2020年10月30日更新

ドビーってどんなやつ?ハリーを救った妖精を徹底紹介【ハリー・ポッター】

ハリー・ポッターと死の秘宝 ドビー
© Warner Bros. Entertainment/Photofest/zetaimage

個性的な見た目と独特な喋り方!登場と同時に「ハリー・ポッター」シリーズになくてはならない存在となったドビー。今回はそんなドビーと屋敷しもべ妖精にスポットを当て解析したいと思います。

目次

「ハリー・ポッター」シリーズのドビーって?屋敷しもべ妖精の生態

ドビーは「屋敷しもべ妖精」といわれる魔法生物です。背は小さな子どもくらいで、細長い手足を持ち、身体に不釣合いなほど大きなギョロっとした目玉をしています。顔の両側にコウモリのように先の尖った耳が垂れ下がっているのが特徴的です。 屋敷しもべ妖精は特定の主人を持ち、主人のために無償で奉仕する生き物。「屋敷」しもべといわれるように建物につくため、建物内の家事全般を引き受け、基本的に建物の外に出ることはありません。主人の言うことは絶対で、主人に逆らうことがない、つまり自由や意思を認められていない存在なのです。 屋敷しもべ妖精は通常主人の使っている枕カバーやキッチンタオルを体にまとい、これを隷属のしるしとしています。屋敷しもべ妖精は大きな屋敷や城など金持ちの魔法使いにつくとされていることから、屋敷しもべの数が多ければ多いほど資産家である証明となるのです。 ホグワーツには屋敷しもべ妖精が100人以上もいるとか。労働対価を求めることを恥とする屋敷しもべ妖精の中にあって、ドビーは給料をもらって働くことになった初めての妖精です。 ハリー・ポッターのことを尊敬しており、ハリーのためなら何でも犠牲にできますが、それは元来の主従関係によるものではなく、ハリーの大切な友だちという対等な関係からでした。

マルフォイ家では奴隷だった?ドビーの生い立ち

2002ハリーポッターと秘密の部屋マルフォイとスリザリン
© Warner Bros. All Rights Reserved

ドビーはマルフォイ家の屋敷しもべとして、長い時を過ごしてきました。屋敷しもべ妖精の特性からマルフォイ家の家事全般を請負い、始終忙しくしていたことが想像できます。失敗すると鞭打たれていたとも言っていました。 利口ですが、決して要領がよいとはいえない性格のため失敗も多く、鞭で打たれることも多かったことでしょう。また“殺す”という脅しの言葉もよく吐かれていたようで、“慣れっこだ”と語っていました。主従関係とはいえ、こんな横暴なマルフォイ家にあっては、主人を尊敬することは困難だったでしょうね。 ドビーはマルフォイ親子に直接逆らいこそしなかったものの、ルシウスの企みからハリーを救うために尽力するほど、心の中はハリーのことでいっぱいなのでした。

ハリーとの交流

ハリーポッター 秘密の部屋
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ドビーが初めてハリーの前に姿を見せたのは、1年生の最後の夏休みのことでした。ダーズリー家でつまらない休暇を過ごすハリーの前に現れ、“ホグワーツに戻ってはならない”と忠告。その言葉通り、あらゆる手を使ってハリーがホグワーツに戻れないようにしました。 ホグワーツで「秘密の部屋事件」が起こることを知っていたドビーは、ハリーを危険から遠ざけようとしたのですが、ハリーにしてみたら迷惑千万。 大事な親友からの手紙を隠され、マグルの前で魔法を使った容疑で魔法省の呼び出しを受け、ホグワーツに向かう列車の入り口を塞がれ……。ロンの父親の空飛ぶ車に乗り、なんとかホグワーツの新学期に間に合ったのです。 ドビーの心配をよそに、ハリーは秘密の部屋の謎を解き、無事に事件を解決しました。事件の首謀者ルシウス・マルフォイは、ホグワーツの理事を解任された上にハリーの罠に嵌り、マルフォイ家の屋敷しもべであったドビーを解放させられることになったのです。 その後、ドビーは自由な妖精としての人生を送りました。

ドビーの最期

「死の秘宝 PART1」でハリーたちがマルフォイ家の地下牢に監禁されていた時、ドビーは彼らを救い出す活躍を見せますが、逃げる途中デスイーターの襲撃によって胸を刺され命を落とします。 亡骸はハリーによって貝殻の家の庭に埋葬され、その墓碑には「自由なしもべ妖精ドビー ここに眠る」と記されました。 屋敷しもべに生まれ主人の言いつけのままに生きる半生でしたが、ハリーと出会ってからは自らの意思でハリーのために働き死んで行く、満足のいく最期だったのではないでしょうか。

ドビーの靴下

当初ドビーの勝手な行動に腹を立てていたハリーでしたが、屋敷しもべ妖精としての人生を知るほどに怒りは解けて、現在の環境から救い出すことを企てます。 屋敷しもべ妖精は主の家で使用した枕カバーやキッチンタオルを体にまとうことで隷従を示し、主人から衣類をもらうことで初めて主従関係を断つことができます。 屋敷しもべ妖精を失いたくないマルフォイ家では、ドビーを怒鳴ったり鞭打ったりはしても、決して衣類を手渡すことがないように気をつけていました。 秘密の部屋事件が解決した後、事件の主犯ルシウス・マルフォイに対し、ハリーは罠を仕掛けます。急いで脱いだ自分の靴下を、日記に挟んでルシウスに手渡したのです。 ルシウスは憤怒の表情を浮かべたまま、日記を手に取り靴下を投げつけました。この靴下をドビーが拾い、ハリーの作戦は成功!主人から衣類をもらうことになり、晴れてマルフォイ家から解雇されることになったのです。 奴隷を奪い取られたルシウスは怒りを露にしましたが、“ハリー・ポッターに手を出すな!”と言うドビーの魔法で吹き飛ばれてしまったのです。ドビーがこれまで以上にハリーを敬うようになったのは、言うまでもありません。

ドビーの救ったピンチ

ドビーはハリーのためなら後先省みず動きます。時には独りよがりで、ハリーにとっては迷惑以外の何物でもないこともありますが。ここではドビーが救ってくれたピンチについて紹介します。

鰓昆布

ハリーが「三大魔法学校対抗試合」に参加していた時のこと。“海の中で呼吸するには?”という第2の課題の解答が見当たらず、半ば諦めかけていました。そんなハリーに鰓昆布を差出し、“ハリー・ポッターはその課題をやります!”と励ましてくれたのです。 鰓昆布は口に入れると、一定時間水の中でも呼吸ができるようになる効果を持つ薬草だったのです。映画では、薬草学に詳しいネビル・ロングボトムがドビーになり代わって登場し、ハリーを助けてくれました。

ダンブルドア軍団に「必要の部屋」を案内

ダンブルドア軍団が集合場所をどこにしようか困っている時に、「必要の部屋」を提案しました。 必要の部屋は使う人の目的によって内装や中に置いてある道具が変わる部屋で、メンバーが28人と大人数であること、何よりも秘密裏に行わなければならないという厳しい条件をクリアできる打ってつけの場所です。 映画ではドビーではなく、ネビルがこのとっておきのアイデアを披露しています。

ハリーを救出

アルバスの弟であるアバーフォース・ダンブルドアの指示で、マルフォイの館に監禁されていたハリーを助けに来たドビー。 救出には成功したものの、逃げる途中で敵の攻撃を受け、ドビー自身が命を落とすことになってしまいました。

ドビーの魔法がすごい

屋敷しもべ妖精は杖なしで魔法が使えます。 また魔法使いが使う魔法と屋敷しもべ妖精が使う魔法は別のものなので、魔法使いが使用を制限されている場所でも屋敷しもべ妖精ならば使えるという利点があるのです。

姿現わし・姿くらまし

特定の場所で姿を消し(くらまし)、また別の場所で出現する(現わし)魔法。 魔法使いでいうと、17才以上の大人のみに受験資格が与えられる難易度の高い魔法です。失敗すると体がバラバラになる危険性があるので、合格者以外は使用を禁止されています。

浮遊術

手を使わずに物を持ち上げたり落としたりできます。ハリーが1年生最後の夏休みをダーズリー家で過ごしている時、ドビーが浮遊術でメイソン夫人のケーキを引っくり返し、ハリーのせいになったことがありました。

そのほかの屋敷しもべ妖精

クリーチャー

性別は男性で、気難しい性格を物語るように眉間にしわを寄せた風貌。見た目通り、ぶつぶつ嫌味を口にする癖があります。クリーチャーはシリウスの実家であるブラック家に仕える屋敷しもべなので、根っからの純血主義者です。 教え通りに純血主義者として成長したレギュラス・ブラックを心から尊敬し、その逆に純血一族に生まれながら家の教えに反した生き方を選んだシリウスのことをよく思っていません。 そんなシリウスの遺言で、クリーチャーはハリー・ポッターに仕えることに。マグルの両親から生まれたハーマイオニー・グレンジャーのことはもちろん、混血のハリーのことも快くは思っておらず、渋々動く様子が見受けられました。 ところが、ハリーからレギュラス・ブラックの使っていたロケットを形見代わりにプレゼントされると態度を一転!ハリーを敬い、ハーマイオニーにまで頭を下げるようになりました。ハリーに仕える者として、ホグワーツの屋敷しもべ妖精たちを引き連れてホグワーツの戦いにも参戦しています。

ウインキー

原作のみの登場。母親のように愛情深い性格で、高所恐怖症です。純血の旧家クラウチ家、中でも魔法省のエリート官僚であるバーテミウス・クラウチ・シニアを主人としています。 バーテミウス・クラウチ・ジュニアがポリジュースを使ってアズカバンから脱獄した後、クラウチ家で世話をしていました。 家の中に幽閉状態であったジュニアを不憫に思い、自らが始終見張っておくことを条件に、クィディッチワールドカップを観戦する許可を得たのです。 ところが透明マントに身を包み、こっそりと表に出たジュニアはウインキーの目を盗んでハリーの杖を勝手に用いて闇の印を打ち上げ、デスイーターが集まる騒ぎを起こしました。 ジュニアを監視する任務を全うできなかったウインキーは、バーテミウス・クラウチ・シニアから解雇を言い渡されます。解雇後にホグワーツに就職したものの、クラウチ家のことが忘れられずに毎日涙に暮れていたとか。ホグワーツの戦いに際しては、クリーチャーに先導され参戦しました。

ホキー

原作のみに登場する女性の屋敷しもべ妖精。ヘルガ・ハッフルパフの末裔であるヘプシバ・スミスに仕えています。ヘプシバ・スミスの骨董店に、若き日のトム・リドル(ヴォルデモート卿)が訪れ、ハッフルパフのカップとスリザリンのロケットを目にしました。 その後に残ったのは、猛毒入りのココアを主人に誤って飲ませてしまったというホキーの記憶と、トム・リドルと会った2日後にヘプシバ・スミスが亡くなってしまったという事実。合わせて2つの骨董品、カップとロケットも消えてなくなってしまいました。 ハリー・ポッターはトム・リドルがカップとロケットを奪うために、ホキーに嘘の記憶を植え付け、ヘプシバ・スミスを殺したのであろうと考えています。

ドビーの名言集

ドビーと言えばこの言い回し

見た目もとても個性的ですが、その喋り方が独特でつい目を奪われてしまいます。悪いことを口にした時に“ドビーは悪い子!”と繰り返しながら、壁や柱に頭をぶつけて自分を責めるのです。 作品の中で何度となく登場するこのシーン、印象に残りますよね。その他にシリーズの中で口にした名言を紹介します。 “はい。ハリー・ポッター!そして、ドビーが失敗したら、ドビーは、いちばん高い塔から身を投げます。ハリー・ポッター!” ハリー・ポッターがドビーとクリーチャーにドラコ・マルフォイの尾行を頼んだ時に、ハリーの期待に応えようと誓った言葉。(『ハリー・ポッターと謎のプリンス』より) “ドビーは働くのが好きです。でもドビーは服を着たいし、給料をもらいたい。ハリー・ポッター……ドビーめは自由が好きです!” ホグワーツで働くことになった経緯をハリー・ポッターに説明している時の台詞。(『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』より)

ドビー役の声優・高木渉ってどんな人?

ドビーの声を演じた高木渉は、1966年7月25日生まれの声優・舞台役者で、千葉県君津市の出身です。 1987年に『ミスター味っ子』の作業員役で声優デビューし、『名探偵コナン』の小嶋元太役や高木刑事役、『ゲゲゲの鬼太郎』(第5作、2007年4月から2009年3月まで放送)のねずみ男役を担当したことで有名。 声優業界では“アドリブを入れる役者”として認知されており、最初は現場を和ませようと始めたことでしたが、今では作品全体を盛り上げるものとして、高木渉のハイレベルな笑いに期待が集まっています。 高木渉は声優の他に舞台役者としての顔を持っていて、2002年に山口勝平、関智一と「さんにんのかい」というユニットを結成し芝居を上演しました。 その他にも自身が代表を務める「劇団あかぺら倶楽部」など、精力的に活動しています。 無類の日焼けサロン好きとしても知られ、50才を超えた現在でも同業者と「焼き過ぎた?」「焼きすぎました」といった会話を交わしているとか。2016年1月から放送の『真田丸』の小山田茂誠役が、テレビドラマへの初出となりました。