2016年11月11日更新 824view

映画『紅の豚』舞台となった場所を紹介!あの綺麗な海はどこ?

「飛ばねぇ豚はただの豚だ」の名言で知られる、1992年に公開された映画『紅の豚』。少し大人向けの物語はもちろん、描かれている景色も非常に魅力的です。綺麗な海や街並み、ポルコ・ロッソのアジトなど、物語内の舞台となった場所をご紹介します!

映画『紅の豚』の舞台となった美しい場所をご紹介

紅の豚

1992年公開の映画『紅の豚』は、宮崎駿監督がメガホンを取り自身の『飛行艇時代』を映画化。スタジオジブリの中でも人気が高い作品の1つで、テレビ放送が繰り返し行われています。

舞台は第一次世界大戦後のイタリア。飛行艇で暴れる空賊たち、空賊狩りの賞金稼ぎを生業とする豚に変身した主人公、ポルコ・ロッソらの夢とロマンを描いた物語です。監督の同年代に向けて作った作品ということで、ジブリ作品の中では珍しく、複雑な物語に加え少し大人の恋愛が描かれました。

また今作は、数々の名言が生まれたことも有名ですが、ジブリならではの美しい風景も魅力的!画面に広がる綺麗な青い海、雰囲気のある街並みなどの舞台となった場所をご紹介します。

飛行艇が舞っていたあの綺麗な海はアドリア海!

アドリア海

出典: 4travel.jp

映画『紅の豚』と言えば、青く澄んだ空と海の間を舞う飛行艇が非常に印象的です。ポルコ・ロッソの愛機、赤いサボイアS.21試作戦闘飛行艇との色のコントラストも美しいですよね。

登場する綺麗な海はアドリア海と呼ばれ、イタリア半島とバルカン半島の間ある地中海海域の1つです。リゾートとしてはヴェネチア側が有名ですが、海の綺麗さならばクロアチア側がおすすめとのこと。EUの水質調査の結果、ギリシャ・マルタ・キプロスなどと並んで、ヨーロッパで最も美しいと言われています。

そんな美しいアドリア海、その周辺の島々を主な舞台として描かれた『紅の豚』。登場する場所は有名な観光地スポットでもあるので、聖地巡礼の意味も込めて一度訪れてみてはいかがでしょうか?

自由と自治を守り通した城塞都市ドゥブロヴニク旧市街

ドゥブロヴニク旧市街

登場する街並みのモデルとなったのは、東ヨーロッパに位置するクロアチアの最南部、アドリア海沿岸の城塞都市”ドゥブロヴニク”の旧市街です。

約2kmにわたって高さ25m・厚さ6mの白い城壁が囲み、空と海の青にオレンジ屋根の家々が映える様は、まさにジブリワールド!かつて地中海貿易で栄えた都市であり、次々と宗主国が変わる中でも巧みな外交術、堅牢な城塞によって都市国家としての自由と自治を守り続けました。

イギリスの劇作家、ジョージ・バナード・ショーは1929年にドゥブロブニクを訪れ、「この世の天国が見たければ、ドゥブロブニクに行かれよ。」という言葉を残したそうです。

世界遺産にも登録されたヨーロッパの真珠

ドゥブロヴニク旧市街

ドゥブロブニク旧市街は、ヨーロッパで最も美しい地中海都市の1つ。別名「ヨーロッパの真珠」あるいは「アドリア海の真珠」と謳われ、1979年には世界文化遺産に登録されました。

1991年にはユーゴスラビア崩壊による内紛が勃発し、クロアチアの独立宣言後、2000発もの砲弾を浴びた街は壊滅状態に陥りました。一時ユネスコは旧市街を危機遺産リストに記載しますが、中世の面影を残す町並みは1995年以降に市民の手で再建され、真珠は再び輝きを取り戻したのです。

ポルコ・ロッソのアジトのモデルはザキントス島?

ザキントス島

アジトのモデルとされる島がいくつか存在する中で、ギリシャ西部・イオニア海に浮かぶ島、ザキントス島が最有力視されているようです。

島の名はギリシア神話の”ダルダノス”の子の名が由来で、英語ではザンテ島と呼ばれます。かつてヴェネチア共和国の支配の下で繁栄し、ヴェネチア人から「東方の花」と称されたのだとか。イタリア諸侯やオスマン帝国を始めとする国の領土となった後、1864年にギリシャに統一され現在に至りました。

その他の候補は、オーストラリアの”グレート・オーシャン・ロード”や日本の南島など多数。イオニア海の北はアドリア海と接するため、最も近いザキントス島の可能性が高いと言われているのです。

断崖絶壁に囲まれた美しい入江ナヴァイオビーチ

『紅の豚』

ポルコは普段、アジトの無人島でワインを飲みながらラジオの音楽を聞き、フランス煙草(ジタン)を燻らせる気ままな日々を送っていました。

その隠れ家があった場所こそが、ザキントス島北西・イレーション村にある入江、ナヴァイオビーチではないかと考えられているそう。ポルコが秘密基地にしていただけあって、非常に特殊な形をしている一方、息を飲むほど美しい景色が広がっています。

ナヴァイオビーチ

出典: retrip.jp

ナヴァイオビーチは高さ100m以上の石灰岩崖に囲まれ、白い砂浜とターコイズブルーの海が広がっているという、隠れ家と呼ぶにぴったりの場所なのです!

陸地が続いていないため、訪れるための交通手段は船舶のみとなっており、観光客向けの定期的なツアーも行われているとのこと。まだ日本ではあまり知られていないようですが、その美しさから毎年何千もの人々が訪れる観光地、ギリシア有数のビーチとして有名になっています。

神秘的なビーチに眠る難破船パナギオティス号

パナギオティス号

ポルコの赤い愛機は流石にありませんが、ナヴァイオビーチには難破船が打ち上げられており、今もそのままの姿で眠っています。

この難破船の正体は、密輸船の嫌疑がかけられていたというパナギオティス号。1983年、タバコをトルコから密輸中にギリシャ海軍に追われ、ビーチに乗り上げたそうです。職業や立場などは違うものの、空賊連合や空軍たちに狙われていたポルコの境遇を連想させられますね。

そうした経緯から、「シップレックビーチ(難破船海岸)」や「密輸者の入江」という別名もある模様。白い砂浜と青い海の中で眠る難破船が、何ともミステリアスな雰囲気を演出しています。

ポルコの飛行艇が飛び立って行ったナヴィリオ運河

ナヴィリオ運河

エンジン整備のためミラノへ向かっていたポルコは、遭遇したカーチスに撃墜され、破壊された愛機をミラノの飛行艇製造会社「ピッコロ社」へ持ち込むことに。愛機の復活後、自身を狙う秘密警察の監視を振り切り、運河の橋の下ギリギリの所で飛び立つシーンは印象に残っている方も多いのでは?

実はそのシーンの運河のモデルとなった場所が、イタリア北部最大の都市・ミラノにあると言われており、ナヴィリオ運河ではないかと噂されています。

ナヴィリオ運河沿いには骨董品店などのお店、レストランやバールが並んでいるのだとか。夜にはライトアップされた綺麗な風景も見られるため、観光スポットの一つとして有名だそうです。

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