2017年7月6日更新
『平成狸合戦ぽんぽこ』の名言まとめ
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『平成狸合戦ぽんぽこ』に登場する名言
1994年に公開されたジブリ作品『平成狸合戦ぽんぽこ』は、人間の自然破壊からタヌキ達が人間社会にまぎれて暮らす様子をユーモラスに、そして都市開発が進み動物たちにとって住みにくくなった環境への問題提起についても描かれたアニメ映画です。
ジブリの中で、人気の高い作品でもあり監督は『火垂るの墓』や『おもひでぽろぽろ』も務めた高畑勲です。そんな『ぽんぽこ』の明言をご紹介していきます。
正吉の名言
「お前達、よく覚えておきなさい。無邪気なような手毬唄(てまりうた)にさえ、俺たち狸(たぬき)を煮て、焼いて、食う。残酷な人間の本性が歌い込まれてる事をな」
狸たちの実質的なリーダー的存在である正吉が『あんたがたどこさ』の歌詞について語る場面です。人間の身勝手さを表した歌詞に対して正吉は冗談めかしに語っています。
問題の歌詞は「船場山には狸がおってさ それを猟師が鉄砲で撃ってさ 煮てさ 焼いてさ 食ってさ 」の部分ですが、曲は何となく知っていても歌詞を知っている方は少ないのでは・・・?
おキヨの名言
「ううん。でもね、じっちゃんは煮て焼いて食われたんじゃない。立派な毛皮になって高ーく売れたんだって」
こちらは正吉の妻であるおキヨの台詞です。こちらも「あんたがたどこさ」の歌詞にまつわる発言です。人間の不条理さを感じる名言です・・・。
権太の名言
「正吉、おまえまるで人間みたいだな」
人間を激しく憎んでいる権太のセリフです。人間に化けて生きていくことに疑問を持っていた権太は最終的に車にはねられ死んでしまいます。
正吉は人間に化けて、最後は人間社会の中で生活していくことを決意しています。
おろく婆の名言
「山はオラ達の住処。勝手になくさんでもらいたい。これは生き物全ての願いじゃ。」
若手狸の変化の講師を担当しているおろく婆の名言です。人間の身勝手な行動に対して生き物全体の気持ちを代弁しています。
鶴亀和尚の名言
「そうじゃ、オラ達狸は人がいい。調子に乗る。サービスし過ぎる。これが失敗の元じゃ。分かったかな。」
山万福寺に住み着く老狸の鶴亀和尚の名言です。化け学の講師として参加した鶴亀和尚が、変化に失敗した権太に対して言った一言です。
文太の名言
「しかしこの変わりようは激しすぎる!化かされているのはこっちじゃないのか!」
水呑み沢の文太の名言です。
文太は二つ岩団三郎狸を訪ねて佐渡へわたっていましたが、3年経って多摩へ帰ってきた際にあまりの街の変貌ぶりに落胆した時に放った言葉です。
人間たちに寄って短い時間の間に変わり果ててしまった山を信じたくないという気持ちが表れています。その後は、人間として生活をしています。
ラストの名言と意味
「テレビや何かでいうでしょ?開発が進んでキツネやタヌキが姿を消したって。あれやめてもらえません? そりゃ確かにキツネやタヌキは化けて姿を消せるのもいるけど、でも、ウサギやイタチはどうなんですか?自分で姿を消せます?」
ラストシーンで正吉が視聴者に向けて語りかけたセリフの意味が気になる人は多いようです。
タヌキやキツネは姿を変えることで人間の世界に適応することが出来ますが、ウサギやイタチなど他の動物は姿を変えることはできません。
つまりウサギやイタチのような他の動物達はタヌキのように変身することで姿を消したのではなく、いなくなってしまったのだということを正吉は言いたかったのでしょう。
印象に残る『平成狸合戦ぽんぽこ』の名言集でした
ぽんぽこに登場する名言をご紹介しました。今も愛され続けるジブリ作品、『平成狸合戦ぽんぽこ』には人間に向けたメッセージ性の強い作品です。
とても楽しく鑑賞できる作品である上に、様々なメッセージが込められていることがよくわかりますね。