Netflix韓国ドラマ『ナルコの神』のあらすじ・キャスト一覧！実話ベースの衝撃作を今すぐ観よう

2022年9月9日からNetflixで配信されているドラマ「ナルコの神(スリナム)」。ハ・ジョンウとファン・ジョンミンが共演するということで注目を集めています。

本作の原題は「수리남(スリナム)」です。スリナムは南アメリカ大陸北東部に位置するスリナム共和国のことで、本作の舞台になっています。英題は製作当初「Suriname」と決まっていましたが、最終的には「Narco-Saints」に変更されました。 「Narco」は麻薬という意味で、「Saint」は聖人や聖者など神に近い者を意味します。日本語のタイトルは英題をそのまま訳した「ナルコの神」となりました。

富豪になるためにスリナム共和国で仕事を開始した起業家のカン・イング。しかし事業に失敗し、収監された彼はスリナムの裏で国を牛耳っている韓国人麻薬王のチョン・ヨファンを検挙するため、政府の極秘任務に参加することになります。 自分を陥れ、濡れ衣を着せた人物がヨファンだと知ったイングは、一か八か一攫千金のためにスリナム共和国へ向かうことに……。そして現地では国家情報院アメリカ州支部チーム長のチェ・チャンホとタッグを組み、秘密の作戦でヨファンのグループと頭脳戦を繰り広げます。 事実に基づいた緊張感あるストーリーに注目です。

カン・イングはスリナムへやって来た起業家。順風満帆だと思われた生活が麻薬王によって崩され、政府と手を組み復讐を果たすことを誓います。 そんなカン・イングを演じたのは、『プラハの恋人』(2005年)にも出演していたハ・ジョンウ。トップ俳優としての演技力はもちろん、過去には映画監督も務めたことがあり多彩な能力を秘めている俳優です。

チョン・ヨファンはスリナムを裏で支配している麻薬王。イングに濡れ衣を着せ、刑務所送りにした張本人です。 そんな極悪人・ヨファンを演じるのは、ドラマのみならずミュージカルでも大活躍のファン・ジョンミン。 2005年に公開された『ユア・マイ・シャイン』では、夢を追う独身男性ソクチュンを熱演し、その名を世間に轟かせました。

チェ・チャンホはヨファンを捕まえるためにイングとチームを組む国家情報院の捜査官。 チャンホを演じたパク・ヘスは、2017年に放送された『刑務所のルールブック』で主人公キム・ジェヒョクを熱演して大ブレイクした実力派俳優です。 特にNetflixオリジナル作品『イカゲーム』に出演後はさらに有名になり、2022年にはアメリカの芸能事務所と契約を結びました。

ビョン・ギテは麻薬王チョン・ヨファンの右腕。 ギテを演じたのはチョ・ウジンです。「トッケビ」で御曹司ユ・ドクファの秘書キム・ドヨンを演じて人気を博した俳優で、他にも様々な作品でバイプレイヤーとして活躍しています。

デビッド・パクはヨファンの顧問弁護士で、グループの中核を担う人物です。 そんなデビッド・パクを演じたのは、ミュージカル出身の俳優ユ・ヨンソク。『賢い医師生活』では小児外科医アン・ジョンウォンを演じ、お相手のチャン・ギョウルとはウィンターガーデンカップルと呼ばれ、多くの視聴者から親しまれていました。 悪役を演じるのは珍しいヨンソクですが、本作ではどのような演技を見せてくれるのでしょうか。

ヒョン・ボンシクは『D.P. －脱走兵追跡官－』や『私たちのブルース』などの有名作品にカメオ出演していた俳優です。 2022年放送『未成年裁判』の第3話に登場しており、家庭内暴力を振るう男性という印象深い役を演じました。

2021年7月に本作に出演することが明かされた台湾の俳優チャン・チェン。本作ではチェン・ジェンという中国人役で、スリナムのチャイナタウンを仕切る極悪人としてインパクトを与えています。 役名は公表されていませんが2007年に公開された映画『ブレス』や、2019年公開の映画『雪暴 白頭山の死闘』に出演し、韓国内でも人気の俳優です。 台湾の人気俳優チャン・クォチューの次男で、高身長で色気溢れるビジュアルにも注目されています。

実は本作は実話がベースになったフィクションです。モデルになったのはチョ・ボンヘンという韓国人。同氏は1990年代末から2000年代の初めまでスリナムにおいて大規模な麻薬密売組織を仕切り、「麻薬王」と呼ばれていました。 2009年に逮捕され懲役10年となったチョ・ボンヘンは、2021年に出所しスリナムで余生を送っているとされていましたが、2016年服役中に病死していたことが明らかにされました。

チョ・ボンヘンは1994年、韓国で建築詐欺事件により捜査網に浮上するや否や、犯罪者引き渡し条約が締結されていない国「スリナム」へ逃亡しました。 そしてスリナムで南米最大の麻薬組織「カリ・カルテル」と共謀し、麻薬密売組織を作り上げます。チョは次第に組織を巨大化させ、膨大な量の麻薬を売りさばきました。 しかし2009年、韓国の国家情報院とアメリカの麻薬取締局、そしてブラジル警察の協力作戦によって逮捕されるのです。そしてこの逮捕劇に貢献したのが、実際にチョの被害にあった民間事業家のK。本作のカン・イングにあたります。 ちなみにチョが売った麻薬の総額は当時の時価で約160億円で、史上最大と言われる規模だったようです。

本作の舞台「スリナム」は南米に実在する国です。そして今回ドラマの内容があまりにリアルなため、*スリナム共和国のイメージを損ねたとして、同国の長官がドラマ制作側に抗議を行いました。 作中ではスリナムの大統領が麻薬取引に関与する場面もあり、“スリナムが麻薬国家のように扱われている”と訴えているようです。 韓国とは1975年に国交を結んでいるスリナムですが、スリナム政府は法的措置も検討しているということで、動向が注目されています。

本作では『華麗なるリベンジ』(2016年)などで制作者として名を上げ、『群盗：民乱の時代』(2014年)や『悪いやつら』(2021年)で演出脚本を務めたユン・ジョンビンがメガホンを取りました。アクション作品から歴史作品まで幅広く演出してきましたが、ドラマ作品で監督を務めるのは初です。 そして脚本を担当するのはクォン・ソンフィ。過去ジョンビンと共に『工作 黒金星と呼ばれた男』(2018年)を共同執筆したことがあり、本作で再びタッグを組みます。

自他共に認めるベテラン俳優ハ・ジョンウとファン・ジョンミンが初共演することで話題沸騰中の「ナルコの神(スリナム)」。 『イカゲーム』に出演したパク・ヘスや、「トッケビ」で中心人物を演じたチョ・ウジンも加わった豪華なキャスト陣に期待が高まりますね！