怖いけど気になる!?『天空の城ラピュタ』のロボットを徹底解説!

2018年3月18日更新

宮崎駿監督の作品には、飛行機を始めとする不思議な形の乗り物やトトロなどの空想上の生き物、そしてユニークなロボットなどが登場しますね。今回は、『天空の城ラピュタ』に出ていた空中都市ラピュタとその王族に仕えたロボットについて徹底解剖します!

ラピュタ王族を守護するロボット兵は何種類いた?

『天空の城ラピュタ』には、空中都市ラピュタとその王族に仕えるロボット兵たちが登場。そして、本作品では、2種類のロボット兵が活躍していました。

ラピュタを守る怖い兵隊型ロボット兵

ムスカ一味にシータが捕らえられたとき、彼女が唱えた呪文でよみがえった兵隊型ロボット兵。目から出るレーザービームで周囲を焼き野原にしたり、予測不可能な飛び方をしたり、手足が蛇腹で這いつくばった動きをしたりと敵に回すと厄介で怖いロボット兵です。 終盤では、ラピュタ城下のブロック部分からこの兵隊型ロボットがバラバラと出てくるシーンがあり、虫の群れを観るような気持ち悪さが印象的でした。

墓標に花を添える癒し系園庭型ロボット兵

戦闘型とは対照的に、肩に鳥を乗せ、「ポロロンポロロン」となんとも平和な音を鳴らしながら歩くロボット兵も作中に登場します。 兵隊型と園庭型はほぼ同じデザインですが、兵隊型は、飛行できるように腕に突起物があるのに比べ、園庭型はそれがありません。元々、戦闘用ではなくラピュタ城の園庭内で働くロボットの為、飛ぶようには設計されていないと推測されます。

ロボット兵のデザインモデルとなった『ルパン三世』の「ラムダ」

この2種類のロボット兵の原型となったと言われているのが宮崎駿監督が脚本・演出を手掛けた『ルパン三世』のTV第2シリーズの最終回に出てくるロボットです。 名前は「ラムダ」と言い、こちらでも街を破壊する兵器として猛威を振るっています。

『天空の城ラピュタ』のロボット兵には名前がない?

ところで、『天空の城ラピュタ』に登場するこのロボット兵、名前がありません。なぜ名前がないのでしょうか。 それを解き明かすヒントとして、宮崎駿監督は、本作品のロボット兵は、『ルパン三世』で使用されたロボットとほぼ同じデザインである理由について、「ロボットとわかればいいので、新規にデザインする必要がなかった」という内容の発言をしています。 過去作品のデザインをそのまま使ったとあれば、あえて名前もわざわざ作ることはしなかったともとれますね。

『ラピュタ』のロボット兵とよく間違えられるが、実は全く違う『ナウシカ』の巨神兵

『天空の城ラピュタ』のロボット兵とよく間違えられるのが『風の谷のナウシカ』で登場する「巨神兵」です。 人間に仕え、レーザービームで周囲を焼き野原にしてしまうロボット兵器という設定は同じですが、目的・見た目共に実は全く異なる2体なのです。 まず、造られた目的が違います。ロボット兵の方は、ラピュタの城とラピュタ族を守る為に造られたロボットであるのに対し、巨神兵は、文明により汚染された世界を一度炎でリセットするために造られました。「守る」為に造られたロボットと「滅ぼす」為に造られたロボット。そう考えると全く違うコンセプトだということがわかります。 次にサイズが違います。圧倒的に巨神兵の方が大きいです。ロボット兵が3.5メートルに対して巨神兵は約75メートル位はあるとされています。 見た目はどちらも人型ではありますが、よく見れば、巨神兵は、ドロドロにとけて歯がむき出しでグロテスクです。頑丈な甲冑に覆われたロボット兵と全く異なります。

巨神兵とロボット兵をデザインしたのは『エヴァンゲリオン』の庵野英明

見た目もコンセプトも異なる巨人兵とロボット兵。そんな2体が、似ていると言われるのはデザインした人が同じだからということが考えられます。 そのデザインした人とは『エヴァンゲリオン』の原作者・庵野英明氏。実は、『エヴァンゲリオン』の中で、巨神兵は、「エヴァ初号機」と似ていると評されているのです。 デザインした人が同じなら巨人兵とロボット兵が間違えられてしまうのも頷けますね。

『天空の城ラピュタ』のロボット兵、それぞれの最後に隠されたメッセージ

最後に解剖したいのは「異なるロボット兵の最後」についてです。映画の後半、シータとパズーが共に滅びの呪文「バルス」を唱えた途端、城の下層部は崩壊し、それと共に兵隊型ロボット兵たちも壊れ、どんどん落下していきます。 その一方、園庭型ロボット兵は、上昇を続けるラピュタ城の上で歩いている場面で最後となります。 「バルス」には「閉じよ」と「平和」の2つの意味があるとされています。そうすると、この結末は「平和な世界の実現の為、戦闘は放棄した」というメッセージが込められているのかもしれません。 怖いけど気になるロボット兵の徹底解剖いかがでしたでしょうか。これらの知識があれば、本作品をまた違った角度から楽しめるかもしれませんね。