『鬼滅の刃』朱紗丸(すさまる)にかけられた呪いが残酷すぎる……
朱紗丸(すさまる)のプロフィール【ネタバレ注意】
本題を解説する前に、まずは朱紗丸(すさまる)のプロフィールや性格などの基本的な情報を整理しましょう。
階級 | なし(自称十二鬼月) |
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髪の毛 | おかっぱ頭(毛先は橙色) |
家族構成 | 父親(過去のシーンで登場) |
能力 | 血鬼術「鞠」 |
一人称 | 私、ワシ |
口癖 | キャハハ |
声優 | 小松未可子 |
朱紗丸の性格はいたずら好きで子供っぽく、興味本位で人を殺す残忍さが目立ちます。「子供の残酷さ」をそのまま体現した彼女の性格は「鬼」の何たるかをわかりやすく示しているのではないでしょうか。 劇中の活躍も印象に残るものが多く、見た目とは裏腹の中身の怖さと強さが彼女を名キャラクターたらしめています。本記事ではそんな朱紗丸の魅力を解説するので、ファンの方は必見です。 ※この記事は『鬼滅の刃』のネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
初登場では矢琶羽と共に珠世宅を襲撃
朱紗丸の初登場は原作漫画の2巻16話〜3巻17話、アニメの9話 『手毬鬼と矢印鬼』です。矢琶羽(やはば)と共に珠世宅を襲撃するという奇襲をかけたのが最初の活躍でした。 炭治郎と禰豆子が付き添いで居たために、全滅といった最悪の事態は何とか回避されています。しかし、十二鬼月と見紛うばかりの強さを見せつけ「鬼」という敵の脅威を示したのは事実です。 矢琶羽とも息の合ったコンビネーションでしたが、実はこの時初対面でした。初対面でありながら炭治郎達を苦しめたのですから、いわゆる一般怪人の中での強敵クラスといったところでしょうか。 ジャンプ漫画のお約束の1つに「見た目に反した強さを持った敵」がありますが、正に朱紗丸も子供らしい見た目の中にとんでもない強さを秘めていました。
朱紗丸の最期が悲惨……
朱紗丸の強さに苦戦を強いられる炭治郎ですが、水の呼吸でやり過ごします。少なくともこの時の炭治郎たちに劣勢を覆せるだけの力はありませんでした。 決着は珠世の「あなたは鬼舞辻無惨の正体をご存じなのですか?」という質問でした。動揺した朱紗丸は何とここで口にしてはいけない無惨の名前を発してしまいます。 これは無惨が全ての鬼にかけた“呪い”であり、最終的には巨大な手が体内から出て来て彼女を握りつぶしてしまうという、文字通りの惨たらしさでした。 悲惨な最期に炭治郎たちも複雑な思いに駆られますが、鬼という敵が抱える宿命の過酷さをも示した名シーンではないでしょうか。 珠世の機転で逆転したのは恐らく「鬼殺し」の罪を意識させない配慮だったのかもしれません。
朱紗丸(すさまる)の強さ・血鬼術 『毬』
プロフィールにも書いてありますが、朱紗丸の強さの秘訣は血鬼術 『毬』にあります。威力も凄まじく、愈史郎の頭を粉砕し禰豆子の足を切断してしまう程でした。 また、見た目も少女とは思えない程大きく変化し、阿修羅像のような4本の腕が生えて6本になります。『ドラゴンボール』の天津飯の4本腕や『ONE PIECE』のゾロが6本腕になる描写のオマージュともいえるでしょう。 興味深いのは男性が使うと思われる技を女のキャラが用いていることです。鬼という設定があることで性別の壁を超えた強さを表現しているものと思われます。
ただのやられ役ではなかった!朱紗丸(すさまる)の活躍を振り返ろう
今回の記事では朱紗丸の劇中の活躍と悲惨な結末について解説してきました。短い描写の中にも印象に残る強さを見せており、単なるやられ役に終わらなかったのは見事です。 また、名前を口にするタブーを破った者は容赦なく殺されるというルールが適用された最期は無惨の恐ろしさを非常に端的に表現しています。 細かい描写の積み重ねがしっかりしているのが『鬼滅の刃』の人気作たる所以ではないでしょうか。