2024年8月26日更新

「ラピュタ」に出てくるゴリアテを解説!由来や構造・性能など紹介【真下にいるぞ!】

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『天空の城ラピュタ』

ジブリ映画には不思議な乗り物が多数登場しますが、中でも『天空の城ラピュタ』の巨大な飛行戦艦「ゴリアテ」は印象深いものの1つではないでしょうか? この記事では、ゴリアテについて概要、名前の由来や構造、登場シーンなど紹介します。不思議な巨大飛行戦艦ゴリアテの魅力を知って、ラピュタを観る楽しみをまた1つ増やしましょう!

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概要

ゴリアテとは、『天空の城ラピュタ』に登場する巨大な飛行戦艦モウロ将軍が指揮を務める戦艦で、政府軍がラピュタ探索のために派遣したものです。軍と協力して極秘でラピュタ探索を行っていた特務機関のムスカ大佐も同乗しています。 劇中の中盤に登場し、ドーラ一家のタイガーモス号と一戦交えながらも無事にラピュタへ到着。しかしムスカの離反によって通信施設が破壊され、モウロ将軍も突き落とされてしまいます。 指揮官を失ったゴリアテはラピュタのロボット兵たちの攻撃に耐えきれず、爆発炎上して真っ二つになって墜落していきました。

ゴリアテの「ラピュタ」での登場シーン【真下にいるぞ!】

『天空の城ラピュタ』パズー、シータ

ゴリアテが劇中で初めて登場するのは、軍事要塞に捕らわれていたシータをパズーが連れ戻した後のこと。ラピュタへ向かうドーラ一家のタイガーモス号に便乗した2人が、ラピュタへの想いやその後のことを語っていた時、突然タイガーモス号の真下に航路を同じくするゴリアテが現れます。 ゴリアテを発見したのは、見張り番をしていたパズー。ゴリアテだ!真下にいるぞ!」とドーラたちに声をかけました。タイガーモス号は雲海の中へ逃げ込みますが、ゴリアテを追尾しながら進みます。 やがて巨大な雲海「竜の巣」に進路を阻まれますが、それこそがラピュタへの道でした。ゴリアテもタイガーモス号も竜の巣に巻き込まれつつも、ラピュタへ到着します。

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「ゴリアテ」の由来

「ゴリアテ」の名前の由来は公式に明言されてはいませんが、旧約聖書に登場する「ダビデとゴリアテ」のエピソードから取られていると考えられます。羊飼いのダビデが巨人兵士のゴリアテを、たった1つの投石によって倒したことから、弱者が強者を倒す比喩として現在でもよく使われている逸話です。 ラピュタ劇中でもゴリアテは巨大さを誇っていますが、モウロ将軍同様にその驕りから、弱者と侮っていたシータと彼女を守るロボット兵によって墜落させられてしまいました。巨大な強者が驕りによって身を滅ぼす教訓的なエピソードとしても、元ネタを踏襲しているといえるでしょう。

ゴリアテの構造を解説

大きさ

ゴリアテの大きさは全長312メートル、高さと幅が82メートルと84メートルで、正面から見ると楕円形の長細い巨体の飛行戦艦です。最高速度は時速約181キロメートルで、無風の時に限り航続距離は1万6千キロメートルという速さと長さを誇っています。 あれだけの巨体なのに装甲が全面に施されている上、多数の重火砲を装備。まさに飛行可能な空中要塞といえます。

どうやって浮いている?

これほどの大きさと装備を備えた巨大飛行戦艦ゴリアテですが、その浮力と飛行原理は謎に包まれています。垂直方向にあるプロペラは巨体に対して小さすぎるため、そこで浮力を得ているわけではなさそう。 実際のところ、プロペラが止まっている間も空中に浮いている描写があるため、どうやって浮いているのかわかりません!可能性としては、飛行石を持つ文明の名残として、純度の低い飛行石を大量に使って浮力を得ている……とか? ガスで浮力を得る普通の飛行船と同様の形体でありながら、全面装甲の巨大飛行戦艦という不思議なゴリアテ。宮崎駿監督の遊び心と理想が詰まっている乗り物なのかもしれませんね。

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不思議な魅力たっぷりのゴリアテ!監督の乗り物愛が結集

ジブリ作品の乗り物は、宮崎駿監督の乗り物愛があふれている造形が多く、そこも見どころの1つ。謎の浮力で派手な活躍を見せる、不思議な魅力たっぷりのゴリアテにも、今一度ラピュタ本編で注目してみましょう! 少しの謎を設定に残しておくことで、考察の余地が広がるのもジブリ作品の特徴。ぜひ考察しながら鑑賞してみてください。