『となりのトトロ』お父さんの仕事とは?知られざる過去や“気づいている”説に迫る

ジブリ映画『となりのトトロ』に登場する、サツキとメイのお父さん。家族で田舎に引っ越してきますが、それは実はお母さんの療養のためでした。田舎でもできるお父さんの仕事とは? この記事では、お父さんのプロフィールや声優を紹介し、気になるお父さんの仕事や、実はトトロの存在に気付いているのかを考察していきます。
「トトロ」お父さんのプロフィール!名前や年齢は

サツキとメイのお父さんは32歳で、本名を草壁タツオといいます。 仕事となると家事を忘れたり、少々頼りない面もありますが、いつでも童心を忘れない優しいお父さんです。サツキとメイが話すトトロについては、その存在を否定せずに温かく見守っている様子。 田舎の家を「お化け屋敷に住むのが小さい時からの夢だった」と語ったり、子どもたちに交じってふざけ合ったりできる陽気で前向きな性格です。
お父さんの呑気さがやばい?

映画『となりのトトロ』のお父さんは、4歳児を庭で遊ばせたままにすることや、小学生の娘に弁当を作らせるなどの描写から、現代では「無責任」「やばい」と指摘されがちです。 一方で、地域全体で子供を見守る寛容な社会背景や、子供も家事の重要な担い手であった当時の生活事情など、昭和30年代の常識を踏まえると見え方は変わります。 時代背景を考慮すると、少し抜けているけれど子供を信頼し、家族で足りない部分を補い合いながら暮らす、大らかで等身大の父親像が浮かび上がってきます。
お父さんの仕事は大学の非常勤講師?本の翻訳も

東京では大学で考古学の非常勤講師を務めており、生活費のため翻訳の仕事も請け負っています。引っ越してきた田舎の家には、本が積まれた書斎がありましたね。 どこの大学か具体的な名称は劇中で触れられていませんが、一部では「東大」説も囁かれています。また、「非常勤講師で家族を養えるの?」と疑問に思うかもしれませんが、昭和30年代の大学教員は、現代の不安定な非常勤講師とは大きく異なる待遇だったようです。 さらに当時は専門知識を活かす翻訳業の需要も高く、一軒家を借りて妻を療養させ、大量の蔵書を揃えるだけの十分な収入があったことが窺えます。
お父さんは北海道大学出身?過去を解説
小説版では北海道大学の学生寮寮歌『都ぞ弥生』を歌うシーンがあるため、タツオが北海道大学の出身であることが推測できます。田舎の近隣の人々からは「先生」と呼ばれており、考古学の先生ということは周知の事のようです。 また小説版には「藤山のおじちゃん」という、タツオの高校時代からの考古学仲間も登場。ちなみに現在の北海道大学には文学部に歴史学・人類学コースがあり、このコースで考古学を学ぶことができます。
お父さんはトトロに気づいている?木を見やった理由とは

映画の終盤、木の上でオカリナを吹く娘たちの音色に気づいたように、お父さんが書斎から窓の外を見上げる印象的なシーンがあります。 大人はトトロを見ることができないとされていますが、お父さんはその存在や気配を確かに感じ取っていると思われます。メイから不思議な体験を聞いた際も、お父さんは全く疑うことなく「メイはきっとこの森の主に会ったんだ。それはとても運がいいことなんだよ」とすぐに受け入れました。 子供の言葉を単なる空想と決めつけずに真摯に受け止める大らかさがあるからこそ、姿は見えなくとも彼らの世界に寄り添えているのかもしれません。
「トトロ」お父さんの声優はコピーライターの糸井重里

サツキとメイのお父さん、草壁タツオの声を担当したのは、コピーライターの糸井重里です。当初はイッセー尾形がタツオ役としてキャスティングされていましたが、イッセー尾形の事務所側からの紹介で糸井重里が務めることになったそう。 確かにタツオのキャラクター的にも、大人になっても遊び心を忘れない糸井重里は適任だったと感じます。この作品の縁から、その後のジブリ作品で糸井重里がキャッチコピーを担当することになったようです。
サツキとメイを包み込むお父さん・タツオがかっこいい!

考古学を生業としているためか、自然に囲まれた田舎暮らしを人一倍楽しんでいるタツオ。トトロの存在を語る娘たちにも「塚森の主」だと教えたり、不思議な出来事には気付いていてもむやみに否定したりしません。 大人には見えないことを踏まえると、タツオには実際トトロは見えてはいないと考えられます。しかしその存在自体には気付いていても、あえて否定も干渉もせず見守っているのでしょう。それこそが、自然を“自然に”受け入れるタツオのキャラクターを際立たせている要素だといえますね。








