『となりのトトロ』サツキの身長や名前の由来は?年齢が当初の設定よりも上がった理由があった
『となりのトトロ』のサツキといえば、妹を見守るしっかり者のお姉ちゃん。小学生にしては大人びた雰囲気で、同級生のカンタとの恋模様(?)も描かれました。 今回はサツキについて、基本プロフィールや設定裏話を紹介していきます。
『となりのトトロ』サツキのプロフィール
名前(本名) | 草壁サツキ |
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性別 | 女 |
年齢 | 12歳 |
声優 | 日高のり子 |
身長 | 152cmくらい? |
サツキは草壁家の長女。8歳年下の妹メイとお父さん、入院中のお母さんの4人家族です。お父さんは大学で考古学を教える非常勤講師で、生活費のため翻訳の仕事もしています。 家のことに手が回らない両親に代わって、妹の世話や家事もこなすしっかり者。人付き合いも上手なようで、転校してすぐに友だちを作っています。普段の頼もしさと裏腹に、お母さんの病状が悪化したと知らされた時は思わず泣いてしまい、子どもらしい一面を覗かせました。
年齢は?
サツキは12歳の小学6年生。 当初の設定では5歳で一人っ子でしたが、宮崎駿監督が「雨の日に女の子が1人で父親を迎えに行く」展開に違和感を覚え、姉10歳と妹4歳の姉妹に変更しました。最終的には、あまりにしっかりしすぎているという理由で12歳になったそうです。
サツキの名前の由来は?
サツキの名前の由来は、旧暦における5月「皐月」から。 妹のメイも英語で5月を意味する「May」が由来ですが、5月から取られた理由は不明です。初期設定では“5歳の”サツキが主人公だったことから、年齢にちなんだ名前かもしれません。
身長は?
サツキの身長は公開されていません。 政府が公開している統計情報によると、『となりのトトロ』の設定年である1953年の12歳女子の平均身長が139.4cmとのことなので、サツキもそれくらいなのではないかと思われます。
草壁サツキの設定裏話
長女のサツキは12歳、次女のメイは4歳の設定です。もともと、姉は10歳の小学4年生の予定でしたが、あまりに性格がしっかりしているので4年生に見えず、12歳の6年生という設定に変更されました。 トトロは子どもにしか見えないので、ギリギリ見える年齢だったといえますね。 ちなみに、本作の時代背景は昭和28年(1953年)。年齢から逆算すると、サツキは1941年生まれの宮崎駿監督と同い年の計算になります。 監督自身が6歳の時に母が結核を患い、男兄弟たちの親代わりをした幼少期の経験を反映させて理想の母のようなサツキを生み出したのだとか。鈴木敏夫プロデューサーによると、彼が「完璧すぎて(抑圧されすぎて)将来不良になる」と指摘したため、「お母さんが死んでしまう」と弱音を吐くシーンが生まれたそうです。
メイや家族との関係
メイに厳しく接するものの、時にはワガママも受け入れてあげる妹思いのサツキ。メイはよく姉の真似をしていて、寂しくて小学校まで会いに来たこともあります。お父さんとの仲も良好で、雨の日には傘を持ってバス停まで迎えに行っていました。 そして、家族みんなの大切な存在がお母さん。サツキはお見舞いの時、髪を手入れしてもらうのがお気に入りで、お母さんの前ではまだ甘えたい盛りの子どもでした。 一方のお母さんは、聞き分けがよすぎるサツキを心配して心を痛めていました。
カンタとの関係
カンタは引っ越しの初日に出会ったクラスメイト。序盤は何かと突っかかってくる嫌な奴ですが、すべてはサツキへの好意の裏返しでした。 雨の日に傘を貸してくれたり、メイが行方不明になって不安な時に気遣ってくれたりと、優しさに触れてサツキの態度も軟化します。終盤、彼が自転車でメイを探しに行こうとした時は「カンちゃん」と呼び、一気に距離が縮まったようにみえますが……。 本編後を描くエンディングでは、友人関係から進展した様子は確認できません。2人とも小学生なので、幼馴染から恋人、夫婦に発展する可能性は十分にあるでしょう。
サツキのお弁当が気になる
病気で入院している母に代わり、サツキが3人分のお弁当を作るシーンがあります。メイが美味しそうなお弁当を受け取り、思わず唾を飲む場面はとても印象的です。 お弁当箱いっぱいに敷き詰めたご飯の上には、焼いためざしにえんどう豆の煮付け、桜でんぶと梅干が乗ったシンプルなものです。 トトロの舞台は昭和30年代前後なので、このようなお弁当が主流だったようですね。そんなお弁当をトトロファンが再現して作っています。質素な見た目とは裏腹に、意外と作るのが大変なこのお弁当。実際に作ってみると、サツキが料理上手で努力家だということがわかります。
草壁サツキの声優は日髙のり子
サツキの声を演じるのは、日高のり子(1962年5月31日-)。子役やアイドルとして活動したのち、1984年に声優に転向しています。 アニメ『タッチ』(1985年)の浅倉南役、『らんま1/2』(1989年)の天道あかね役、2000年には『犬夜叉』の桔梗役や『ONE PIECE』のベルメール役、『名探偵コナン』(2012年)の世良真純役など様々な主要キャラを演じている大物声優です。
サツキの設定を知れば『となりのトトロ』がもっと面白くなる
『となりのトトロ』の主人公・草壁サツキには思わぬ設定裏話がありました。今一度映画を観て、サツキに再注目してみるのもいいかもしれません。