2025年7月8日更新

青い彼岸花が見つからない理由とは?正体から竈門家との関係まで徹底解説【鬼滅の刃】

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『鬼滅の刃』に登場する青い彼岸花。作中では鬼舞辻無惨が追い求めており、ずっと部下の鬼に探させていました。そんな青い彼岸花には、とある見つからない理由があったのです。 本記事では、『鬼滅の刃』に登場する青い彼岸花の正体について徹底解説します!刀鍛治の里編の最後でも語られる重要な要素なので、ぜひチェックしてください! ※この記事は『鬼滅の刃』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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『鬼滅の刃』青い彼岸花とは?無惨の鬼化のきっかけ?

鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)が探し求める花

鬼滅の刃 十二鬼月

鬼舞辻無惨が青い彼岸花を探し求めるようになったきっかけは平安時代に遡ります。彼は20歳前に死ぬと余命宣告を受けており、医者は何とか延命させようと薬を使って治療します。その薬の原料として使われていた植物が「青い彼岸花」だったのです。 当時の無惨はこの治療でも回復せず怒りのあまりに医者を殺害しますが、そののち薬が効いていたことが判明。彼は強靭な体を手にするも、日光の下で生きられない不完全な状態になってしまいました。これに気付いた無惨は薬の調合を調べ、青い彼岸花の存在に辿り着きますが時すでに遅し。 生息地域などの詳細な情報は、殺した医者しか把握していなかったのです。そしてそれ以降、無惨は完全な肉体を手にするため、「青い彼岸花」と「太陽を克服できる体質の者」の捜索を開始します。

彼岸花の効果は?

鬼滅の刃
©吾峠呼世晴/集英社

青い彼岸花の効果は、無惨が鬼になったことから分かるように「鬼化」です。鬼化の副作用として、日光に当たると死んでしまう体になります。 無惨は昼間の行動を制限されるのが屈辱でした。そのため、青い彼岸花について調べようとしますが、場所を知っている医者はすでに殺害しています。無惨は、手下の鬼たちに青い彼岸花を見つけさせ、日光を克服しようと考えていました。

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【正体】青い彼岸花の性質が明らかに!見つからない理由とは

なぜ見つからなかった?驚きの正体とは

最終回では青い彼岸花の性質が明らかにされます。主な性質は以下の4つです。

青い彼岸花の性質
  • 青い彼岸花は1年に2〜3日間、昼間のみ開花する
  • 気候などの条件次第では全く咲かない場合もある
  • たった数分で閉じてしまう
  • 花弁を閉じてしまうとつくし状になるため判別しづらい

青い彼岸花が咲くのは1年のうちほんの数日で、開花するのは日中の数分程度。夜にしか行動できない鬼たちでは、まず目にすることがないとても希少な花だったのです。 しかも、青い彼岸花は気候などの影響で、1年に1度も咲かずに終わってしまうこともあるんだとか。これだけ厳しい条件が揃っているのであれば、無惨たちが見つけられなかったのも当然のことと言えるでしょう。

伊之助の曾孫・嘴平青葉(はしびらあおば)が発見

鬼滅の刃 嘴平伊之助

本作の最終回は時代が一気に現代へ飛び、主人公たちの子孫や転生キャラが数多く登場。そのなかに、伊之助アオイの曾孫・嘴平青葉(はしびらあおば)が含まれていました。 彼は植物を専門とする学者で、なんと青い彼岸花の発見及び研究に関わっていたとのこと。前述した青い彼岸花の様々な性質も、その研究により明かされたものでした。 歴史に残るレベルの偉業を成し遂げた青葉。しかし、彼のとある行動が原因で、青い彼岸花はとんでもない末路を辿ることになります。

彼岸花を枯らしたことで鬼が消滅

青い彼岸花の研究を進め、その成果が世に認められ始めた青葉。しかし、彼は研究の過程で重大なミスを犯してしまい、それにより青い彼岸花が全て枯れることに……。なんと青葉の失敗をきっかけに、青い彼岸花が地球上から絶滅してしまったのです。 この歴史的大失態に各方面から批判が殺到し、青葉は研究所をクビになってしまいました。世界中を落胆させる大事件となりましたが、実は全ての人類に影響する大きなメリットも生まれています。 公式ファンブックによると、鬼の起源である青い彼岸花が絶滅したことで、このさき鬼が現れることは2度となくなったとのこと。青葉のミスのおかげで、鬼の恐怖に怯える必要のない平和な世界が訪れたのです。

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【伏線】青い彼岸花はうたのお墓に咲いていた!竈門家との関係は

青い彼岸花は継国縁壱の妻・うたのお墓にあった

継国縁壱

公式ファンブックにおいて、青い彼岸花の生息地が継国縁壱(つぎくによりいち)の妻・うたが埋葬された地だと発覚しました。 しかも、その場所を炭治郎の母にあたる葵枝(きえ)が知っており、彼女に連れられ幼少期の炭治郎が青い彼岸花を見ていたことも判明。那田蜘蛛山編で描かれた彼の走馬灯に青い彼岸花が混ざっていたのは、母と共にその花を見たことが影響していたのです。 ですが、ここでひとつ疑問が生じます。いったいなぜ、葵枝はうたの墓地を知っていたのでしょうか。

炭治郎や母・竈門葵枝(かまどきえ)はなぜ在処を知っていたのか

おそらく、葵枝は青い彼岸花が咲く場所を先祖から教わっていたものと思われます。単行本22巻のおまけページによると、「竈門家の場所は縁壱とうたが暮らしていた家と同じ場所」とのこと。わざわざ墓地を家から離れた場所に作るとは思えないため、竈門家の近くにうたの埋葬地があったと推測できます。 しかも、そこに住み始めた竈門炭吉・すやこ夫妻は、縁壱と交流があったと判明済み。鬼殺隊を追われた縁壱が家に戻った際、鬼に襲われていた炭吉たちを助け、それをきっかけに親交を深めていったようなのです。 彼らの仲はかなり良好だったので、縁壱と共にうたの墓参りをしていたとしてもおかしくありません。それにより、炭吉たちはうたのお墓を知り、その場所を子孫たちに伝え続けてきたのではないでしょうか。 かつての恩人である縁壱の妻が眠る地を守るため、竈門家は墓参りをし続けていたのかもしれません。この説が正しければ、1巻で竈門家を襲撃した無惨は青い彼岸花の近くまで来ていたことになります。無惨は自身の悲願を達成する、その1歩手前まで歩み寄っていたのです。

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【登場回】青い彼岸花は意外な場面に登場していた!

鬼滅の刃 竈門炭治郎
5巻39話 炭治郎の走馬灯に登場
8巻67話 無惨と猗窩座の会話に登場
12巻98話 無惨と上弦の鬼の会話に登場(言葉のみ)
15巻127話 無惨の独り言に登場(言葉のみ)
23巻205話 嘴平青葉が全て枯らしたとニュースに登場(言葉のみ)

青い彼岸花が本格的に語られるのは8巻67話「さがしもの」ですが、実は5巻39話「走馬灯の中」で炭治郎の走馬灯に登場しています。物語序盤から伏線が丁寧に張られていることが分かりますね。

【結末】無惨は彼岸花を獲得できたのか?

『鬼滅の刃』鬼舞辻無惨

結論からお伝えすると、無惨は青い彼岸花を獲得できていません!上弦の鬼を始めとする手下の鬼たちに探せていましたが、見つけられることはありませんでした。 青い彼岸花を獲得できなかった無惨ですが、禰豆子が日光を克服した時点で青い彼岸花の捜索を止めました。無惨は「禰豆子を食べて取り込む」という方法で日光を克服しようとするのです。そのため、結果的には青い彼岸花は無惨にとって不要になりました。

【実在?】本物の青い彼岸花はどこに生息している?

鬼滅の刃 竈門炭治郎

結論から言うと、よく見る彼岸花の形の青い彼岸花は存在していません。青い色の彼岸花と呼ばれる「リコリス・スプリンゲラー」という花はありますが、その形はどちらかというと百合のよう。さらに色味も真っ青というわけではなく、青みがかったピンクのような色をしています。 そのため作中に登場するような真っ青な彼岸花はありませんが、いつの日か品種改良などにより本当に存在する可能性も。その時を楽しみに待ちましょう。

【花言葉】青い彼岸花がもつ意味とは?

鬼滅の刃

青い彼岸花の花言葉はありませんが、よく見られる赤色の彼岸花の花言葉には「悲しい思い出」や「情熱」、「独立」といったものがあります。この花言葉がつけられた理由としては、墓地などで見られることが多いほか、彼岸の時期に咲くからといったことが挙げられます。 どこかさみしげなイメージのある花ですが、意外にも前向きな言葉もあるのですね。

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『鬼滅の刃』青い彼岸花の正体について解説しました

鬼滅の刃 竈門炭治郎

青い彼岸花の正体について、劇中の伏線や描写を元に解説してきましたが、いかがでしたか? 序盤から丁寧に伏線を展開してきた青い彼岸花ですが、最終回できちんと正体が明かされました。また、炭治郎の母・葵枝や継国縁壱の妻・うたとの繋がりも見事でした。 結末を知った上で、青い彼岸花を中心に本作を読み返してみるといいでしょう。また違った発見があるかもしれませんね。