映画『紅の豚』の名言をまとめて紹介 心に沁みる名セリフぞろい
この記事では、1992年に公開されたジブリアニメ映画『紅の豚』の名言を紹介していきます。 世界恐慌後のイタリア・アドリアーノを舞台に、飛行艇に乗る豚の姿をしたポルコ・ロッソの生きざまや、ポルコを取り巻く哀愁漂う登場人物を描いた本作。大人の魅力たっぷりの名言に注目です。
ポルコ・ロッソの名言
「飛ばねえ豚は、ただの豚だ」
主人公ポルコの名言で、映画を観ていない人も知っているほど有名なセリフです。 飛行機に乗るポルコが飛行機に乗らなくなったらただの豚になってしまう、そんなポルコの生き様を表したかっこいい一言です。
「馬鹿野郎!そういうのは1番大事な時にとっとけ!」
勝負の前夜、ポルコの過去の話や魔法について聞いたフィオが、キスして魔法を解くことを提案します。そんなフィオにポルコがビシッと言ったこの一言には、思わず胸が熱くなりますね。
「なあに、軽いもんよ。」
カーチスに見事勝利し、喜びのあまり抱きついて感謝の気持ちを伝えるフィオに対してポルコの言った台詞。どんなにきつく辛い状況でも余裕をなくさないポルコの姿は、感動的でした。
フィオ・ピッコロの名言
「ジーナさんの賭けがどうなったかは、私たちだけの秘密」
設計士であるフィオの名言です。この名言が気になって本作を何度も観返した人も多いのではないでしょうか。物語のヒントが隠されている一言でもあります。
「綺麗……世界って本当に綺麗」
初飛行の試作戦闘機から外を眺めたフィオの言った言葉です。「こんなに美しい世界を、戦争で壊すのは愚かなことだ」という宮崎駿監督のメッセージが込められているようにも感じられます。
「飛行機乗りは、船乗りよりも勇敢で、陸の飛行乗りより誇り高いんだって。」「意地も見栄もない男なんて最低よ!堂々と戦いなさい!」
ポルコの船を壊そうとする空賊に対してフィオの放った言葉です。フィオの堂々とした言葉は誰よりも真っすぐ響きます。
マダム・ジーナの名言
「人を伝言板か何かと思ってるの?いくら心配しても、あんたたち飛行艇乗りは 女を桟橋の金具くらいにしか考えてないんでしょう。マルコ、今にローストポークになっちゃうから……私イヤよ、そんなお葬式。」
ポルコが不時着した際に、心配したジーナへポルコが放った言葉は、カーチスへの伝言でした。そんなデリカシーのかけらもないポルコに対して、ジーナは声を荒げて怒ります。 思わず笑ってしまう微笑ましい場面ですが、ポルコを本気で心配するジーナと、踏み込ませないことでジーナを守ろうとするポルコの、互いの愛情が伝わる印象的な名シーンです。
「ここではあなたのお国より、人生がもうちょっと複雑なの」
ジーナがカーチスからのプロポーズを断るシーンで言うセリフで、断り方からも大人の女性らしさを感じますね。ジーナの湿り気のある声にぴったりの名言です。
「マルコ、マルコ聞いてる?あなたもう1人の女の子を不幸にする気なの?」
カーチスとの戦いは長丁場に。ついには肉弾戦となり、カーチスとポルコの殴り合いが始まります。ポルコが負ければフィオはカーチスのものになってしまうのです。 戦いでダウンしたポルコに対してジーナが放ったこの一言は、女性ならではの芯の強さとどこか寂しさを感じさせますね。
ドナルド・カーチスの名言
「金と名声を運んでくる幸運のガラガラヘビさ」
ポルコのライバルとなる飛行艇乗りのドナルド・カーチスの名台詞です。この一言にカーチスの人柄が見事に滲み出ています。 カーチスといえば惚れっぽい性格で、ジーナやフィオを次々と口説くも玉砕していますが、飛行機の腕はポルコも認めるほどです。
マンマユート・ボスの名言
「仲間外れをつくっちゃかわいそうだろうが」
映画冒頭で誘拐を実行したマンマユート団のボスが放つ名言です。マンマユート・ボスの人情あふれる名セリフです。
ピッコロおやじの名言
「さあ、モリモリ食べて、ビシバシ働こう」
イタリア・ミラノの飛行艇製造会社「ピッコロ社」の経営者で、フィオの祖父でもありポルコの昔馴染みでもあるピッコロおやじのセリフです。面倒見の良さが滲み出ています。
「ああ。そりゃあ戦争で稼ぐ奴は悪党さ。賞金で稼げねぇ奴は能無しだ。」
見習いに「戦争と賞金稼ぎ、どうちがうの?」と聞かれ、ピッコロおやじが言った一言です。端的ですが、わかりやすく、核心を突いたセリフでもあります。
フェラーリン少佐の名言
「冒険飛行家の時代は終わったんだ。国家とか民族とかくだらないスポンサーを背負って飛ぶしかないんだ。」
フェラーリンの本音が垣間見える重みあるセリフですね。
「あばよ……戦友。」
ポルコとの別れ際に放った一言です。以前は同じ未来を夢見ていたはずが、いつの間にかすれ違ってしまった2人の生き方の違いが感じられます。
『紅の豚』の名言は心に響くものばかり
ジブリ映画『紅の豚』には少年心を忘れられない大人の男たちが登場し、男のロマンあふれるセリフを数多く残しています。 そんな男たちを見守るかのように登場する女性たちは、どこか儚げで大人びている感じがあるでしょう。本作の名言を振り返り、また違った視点から作品を鑑賞してみてはいかがでしょうか。