名が「蛇花」で、伊黒が「蛇柱」だったから ②彼岸花の花言葉は「思うはあなた1人」であり、伊黒が甘露寺蜜璃に一途な恋心を抱いているから ③伊黒の出身地・八丈島にある彼岸花と関係しているから 3つの理由で根拠が十分と思われましたが、こちらも間違いでした。
【正体】青い彼岸花の性質が明らかに!?
伊之助の曾孫・嘴平青葉が発見
青い彼岸花の正体は最終回で明かされました。最終回では時代が一気に現代へ飛び、主人公たちの子孫や転生キャラが多く登場します。そこに伊之助とアオイの曾孫・嘴平青葉(はしびらあおば)が登場し、青い彼岸花を発見したのです。 青葉は実際に青い彼岸花の研究を進めており、7月には研究成果を発表する予定でした。しかし彼はうっかりミスで青い彼岸花を全て枯らしてしまい、研究所をクビになってしまったのです。 ほとんどの読者は「最後まで青い彼岸花の正体は明かされないかもしれない」と思っていました。だからこそ、最終回でギャグを交えながらその正体が明かされたのは予想外です。読者の予想を良い意味で裏切った落ちではないでしょうか。
昼にしか咲かない花?
最終回では青い彼岸花の性質が明らかにされます。主に性質は以下の4つです。
- 青い彼岸花は1年に2〜3日間、昼間のみ開花する
- 気候などの条件次第では全く咲かない場合もある
- たった数分で閉じてしまう
- 花弁を閉じてしまうとつくし状になるため判別しづらい
青い彼岸花はとてもハードルの高い条件下で咲く花なので、夜間にしか行動できない鬼たちや無惨に探せるわけがないのですね。 青葉が種まで枯らしてしまったため、青い彼岸花が今後生えてくることはありません。切ない結末ですが、もし青葉がそのまま研究を続けていたら、第2の無惨や鬼が誕生していた可能性があります。 幻の花であると同時に、鬼の元凶でもある青い彼岸花は消えた方がいいのでしょう。
【実在する?】青い彼岸花はどこに生息しているのか
結論から言うと、よく見る彼岸花の形の青い彼岸花は存在していません。青い色の彼岸花と呼ばれる「リコリス・スプリンゲラー」という花はありますが、その形はどちらかというと百合のよう。さらに色味も真っ青というわけではなく、青みがかったピンクのような色をしています。 そのため作中に登場するような真っ青な彼岸花はありませんが、いつの日か品種改良などにより本当に存在する可能性も。その時を楽しみに待ちましょう。
【最終回】無惨は彼岸花を獲得できたのか?
結論からお伝えすると、無惨は青い彼岸花を獲得できていません!上弦の鬼を始めとする手下の鬼たちに探せていましたが、見つけられることはありませんでした。その理由は、後でご紹介します。 青い彼岸花を獲得できなかった無惨ですが、禰豆子が日光を克服した時点で青い彼岸花の捜索を止めました。無惨は「禰豆子を食べて取り込む」という方法で日光を克服しようとするのです。そのため、結果的には青い彼岸花は無惨にとって不要になりました。
【伏線】炭治郎は青い彼岸花を見たことがあった!炭治郎の母との関係
どこに咲いている? | 継国縁壱の妻・うたが埋葬された場所 |
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炭治郎は下弦の伍・累という十二鬼月との戦闘で死の淵に追いやられます。そこで彼の回想が走馬灯となって登場し、青い彼岸花も走馬灯の一部として描かれていました。これは読者にとって衝撃の事実でした。 炭治郎が青い彼岸花を見たことがあるのは、母親の葵枝が青い彼岸花の咲く場所を知っていたからです。その場所は日の呼吸の剣士である継国縁壱(よりいち)の妻・うたが埋葬された場所でもありました。 つまり、どこか遠くにあると思われた青い彼岸花は意外にも近くにあったということです。無惨は竈門家を襲撃していますが、彼がもし青い彼岸花を見つけていたら不死身の体を手にしていたかもしれません。まさに灯台下暗しといえますね。
『鬼滅の刃』青い彼岸花について解説しました
青い彼岸花の正体について、劇中の伏線や描写を元に解説してきましたが、いかがでしたか? 序盤から丁寧に伏線を展開してきた青い彼岸花ですが、最終回できちんと正体が明かされました。また、炭治郎の母・葵枝や継国縁壱の妻・うたとの繋がりも見事でした。 結末を知った上で、青い彼岸花を中心に本作を読み返してみるといいでしょう。また違った発見があるかもしれませんね。