『となりのトトロ』声優・キャラクターの名前一覧 メイ・サツキ・お父さんなど登場人物を大紹介
サツキ&メイ姉妹と不思議な生き物の出会いを描く宮崎駿監督作『となりのトトロ』。等身大の姉妹像と真っ直ぐな台詞が相まって、スタジオジブリ不朽の名作となりました。 ジブリと言えば『風立ちぬ』の主演に庵野秀明を抜擢したりと、“素人”を起用するイメージがありますが、本作でお父さん役を演じたのは有名コピーライター・糸井重里。そのほかにも豪華声優陣が名前を連ねる『となりのトトロ』のキャラクター(登場人物)と声優陣を紹介します。
『となりのトトロ』キャラクター・声優一覧
草壁サツキ / 声優:日高のり子
姉妹の姉サツキ役の日高のり子は、1962年5月31日生まれ、東京都出身の声優です。 『タッチ』浅倉南役、『らんま1/2』天道あかね役などの知名度の高いヒロインを演じ、このほかにも、『トップをねらえ!』、『ふしぎの海のナディア』などの有名なアニメ作品に出演しています。 1989年『ピーターパンの冒険』では少年役を担当し、さらには青年役まで活躍の幅を広げていきました。
草壁メイ / 声優:坂本千夏
姉妹の妹、メイ役の坂本千夏は1959年8月17日生まれ、東京都出身の声優です。主に動物や子どもの声を担当しているプロの声優で、メイの特徴的な声が忘れられないという方も多いのではないでしょうか。 他のジブリ作品では、『風の谷のナウシカ』の少年役や、『魔女の宅急便』の赤ん坊役として出演していました。
草壁タツオ(お父さん) / 声優:糸井重里
姉妹の父、草壁タツオ役の糸井重里は1948年11月10日生まれ、群馬県出身のコピーライターです。『となりのトトロ』のキャッチコピー「このへんな生きものは まだ日本にいるのです。たぶん。」も、糸井によるものです。 このほかにも『火垂るの墓』、『魔女の宅急便』、『千と千尋の神隠し』などのジブリ作品のキャッチコピーを担当しています。 本来はプロの声優を起用する予定でしたが、糸井重里がお父さん役にぴったりだということで宮崎駿監督が抜擢しました。
草壁ヤス子(お母さん) / 声優:島本須美
姉妹の母、草壁ヤス子役の島本須美は1954年12月8日生まれ、高知県出身の声優です。 『ルパン三世 カリオストロの城』でクラリス役に抜擢されたあと、ジブリ作品に出演する機会が増え、『風の谷のナウシカ』では主役のナウシカ役、『もののけ姫』ではトキ役を演じるなど、ジブリファンには馴染み深い声優です。
トトロ / 声優:高木均
不思議な生き物、トトロ役の高木均は1925年2月26日生まれの俳優・声優です。俳優としては悪役が多かったようですが、アニメ声優としては『ムーミン』のムーミンパパ役やトトロ役など温厚なキャラクターを演じることで知られています。 2004年2月11日、78歳で他界しました。
中トトロ、小トトロ / 声優:不在
中トトロと小トトロは一番大きなトトロより若いトトロです。言葉は話さないので声優はいません。 初期設定ではそれぞれ大トトロは「ミミンズク」、中トトロは「ズク」、小トトロは「ミン」という名前が与えられていました。
ネコバス / 声優:龍田直樹
サツキとメイを運んだネコバス役の龍田直樹は、1950年9月8日生まれの声優・ナレーターです。 主な出演作には、「くまのプーさん」シリーズのラビット役(2代目)や『ONE PIECE』のカポネ・ベッジ役などがあり、人間以外の役も多く演じてきました。また、1986年から長きに渡って「ドラゴンボール」シリーズのウーロン役を演じています。
まっくろくろすけ / 声優:不在
「まっくろくろすけでておいで〜」のフレーズが有名な黒いこのキャラクターは、ススと埃でできた付喪神です。メイたちの隣の家に住むおばあちゃんはこれをススワタリと呼んでおり、この名前は『千と千尋の神隠し』にも登場していました。 なお、まっくろくろすけの声優はいません。平均身長が150cmと小柄な民族「ピグミー族」の声を久石譲がサンプリングしたものだそうです。
カンタ / 声優:雨笠利幸
サツキのクラスメイト、カンタ役の雨笠利幸は1976年生まれの子役俳優です。 『わが子よVI』や『思いっきり探偵団 覇悪怒組』にレギュラー出演しました。本作のほか『アボンリーへの道』のアンドルー・キング役なども務めています。
ミチ子 / 声優:神代智恵
サツキのクラスメイト、ミチ子(画像左)を演じたのは神代智恵。1960年生まれの声優です。 この名字は「こうじろ」と読みます。珍しい読み方ですね。特徴的な声を活かし、代表作である『おぼっちゃまくん』の御坊茶魔役ほか、少年役での出演も多くこなしています。
おばあちゃん / 声優:北林谷栄
カンタのおばあちゃん役、北林谷栄は1911年5月21日生まれ、東京都出身の女優です。30代から既に数多くの老け役を演じており、「日本一のおばあちゃん女優」として知られ、その実力は『となりのトトロ』でも声優として発揮されました。 映画では、『黄泉がえり』や『阿弥陀堂だより』などに出演しています。元は女優ですので舞台や映画での活躍が主でしたが、『となりのトトロ』での声の出演で、幅広い世代でその存在を知られることになりました。 2010年4月27日に98歳で他界しました。
サツキの友人 / 声優:TARAKO
ちびまる子ちゃん役でお馴染みの声優:TARAKOも実は『となりのトトロ』に出演しています。その役柄は、サツキの同級生で、サツキが学校から帰る際に「またね〜!」と声を掛ける緑色のワンピースの女の子。 TARAKOはジブリ作品では『風の谷のナウシカ』で少年B役、『天空の城ラピュタ』のマッジ役で出演。その後、1990年から「ちびまる子ちゃん」シリーズでちびまる子ちゃんの声を担当していました。 2024年3月4日に63歳で他界しました。
『となりのトトロ』海外版声優は?
『となりのトトロ』の豪華な声優をご紹介してきましたが、実は海外版声優もなかなか豪華であることを知っていますか?海外のものはディズニー版と、ストリームライン版の2種類があるのですが、今回はディズニー版を紹介します。 なんと、サツキとメイの声優を担当したのはあの有名姉妹……!?
草壁サツキ / ダコタ・ファニング
海外版のサツキの声優を担当したのは、女優ダコタ・ファニング。映画出演デビュー作『アイ・アム・サム』(2001年)をきっかけに子役として大ブレイクした彼女は、その3年後に『となりのトトロ』に声優として参加しました。 現在も女優として活躍し、「トワイライト」シリーズや『ランナウェイズ』(2010年)に出演しています。
草壁メイ / エル・ファニング
サツキの声優であるダコタ・ファニングの実妹、エル・ファニング。姉とともに『アイ・アム・サム』に出演して映画デビューしています。 その後、『SOMEWHERE』(2010年)や『SUPER8/スーパーエイト』(2011年)で存在感を発揮し、『Virginia/ヴァージニア』(2011年)『ジンジャーの朝~さよなら、わたしが愛した世界~』(2012年)、さらにN・W・レフン監督作『ネオン・デーモン』では主演を演じました。 その類い稀なる美貌から、女優以外にモデルとしての活動も盛んに行っています。
草壁タツオ / ティモシー・デイリー
草壁タツオを演じたのは、俳優・プロデューサーであるティモシー・デイリー。 アニメ版『スーパーマン』のスーパーマンを演じていた事でも知られており、俳優活動は主にドラマを中心に行っています。
草壁ヤス子 / レア・サロンガ
サツキとメイの母親の声優を担当したのは、ミュージカル界でその名を轟かせるレア・サロンガ。 あのディズニー映画『アラジン』のジャスミン、そして『ムーラン』ではムーランの歌声を担当したことでも知られています。主に舞台で活躍し、ウエスト・エンドやブロード・ウェイで『レ・ミゼラブル』を中心にあらゆる作品に出演しています。
トトロ / フランク・ウェルカー
我らがトトロの声優を担当したのは、“声優の神”と呼ばれる男フランク・ウェルカー。その名称通り、カートゥーンやアニメを中心にこれまで数多くのキャラクターの声を演じてきました。 特に動物の鳴き声に定評があり、『アラジン』のアブーや『グレムリン』(1984年)のモグワイ、グレムリンの声などを演じています。また、近年では「トランスフォーマー」シリーズで、メガトロンなどの声を担当。 あらゆる作品に声優として参加しているので、映画を鑑賞する際はぜひ彼が参加しているかどうかチェックしてみてくださいね。
ジブリがプロの声優を使わない理由は?
新しい作品になるほどプロの声優起用が減っているジブリ映画。本作はプロの比率が高い一方で、役者ですらないコピーライターの糸井重里がお父さん役に起用されました。
これらの背景には、作り込まれた完璧な演技でなく、自然で身近に感じる人間らしさを求める宮崎駿監督の考えがあるようです。
海外版サツキとメイの吹き替え声優は?
英語版(ディズニー版)のサツキとメイの吹き替え声優は、ダコタ・ファニングとエル・ファニングが務めています。今やハリウッドのスター姉妹ですが、姉ダコタは当時11歳、妹エルは当時7歳でした。本作はファニング姉妹が初めて姉妹役を演じた映画でもあります。
『となりのトトロ』は魅力たっぷりの声優・キャラクターが勢揃い!
『となりのトトロ』には、実に有名な声優キャストが揃っていました。 他のアニメでも耳にしたことのある有名声優から、本業は声優ではない大物まで集まった『となりのトトロ』。今一度、その声に耳を傾けて映画を楽しんでみてはいかがでしょうか。