『天空の城ラピュタ』声優一覧!ドーラやシータ・ムスカを演じたキャストは?【林原めぐみは何役?】
1986年に公開された、スタジオジブリ初製作である宮崎駿監督の長編アニメ映画『天空の城ラピュタ』。炭鉱で働く少年パズーが、空から降りてきた少女シータを助けるところからストーリーが始まります。 シータはムスカ率いる政府の特務機関に捕まり、飛行船に乗せられていたところを飛び降りたのです。事情を聞いたパズーはシータを匿い、シータの持つ不思議な石を守るため共に逃げる事に……。 公開から30年経った今でも熱狂的なファンを増やし続ける本作。本記事ではそんな『天空の城ラピュタ』を彩った素晴らしい声優キャストたちを紹介します!
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『天空の城ラピュタ』声優一覧
パズー役/声優:田中真弓
主人公の少年・パズーの声は1955年月1月15日生まれの声優・女優・ナレーターの田中真弓が務めました。もともとは歌手志望でしたが劇団員に誘われ俳優の道へ。本業は舞台女優でしたが、2017年現在では声優やナレーターを中心に活動しています。 『天空の城ラピュタ』のパズーの他に、代表作として1999年から放送中の大人気アニメ『ONE PIECE』の主人公であるモンキー・D・ルフィや、1993年から放送中の『忍たま乱太郎』のきり丸、1993年放送の『幽☆遊☆白書』のコエンマ、1988年放送『おそ松くん』のチビ太などがあります。 また「ドラゴンボール」シリーズではクリリン、ヤジロベー、占いババ(二代目)の三役を演じました。 演技だけでなく歌声も高く評価されており、『ONE PIECE』のキャラクターソングなどでは抜群の歌唱力を発揮しています。
シータ役/声優:よこざわけい子
シータ役のよこざわけい子は、1952年9月2日生まれの声優、女優。透明感のある女性らしい声が特徴で、清楚で可愛らしい印象の女性の声を演じる事が多い声優です。 声優の勝田久に勧められ、俳優養成機関である俳協付属養成所に入り、在籍中の1975年にアニメ『タイムボカン』のクリスティン役で声優デビュー。 代表作には1979年から放送のアニメ『ドラえもん』の初代ドラミ役や、1982年から放送の『にこにこぷん』のぴっころ役、1987年放送『エスパー魔美』の主人公である佐倉魔美などがあります。 2017年現在は所属事務所である「ゆーりんプロ」の声優養成所「よこざわけい子 声優・ナレータースクール」で講師をつとめて、若手の育成に努めています。
ムスカ役/声優:寺田農
ラピュタ王家の末裔で、ラピュタの力を手に入れ支配することを望んでいるムスカは1942年11月7日生まれの俳優、声優である寺田農が務めました。声優デビュー作が『天空の城ラピュタ』ムスカ役であり、俳優としての映画デビューは1965年『恐山の女』です。 本業は文学座出身の俳優であり、映画作品では強面の容姿から悪役を演じる事も多く、2009年放送の『仮面ライダーW』では悪役である園咲琉兵衛を演じました。 洋画の吹き替えを行う事も多く、代表作としては1962年の『101匹わんちゃん』ではコリー犬のコリー、1982年の『ガンジー』では主人公のマハトマ・ガンジー、1982年『ブレードランナー』では人造人間レプリカントのロイ・バッティがあります。 また2008年度から、東海大学文学部文芸創作学科の特別教授として教壇に立ち、「現代映画論」「演劇入門」「戯曲・シナリオ論」などの授業を行っています。
ドーラ役/声優:初井言榮
はじめはパズーとシータを追う空中海賊でしたが、のちに彼らに協力するドーラの声を演じたのは、1829年生まれの女優、声優である初井言榮。1948年に劇団俳優座研究生として入団し、その後1954年、劇団青年座に設立当初から参加。 青年座の公演では、森塚敏や西田敏行らの助演として初老の女性役などを多く演じ、「新劇界の三大婆さん女優」の1人として称されるほどでした。 声優としては、1961年の映画『ティファニーで朝食を』の2Eや、1978年『愛と喝采の日々』のエマ、1987年『ラストエンペラー』の西太后などの吹き替えを演じました。 1990年9月21日、胃癌のため61才で亡くなりました。葬儀は青年座を結成当初から支えた功績から、青年座劇団葬として営まれたそうです。
シャルル役/声優:神山卓三
ドーラ一家の長男であるシャルルを担当した神山卓三は1931年11月22日生まれの俳優、声優です。アニメ作品では中年や老人役、または動物の声を演じる事が多く、特撮映画では怪人や悪役を多く演じていました。 代表的な出演作品は1966年放送のアニメ『おそ松くん』のダヨーン、デカパンや、1968年放送のアニメ『チキチキマシン猛レース』での犬のケンケンや、1976年から放送された『マペット・ショー』のフォジーなどがあります。 2004年3月15日、敗血症のため72才で亡くなりました。
ルイ役/声優:安原義人
※画像左 ドーラ一家の次男、ルイは1949年11月17日生まれの俳優、声優・安原義人が務めました。 本業は舞台俳優ですが、声優としての活動が有名で、主に映画の吹き替えを中心に活躍しており、ロビン・ウィリアムズやリチャード・ギア、ゲイリー・オールドマンなどの吹き替えを多く行っています。 代表的なアニメ作品では1996年から放送のテレビアニメ『るろうに剣心』の四乃森蒼紫や、2002年公開のアニメ映画『アイス・エイジ』のオスカー、2013年放送のテレビアニメ『遊☆戯☆王ZEXAL II』のクラゲ先輩などがあります。
アンリ役/声優:亀山助清
三男のアンリの声優は1954年生まれの亀山助清です。2003年に二代目だった八代駿が亡くなってからは、三代目プーさんとして日本語版『くまのプーさん』の声優を務めました。 他の代表作として1988年から1999年にかけて放送されていた海外ドラマ『宇宙船レッド・ドワーフ号』でのクライテンや、2010年から放送中の『はなかっぱ』のカラバッチョのお父さんなどがあります。 2013年1月26日悪性リンパ腫に伴う肺炎のため、58才で亡くなりました。
ハラ・モトロ役/声優:槐柳二
※画像右 ドーラ一家が乗船しているタイガーモス号のベテラン技師、ハラ・モトロを務めた槐柳二は1928年3月27日生まれの俳優、声優。 かつては劇団テアトル・エコー附属養成所の所長を務めていた事もあり、ダチョウ倶楽部の上島竜兵や寺門ジモン、野沢直子たちを育てました。現在では朗読を中心に活動しています。 声優としては、若手の頃から老人役を得意としており、代表作は1971年放送のテレビアニメ『天才バカボン』のレレレのおじさんや、1984年放送の『北斗の拳』でのミスミ、1964年放送の人形劇『ひょっこりひょうたん島』でのムマモメムなどがあります。
モウロ将軍役/声優:永井一郎
ムスカとともにラピュタを探すモウロ将軍の声を務めた永井一郎は1931年5月10日生まれの俳優、声優、ナレーターです。 大学時代に演劇を初め、上京してから俳優養成所に通い、愛川欽也などが集まり結成した劇団三期会に参加。三期会がアメリカ映画『スーパーマン』の吹き替えを行っていた事から、永井にも吹き替えの仕事が入るようになりました。
三期会ではメンバーの中で最年長だったため、当初から中年や老人の役を演じる事が多く、その後も1959年放送の海外ドラマ『ローハイド』の老いたカウボーイ・ウィッシュボーン役など中年や老人の吹き替えの仕事が増えた事で、声優に専念するようになったそうです。 アニメの代表作としては1969年から放送中の『サザエさん』の初代・磯野波平や1984年公開の『風の谷のナウシカ』のミトなど。2014年1月27日82才にして虚血性心疾患による心不全でその生涯を終え、告別式では多くの声優たちに見送られました。
黒眼鏡役/声優:大塚芳忠、菅原正志
ムスカに従う特務機関員、通称・黒眼鏡は作中に4人ほど登場しました。そのうち2人の声優は大塚芳忠と菅原正志です。 大塚芳忠は1954年5月19日生まれの声優・ナレーターです。バリトンの声質で、報道やバラエティ番組のナレーションも多数。 近年の代表作には、『鬼滅の刃』の鱗滝左近次役や『ゴールデンカムイ』の鶴見中尉役などがあります。また吹替では、ドラマ『フルハウス』のダニー・タナー役のほか、ジェフ・ゴールドブラムやドニー・イェンの吹替を多く担当しています。 菅原正志は1962年7月14日生まれ、神奈川県出身の声優です。代表作には、アニメ映画『機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光』(1992年)のサウス・バニング役や『マクロス7』(1994年)のレイ・ラブロック役、『MASTERキートン』(1998年〜1999年)のチャーリー・チャップマン役などがあります。
ダッフィー(親方)役/声優:糸博
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パズーの働く鉱山の親方(ダッフィー)を演じた糸博は1933年3月15日生まれの声優、俳優、ナレーターで、独特の低い声質から老人役や悪役が多く、吹き替えではブライアン・コックス、ジェームズ・クロムウェルなどを担当しました。 代表作としては1994年放送のテレビアニメ『モンタナ・ジョーンズ』のギルト博士、2007年放送の『NARUTO -ナルト- 疾風伝』の志村ダンゾウ、2011年放送の『輪るピングドラム』の夏芽左兵衛などがあります。
おかみさん役/声優:鷲尾真知子
「いい子じゃないか。守っておやり」
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親方のおかみさんは、1949年6月2日生まれの女優、声優・鷲尾真知子が務めました。1969年に劇団NLTに所属し、俳優活動をスタートさせています。 声優としての代表作は1979年から放送の人形劇『プリンプリン物語』でのワット博士や、1981年から放送のテレビアニメ『うる星やつら』でのサクラ、1988年公開のアニメ映画『となりのトトロ』での先生役などがあります。
マッジ役/声優:TARAKO
親方とおかみさんの娘マッジ。ドーラ一家が現れたときに見に行こうとしたりと、好奇心旺盛な性格です。 そんなマッジの声を務めたのは、『ちびまる子ちゃん』のまる子役などで知られるTARAKO。1960年12月17日生まれの彼女は、声優・女優・ナレーターとして活躍する傍ら、シンガーソングライターや脚本家としても活動しています。
ポムじいさん役/声優:常田富士男
パズーとシータに飛行石やラピュタの存在を教えたポムじいさんを演じた常田富士男は、1937年1月30日生まれの俳優、声優、ナレーター。 高校卒業後、劇団民藝の養成所に入り、1963年の映画作品『天国と地獄』や1965年『赤ひげ』などにノンクレジットで出演し、1969年には米倉斉加年らと劇団青年劇場を設立し、1969年から1970年に渡り放送されていたバラエティ番組『巨泉・前武のゲバゲバ90分!!』などに出演していました。
また、1975年から放送を開始したテレビアニメ『まんが日本昔ばなし』では、女優の市原悦子と二人で、全ての登場人物の声を担当しました。 アニメの代表作は1983年公開の『ユニコ 魔法の島へ』でのククルックや、1986年公開『銀河鉄道の夜』での燈台守などがあります。
シータの祖母役/声優:鈴木れい子
「“我を救けよ。光よ甦れ”という意味なの。
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『リーテ・ラトバリタ・ウルス・アリアロス・バル・ネトリール』」#ラピュタ #天空の城ラピュタ #パズー #シータ pic.twitter.com/ft7QmbjSya
シータの祖母を演じたのは、1944年8月15日生まれの鈴木れい子。もともとは舞台女優でしたが、着ぐるみのアルバイトを経て声優として活躍するようになりました。インパクトの強いクセのある老婆から母親、少年まで幅広い役どころを演じています。 代表作には、『ののちゃん』(2001年)の山野しげ役や『電脳コイル』(2007年)のメガばあ役などがあります。また、「ねるねるねるね」のCMの魔女の声でも知られています。
青い服の婦人役/声優:林原めぐみ
映画冒頭でパズーに声をかける青い服の婦人の声を演じたのは、若手時代の林原めぐみです。 1967年3月30日生まれの彼女は、3年間看護学校と声優養成所に両立させて通い、正看護婦免許を取得。1986年の養成所時代には『めぞん一刻』で声優デビューを果たしました。 その後、『魔神英雄伝ワタル』(1988年)忍部ヒミコ役や『らんま1/2』(1989年)の女らんま役などメインキャラクターを多数演じるように。そのほかにも「エヴァンゲリオン」シリーズの綾波レイや「スレイヤーズ」シリーズのリナ=インバース役などを演じ、90年代からの女性声優人気を牽引する売れっ子声優となりました。
喧嘩シーンのガヤ役/声優:関俊彦
ドーラ一家と親方の喧嘩シーンでガヤを担当しているのは、1962年6月11日生まれの声優・舞台俳優、歌手の関俊彦です。 1989年から1996年の8年間にわたってNHKの音楽教育番組『ふえはうたう』におにいさん役で出演し、人気を集めました。そのほかの代表作には、『機動戦士ガンダムSEED』のラウ・ル・クルーゼ役や『YAWARA!』の松田耕作役、『鬼滅の刃』の鬼舞辻無惨役などがあります。
『天空の城ラピュタ』を彩った名声優たち
1986年に公開されてから多くに人に愛され続けた『天空の城ラピュタ』。その愛くるしい、個性豊かなキャラクターたちと彼らに息を吹き込んだ声優達の名演技は本作の魅力の一つではないでしょうか。 ぜひキャラクターたちの声にも注目しながら、本作を楽しんでくださいね!