2024年1月18日更新

【ネタバレあらすじ】『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の黒幕・伏線を解説!映画だけではわからない真相とは?

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J・K・ローリング原作の大人気映画『ハリー・ポッター』シリーズ2作目にあたる「秘密の部屋」。本作はハリーが2年生になり、仲間とともに「秘密の部屋」の事件を解決していくストーリーとなっています。 魔法の世界や個性あふれる登場人物、そして新たに明かされる事実など見どころが満載の本作。またのちのシリーズ作品につながる伏線が多く登場し、本格的にハリーとヴォルデモートの戦いが始まる重要な作品でもあります。 今回はそんな「秘密の部屋」のあらすじやシリーズ全体に関わる伏線を、ネタバレありで紹介していきましょう! ※この記事には『ハリー・ポッターと秘密の部屋』およびシリーズ作品のネタバレがあります。

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『ハリー・ポッターと秘密の部屋』のあらすじ

ハリーポッター 秘密の部屋
© 2002 Warner Bros. All Rights Reserved. Harry Potter Publishing Rights/J.K.R
公開年 2002年
上映時間 161分
キャスト ハリー・ポッター役 / ダニエル・ラドクリフ ロン・ウィーズリー役 / ルパート・グリント ハーマイオニー・グレンジャー役 / エマ・ワトソン ギルデロイ・ロックハート役 / ケネス・ブラナー

ダーズリー家で夏季休暇中のハリー・ポッターの元に、ドビーと名乗る屋敷しもべ妖精が現れます。彼はハリーにホグワーツへ戻ってはいけないと警告をしますが、早く家から出たいハリーはそれを拒否。 ドビーは嫌がらせにダーズリー一家に魔法をかけ、そのせいでハリーは部屋に監禁されてしまいました。 そこへ現れたのは、空飛ぶ車に乗ったロン。2人は新学期の準備をしてホグワーツへ戻ろうとキングズ・クロス駅へ向かいますが、なぜか9と3/4番線へ抜ける柵を通ることができませんでした。仕方なく空飛ぶ車でホグワーツへ向かい、それがもとで罰を受けることになります。 ハロウィンの日、アーガス・フィルチの飼い猫ミセス・ノリスが石にされる事件が発生。その後も多くの生徒が被害にあい、スリザリンの継承者によって「秘密の部屋」が開かれたという噂がホグワーツ中に広がります。 そんなある日、決闘クラブにおいてハリーが蛇語を話せることが分かり、彼がサラザール・スリザリンの継承者ではないかと疑われることに。 この事件の真相究明のため、ハリー、ロン、ハーマイオニーは「秘密の部屋」の調査を始め、マルフォイに疑いの目を向けるのですが……。

【ネタバレ】『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の結末までのあらすじ

ハリーポッター 秘密の部屋
© 2002 Warner Bros. All Rights Reserved. Harry Potter Publishing Rights/J.K.R

「秘密の部屋」事件のカギとなるトム・リドルの日記

偶然手に入れたトム・リドルの古い日記から、ハリーは過去にホグワーツで「秘密の部屋事件」なるものが起こっていたことを知り、その被害者が幽霊(嘆きのマートル)であること、さらには3階のトイレに秘密の部屋への入り口があることを突き止めます。 しかし、その直後にハーマイオニーも石化され、さらにはロンの妹ジニーも秘密の部屋に連れ去られてしいました。すべての謎を解き、ジニーたちを助けるためにハリーとロンは「闇の魔術に対する防衛術」の教授ロックハートとともに秘密の部屋に向かいます。

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「秘密の部屋」でトム・リドルと対決

途中トンネルの落盤により1人で「秘密の部屋」へ向かうことになったハリーは、意識を失ったジニーを発見します。その傍らにいたのは“日記の記憶として存在する”トム・リドルであり、彼はハリーの両親を殺した闇の魔法使いヴォルデモートの青年期でした。 リドルはジニーを操り、秘密の部屋事件を起こしていたのです。襲いかかるリドルと大蛇バジリスクを退けたハリーは、再びホグワーツに平和をもたらしました。

【ネタバレ】映画だけではわからない?「秘密の部屋」の疑問・伏線を解説

トム・リドルとは誰なのか?最後はなぜ消えた?

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』クリスチャン・コールソン(トム・リドル)
©︎ WARNER BROS./zetaImage

秘密の部屋でハリーが対峙したトム・リドルとは、ヴォルデモートの青年期です。トム・マーヴォロ・リドルという名前が、「私はヴォルデモート卿だ。」というアナグラムになっていることが明かされましたね。 存在しないはずのヴォルデモートが、ジニーを利用して秘密の部屋を開けられた理由は、ジニーが持ち歩いていたトム・リドルの日記にあります。この日記は分霊箱といって、ヴォルデモートの魂の一部が入っているもの。ジニーは、邪悪な力を帯びた日記を長時間持ち歩いていたことで、その魔力に魅せられ、言われるがままに秘密の部屋をあけてしまいました。 ハリーが秘密の部屋で対峙したトム・リドルの本体は、分霊箱である日記だったため、日記を破壊したことで、トム・リドルも消え去ったのです。

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「秘密の部屋」事件の黒幕は誰?

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』ルシウス・マルフォイ
©WARNER BROS/All Star Picture Library/Zeta Image

「秘密の部屋」事件の黒幕はドラコ・マルフォイの父、ルシウスです。ヴォルデモートの家臣の1人で、純血主義のルシウスは、ロンとジニーの父であるアーサーを貶めようして事件を画策しました。 物語の序盤で、ルシウスとウィーズリー一家がダイアゴン横町で出会うシーンがありますが、その一瞬でルシウスはジニーの持ち物にトム・リドルの日記を紛れ込ませていたのです。

なぜドビーはハリーを助けようとしたの?

ハリーポッター と秘密の部屋 ドビー
© 2002 Warner Bros. All Rights Reserved

「ドビーは悪い子!」というセリフが印象的な屋敷しもべ妖精のドビー。彼は、ダーズリー家に乗り込んだり、9と4分の3番線に向かえなくしたりと、ハリーがホグワーツに行くのを阻止しようとします。 その理由は、ドビーが事件の黒幕、ルシウスの屋敷しもべ妖精だから。ルシウスが事件を起こそうとしていることを知り、止めようとしていたのです。 物語のラストでは、ハリーが、自分の靴下を挟んだ教科書をルシウスに返し、それをルシウスがドビーに放ります。それによって、「主人の服をもらうと自由になる」という屋敷しもべ妖精の契約が果たされ、ドビーは自由になったのでした。

過去の事件とハグリットの関係は?

ハリーたちが秘密の部屋事件を探る中で、ホグワーツでは過去にも秘密の部屋が開けられたことを知ります。トム・リドルの日記の力で、ハリーは、ハグリットが秘密の部屋を開けたような過去の一場面を目撃しました。 これは、トム・リドルが人々を騙すために作り上げたプロットで、本当は、トム・リドルが秘密の部屋を開け、バジリスクを使って嘆きのマートルを殺したのでした。当時、たまたま周囲に隠れて魔法生物アラコグを育てていたハグリットは、トム・リドルに容疑者に仕立て上げられますが、ダンブルドアの助けもあり、その後、ホグワーツの森番として落ち着きます。

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『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の感想・評価

吹き出し アイコン

ドビーの登場、待ってました!可哀想でかわいいキャラは正義だし、普通に波の魔法使いより強いんじゃない?個人的にはバジリスクよりもアラコグのシーンが怖すぎる......。

吹き出し アイコン

ウィーズリー家のシーンがすごく好き。魔法界の一般家庭をハリーと一緒に初めて目にして、小さいころ憧れたのを覚えてる。それに、このシーンが実は初めてちゃんとジニーと会うシーンでもあるんだよね......。

「秘密の部屋」とは何なのか?目的とは?

ハリー・ポッターと秘密の部屋
©︎Warner Bros./Photofest/zetaimage

本作の重要なポイントとなっている「秘密の部屋」は、ホグワーツ創立者の1人であるサラザール・スリザリンが作ったものです。この部屋はホグワーツの地下牢よりも下層部にあり、古代のヘビの化け物バジリスクが閉じ込められています。 そしてこの部屋にはスリザリンの後継者が現れたときに封印が解かれ、“魔法を学ぶのに相応しからぬ者を追放する”という言い伝えが。つまりマグル(魔法族でない人間)生まれの生徒を、バジリスクに襲わせることが目的だったのです。

そもそも「秘密の部屋」はなぜ作られた?

創立者たちのあいだで、意見の相違が起きる

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の中で、ハーマイオニーがマクゴナガルに「秘密の部屋」について質問をします。そこでこの部屋が作られた理由が明らかに。 ホグワーツ創立者たちのうちサラザール・スリザリンは、マグルに対しての差別意識が強かったためにほかの創立者たちと対立。このことが原因で、彼はホグワーツを去りました。 そしてスリザリンはホグワーツを去る際に、マグル生まれを追放するために作った「秘密の部屋」にバジリスクを棲まわせたのです。

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サラザール・スリザリン

サラザール・スリザリンは、ホグワーツ魔法魔術学校の創立者の1人です。マグルに対しての差別意識が強く、グリフィンドールとは決闘までしたとか。彼はパーセルタング(蛇語使い)でもありました。

ゴドリック・グリフィンドール

ゴドリック・グリフィンドールとサラザール・スリザリンは、堅い友情で結ばれていました。しかし後に純血派のスリザリンと考えが合わず、対立するようになります。

ヘルガ・ハッフルパフ

創立者の中で唯一出自や能力で生徒を差別をせず、すべての者に教えを与えました。

ロウェナ・レイブンクロー

ホグワーツ魔法魔術学校の創立者のなかでも特に賢く創造性に溢れた人物で、校内の動く階段や施設はすべてレイブンクローがつくりました。

トム・リドルが初登場!復活を目論む彼にハリーたちは……

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、ヴォルデモートの青年期であるトム・リドルが初登場。彼にまつわるいくつかの秘密も明らかになります。 「秘密の部屋」にいるトム・リドルは実体ではありません。ヴォルデモートは日記の中に、自分の魂を保存していたのです。そしてその魂が、ジニーを操って一連の事件を起こさせていました。 ヴォルデモートはホグワーツにいた頃スリザリン寮生であり、蛇と会話ができるパーセルマウスでもあることが明らかになります。

分霊箱

本作では、シリーズの後半で重要なアイテムとなる「分霊箱」がはじめて登場します。「分霊箱」とは魔法使いが自分の不死性を高めるために、魂を分割して収めておくもの。分割した魂には、入れ物となる物体が必要です。 本作では発見された「分霊箱」は、トム・リドルの日記。ヴォルデモートはホグワーツ在学中に「秘密の部屋」を開けましたが、ダンブルドアに怪しまれるようになり、いつか誰かが再び「秘密の部屋」を開けることを願って自分の記憶(魂)を日記に封印していました。 さらにこの日記には闇の魔術がかけられており、手にした者の心を取り込む力を持っています。 ハリーたちはこの分霊箱を、バジリスクの毒を含んでいるグリフィンドールの剣で破壊することに成功したのです。

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のちの「ハリー・ポッター」シリーズにつながる伏線も!

『闇の魔術に対する防衛術』の教授が毎年代わるのはなぜ?

ハリーポッター 秘密の部屋
© 2002 Warner Bros. All Rights Reserved. Harry Potter Publishing Rights/J.K.R

本作に登場する中で印象的な人物といえば、「闇の魔術に対する防衛術」を教えるギルデロイ・ロックハートです。しかし1作目では、この授業の担当はクィリナス・クィレルだったことを覚えているでしょうか? 「ハリー・ポッター」シリーズでは、「闇の魔術に対する防衛術」の先生が毎年変わります。「変身術」のマクゴナガル先生や「薬草学」のスプラウト先生が長年教授を務めていることを考えると、これは学校の方針というわけではなさそうですね。 実は「闇の魔術に対する防衛術」の教授には、呪いがかけられていると噂されています。というのも、ヴォルデモート、当時のトム・リドルはホグワーツ在学中からこの授業の教授になりたいと考えていたのだとか。 しかしその夢は叶わず、嫌がらせに“「闇の魔術に対する防衛術」教授は1年しかもたない”という呪いをかけたと言われています。 彼が教授職を志した理由の1つは、本作で登場したグリフィンドールの剣をはじめとする、ホグワーツに眠る創立者たちにちなんだアイテムを探すためでした。彼はそれらを自分の分霊箱にしようとしていたのです。また教師として生徒たちに影響を与え、闇の魔法使いを増やすことも目的の1つでした。 ダンブルドアはそれを見抜き、2度にわたって彼が教授職に就くのを阻止したと言われています。このことについては原作にもはっきりしたことは書かれおらず、あくまでも「噂」なのだそうです。

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バジリスクを倒したグリフィンドールの剣

グリフィンドールの剣は、ホグワーツ創立者の1人であるゴドリック・グリフィンドールがマグルとの決闘のために、ゴブリンから買い取ったものです。 ヴォルデモートはこれも自分の分霊箱にしようとしていましたが、“「真のグリフィンドール生」だけが組み分け帽子から取り出すことができる”というこの剣は、彼には見つけることができませんでした。 ハリーがバジリスクと対峙したとき、ダンブルドアの不死鳥が組み分け帽子を持って現れます。彼はそのなかからグリフィンドールの剣を取り出し、バジリスクを倒したのです。 その後のシリーズ作品でも、グリフィンドールの剣はヴォルデモートの分霊箱を破壊するために使われています。

ニュート・スキャマンダーも登場!

ファンタビ  ファンタスティック・ビースト ニュート
©2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights ©J.K.R.

「ハリー・ポッター」シリーズには、「魔法ワールド」全体につながるネタが多く隠されています。 本作には「ファンタスティック・ビースト」シリーズの主人公、ニュート・スキャマンダーの肖像画が登場。これは、ダンブルドアの校長室に飾られている多くの肖像画のなかにあります。 といってもこの肖像画のニュートはかなり老年になってからの姿なので、見つけるのは難しいかもしれません。

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「秘密の部屋」のメインキャスト・吹き替え声優を紹介!

ハリー・ポッター役:ダニエル・ラドクリフ/小野賢章(吹き替え)

ハリー・ポッターと秘密の部屋
©︎Warner Bros./Photofest/zetaimage

ハリーは次々に起こる事件の鍵を握る「秘密の部屋」の真相を突き止め、ロン、ハーマイオニーとともに勇敢に立ち向かっていきます。 本シリーズでハリーを演じ世界的な大スターとなったダニエル・ラドクリフは、一時はアルコール依存症に苦しみましたが無事回復。 2012年には『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』に出演し、そのほか『スイス・アーミー・マン』、『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(ともに2016年)など、一癖ある作品や役に挑戦しています。 ハリーの声優を務めたのは、当時子役だった小野賢章です。彼はシリーズ終了までハリー役を務め、その後も俳優・声優として映画やテレビ、舞台と幅広く活躍。「黒子のバスケ」シリーズをはじめとする多数のアニメ作品でメインキャラクターを務めています。

ロン・ウィーズリー役:ルパート・グリント/常盤祐貴(吹き替え)

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』ルパート・グリント(ロン・ウィズリー)
©︎ WARNER BROS./zetaImage

ハリーの親友ロンはクモが大の苦手ですが、「秘密の部屋」真相究明のためともに禁じられた森へ向かいます。小説「ハリー・ポッター」シリーズのファンだったルパート・グリントは、ロン役のオーディションに参加し見事に役を射止めました。 本シリーズ以外の出演作には『サンダーパンツ!』(2002年)などがあり、2017年にはテレビシリーズ『Sick Note ~診断書で人生復活?!~』で主演を務めました。 吹き替えを担当した常盤祐貴は、本シリーズのほかに『A.I.』(2001年)や「スパイキッズ」シリーズなどで活躍しています。

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ハーマイオニー・グレンジャー役:エマ・ワトソン/須藤祐実(吹き替え)

ハリーポッター 秘密の部屋
© 2002 Warner Bros. All Rights Reserved. Harry Potter Publishing Rights/J.K.R

優秀で頭脳明晰なハーマイオニーは、ハリー、ロンとともに「秘密の部屋」の真相を突き止めようとしますが、対抗策を検証しようとして被害者になってしまいます。 ハーマイオニーを演じたエマ・ワトソンは、『ハリー・ポッターと賢者の石』のオーディションの際には遊び半分で参加したそうですが、徐々に真剣になり、8回の選考後に役を勝ち取りました。 本シリーズ終了後に出演した『ウォールフラワー』(2012年)は多くの賞にノミネートされ、ピープルズ・チョイス・アワードを受賞するなど高い評価を受けています。その後も活躍をつづけ、2016年には実写映画『美女と野獣』に主演しました。 吹き替えを担当した須藤祐実は、本シリーズのほかにもエマ・ワトソンの吹き替えを担当。そのほかには「怪盗グルー」シリーズのマーゴ役などで知られています。

アルバス・ダンブルドア役:リチャード・ハリス/永井一郎(吹き替え)

ハリーポッター 秘密の部屋
© 2002 Warner Bros. All Rights Reserved. Harry Potter Publishing Rights/J.K.R

ホグワーツの校長ダンブルドアは、20世紀で最も偉大な魔法使いとして慕われています。しかし本作では、事件の責任を問われ校長を停職になってしまいました。 ダンブルドアを演じたのは、ナイトの称号を持つイギリスの名優リチャード・ハリス。彼は2002年に死去し、本作が遺作となりました。享年72歳でした。 代表作には『キャメロット』(1967年)や第65回アカデミー賞作品賞を受賞した1992年の映画『許されざる者』、『グラディエーター』(2000年)などがあり、生涯にわたって数多くの作品に出演しています。 吹き替えを担当した永井一郎は、アニメ『サザエさん』の磯野波平役が最も有名でしょう。「スター・ウォーズ」シリーズのヨーダ役や「トイ・ストーリー」シリーズのスリンキー役でも知られる彼は、2014年に心不全のためこの世を去りました。享年84歳でした。

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ミネルバ・マクゴナガル役:マギー・スミス/谷育子(吹き替え)

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』マギー・スミス(ミネルバ・マクゴナガル)
©︎ WARNER BROS./zetaimage

マクゴナガル先生は変身術の教授であり、ハリーたちが所属するグリフィンドール寮の寮長です。ダンブルドアは厳しくも公平な彼女に大きな信頼を寄せています。 演じるマギー・スミスは、舞台やテレビ、映画などで幅広く活躍。イギリス王室から大英帝国勲章を叙勲され、デイムの称号を得ています。 代表作はアカデミー主演女優賞を受賞した1969年の映画『ミス・ブロディの青春』や『天使にラブソングを…』(1992年)など。近年ではテレビシリーズ『ダウントン・アビー』で人気キャラクター・ヴァイオレットを演じ、注目を集めました。 吹き替えを務める谷育子は多くのアニメ作品で活躍するほか、洋画の吹き替えでは「007」シリーズのジュディ・デンチや「スパイダーマン」シリーズのローズマリー・ハリスなどを多く担当しています。

ルビウス・ハグリッド役:ロビー・コルトレーン/土師孝也(吹き替え)

ハリーポッター 秘密の石 ハグリッド
© 2001 - Warner Bros. - All Rights Reserved

ハグリッドはホグワーツの森番を務めている大男です。「秘密の部屋」の事件では犯人と疑われ、アズカバン刑務所へ送られてしまいました。 彼を演じるのはスコットランド出身の俳優ロビー・コルトレーン。身長は185cmです。前作『ハリー・ポッターと賢者の石』では、スコットランド映画最優秀男優賞を授与されました。 吹き替えを担当した斎藤志郎は、多くのアニメ作品や海外作品の吹き替えで活躍しており、ピクサー映画『Mr.インクレディブル』(2004年)ではルシアス・ベスト/フロゾン役を務めています。

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セブルス・スネイプ役:アラン・リックマン/土師孝也(吹き替え)

スネイプ アラン・リックマン ハリーポッター
© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. HARRY POTTER PUBLISHING RIGHTS (C) J.K.R. HARRY POTTER CHARACTERS, NAMES AND RELATED IN

セブルス・スネイプはホグワーツで魔法薬学を教えている教授であり、スリザリン寮の寮長を務めています。 彼を演じるのは名優アラン・リックマン。本シリーズのスネイプは好評でしたが、2016年に膵臓ガンで亡くなりました。享年69歳でした。代表作には映画初出演となった1988年の『ダイ・ハード』や『ラブ・アクチュアリー』(2003年)などがあります。 声優の土師孝也は、本シリーズ以外にも多くの作品でアラン・リックマンの吹き替えを務めるほか、ジョン・マルコヴィッチやアレック・ボールドウィンなどの吹き替えで活躍しています。

ドビー役:トビー・ジョーンズ(声)/高木渉(吹き替え)

ハリーポッター と秘密の部屋 ドビー
© 2002 Warner Bros. All Rights Reserved

屋敷しもべ妖精のドビーは、夏休みのハリーのもとにホグワーツへ戻るのは危険だと告げにやって来ます。 彼の声を担当したトビー・ジョーンズは、身長163cmの小柄な俳優。本シリーズのほかには「キャプテン・アメリカ」シリーズのゾラ博士役や『裏切りのサーカス』(2011年)などへの出演で知られています。 吹き替えを担当した声優の高木渉は、アニメ『名探偵コナン』の高木刑事役で有名です。洋画の吹き替えでは、ジャック・ブラックの担当声優として「ジュマンジ」シリーズなどに出演するほか、多数の作品で活躍しています。

ギルデロイ・ロックハート役:ケネス・ブラナー/内田直哉(吹き替え)

ロックハート ハリー・ポッターと秘密の部屋
©︎WARNER BROS./Zeta Image

ハリーたちが2年生のときに「闇の魔術に対する防衛術」の教授となったのは、ギルデロイ・ロックハートです。彼は魔法界で大人気の作家で、自らが闇の生物と対決した体験記を多数出版しています。 ロックハートを演じたケネス・ブラナーは、俳優、監督、脚本家として幅広く活躍。代表的な出演作には『マリリン 7日間の恋』(2011年)や『TENET テネット』(2019年)、監督作には『マイティ・ソー』(2011年)や『シンデレラ』(2015年)などがあります。 吹き替えを担当したのは多数の映画、ドラマ、舞台に出演するほか、アニメや吹き替え声優としても活躍する内田直哉です。洋画ではブルース・ウィリスの吹き替えを多く担当しています。

ジニー・ウィズリー役:ボニー・ライト/高野朱華(吹き替え)

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』ボニー・ライト(ジニー・ウィズリー)
©︎ WARNER BROS./Zeta Image

ロンの1つ年下の妹であるジニーは、本作でホグワーツに入学。ハリーにあこがれています。 ジニーを演じるボニー・ライトは前作「賢者の石」で映画デビューしました。本シリーズ出演後の2012年には、大学の卒業制作として撮影した短編映画『セパレート・ウィ・カム、セパレート・ウィ・ゴー(原題)』で映画監督デビュー。同作はカンヌ国際映画祭で上映されました。 ボニーの吹き替えを担当したのは、当時10歳の高野朱華。彼女はその後シリーズ終了までボニーの声優を務めました。1998年にはアニメ『デビルマンレディー』にも出演しています。

トム・リドル役:クリスチャン・コールソン/石田彰(吹き替え)

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』クリスチャン・コールソン(トム・リドル)
©︎ WARNER BROS./zetaImage

ジニーが発見した日記を書いた青年トム・リドル。彼はのちのヴォルデモートです。 17歳のトム・リドルを演じたのは、当時23歳だったクリスチャン・コールソン。彼はオーディションの制限年齢をオーバーしていたにも関わらず、リドル役に抜擢されました。 本作出演後も活躍をつづけ、テレビシリーズ『ナッシュビル』や『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』などに出演しています。 吹き替えを担当したのは『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲル役などで知られる石田彰。数多くのアニメ作品に出演する人気声優で、吹き替えでは韓国ドラマ『麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』のワン・ソ役や『アメイジング・スパイダーマン2』のハリー・オズボーン役などが有名です。

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』はその後につづく伏線がいっぱい!

ハリーポッター 秘密の部屋
© 2002 Warner Bros. All Rights Reserved. Harry Potter Publishing Rights/J.K.R

第1作目「賢者の石」で魔法の世界に足を踏み入れたハリーは、本作「秘密の部屋」でヴォルデモートに関する数々の謎とその答えを発見していきます。 分霊箱やグリフィンドールの剣など、シリーズ終盤で重要な役割を担うアイテムも登場し、少しずつではありますが、ヴォルデモートとの戦いが本格的に始まっていました。 シリーズすべてを観終わったあとにもういちど観てみると、さらに楽しめること間違いなしです!