「鬼滅の刃 鼓屋敷編」をまるっとネタバレ解説!善逸・伊之助との出会いが描かれる

2025年7月からの新作映画公開も決定し、改めてその注目度が上昇している『鬼滅の刃』。本作には「無限列車編」や「刀鍛冶の里編」など、ファンを感動させるエピソードが盛り沢山! この記事ではそんな名エピソードの影に隠れがちな、「鼓屋敷編」のあらすじをネタバレありで徹底解説していきます!実はこれ、炭治郎が善逸や伊之助と出会うとっても重要なお話なんです。鬼滅ファン必見の回なので、是非チェックしていってください! ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
「鬼滅の刃 鼓屋敷編」とは?
「鼓屋敷編」は原作の3巻20話から4巻27話、アニメ第1期11話から14話に描かれたエピソードです。こちらは物語終盤まで活躍する、我妻善逸や嘴平伊之助が本格的な登場を果たす重要なお話。 「無限列車編」などに比べ知名度が低いものの、本作を語るうえで外せないエピソードとなっています。作中では鬼殺隊に入って間もない炭治郎がとある任務に挑戦。彼は道中で出会った善逸と共に、怪しい屋敷を探索することになります。 そこには体中に鼓が生えている鬼・響凱(きょうがい)、さらに他の鬼たちもはびこっていました。炭治郎は善逸と協力し鬼を討伐しようとしますが、なんとそこに猪の面をかぶった謎の剣士・伊之助が登場!戦場は大きく混乱していき、鬼と人間が入り乱れる大激戦に発展していきます。
「鬼滅の刃 鼓屋敷編」のあらすじ
善逸との出会い
手のひらに目を持つ矢琶羽(やはば)と、手毬を武器にする朱紗丸(すさまる)を撃破した炭治郎。激戦によりボロボロになってしまいますが、休む間もなく次の任務へ挑むことになります。鎹烏の指示に従い道を進んでいくと、女性に泣きつく情けない男が現れました。 その男の名は我妻善逸。彼は「その女の子が自分を好いている」と勘違いし、結婚を迫っているようでした。事情を知った炭治郎は女性を逃がし、善逸に説教します。なんだかんだと口答えする善逸ですが、鎹烏の指令により2人で次の任務へ挑むことに。 彼らが目的の場所に辿り着くと、そこには血の匂いが漂う何とも不気味な屋敷がたっているのでした。
鬼が巣食う鼓屋敷
屋敷の前には正一という少年と、てる子という少女がいました。炭治郎が話を聞いてみると、「兄が屋敷のなかに連れていかれた」とのこと。炭治郎は「必ず助け出す」と答えますが、それと同時に屋敷から「ポン、ポン、ポン」と不思議な音が響き渡ります。 すると屋敷の中から、突然血まみれの男が放り出されたのです。どうやらそこには人知を超えた力を持つ、恐ろしい鬼がいる様子。炭治郎は善逸と共に鬼の討伐へ向かいますが、怯えた正一とてる子がそれについてきてしまいます。 彼らは鼓の音と共に、屋敷の各所へ飛ばされることに。炭治郎と善逸は正一たちを守りながら、体じゅうから鼓が生えた鬼・響凱と戦うことになるのでした。
「鬼滅の刃 鼓屋敷編」のネタバレ
善逸の秘めたる力

炭治郎たちと離れ離れになってしまった善逸と正一。そこに長い舌を持つ、奇妙な鬼が現れます。怯え切った善逸は奇声をあげながら、正一と共に屋敷じゅうを逃げ回りました。しかしその努力もむなしく、彼らは鬼に追い詰められることに。 恐怖のピークに達したのか、善逸は気絶するように眠ってしまいます。その隙に正一が殺されてしまう……かと思いきや、なんと善逸が目を閉じたまま戦い始めたのです。どうやら彼は意識を失ったとき、恐怖心や緊張から解放され本来の力を発揮できる様子。 善逸は自身の得意技「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃」を放ち、鬼の首を一撃で落としてしまいます。その後、善逸は意識を取り戻しますが、鬼を倒したことをまったく覚えていませんでした。
鼓の鬼との激戦

響凱と対峙する炭治郎のもとに、猪の面をかぶった異様な出で立ちの男が現れます。その人物の名は嘴平伊之助。彼は3日ほど前から、この屋敷をさまよっているようでした。炭治郎と伊之助は様々な部屋に飛ばされながら、響凱を追い続けます。 そんななか、ついに炭治郎が響凱と直接対決することに。鼓が鳴るたびに位置が入れ替わるトリッキーな戦法に、炭治郎は苦戦します。しかし、戦いのなかで敵の攻撃パターンを読み切り、「水の呼吸 玖ノ型 水流飛沫・乱」で響凱の首を落とすことに成功!鼓屋敷を脱出した……のですが。 なんと、屋敷の外で伊之助が善逸を攻撃していたのです。伊之助は箱のなかにいる禰豆子が鬼と気付き殺そうとし、善逸はそれを阻止するため箱を守り続けていました。炭治郎はそのあいだに入り、何とか伊之助を落ち着かせます。全ての戦いが終わり、3人は藤の花の家紋の屋敷で療養することになるのでした。
炭治郎・善逸・伊之助の関係性に注目!【見どころ】
「鼓屋敷編」1番の見どころは、出会ったばかりの炭治郎・善逸・伊之助の関係性です。「遊郭編」などで抜群のコンビネーションを見せてくれる3人ですが、「鼓屋敷編」では友人どころかむしろ険悪なムードさえ漂っています。 炭治郎が善逸を冷めた目で見たり、炭治郎と伊之助が衝突したり、伊之助が善逸をいたぶったりと、今の3人からは想像もつかないシーンが盛り沢山。彼らの貴重な姿を楽しむことができます。 また、アニメ版では善逸の戦闘シーンも大きな見どころのひとつ。彼が霹靂一閃を放つ場面は、全編通しても上位に入るほどのかっこよさ。原作派の方にも是非チェックして欲しい名場面になっています。
「鼓屋敷編」に登場するメインキャラクター
竈門炭治郎

本作の主人公・竈門炭治郎。「鼓屋敷編」で響凱と戦い、そのなかで身体の効率的な動かし方や敵の攻撃を察知する嗅覚を身に付けます。大きく成長した炭治郎は、単独で響凱の撃破に成功しました。
竈門禰豆子

炭治郎の妹にあたる竈門禰豆子。鬼化しているため、太陽の光を避ける箱に入っています。「鼓屋敷編」では終盤までその箱に入り続けており、バトルシーンなどは描かれませんでした。
我妻善逸

「鼓屋敷編」で本格的な登場を果たした我妻善逸。いきなり女の子に求婚したり、鬼を目の前に泣きわめくなど情けない姿を披露しました。しかし、屋敷内の戦いでは「眠ると強くなる」という特性を発揮。一撃で鬼の首を落とすかっこいい姿を見せてくれました。
嘴平伊之助

「鼓屋敷編」で初登場を果たした嘴平伊之助。出会ったばかりの炭治郎に攻撃する、禰豆子が鬼だと気付き討伐しようとする、それを守る善逸を一方的に痛めつけるなど、荒々しい気性をこれでもかと見せつけていました。
響凱

「鼓屋敷編」のボスとして登場した響凱。身体に生えた鼓を叩くことで、屋敷の部屋を回転させたり、斬撃を発生させたりすることが可能です。そのトリッキーな能力で炭治郎たちを翻弄しましたが、攻撃パターンを読まれ敗北を喫しました。
清・正一・てる子
屋敷のなかに引き込まれた長男の清、屋敷の外で怯えていた弟の正一と妹のてる子。鬼と鬼殺隊の戦いに巻き込まれてしまいますが、炭治郎たちの活躍もあり全員屋敷からの脱出に成功しました。
ひさ
「鼓屋敷編」の終盤、戦いを終えた炭治郎たちを匿った老婆・ひさ。鬼殺隊に助けられた過去がある藤の花の家紋を持つ一族で、その恩を返すため鬼殺隊に協力しています。
「鼓屋敷編」は作品の軸を作ったエピソード?【感想と考察】
「鼓屋敷編」は他のエピソードに比べるとやや短いうえ、戦いもあっさり終わってしまう地味なお話です。そのためファンのあいだでも話題にのぼりにくいのですが、実際は炭治郎・善逸・伊之助、終盤まで活躍し続けるメンバーが初集結した超重要エピソードになっています。 炭治郎はここで初めて他の隊士たちと共闘し、仲間と共に任務を達成することに成功。『鬼滅の刃』の大きな魅力である、「仲間たちと力を合わせ強大な敵を打ち倒す」という軸が固まったエピソードになっているのです。 この話がうまくいかなかったら、『鬼滅の刃』が打ち切られていた可能性もあるかもしれません。「鼓屋敷編」は本作の土台、人気爆発の起爆剤とも言うべき重要回なのです。
アニメ版も見どころ満載!「鬼滅の刃 鼓屋敷編」をネタバレ解説
地味なイメージがついているものの、実は重要なエピソードになっている「鼓屋敷編」。 原作版ももちろん面白いのですが、アニメ版はバトルシーンの肉付けなどもあり、より迫力ある戦いを楽しむことができます。これを機に漫画かアニメ、お好きな「鼓屋敷編」をチェックしてみてはいかがでしょうか。