『鬼滅の刃』響凱(きょうがい)は無惨に気に入られていた?血鬼術や過去を解説
響凱(きょうがい)のプロフィール【ネタバレ注意】
まずは響凱の基本的なプロフィールから見てみましょう。
階級 | 十二鬼月・元下弦の陸 |
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髪の毛 | 茶髪のロン毛 |
見た目 | 両肩・腹・両脚に鼓が埋め込まれている |
能力 | 血鬼術「鼓(つづみ)」 |
一人称 | 小生 |
声優 | 諏訪部順一 |
響凱(きょうがい)は見た目の格好良さに反して根暗であり、神経質かつプライドが高い複雑な性格をしています。一人称は「小生」で、とても奥ゆかしい武士道精神が感じられるキャラクターです。 鬼でありながら筋の通った性格をしており、他の鬼が誘拐した人間を喰らおうとする下品な行為を嫌悪しています。また、鬼殺隊のメンバーが家に土足で上り込むのも許しませんでした。 非常に礼儀正しい性格ですが、人間に対する嫌悪は包み隠さず出すなど「鬼」としての残忍さは一貫しているようです。 ※この記事は『鬼滅の刃』のネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
響凱は元・下弦の陸の実力者だった
原作3巻の24話、アニメの12話では響凱が十二鬼月の元・下弦の陸だったことが示されています。しかし鬼が鬼であり続けるためには人肉を喰らい続ける必要があるにもかかわらず、彼の体は段々と人肉を受け付けなくなってしまったのです。 心と体の拒絶反応を感じ取った無惨は「もう喰えないのか?その程度か?」と問いかけ、右目に刻まれていた文字に「×」の印をつけます。しかし地位を剥奪された響凱は栄養価が高いとされる「稀血」を喰らい続け、十二鬼月に戻ることに執着しました。
響凱の過去
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— 鬼滅の刃公式 (@kimetsu_off) June 16, 2019
第11話登場キャラクターを追加しました!
響凱 CV:諏訪部順一
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響凱がどうして鬼になってしまったのかは原作3巻の25話 、アニメでは13話で描かれています。彼は人間だった時に、小説『里見八犬伝』を好んで読んでおり、自身でも伝奇小説を書いていました。しかし彼は作家としての才能には恵まれませんでした。 鬼にされた後も文筆家として生計を立てようとますが、読んだ知人に作品を酷評され原稿を踏まれたことで怒りの導火線に火が点きます。作家としての夢すらも踏みにじられた彼は知人を惨殺し鬼へと変化し、以後人間界を憎み人肉を喰らい続けました。 書きたいという意思はあっても才能に恵まれなかった、そんな彼の葛藤には多くの人が共感したのではないでしょうか。
響凱は無惨のお気に入り?
ファンの間で話題となるのが「響凱は無惨のお気に入りだったのではないか?」ということですが、原作漫画・アニメ共にそのことははっきりと示されていません。十二鬼月としての地位を剥奪されているのですから、その可能性はないでしょう。 しかし、本当に用済みだったのであれば、地位剥奪と同時に抹殺できたはずなのに、無惨はそうはしませんでした。考えられる要因としては後述する血鬼術「鼓」の汎用性があったこと、そして大量の人肉を喰らえない代わりに稀血中心に捕食する代替案を見出していることが挙げられます。 組織を破門にされて終わるのではなく、自分の役割を見出して動ける向上心を無惨は評価していたのはないでしょうか。だからこそ、気に入られていたわけではないものの、殺すほど評価が悪かったわけではないのかもしれません。
響凱の強さ・血鬼術『鼓』
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前の戦いで骨折している炭治郎は弱気になる自身を鼓舞して、必死に立ち向かう。果たして、無事に響凱の頸を討ち取ることができるのかー。 pic.twitter.com/sg0NiNc8gk
響凱の強さの秘訣は血鬼術「鼓」であり、本作に登場するあらゆる鬼の中でも汎用性の高い技です。両肩・両脚・腹部・背中の合計6箇所に埋め込まれた鼓を回転もしくは叩くことで6種類の技を発動させます。 特に「尚速鼓打ち(しょうそくつづみうち)」は空間回転により敵を撹乱しつつ腹部の鼓で攻撃するという応用力の高い技です。炭治郎を苦戦させますが、最後は「水の呼吸・玖の型、水流飛沫・乱」の前に敗れました。 しかし散り際に炭治郎に「凄かった」と評され存在を認められたことで、響凱の魂は綺麗に浄化されたといえます。
響凱の声優は諏訪部順一
次の現場に向かうの図。このあと背後の扉が開いて、エレベーター待ちの人に自撮りポーズを見られてしまうの巻(笑) pic.twitter.com/dCPXaVaZJ9
— 諏訪部順一 Junichi Suwabe (@MY_MURMUR) May 2, 2021
アニメ『鬼滅の刃』で響凱を演じたのは声優・諏訪部順一です。ジャンプ漫画では『テニスの王子様』の大人気キャラクター・跡部景吾役や『食戟のソーマ』の葉山アキラ役を務めています。俺様キャラから渋い大人、更には明るい青年まで幅広い役柄を演じているのが特徴です。 響凱は渋いながらも哀愁漂う大人の演技が光っており、繊細な彼の情感を諏訪部は上手く引き出していました。
努力家な部分は見習いたい!響凱の頑張りを振り返ろう
今回は文筆家の夢を諦めきれなかった男・響凱を解説しました。 夢を踏みにじられた逆恨みで人を喰らい続けた「悪」の所業は許されるものではありませんが、試行錯誤を続け無惨に見逃してもらい、炭治郎にも凄かったと認められるほどの努力家である彼に感情移入したファンも少なくないのでは? 鬼を平板な悪役に終わらせず、深みのあるキャラクターとして作品を盛り上げた響凱の活躍をぜひ振り返ってみてください。