シリウス・ブラックはクズ?いい人?いじめっ子だった学生時代から死亡シーンまで【ハリー・ポッター】
タップできる目次
- シリウス・ブラックの人物像に迫る
- シリウスはなぜアズカバン送りになったのか?真相を解説
- シリウス・ブラックは死亡した?最後を深掘り
- 【学生時代】シリウス・ブラックの若い頃を解説
- 【性格】ただのいい人ではないほの暗さ
- 【兄弟】シリウス・ブラックと弟レギュラスの複雑な関係
- 【親戚】シリウス・ブラックのいとこはベラトリックス?
- 【活躍】「ハリー・ポッター」シリーズでの活躍を解説
- 【強さ】シリウス・ブラックの能力
- 【名言】シリウスの生き様がわかる!痺れる言葉
- 【トリビア】シリウス・ブラックにまつわる意外な秘話
- 【俳優】シリウス・ブラック役はゲイリー・オールドマン
- シリウス・ブラックは人間味の溢れる心の持ち主
シリウス・ブラックの人物像に迫る
本名 | シリウス・ブラック3世 |
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あだ名 | パッドフット , スナッフルズ |
能力 | 犬に変身できる (特殊な動物変身術を有する魔法使いアニメーガスの能力) |
年齢 | 37歳(享年) |
寮 | グリフィンドール |
俳優 | ゲイリー・オールドマン |
歴史ある魔法使い一族ブラック家に生まれたシリウス・ブラック。しかしながら彼は魔法使い純血主義のブラック家の信条に反抗心を抱いており、ブラック家御用達のスリザリンではなく、グリフィンドールへ組み分けされることになりました。 そこで出会い親友になったのがハリーの父であるジェームズ・ポッターです。ここにリーマス・ルーピン、ピーター・ペティグリューを加え4人は親友に。後にリーマスが狼人間と知った際は、全員で非合法的にアニメーガス(動物もどき)となり動物に変身する術を手に入れました。 学校を卒業したのちシリウスはジェームズの子、ハリーの名付け親および後見人に。ヴォルデモートがポッター家を狙うと、彼はペティグリューから濡れ衣を着せられ、20代の若さでアズカバンに投獄されてしまいます。 しかし、その後12年間で唯一、アズカバンからの脱獄を成功させ、ピーター・ペティグリューへ復讐するため、ハリーに会うためにホグワーツへやってきます。
シリウスはなぜアズカバン送りになったのか?真相を解説
ハリー・ポッターの名付け親に
親友であるジェームズに子どもが生まれたとき、シリウスはこの子の名付け親となります。この子どもこそが、シリーズの主人公となるハリー・ポッターでした。 そして彼の誕生をきっかけにポッター一家はヴォルデモートに狙われることに。そこでジェームズはハリーについての情報を託す「秘密の守り人」にシリウスを選ぼうとしますが、シリウスはヴォルデモートを騙すために自分を囮にし秘密の守り人をペティグリューにするよう進言。 そしてジェームズはペティグリューを秘密の守り人にしますが、シリウスはこの進言を強く後悔することになります。
ペティグリューに嵌められアズカバンに収監される
秘密の守り人になったペティグリューですが、なんと彼はシリウスらの信頼を裏切り、ヴォルデモートにポッター一家の居場所を教えてしまったのです。シリウスは怒り狂い、ペティグリューを追いました。 そしてついに彼を追い詰めますが、ペティグリューは「ポッター夫妻を裏切ったのはシリウスだ」と叫んでから魔法による大爆発を起こし、全ての罪をシリウスに着せて逃亡してしまいます。シリウスはこのまま捕縛され、22歳にしてアズカバンに投獄されることになってしまいました。 ちなみに、アズカバンへ投獄される数日前に、ハグリッドにあの空飛ぶオートバイを貸しています。
シリウス・ブラックは死亡した?最後を深掘り
シリウスを殺した因縁の相手は?死因は何?
第二次魔法戦争で初めての大規模戦であり、魔法省がヴォルデモート復活を認めるきっかけとなった「神秘部の戦い」。 ハリーはヴォルデモートにシリウスが拷問されている幻覚を見せられ、彼の無事を確かめるために神秘部に向かいました。しかしこれは罠で、そこに待ち構えていたのはデスイーターたち。ハリーたちが彼らと死闘を繰り広げるなか、シリウスを含む不死鳥の騎士団のメンバーがやってきて加勢します。 ところがハリーを守ろうとしたシリウスにベラトリックスが放った「死の呪い」が当たり、彼は死のアーチの向こう側に消えて命を落としてしまいました。 シリウスとハリーの絆をヴォルデモートに教えたのは、ブラック家の屋敷しもべ妖精クリーチャーで、彼はシリウスからぞんざいに扱われて不満を募らせていました。ヴォルデモートはハリーが危険にさらされればシリウスが必ず駆けつけること、そしてその逆もまた然りと知り、罠を仕掛けたのです。
原作と映画では死因が違っていた!?
映画では、シリウスはベラトリックスが放った「死の呪い」に当たって命を落としました。しかし、原作では、彼の最期は違っています。 神秘部の戦いでハリーたちに加勢するためにやってきた不死鳥の騎士団の面々。シリウスはハリーのそばにいましたが、ベラトリックスの杖から赤い閃光が出て、その呪文の威力でシリウスは死のアーチの中に押し込まれ、命を落としてしまいます。 ここでポイントなのは、ベラトリックスの杖から出たのが「赤い閃光」だったということです。「死の呪い」は緑色の閃光が出るので、彼女が放ったのは別の呪文だったと考えられます。 ハリーたちがよく使う「エクスペリアームス(武器よ去れ)」や「ステューピファイ(失神せよ)」などは赤い閃光がでるので、彼女はそのどちらかを使ったのかもしれません。どちらにしろ、原作では死のアーチをくぐったことがシリウスの直接の死因となっています。
シリウスの死後に無実が公表される
魔法省は神秘部の戦いによりヴォルデモートの復活を認めると同時に、シリウスの無実も認め世間に公表。シリウスはついに無実のひととして世に知られることになります。 そしてブラック家最後の直系血族である彼は自身の遺産相続人にハリーを指名。最後までハリーを守るものとしての使命を果たしたのでした。
【学生時代】シリウス・ブラックの若い頃を解説
ブラック家の中では異端の存在だった
シリウス・ブラックは純血主義ブラック家の末裔であり、ブラック家で唯一の気高い男と言っても過言ではありません。 シリウスは11歳の時にブラック家で初めてグリフィンドール寮に所属しました。他のブラック家の人物は全員スリザリン出身です。 彼は純血主義を嫌うあまり、純血婚を成し遂げた自身のいとこ、ベラトリックスやナルシッサを軽蔑していました。また彼と1番仲の良いいとこであったアンドロメダはマグル出身の魔法使いと結婚したことで「血の裏切り者」とされ、家から勘当されています。
ホグワーツでハリーの父とマローダーズを結成
ホグワーツ入学後、シリウスは一族唯一のグリフィンドール生となりハリーの父ジェームズ・ポッターと親友になります。 そこにリーマス・ルーピンやピーター・ペティグリューも加わり、4人で「マローダーズ(イタズラ仕掛け人)」というグループを結成。彼らはホグワーツ内の全容を把握でき、どこに誰がいるのか知ることもできる「忍びの地図」を作るなど非常に優秀な学生でした。
スネイプいじめに加担していた?
優秀な学生だったシリウスですが、「マローダーズ」はいわば悪ガキ集団でした。特にセブルス・スネイプとジェームズが対立したときには、シリウスは親友のジェームズに味方し、スネイプへの苛烈ないじめに加担するほど。 スネイプとジェームズが対立するきっかけとなったのは、スネイプが最初からスリザリンに入ることを希望していたからで、それを知ったジェームズは即座に彼に敵意を抱きました。また後にはジェームズが思いを寄せるリリー・エバンス(のちのリリー・ポッター)とスネイプが幼なじみで親しかったことなどが対立の原因となりました。
クズ疑惑?スネイプに対する度が過ぎるいじめ
ジェームズとともに、スネイプいじめの中心にいたシリウス。彼は、ルーピンの秘密を探るスネイプが、人狼となったルーピンと出くわすようにけしかけるという、ひどすぎるからかいを行っています。 幸い、気づいたジェームズがスネイプを連れ戻し、事なきを得ましたが、大惨事に繋がっていたかもしれない、度が過ぎるいじめですね。シリウスに対するクズ疑惑の原因は、これが大きいでしょう。
【性格】ただのいい人ではないほの暗さ
陽気で大胆、その一方で......。
シリウスはジェームズをはじめとした友人たちの前では明るく振る舞う一方、家族も含めた嫌いな人間には常に反抗的な態度をとる攻撃的な面も持ち合わせていました。 それを示すかのように彼はジェームズと敵対したスネイプにつらく当たったり、また成長してからはアズカバンの脱獄を成功させるなど、目的のためには手段を選ばず行動するシーンも描かれています。
実年齢より子供っぽい?ハリーに父親を重ねる一面も
ハリーの名付け親でもあり後見人でもあるシリウスは、何かにつけてハリーを気にかけています。そうした大人としての優しさもある一方、ハリーを父であるジェームズと呼び間違えるなど、彼には子どものような一面も垣間見えます。 作者のJ.K.ローリングによるとシリウスは22歳でアズカバンへ投獄され、若くして精神の成長が止まってしまったとのこと。頼りがいのある人物に見えますが、シリウスの心には不安定な脆さが隠されているのかもしれません。
J.K.ローリングが考えるシリウス・ブラック
原作者J・K・ローリングはシリウスというキャラクターは好きだが、決して完璧ではないと思っているようです。その理由の一例として、彼が屋敷しもべ妖精のクリーチャーを邪険に扱っていたことなどをあげています。 また、シリウスは勇敢かつ忠実ではあるものの、長いアズカバン生活によって心に傷を負い不安定な人物でもあるとも表現しました。
【兄弟】シリウス・ブラックと弟レギュラスの複雑な関係
正反対な弟の存在
実はシリウス・ブラックにはレギュラスという弟が存在します。シリウスは純血主義の家風を嫌悪していたため、家族から「レギュラスはシリウスよりもよい息子」と言い聞かされて育ちました。 レギュラスは兄より背も低く、ハンサムでもない、おまけにヴォルデモート卿のファンという弟です。悩ましい兄弟関係と言えますね。
すれ違ってしまったブラック兄弟
弟レギュラスはヴォルデモートが載った新聞のスクラップをするほど心酔し、16歳の時デスイーターとなってしまいます。しかしその後、昔から可愛がっていた屋敷しもべ妖精がヴォルデモートに瀕死の状態にされたことをきっかけに、ヴォルデモートに失望。 裏切りを決意した彼は妖精とともに、ヴォルデモートの分霊箱であるスリザリンのロケットとブラック家の家宝であるロケットをすり替えます。彼はこのときブラック家の家宝であるロケットの中に、R.A.Bという署名を付けたヴォルデモート宛てのメモを入れました。レギュラスは目的を果たした直後に、亡者によって殺されてしまいます。 家族に危害が及ばないよう隠密に行動し、そして誰にも知られずに死んでしまったレギュラス。彼の思いは妖精以外の誰にも伝わらないままでした。 のちにスリザリンのロケットは魔法省に忍び込んだハリーたちの手にわたって、その後は凍った湖の底にあったグリフィンドールの剣を使って、ロンが破壊しています。
兄シリウス・ブラックは弟の死の真相を知ることができなかった
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』で、シリウスは弟レギュラス・ブラックの死は“死の呪い”が原因だったことを仄めかしていました。 しかし、『ハリー・ポッターと死の秘宝』でレギュラスの残したメモ「R.A.B」が見つかります。彼はヴォルデモートのホークラックスの洞くつで亡者によって殺害されていたのです。 シリウスが弟の死を知ったのは、アズカバンを出た後に他者から伝え聞いたにすぎません。シリウスは死の真相を勘違いしているか、死の呪いが原因だと推測した可能性もあります。 彼は弟の真相を知ることなく殺されてしまいました。
【親戚】シリウス・ブラックのいとこはベラトリックス?
弟 | レギュラス・ブラック |
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母方のいとこ | ベラトリックス・レストレンジ アンドロメダ・トンクス ナルシッサ・マルフォイ |
曽祖父の父親 | フィニアス・ナイジェラス・ブラック |
ヴォルデモートの忠実な部下で、デスイーターの1人であるベラトリックス・レストレンジは、母方のいとこです。ベラトリックスとシリウスは、幼少期から相当に仲が悪かったようです。 また、ベラトリックスの妹であるナルシッサはマルフォイ家に嫁いだため、シリウスとドラコ・マルフォイは親戚関係にあります。 さらにもう1人のいとこ、アンドロメダ・トンクスの娘であるニンファドーラ・トンクスとはもともと親戚関係。彼女が親友のリーマス・ルーピンと結婚するなど、親戚としても仲間としても近い関係にあったと言えます。
【活躍】「ハリー・ポッター」シリーズでの活躍を解説
シリウス・ブラックの「アズカバンの囚人」での活躍
スキャバーズの正体を暴く
新聞に載ったウィーズリー一家の写真から、ロンのペットでネズミのスキャバーズの正体がピーター・ペディグリューであることを知ったシリウス。彼は同じくスキャバーズの正体を確信したルーピンとともに、スキャバーズを人間のピーターの姿に戻しました。
ハリーの身を案じアズカバンを脱獄
アズカバンに投獄されてしまったシリウス。アズカバンでは人々の希望や楽しかった思い出を吸い取り囚人を狂わせる、ディメンターが看守を務めていました。 そのなかでシリウスは「自身が無実である」という事実に執着し続け正気を保つことに成功。そして体力が回復したころ、アニメーガスの能力により犬に変身し、ディメンターの目を盗んで脱獄します。 彼は自身を裏切ったペティグリューへの復讐のため、そしてハリーの身を守るためにホグワーツへ。そこでハリーらと出会い、ペティグリューを巡る戦いに身を投じることになるのです。
ハリーと一緒に暮らそうと提案していた
「アズカバンの囚人」の終盤、ハリーが伯父一家の家で暮らしたくないのではと考えていたシリウスは、彼に一緒に暮らさないかとためらいがちに提案しました。 この申し出にハリーはよろこんで賛成しますが、残念ながらそれが実現することはありませんでした。親友の息子であるハリーを自分の子のように思っていたシリウスと、彼を父親代わりや兄のように慕っていたハリーが一緒に暮らしたとしたら、楽しい日々が送れたかもしれませんね。
「アズカバンの囚人」以降もハリーを味方で居続ける
その後は陰ながらハリーを助ける
ペティグリューの事件が終わったあとも逃亡生活を続けるシリウスでしたが、ハリーが何者かの策略により三大魔法学校対抗試合に参加させられると知ったときには、ハリーをサポートできるよう危険と知っていながら彼らの近くに潜んでいました。 シリウスはハリーの後見人として、その後も陰ながらハリーを助ける存在となります。
ハリーの葛藤を唯一認める
ダーズリー家で夏休みを過ごしていたハリーは、ディメンターに襲われ、とっさに魔法を使ってしまいます。不死鳥の騎士団の本部であるグリモールド・プレイスに到着した彼は、ロンやハーマイオニーにも強く当たってしまいますが、そんなハリーにシリウスは理解を示します。 自身もダンブルドアの命令で不自由な生活を強いられていたシリウスは、唯一ハリーの気持ちを理解し、彼を励ましました。この一件は、ハリーにとって大きな意味のあることでした。
【強さ】シリウス・ブラックの能力
シリウス・ブラックは、ホグワーツでも優秀な成績を修めた生徒だったため、魔法使いとしての能力も高いと思われます。 ホグワーツ卒業時には第一次魔法大戦が勃発していたので、なんらかの職に就くことはありませんでしたが、不死鳥の騎士団の中心メンバーとしてヴォルデモート陣営と戦っていました。 また、初めてアズカバンから脱獄した人物としても知られており、強い執着心があったとはいえ、ディメンター(吸魂鬼)から逃れるという常人にはできないことも成し遂げています。
犬に変身できるのはなぜ?
動物に変身することができる魔法使いを「アニメーガス(動物もどき)」といいます。アニメーガスになるには、複雑な呪文が必要で、誰でもなれるというものではありません。しかしシリウスは、親友のジェームズとピーターとともに、アニメーガスになることに成功しました。 彼らがアニメーガスになろうと決意したのは、親友のルーピンが狼人間だったためです。満月の夜になるとオオカミに変身してしまう彼と、安全に一緒に過ごすため、彼らも動物に変身できるようにしたのです。 シリウスは黒い大きなシェパード犬に変身することができ、ハリーがナイトバスに乗る前に公園で見かけた犬は彼でした。
【名言】シリウスの生き様がわかる!痺れる言葉
「友を裏切るぐらいなら死ぬべきだった。我々も君のためにそうしただろう」
ルーピンとともにピーター・ペディグリューを人間の姿に戻したシリウス。彼の裏切りに心底腹を立てていた彼は、こう言ってピーターを責めました。 「友を裏切るぐらいなら死を選ぶ」というシリウスの言葉は、ジェームズたちが彼にとってどれほど大切な存在だったかを言い表しています。
「そうだ。しかし、世界は善人と『死喰い人』の二つに分かれるわけじゃない」
「アンブリッジは死喰い人並みにひどいやつ」と言ったハリーにシリウスが返したこの言葉。死喰い人の恐ろしさを知っている彼ですが、それ以外にもさまざまな人間がいるということをハリーに教えます。 悪人=死喰い人ではないのと同時に、人間は善人と悪人にはっきり分けることはできないということですね。
「誰もが心に光と闇を持っている。重要なのは、どの道を選ぶかだ。人はそこで決まるんだよ」
ヴォルデモートとつながっている自分は、悪に染まってしまうのではないかと心配するハリーにかけた言葉です。シリウスもまた、完全に光の道だけを歩いてきたわけではないことを考えると、とても重みが感じられますね。 このセリフは映画オリジナルのものです。
【トリビア】シリウス・ブラックにまつわる意外な秘話
ハリーの息子はシリウス似?
「ハリー・ポッター」シリーズの後日譚を描いた舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』(2016年)において、ハリーはジニー・ウィーズリーとのあいだに3人の子どもをもうけたことが明らかになります。そのうちの1人、ジェームス・シリウス・ポッターの性格がシリウスにそっくりなのです。 ジェームス・シリウスはハリーの父であるジェームスとシリウスの名前から命名。シリウスの遺志はハリーの息子にひっそりと受け継がれています。
誕生日公表のきっかけはラグビー!?
シリウス・ブラックの誕生日が公表されたのは原作者であるJ.K.ローリングのTwitterでした。J.K.ローリングは2015年におこなわれたラグビーワールドカップでのスコットランド対サモア戦が行われた際に「スコットランドを応援してくれたらシリウス・ブラックの誕生日を発表する」と発言。 そして試合後、その発言通りシリウスの誕生日は11月3日と発表。ちなみにこの日付はハリーの両親が殺害された10月31日と非常に近い日付でした。
シリウス・ブラックの名前の由来は?
シリウスという名前は、大犬座の一等星「シリウス」が由来だと言われています。シリウスは秋生まれ、中国の12支の戌(いぬ)月と関連があるのかもしれません。
ハリーから名前で呼ばれなかった深い理由とは?
「アズカバンの囚人」は原作小説シリーズの中で唯一、シリウスがファーストネームではなく名字ばれる作品です。おそらくそれは、小説がほとんどハリーの主観で語られることが理由でしょう。 ハリーはシリウスに出会った当初、彼のことを両親を裏切った危険な犯罪者だと思い込んでいました。ハリーが最初に“シリウス”とファーストネームで呼ぶのは20章の途中辺り、彼がシリウスの真の正体を知った時です。
映画版『炎のゴブレット』は出番が減らされていた!?
小説「アズカバンの囚人」に比べて、「炎のゴブレット」はかなり内容量が増えました。 そのため、映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』でのシリウス登場場面はかなりカットされてしまったのです。炎の中に彼の頭が登場した後の全てのシーンや、モリー・ウィズリーと会う場面などがカットされています。
タトゥーが入っているのは映画版だけ!?
映画シリーズのシリウスの身体にはたくさんの刺青が刻まれていますが、原作小説で彼の身体に刺青が入っていることが分かる描写は全くありませんでした。 シリウスの刺青はおそらく、アズカバンに収監されていた時に強制的に刻まれた囚人管理用のものでしょう。
【俳優】シリウス・ブラック役はゲイリー・オールドマン
シリウス・ブラックを演じたのは、映画ファンにはお馴染みの名優ゲイリー・オールドマン。 『レオン』(1994年)や「ダークナイト」三部作など、数多くの作品に出演し、2011年には『裏切りのサーカス』でアカデミー主演男優賞に初ノミネート。2017年の『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』で2度目、2020年の『Mank/マンク』で3度目のノミネートを果たしました。 映画版のシリウス・ブラックは、ジェームズ・ポッターやスネイプと同様、原作よりもかなり年上の設定に変更されていました。 シリウスが初登場した『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004年)の時、演じたゲイリー・オールドマンは46歳、最終作の時は53歳でした。 原作だとシリウスは36歳で死亡しています。 ゲイリー・オールドマンは2024年1月現在健在で、死亡説はデマです。
シリウス・ブラックは人間味の溢れる心の持ち主
「ハリー・ポッター」シリーズの魅力あるキャラの1人でもあるシリウス・ブラック。悲しい生涯を送りながらも、ハリーのために尽くす姿に感動したひとも多いのではないでしょうか。 これを機に「ハリー・ポッター」シリーズを見返して、シリウスの魅力を再確認してみましょう!