2024年5月15日更新

「ヒロアカ」ステインが再登場し味方に?死亡説やオールマイトとの関係性・目的について解説

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『僕のヒーローアカデミア』に登場するステインは「ヒーロー殺し」の異名を持つ連続殺人犯です。オールマイトの狂信者である彼は、独自の信念を掲げて数々の罪なきヒーローを惨殺してきました。 この記事ではそんな恐ろしいヴィランであるステインについて、彼の個性や思想、作中の活躍シーン、現在の動向などを詳しく解説します。 ※この記事は『僕のヒーローアカデミア』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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「ヒロアカ」ステインは何者?目的を解説!

ヴィラン名 ステイン
本名 赤黒血染(あかぐろちぞめ)
個性 凝血
血液型 B型
声優 井上剛

ステインは「ヒーロー殺し」として17人を殺害、23人を再起不能に追い込んできました。爬虫類のような長い舌と包帯風のマスクが特徴。 彼は凶悪な殺人犯であると同時に、オールマイト狂信者ともいえる思想犯です。彼が「贋物」と感じる対象であれば、ヴィランも粛清対象として手にかけます。 保須市の事件で逮捕後、ステインはタルタロス壊滅とともに脱獄。以降は自身の信念に従って行動を起こしていきます。

ヒーロー殺しの目的とは?本当はいいやつなのか

プロヒーローを殺害して回っていた彼には、「英雄回帰」という信念がありました。それは「ヒーローは見返りを求めてはならない」といった理想を説いたもので、職業ヒーローが生まれる以前にあった自己犠牲的なヒーロー像と同様の思想です。 彼は現在のプロヒーローが人を助けるためでなく、収益や名声などの見返りを目的として人助けを行っていることを嘆いていました。彼にとってプロヒーローは「贋物」でしかなく、彼らは粛正の対象としてステインの凶刃にかかってしまいます。 しかし、ステインは「平和の象徴」であるオールマイトだけはヒーローとして認めていました。自分を殺して良いのはオールマイトだけだと彼は明言しています。 彼の「英雄回帰」という思想は、現状の社会に圧迫を感じていた人々の心に刺さり、トガヒミコやスピナーといった人物が敵連合に加入するきっかけにもなりました。

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【再登場】脱獄したステインがオールマイトと邂逅!

該当巻・話数 33巻326話

ステインは保須市で逮捕された後、海の上にたたずむ監獄タルタロスに収容されていました。しかし、同じくタルタロスに収容されていたオール・フォー・ワン(AFO)が監獄を破壊し、他の囚人達と同様に彼も脱獄を果たします。 単独行動をしていたステインは、オールマイトの動向を見ていました。自分の銅像の前で、ヒーローとしても師としても無力な自分に心折れた彼の前に、ステインは「それは英雄への冒涜か?」と初めて姿を現します。 ステインは彼を贋物だと言い、「おまえは何者だ?」と詰問。世界を良くしようと奔走した結果、最悪の今があることを絶望とともに語るオールマイトの言葉を静かに聞いたステインは、彼にある光景を見せます。それは彼が最後に助けた女性が、今も彼を心の支えとしている姿でした。 そしてステインはオールマイトのヒーローとしての生き様は個性に依るものではなく、「オールマイトという人間がそのようにしか生きられぬのだ」と、オールマイトの魂を説きます。 オールマイトの魂が生み出した火はいまも広がり続けていると考えるステインは、その火を失いかけた彼の現状を贋物だと言い、その言葉がオールマイトの心に再び火をつけました。 最後にステインは看守から得た敵の情報をオールマイトに託して去っていきます。

吹き出し アイコン

あのオールマイトの心を動かした事実に、ステインの思いの強さを感じた!殺しはよくなかったけど、自分の信念を貫けるステインの根っこはヒーローなんだと思う。

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【最後】ステインは2度目の再登場で死亡する?

オールマイトのためステインが味方に!?

該当巻・話数 40巻400話

自らの命を削りながら、アーマード姿でAFOに立ち向かうも窮地に追い込まれるオールマイト。すると追撃しようとするAFOの動きが突如止まり、上空にはグライダーに乗ってAFOの血を舐めるステインの姿が描かれます。 ステインは身を潜めながら戦況を探り、戦場となった場所を巡っていました。その過程でAFOの血がついた瓦礫を手に入れ、個性によってAFOの動きを止めたのです。 326話の邂逅ではオールマイトのことを贋物としか呼ばなかったステインは、今ヒーローとして戦う彼の背中に「征け!オールマイト!!」と彼の名を叫び刀を握ります。 ステインは胸の中で「俺が来た!」とオールマイトの言葉を真似たフレーズをつぶやきます。そこには「お前は生きねば」のルビが振られており、ステインは心の底からオールマイトに生きていてほしいと願うのでした。

ステインはオールフォーワンにより死亡

該当巻・話数 40巻401話

AFOは「強制発動」「瀉血」の個性を発動させて、体内の血を捨てます。タルタロス襲撃時から備えていたAFOは、ステイン対策の個性「抗原変態」で血を書き換え、2度目の「凝血」を阻止しました。 ステインはAFOの個性で噛み砕かれ、建物へと投げ飛ばされることに。トドメを刺される直前「役目は終わってるんだよ」と言われたステインは、「終わらんさ。全ては過程だ魔王」と最期の言葉を口にします。 ステインは「英雄が何たるかは全部おまえが教えてくれた。生きて勝て、俺の全て(マイ・オール)――」とオールマイトへの思いを胸に死亡しました。 「凝血」はAFOに奪われ、403話ではオールマイトのAFOを道連れにしての自爆阻止に使われています。

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【個性】「凝血」の強さは?

ステインの個性は「凝結」。血を摂取した相手の体の自由を最大8分間奪うことが出来る能力です。 ステイン自身の血液型がB型であることから、B型の相手に対しては最大の効果を発揮するものの、O型の相手には効果が薄れてしまうという欠点があります。 個性だけではそれほど強いものではありませんが、ステインの本当の力は優れた身体能力の方にあります。常に身につけている刃こぼれした日本刀を使い、プロヒーロー相手でも素早く傷を与えて血を摂取するなど、瞬発力も抜群です。 このようにヒーローをも圧倒する戦闘力や判断力で、彼は作中で17人ものプロヒーローを殺害、23人を再起不能に追い込みました。複数人を相手にしても後手に回らないステインは、まさに作中屈指のヴィランといえるでしょう。

【過去】ステインはなぜ「殺し」を手段に選んだのか

ヒーロー殺しとして有名なステインですが、実は彼もかつてはヒーローを志していました。オールマイトのデビューに感化されて私立のヒーロー科に入学するも、理想とかけ離れたヒーロー像を見て彼は失望してしまいます。 1年生の夏で自主中退した後は街頭演説などで自分の信念=英雄回帰を説こうとしましたが、そこで彼は言葉に力が無いことを実感することに。それから10年の間、彼は独自に殺人術を磨き続け、ついにはヒーロー殺しのステインができあがってしまったのです。 紛う事なきヴィランとなった後もステインは単独で行動することを好み、誰かと協力してヒーローを狙うようなことはありませんでした。このような徹底された彼独自の正義感は、社会に多大な影響を与えています。 逮捕時に撮影された動画がメディアで拡散されたことによって、社会に彼の思想は広がっていきました。テレビのコメンテーターからは、彼の存在は「ヒーロー達の意識向上につながった」と言われています。 かつて自分の言葉が人々に届かないという無力感を味わったステインにとって、自身の逮捕とメディアによって自分の主張が拡散されるという皮肉めいた結果となったのです。

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【活躍】保須市襲撃事件で伝播するステインの思想

保須市襲撃事件~敵連合との接触〜

作中でステインが登場したのは、雄英高校体育祭と同時期にあった保須市襲撃事件です。この事件では、緑谷と同級生の飯田天哉(いいだてんや)の兄であるプロヒーロー・インゲニウムがステインの手によって再起不能にされてしまいました。 ステインはこの事件の間に敵連合からオールマイトや雄英高校の生徒の殺害を依頼されますが、「信念なき殺害に意味は無い」と拒否。しかし死柄木弔(しがらきとむら)の思想に共感を示し、敵連合とステインは手を組むことになります。 その後彼は引き続き保須市の襲撃へ向かいますが、そこには兄の仇討ちを誓う飯田やデクたちがいたのでした。

緑谷・飯田・轟との交戦

敵連合が放った脳無(のうむ)によって保須市内は混乱状態にありました。 そんな中、緑谷・飯田・の3人はステインと交戦することに。フルカウル5%を習得した緑谷や復讐に燃える飯田、炎と氷の2属性を使えるようになった轟との激闘が始まります。 復讐心に駆られた飯田は、デクや轟が駆けつけたときにはボロボロでした。ステインはデクや轟の言動を「ヒーロー足りうるもの」と評価し、2人を粛清対象から外します。ステインはこの場で生殺与奪の権を握れるほど、圧倒的な強さと経験値を誇っていました。 しかしO型のデクが思ったより早く行動可能になったこと、もともと1対1に強い個性だったこと、粛清対象=飯田の始末に焦ったことが重なり、最後は3人の連続攻撃に倒されます。

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ステイン渾身の叫びに感化される社会

プロヒーローに拘束された直後、ステインはデクを攫いにやってきた脳無を満身創痍の体で反撃してデクを助けます。ステインはデクに本物のヒーローになり得る素質を見出していたため、彼が正しい社会に必要だと判断したのです。 駆けつけたヒーロー達に囲まれる中、ステインは彼らを贋物と糾弾。彼の鬼気迫る「“英雄”を取り戻さねば!!来い、来てみろ贋物ども…俺を殺していいのは本物の英雄(オールマイト)だけだ!!」という咆哮は、駆けつけたエンデヴァーやグラントリノすら気圧されるものでした。 自身の信念を世界に放ったステインは、すでに満身創痍だったこともあって叫んだ直後に立ったまま気絶します。最終的に彼は逮捕されますが、この発言は社会に大きな影響を与えることになりました。

「ヒロアカ」ステインの再登場がアツい!彼の最後を見逃すな

理想のヒーロー像を掲げ、オールマイト以外のプロヒーローを次々と殺していったヒーロー殺し・ステイン。緑谷達との戦闘によって逮捕されたものの、彼が抱き続けた「英雄回帰」という思想は、その後も社会に大きな影響を与えています。 40巻でオールマイトを守り、自身が信じる正しいヒーローとして命を燃やし尽くしたステイン。そのダークヒーローな生き様は必見です!