2025年4月30日更新

『紅の豚』ジーナの魅力を解説!モデルやマルコとの賭けの結末は?

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紅の豚、ジーナ

マダム・ジーナはジブリ作品の名作『紅の豚』に登場するヒロインです。主人公・ポルコの幼馴染であり、多くの飛行艇乗りを骨抜きにするジーナとはいったいどんな女性なのでしょうか。 本記事では『紅の豚』のマダム・ジーナを徹底解説!ジーナの名シーン・名言を振り返るとともに、ポルコとの賭けの結末や年齢、モデルなどについて紹介します。 ※この記事は『紅の豚』の重要なネタバレを含みます。

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『紅の豚』マダム・ジーナはどんな人物?

紅の豚、ジーナ
性別 女性
年齢 不明
声優 加藤登紀子
職業 ホテル・アドリアーノの女主人 , 歌姫
ポルコとの関係 幼なじみ

ジーナは主人公であるポルコの幼馴染で、ホテル・アドリアーノの経営者であり、歌手です。聡明な美しい女性である彼女は、飛行機乗りにとってのマドンナ的存在。「飛行機乗りはみんなジーナに恋をする」とまで言われています。 ポルコがまだ豚の顔になる前、ともに飛空艇クラブを結成していました。彼女は昔も今もポルコには特別な思いを抱いています。しかしいろいろな思いが交錯しているのか、素直に打ち明けてはいない様子。 過去に3度飛行機乗りと結婚していますが、すべて死別という悲しい過去を持っています。

ジーナの賭けとは?ポルコとは結ばれた?

紅の豚、ポルコ、飛行機

ジーナはポルコと敵対するパイロットであるカーチスに、ある印象的な言葉を伝えています。 「私、いま賭けをしてるから―私がこの庭にいる時その人が訪ねてきたら今度こそ愛そうって賭けしてるの。でも、そのバカ夜のお店にしか来ないわ。日差しの中へはちっとも出てこない」 ポルコはジーナの思いを知ってか知らずか具体的な行動には出ていないのですが、カーチスから「ジーナはお前を待っている」と告げられ真っ赤になります。 作中では結末がどうなったのか明かされませんでした。しかし、フィオの後日談が語られる時、ホテル・アドリアーノにポルコの飛空艇と思しきものが停まっています。 フィオの後日談の中の「ジーナさんはますますきれいになっていくし、古い馴染みも通ってくる」という台詞から、ポルコはその後ジーナのもとを訪れたと推察されており、ファンの間ではジーナは賭けに勝ったという見方が有力です。

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『紅の豚』ジーナの名言

「マルコ、今にローストポークになっちゃうから……私イヤよ、そんなお葬式。」

紅の豚、ポルコ

ポルコのことを、本名のマルコで呼ぶジーナ。彼女は自分を伝言板のように扱うポルコに対して、苛立ち混じりにこの言葉を言い放ちます。 豚になってしまったポルコを皮肉る台詞のなかに、心配している思いが窺える深い台詞です。

「ここではあなたのお国より人生がもうちょっと複雑なの。恋だったらいつでもできるけど。」

紅の豚、カーチス

ジーナがカーチスからプロポーズされた時、ジーナははっきりと断ります。そしてポルコと賭けをしていることを告げ、カーチスに「賭けの相手はポルコなのか」と問われ、返した台詞です。 恋ならいつでもできる、の言葉にポルコへの思いや切なさが垣間見えます。

「あなたもう1人女の子を不幸にする気なの?」

紅の豚、ポルコ、フィオ

カーチスと決闘で、殴られて起き上がってこないポルコに対して、ジーナが仁王立ちの姿で言い放つ一言です。 この「もう1人」=2人目というのはフィオのことを示しているのですが、1人目はジーナのことと考えるのが自然でしょう。私のことをいつまで放っておく気なの?という思いが込められているのかもしれません。

ジーナの年齢は?

紅の豚、ポルコ

ジーナの年齢は作中で明言されていないため不明です。ただ、ポルコの年齢が作中の発言から36歳前後と推測されるため、幼馴染のジーナも36歳前後と考えられます。 青春時代はポルコら仲間と「飛行クラブ」を結成していたジーナ。死別した3人の夫も同クラブで出会って結婚していたことを考えると、ジーナも彼らと同年代の30代後半説が有力です。もしくはジーナがみんなの妹枠として可愛がられていたとすると、数個年下の33~35歳あたりでしょうか。 ポルコは少年時代にジーナを乗せて飛行艇を飛ばしたという過去があります。こういった過去を共有している点も、2人が年の近い幼馴染であることの根拠といえるでしょう。

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声優はシンガーソングライターの加藤登紀子が担当!

加藤登紀子

ジーナの声を担当したのは、声優ではなくシンガーソングライターの加藤登紀子です。エンディングの『時には昔の話を』と、ジーナが劇中に歌った『さくらんぼの実る頃』も彼女が歌っています。 加藤登紀子は1943年12月27日生まれで満州国ハルビン市に生まれ、京都で育ちました。1965年に大学の在学中にシャンソンコンクールで優勝し、1966年 「誰も誰も知らない」でデビューして以来、歌手活動を続けています。 『さくらんぼの実る頃』を歌った彼女は、仮録音を宮崎駿に聴かせたところ「これ以上のものはない」と即採用されたのだそうです。

ジーナの劇中歌『さくらんぼの実る頃』

紅の豚、ジーナ

物語の前半でジーナがレストランで歌うシーンがあります。この歌はフランスのシャンソン『さくらんぼの実る頃』という曲で、さくらんぼの実る時期の短さを、儚い失恋に例えた歌になっています。 1866年にパリで発表され、やがて多数の市民を弾圧・虐殺した第三共和政への批判の歌として有名になりました。革命政府の寿命は、さくらんぼの実った季節のようにあまりにも短く、市民たちは哀悼の意を込めて歌い継いだといいます。 その悲しさは戦争によって夫を亡くしたジーナの悲しさを表しているのかもしれません。

ジーナのモデルはイタリアの女優?

紅の豚、ジーナ

ジーナは原作漫画『飛行艇時代』には登場しない、『紅の豚』オリジナルキャラクターです。モデルが誰であるのか、そもそもモデルとなる人物がいるのかどうかも公式は言及していません。 モデルの有力候補としてよく名前が挙がるのが、イタリアの女優ジーナ・ロロブリジーダです。彼女は1927年生まれ、のちにハリウッドに進出し世界的映画スターとなりました。ジーナとは名前が共通しているほか、イタリア出身・年代・絶世の美女であるといった共通点があります。 一方でジーナ役の加藤はSNSで独自の推論を展開。その経歴や思想から、ドイツ出身の歌手・女優のマレーネ・ディートリヒがモデルではないかと考えていることをXに投稿していました。

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ジーナの経営するホテル・アドリアーノは実在する?

紅の豚

イタリアのアドリアーノを舞台とした本作品ですが、実際にモデルとなっている場所があります。それは、クロアチアにあるドゥブロヴニク旧市街でヨーロッパの真珠と言われる街です。そこには「ホテル・アドリアーノ」という同名のホテルも存在しています。 名前はこちらのホテルをモデルにしてるかもしれませんが、実際にモデルとなっている場所はアドリア海に浮かぶムリェト島が最有力候補。ムリェト島の湖に浮かぶ「聖マリア島」には、ベネディクト会修道院が建っており、周りの風景とあわせてホテル・アドリアーノを彷彿とさせます。 また、上空から描かれる街並みは、ドゥブロヴニク旧市街にそっくり。鮮やかなオレンジ色の屋根と白い壁で統一された建物が海沿いに面して立ち並ぶ美しい風景は、『紅の豚』ファンなら一度は実際に目にしたい光景です。

『紅の豚』マダム・ジーナはいつまでも色褪せない魅力的なヒロイン!

紅の豚

『紅の豚』の誰もが視線を奪われる魅力的なヒロイン、マダム・ジーナを紹介しました。ジーナの歌声も素敵なので、ぜひ本編を視聴してその魅力を確かめてみてください!屈強な飛行艇乗りたちが彼女の虜になる理由がわかるはずです。