2020年9月3日更新

『BLEACH(ブリーチ)』有名な鬼道を一挙紹介!最強の鬼道・黒棺や、破道・縛道をそれぞれ解説

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『BLEACH(ブリーチ)』で描かれるバトルシーンに欠かせない鬼道は、詠唱や術名がとにかくセンスにあふれています。最強と謳(うた)われる黒棺をはじめ、かっこよくて強い破道や縛道を鬼道一覧とともに詳しく解説!

目次

『BLEACH』の鬼道を一挙紹介!死神だけに許された戦い方【ネタバレ注意】

久保帯人(くぼたいと)による『BLEACH(ブリーチ)』は大迫力のバトルシーンが印象的な作品です。なかでも死神たちが用いる呪術・鬼道(きどう)は、詠唱呪文がかっこよく、ファンの間でも高い人気を誇っています。 この記事では鬼道の破道(はどう)と縛道(ばくどう)を一覧で紹介。藍染惣右介(あいぜんそうすけ)が使う黒棺(くろひつぎ)をはじめ強力な鬼道や、詠唱呪文がかっこいい鬼道についても解説していきます。 死神の戦いに欠かせない鬼道を網羅することで、より一層『BLEACH』の世界観を楽しめるでしょう。 ※本記事は原作最終巻までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。

鬼道とは?詠唱(えいしょう)技術って何?

鬼道とは?攻撃の「破道」と動きを封じる「縛道」

鬼道とは死神の戦闘に欠かせない呪術のことです。死神の戦い方には他に「斬」「拳」「走」もありますが、鬼道はそれに並ぶもの。真央(しんおう)霊術院でも習得を必須とされている技術です。 鬼道には大きく2つのタイプがあり、主に攻撃として放つ破道と、相手の動きを封じる縛道があります。どちらも技名に1から順に数字がついており、もっとも大きい数字が99。数字が大きくなるほど難易度が上がり、扱える死神も限られていきます。 死神にも得手不得手があり、護廷十三隊(ごていじゅうさんたい)の隊長クラスでも更木剣八(ざらきけんぱち)や阿散井恋次(あばらいれんじ)はそれほど鬼道が得意ではありません。一方で、雛森桃(ひなもりもも)や朽木白哉(くちきびゃくや)などは鬼道を得意としています。

他の鬼道は?回道や禁術について

鬼道には破道と縛道以外にも、回道(かいどう)といった術も存在しています。回道は回復用の鬼道で、負傷者の回復や治療に用いられるものです。破道や縛道が得意な死神が、必ずしも回道が得意というわけではありません。 鬼道のなかには使用禁止と定められている禁術も存在します。作中では握菱鉄裁(つかびしてっさい)がかつて仲間を助けるために禁術である時間停止や空間転移を使用していました。 また破道の上位技として裏破道というものの存在が明らかになっています。しかしその詳細は不明で、他の縛道や回道にも同様の上位技があるのかどうかは分かっていません。

詠唱技術とは?印を結び呪文を唱える

基本的な鬼道の発動には、印を結び詠唱することが必要です。しかし戦闘中は印を結んだり詠唱する時間が十分に取れないケースもあります。そんなときに用いられる技術が、詠唱破棄です。 詠唱破棄は印や詠唱を省略して技を放つ技術。すぐに技を打てるというメリットがありますが、本来の手順を踏んだ場合より威力が落ちてしまうというデメリットもあります。それでも十分に鍛錬を積んだ隊長クラスの死神であれば、詠唱破棄でも十分な威力を発することが可能です。 他にも2種類の鬼道を並行して詠唱し連発する二重詠唱や、詠唱破棄で鬼道を放ったあと、別の詠唱を追加して威力を強化する後述詠唱といった技もあります。

「黒棺」が1番強い?初登場回や詠唱呪文を紹介!

黒棺(くろひつぎ)とは?

「破道の九十・黒棺」は破道の90番目にあたる技です。藍染惣右介の十八番(おはこ)の鬼道で、その威力と長い詠唱がファンの間で大きな話題となりました。 黒棺を発動すると、対象者は文字通り巨大な黒い棺のようなものに取り囲まれます。その黒い物体は、使い手の藍染いわく重力の奔流(ほんりゅう)。それに取り囲まれた者は重力によって圧砕されてしまいます。 詠唱破棄せず放つ本来の黒棺は、時空の歪みを生み出すほどの力を持っているとのこと。原作では破道の中で最初に登場した90番台の術であり、その圧倒的な力から読者に衝撃を与えた術でもあります。

黒棺の詠唱は?ダークでかっこいい呪文

黒棺の詠唱全文が登場したのは、「破面(はめん)編」の終盤。藍染惣右介と黒崎一護(くろさきいちご)が対峙したシーンです。それまでも黒棺は放たれていましたが、詠唱破棄されていたため、この戦いで全文が明らかになりました。詠唱は次の通り。 「滲み出す混濁の紋章、不遜なる狂気の器、湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる爬行(はこう)する鉄の王女、絶えず自壊する泥の人形、結合せよ、反発せよ、地に満ち己の無力を知れ 破道の九十・黒棺」 全体的にダークな単語が散りばめられているのが印象的な詠唱です。重力という抗いがたい力で対象を圧倒する術とあって、対象者が「自壊する泥の人形」のように為す術なく地べたに這いつくばる様子が連想されます。 この詠唱の後に実際に黒い棺のような物体が現れ周りを取り囲んでいくことで、対象者により大きな恐怖を与えているのです。

黒棺の初登場シーンは?「尸魂界(ソウルソサエティ)篇」のクライマックス

黒棺が初めて登場したのは「尸魂界(ソウルソサエティ)篇」のクライマックスが描かれる原作20巻176話です。この巻では一連の黒幕が、死亡したと思われていた藍染惣右介であることが明らかに。藍染の目論みを知った黒崎一護や護廷十三隊の面々は彼の前に立ちはだかりますが、次々と倒されてしまいます。 護廷十三隊の七番隊隊長・狛村左陣(こまむらさじん)も、藍染の前に立ちはだかった1人です。狛村が信頼していた友人である護廷十三隊九番隊隊長・東仙要(とうせんかなめ)も、組織を裏切り藍染に加担していました。2人の前に現れた狛村は、その裏切りに対し「儂は決して赦しはせぬ」と怒りを顕にします。 狛村は卍解(ばんかい)しますが、彼が動き出す前に一瞬で藍染が詠唱破棄の黒棺を発動。藍染いわく本来の3分の1も威力を発揮できなかったという黒棺ですが、隊長であり屈強な体を持つ狛村を戦闘不能に追い込みました。

黒棺の使用者は「尸魂界篇」のラスボス・藍染惣右介

黒棺を得意とする藍染惣右介は、護廷十三隊五番隊隊長として登場する柔和な雰囲気の男性です。常に笑顔を浮かべており仲間からも厚い信頼を寄せられている人物で、ルキアが連行された際は彼女の処遇に対して異を唱えていました。 「尸魂界篇」序盤で殺害されたとされていましたが、それは彼の斬魄刀(ざんぱくとう)「鏡花水月」による催眠でした。「尸魂界篇」では、崩玉(ほうぎょく)を手に入れるためルキアの処刑を企て暗躍。その後も騒動の黒幕として黒崎一護たちの前に立ちはだかっていきます。 柔和な印象とは異なり、本来の彼はとても冷酷で野心家。自分以外の存在は目的遂行のための駒としか思っておらず、用済みとなれば簡単に殺してしまいます。 彼の本性が明るみに出て多くの読者が混乱しているところに、90番台の破道を詠唱破棄で容易く放つという別格の強さを見せつけたため、黒棺も多くの読者の記憶に刻まれることになりました。

他にも呪文はたくさん! 特にかっこいい鬼道を紹介

【破道(はどう)】

鬼道の中でも、攻撃時に使われるのが破道となっています。ここでは代表的な破道を紹介!

33:蒼火墜(そうかつい)

破道の三十三「蒼火墜(そうかつい)」は、原作で初めて登場した鬼道です。このときは朽木ルキアが使用していました。中級の破道で、弱い虚(ホロウ)であれば倒すことができます。 詠唱は「君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 真理と節制 罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ」。 青い炎を対象者に浴びせる技で、ルキア以外にも朽木白哉や、ゲーム作品では雛森桃や藍染惣右介も使用していました。

73: 双連蒼火墜(そうれんそうかつい)

破道の七十三「双連蒼火墜(そうれんそうかつい)」は、蒼火墜の上位版にあたる術。 詠唱は「君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 蒼火の壁に双蓮を刻む 大火の淵を遠天にて待つ」。 蒼火墜が青い爆炎を対象にぶつける技だったのに対し、双連蒼火墜は巨大な火柱を放つ技です。朽木ルキアや朽木白哉、痣城剣八(あざしろけんぱち)などが使用。 原作では当初「六十三」番の技として登場しましたが、すでに同番号には雷吼炮(らいこうほう)が割り当ていたため、アニメなどでは七十三に訂正されました。

90: 黒棺(くろひつぎ)

黒棺は原作で初めて登場した90番台の破道。重力の奔流である黒い物体が対象者を囲み、対象者はその重力によって圧砕されるという術です。 詠唱は「滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器 湧きあがり・否定し 痺れ・瞬き 眠りを妨げる 爬行(はこう)する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形 結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ 」。詠唱が判明している鬼道のなかでは、特に長い詠唱です。 藍染惣右介や痣城剣八(あざしろけんぱち)が使用しており、とくに藍染惣右介にとっては十八番ともいえる術。難易度の高い90番の術ながら、詠唱破棄で使用することが可能です。 また崩玉を吸収した後に放った詠唱破棄をしない完全体の黒棺は、時空の歪みを発生させるほどの威力を有していました。

96: 一刀火葬(いっとうかそう)

破道の九十六「一刀火葬(いっとうかそう)」は、「破面編」で山本元柳斎重國(やまもとげんりゅうさいしげくに)が使用しました。詠唱は不明。 犠牲破道と呼ばれる特殊な破道で、自身の体の一部を焼き焦がし、その部位を媒体にして発動することができる禁術です。原作では、藍染の隙を作るために山本元柳斎重國がこの術を発動。彼は自身の左腕を犠牲にしました。 刀の切っ先のような形の巨大な炎が立ち上がり、広範囲に威力の高い炎を放つことができます。「甘いわ」というセリフと共に禁術を放つ山本元柳斎重國の、威厳と底力を感じる名シーンです。

【縛道(ばくどう)】

相手の動きを封じる縛道の代表的な術を紹介します!

1:塞(さい)

縛道の一「塞(さい)」は、相手の手足の動きを止めることができる術です。黒崎一護と朽木ルキアが出会った際、死神の存在を信じない一護はルキアに対し「死神ゴッコはよそでやれ」と彼女を追い返そうとしました。その際に怒ったルキアが使ったのが塞です。 詠唱は不明。1の数字を有する初級の術ということもあり、その後も詠唱は明らかになっていません。 塞をかけられた一護は、後ろ手に腕を縛られているような体勢になっていました。ルキアの他には、阿散井恋次や吉良イヅルが使用している描写があります。

4:這縄(はいなわ)

縛道の四「這縄(はいなわ)」は縄状の霊子を相手の腕にまとわりつかせ、対象を拘束する低級縛道です。詠唱は不明。 這縄だけでは力の強い相手ならすぐに術を破って拘束から逃れてしまいます。そのためルキアがこの術を使う際は、より強力な鬼道を放つための時間稼ぎとして使用していました。 ルキアのほか、綾瀬川弓親(あやせがわゆみちか)や阿散井恋次、伊勢七緒、朽木銀嶺(くちきこうが)、雛森桃といった死神がこの技を使用。多くの死神が使っている描写があることから、戦闘中にちょっとした隙を作り出すのに便利な術と考えられます。

63:鎖条鎖縛(さじょうさばく)

縛道の六十三「鎖条鎖縛(さじょうさばく)」は太い鎖を出現させ、それによって対象をぐるぐる巻にして動きを封じる術です。本来なら死神には引きちぎることができないほどの強固な鎖で、有昭田鉢玄(うしょうだはちげん)が使用していました。 90番台の縛道を使う有昭田は詠唱破棄でこの術を使用していたため、詠唱は不明です。劇場版で日番谷冬獅郎(ひつがやとうしろう)が使った他、吉良イヅルや卯ノ花烈(うのはなれつ)、浦原喜助(うらはらきすけ)が使用した描写があります。 有昭田は六車拳西(むぐるまけんせい)に対してこの術を使用しましたが、虚化した拳西はこれを引きちぎっていました。

81:断空(だんくう)

縛道の八十一「断空(だんくう)」は、防壁を展開する術。朽木白哉によると、破道の89番以下の威力であれば完全に防ぎ切ることができるとのことです。詠唱は不明。 白哉はこの技で虚の特殊能力を防いでいました。鬼道そのものでなくても、それに近い性質を持つ攻撃であれば防ぐことが可能です。 相手の動きを封じる術が多い縛道のなかでも、珍しい盾を作り出し防御をする術。朽木白哉のほか、卯ノ花烈や藍染惣右介、浦原喜助、山本元柳斎重國などが使用していました。

99:卍禁(ばんきん)

縛道の九十九「卍禁(ばんきん)」は、3つの段階があります。1から順に初曲「止繃(しりゅう)」・弐曲「百連閂(ひゃくれんさん)」・終曲「卍禁太封(ばんきんたいほう)」となっており、それぞれの詠唱は不明。 初曲で相手に大きな布を巻き付け動きを封じ、弐曲で複数の鉄杭で対象を貫き固定、終曲で空から巨大な卍模様の石柱が落ちてきて押しつぶすという術です。 弐曲までは相手の動きを封じる縛道らしい術ですが、終曲まで使うことで封殺型の攻撃系縛道となります。 また縛道の九十九には「禁」という術もあり、卍禁の方は縛道の九十九第二番に該当。禁は「死神代行編」にて黒崎一護が握菱鉄裁(つかびしてっさい)に特訓を受ける際に登場しました。鉄裁はどちらの縛道も詠唱破棄で使用することができます。

卍解もカッコいいけど鬼道もカッコいい!これぞまさに久保帯人ワールド

『BLEACH』に登場する死神が使う呪術・鬼道について解説しました。作中ではたくさんの鬼道が登場しますが、どれも詠唱や技の効果がカッコいいのが特徴的です。 ダークな世界観を盛り上げる鬼道にも注目しながら作品を読み返してみると、作者・久保帯人のセンスを存分に堪能することができるのではないでしょうか。