『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の謎と伏線をネタバレ解説!実は全てが仕組まれていた!?
タップできる目次
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の作品概要
- 【あらすじ①】最初のシーンにヴォルデモートの姿が
- 【あらすじ②】三大魔法学校対抗試合が開催!
- 【あらすじ③】第1の課題:ドラゴンの卵を獲得せよ!
- 【あらすじ④】第2の課題:水中から大切な人を救出せよ!
- 【あらすじ⑤】第3の課題:巨大迷路の中から優勝杯を見つけよ!
- 【結末】ゴブレット(優勝杯)は本物ではなかった?
- 【疑問①】事件の黒幕は誰?細かすぎる伏線を解説
- 【疑問②】ヴォルデモートはなぜ復活できた?
- 【疑問③】クラウチはなぜ殺されたの?
- 【疑問④】ネビルが怯えていた理由は?
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』キャスト紹介
- 試合に参加する、ヨーロッパの三大魔法学校を紹介!
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のあらすじがすっきりわかる!
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の作品概要
タイトル | 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』 |
---|---|
公開年 | 2005年 |
メインキャスト | ダニエル・ラドクリフ, ルパート・グリント, エマ・ワトソン |
夏休みにハリーはウィーズリー家と一緒にクィディッチ・ワールドカップの観戦に行きますが、そこで13年ぶりに不吉な闇の印が上空に現れます。 そして新学期、ダンブルドアより三大魔法学校対抗試合が行われることが発表されます。 100年ぶりの開催となった三大魔法学校対抗試合では、炎のゴブレットにより選出された各校の代表選手が優勝を目指します。ハリーは立候補をしていないのにもかかわらず、出場選手に選ばれてしまい......。
【あらすじ①】最初のシーンにヴォルデモートの姿が
物語は、怪しげなリドルの屋敷から始まります。普段は空き家の屋敷に電気がついている事に庭師の男が、気が付きます。何事かと屋敷へ入っていくと、知らない男が3人話しているのを盗み聞くことに。 何やら、ある男の子にまつわる不穏な計画を立てている様です。庭師の男が訝しんでいると、物音に気付いた1人が、杖を振り上げ、庭師の男は息絶えてしまいました。 実は、夢を通してこれを見ていたハリーは3人のうちの2人が、ヴォルデモートとワームテールであることに気が付き、もう1人の謎の男の存在を不安に思います。
【あらすじ②】三大魔法学校対抗試合が開催!
そんな不安の中、ホグワーツでは、三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)が開催されることに。ヨーロッパの中で最も強力である三校の魔法学校がゴブレット(優勝杯)と賞金を巡って3つの課題で競い合います。内容は非常に危険であり、過去には生徒が死亡した事もあって行事は中止されていました。 しかしハリー達が在学中の1994年、つまり今作で「参加できるのは17歳以上」という年齢制限を設ける条件付きで再開されます。この17歳とは、魔法年齢でいうと成人にあたるのです。 再開された今回の三大魔法学校対抗試合、ボーバトン魔法アカデミーからフラー・デラクール、ダームストラング専門学校からビクトール・クラム、ホグワーツからはセドリック・ディゴリーと立候補していないハリー・ポッターが選手として抜擢されます。参加者が4人となるのは、今までになく異例の出来事でした。
【あらすじ③】第1の課題:ドラゴンの卵を獲得せよ!
第1の課題はドラゴンから金の卵を奪うというもの。実はハリーは、ハグリッドから事前に課題の内容についてこっそりと教えられていました。内容を知っていたとしても、恐ろしい課題ですよね。四人の選手は巾着袋から小型のドラゴンをそれぞれ引き当てます。 フラーは比較的扱いやすい種のウェールズ・グリーン。クラムは攻撃的で人をも食すチャイニーズ・ファイヤーボール。セドリックは青い炎を吐くスウェーデン・ショート・スナウト。 ハリーは中でも凶暴なハンガリー・ホーンテール。ちなみに、このハンガリー・ホーンテールは1作目で卵から孵ったノーバートに似ていますが、ノーバートはノルウェー・リッジバックという別の種類のドラゴンです。 試合でハリーはムーディからのアドバイスを受け、箒を呼び寄せ得意の飛行能力を使い、見事クリアします。
ダンスパーティーではロマンスが進展?
今作は三大魔法学校対抗試合だけでなく、ハリーとロンやハーマイオニーの恋が伺えるダンス・パーティ等も見どころのひとつ!「賢者の石」でトロールと戦っていた小さな3人組が、もう思春期に入るなんてなんだか感慨深いですね。 ダームストラングのクラムとダンスをするハーマイオニーや、意中の相手とダンスが踊れなかったハリーやロンの揺れ動く心にも注目してみてください。
【あらすじ④】第2の課題:水中から大切な人を救出せよ!
第2の課題は、第1の課題で獲得したドラゴンの金の卵がヒントとなっていて、嘆きのマートルが卵の開け方をハリーに教えます。 普通に開けると耳鳴りをする程の寄声しか聞こえないのが、水中で開くと歌が聞こえるのです。その歌から、次の課題が「湖の水中から大切な人を救わなければいけない」という事が分かります。 そして課題当日、水中にはマーピープルという水中生物に捉えられたフラーの妹、ハーマイオニー、チョウ、ロンの姿が。1人につき1人しか救う事ができないという条件の中、途中で脱落してしまったフラーの代わりに、ハリーはフラーの妹とロンの両者を救う事に成功します。 ハリーは事前に薬草に詳しいネビルから「エラ昆布を使用する」というアイディアを得ていたことで、課題を成功できたのでした。
クラウチの不審死と憂いのふるいの謎
そんな中、ホグワーツを訪れていた魔法省の役人、バーテミウス・クラウチ・シニアが何者かに殺された状態で見つかります。クラウチの死を不審に思っていたハリーは、校長室で記憶を追体験できる憂いのふるいから驚きの事実を発見します。 その記憶の中でハリーは、ダームストラングの校長、カルカロフの裁判をダンブルドアと共に見ています。かつてデスイーターだったカルカロフは、罪を軽くするために仲間のデスイーターを売っていたのです。そのうちの1人が不審死したクラウチの息子で、夢でヴォルデモートと一緒にいたバーテミウス・クラウチJr.だったのです。
【あらすじ⑤】第3の課題:巨大迷路の中から優勝杯を見つけよ!
最終課題は巨大迷路内にある優勝杯を探し出すというものでした。迷路の中では自分を見失い欲望に溺れてしまうようで、クラムはフラーに攻撃をします。ハリーはセドリックと協力し優勝杯にたどり着きますが、その優勝杯には仕掛けがあり……。
【結末】ゴブレット(優勝杯)は本物ではなかった?
優勝杯は何者かによって移動キーの仕掛けが施されており、2人はヴォルデモートの父が眠る墓場まで飛ばされてしまいます。そこにはヴォルデモート復活をもくろむ死喰い人達、そしてワームテールことピーター・ペティグリューがハリーを待ち構えていました。 そして、ハリーの血を以てしてヴォルデモートがついに復活してしまい、セドリックは彼に殺害されてしまうのです。ハリーは命からがら、彼の亡骸と共に優勝杯を掴んで巨大迷路の入り口まで戻りました。 その後、魔法大臣コーネリアス・ファッジから優勝賞金を受け取ったハリーは、それをセドリックの両親に渡そうとしますが断られてしまいます。結局その賞金は、悪戯用品専門店を開くために資金が必要だったウィーズリー家の双子フレッドとジョージに渡されることに。 そしてこの大会以降、三大魔法学校対抗試合は行われていません。
【疑問①】事件の黒幕は誰?細かすぎる伏線を解説
ハリーが選ばれたのはムーディのせいだった
そもそもなぜ参加資格のないハリーが試合に出場できたのか、それはマッドアイ・ムーディの策略でした。大人である彼は年齢の資格をもちろん満たしているため、何の問題もなくハリーの名前が書かれた紙をゴブレットに名前を入れることができたのです。 さらに彼はハリーが過酷な試練の数々を突破できるように、いつもハリーの周囲にいるハグリッドやセドリック、そしてネビルにヒントを与えました。ハリーはムーディから直接課題を突破する鍵を聞いたわけではありませんが、知らず知らずのうちに掌の上で転がされていたことになります。 このように「闇の印」を打ち上げ、ハリーの名前をゴブレットに入れ、ハリーが優勝するように仕向け、ゴブレットを移動キーに変えたのはすべてムーディの仕業だったのです。 一体彼はなぜそんなことをしたのでしょうか?ムーディはセドリックの死後、動揺するハリーを自分の部屋へ連れて行き、真実を語りました。
マッドアイ・ムーディの正体を解説
実は策略を巡らせていたのは偽のマッドアイ・ムーディで、その正体は死喰い人のバーミテウス・クラウチ・ジュニアという、魔法省に務めるバーミテウス・クラウチの息子だと判明。なんと彼がずっと飲んでいた酒と思われる飲み物は、ポリジュース薬だったのです。 ハリーに杖を振り上げるムーディをダンブルドアが捕らえ、無事に本物のマッドアイ・ムーディが救出されたのでした。 偽物のムーディがいつの間に本物のムーディと入れ替わっていたのかを把握するのは原作を読んでいないと少し難しいかもしれませんが、結論から言うと彼はホグワーツにやってきた日の夜にはすでに入れ替わっていました。 つまりハリーたちは、一度も本物のムーディには会ったことがなかったのです。ハリーたちの夏休み中に偽物のムーディであるバーティ・クラウチJr.が本物のムーディを襲い、ポリジュース薬を作って変身し続けていました。 そのことを知った上でもう一度映画を見ると、ムーディの様子が時折おかしいことが分かりますよ。
【疑問②】ヴォルデモートはなぜ復活できた?
復活の儀式を解説!なぜハリーが必要だった?
ハリーが連れてこられたリドルの墓では、ヴォルデモート復活の儀式が行われました。この儀式に、ヴォルデモートの仇であるハリーの血が必要だったため、連れてこられたのです。 復活の儀式を詳しく見ていきましょう。まず、大きな石鍋にワームテールが弱々しい肉体のヴォルデモートを入れて呪文を唱えます。すると、ハリーの足元にあった墓からヴォルデモートの父親(トム・リドル)の骨が石鍋に入りました。 さらに必要な「しもべの肉」、つまり自分自身の手を切り落として石鍋に入れたワームテール。彼はその後ハリーの腕を切り裂き、儀式に必要な「仇の血」=ハリーの血も石鍋に投入します。そうして遂にヴォルデモートは、肉体を復活させることに成功するのでした。
2人の対決で何が起こった?
これまで「護りの呪文」がかけられていたために触れられなかったハリーの血を体内に入れることで、ハリーに攻撃ができるようになったヴォルデモート。彼はハリーに対して、死の呪文である「アバダ・ケダブラ」を唱えます。 同時にハリーは武装解除の呪文である「エクスペリアームス」を唱え、2人の呪文は火花を散らしながらぶつかり合います。しかし、ハリーとヴォルデモートの杖は同じ不死鳥の尾羽根を分けた兄弟杖だったことから不思議な現象が。2本の杖がぶつかりあったことで直前呪文が発動し、直前に殺された人々が亡霊として出現したのです。
【疑問③】クラウチはなぜ殺されたの?
森で殺害された姿を発見された、魔法省の役人であるバーテミウス・クラウチ・シニア。彼は湖での課題が終わった後に、自身の息子がムーディになりすましていることに気が付きます。 ムーディに変身したクラウチJr.は見た目はムーディにそっくりでも唇を舐める癖は抜けておらず、そのことがきっかけでクラウチ・シニアは彼が自身の息子であると確信するのでした。 つまりクラウチは“知りすぎてしまったこと”が原因でなくなった可能性が高いです。
【疑問④】ネビルが怯えていた理由は?
ネビルは授業中に磔の呪文をかけられ苦しむ虫を見て、異常なまでに怯えた様子を見せます。実は、ネビルの両親はクラウチJr.から正気を失ってしまうほどに拷問され、そのまま聖マンゴ病院に入院したという過去があります。 そのような辛い記憶があるため、ネビルはあそこまで怯えきっていたのではないでしょうか。
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』キャスト紹介
ハリー・ポッター役/ダニエル・ラドクリフ
4年生になったハリーは、望まないまま三大魔法学校対抗試合に出場することに。第1の課題、第2の課題もクリアし、残すは最終課題でしたが、巨大迷路で罠にかかり、ヴォルデモートの父の墓に飛ばされ、過酷な運命と対峙することになります。 ハリー役のダニエル・ラドクリフは、スタッフが偶然舞台の席で一緒になったダニエルに声をかけ、それがきっかけでハリー役に決まったといいます。 2016年の映画『グランド・イリュージョン/見破られたトリック』には天才エンジニア役で出演しました。
ロン・ウィーズリー役/ルパート・グリント
ハリーが三大魔法学校対抗試合に出場することで不仲になりますが、第1の課題後は誤解が解け、仲直りをします。クリスマスのダンスパーティでは、ハーマイオニーにパートナーを断られ、クラムと踊る彼女を見て嫉妬にかられたりもしました。 ロン役のルパート・グリントは「ハリー・ポッター」のファンだったため、オーディションに参加しました。いかに自分がロン役にふさわしいかをアピールし、見事ロン役を射止めたそう。代表作に2015年公開の映画『ムーン・ウォーカーズ』があります。
ハーマイオニー・グレンジャー役/エマ・ワトソン
三大魔法学校対抗試合に伴い開かれたダンスパーティでは、美しい姿で現れ周囲を驚かせます。14歳と思春期に入り、一気に大人びた雰囲気を放ち始めたハーマイオニー。ロンを意識し始めたのもこの頃ですが、パーティではケンカになってしまいました。 ハーマイオニー役のエマ・ワトソンは友人と遊び半分でオーディションを受けましたが、だんだんと真剣になり、8回目の選考で役に抜擢。2017年にはディズニー実写映画『美女と野獣』でヒロインのベル役を演じ、大ヒットに導きました。
セドリック・ディゴリー役/ロバート・パティンソン
三大魔法学校対抗試合の出場者で、ホグワーツ校代表。ハッフルパフ寮の生徒で、試合にもフェアプレーで挑む好青年です。ハリーとともに最終課題まで残ります。パーティではハリーが想いを寄せるチョウ・チャンとパートナーとなり、少しギクシャクした時もありました。 セドリック役を務めたのは、2008年の『トワイライト〜初恋〜』でブレイクしたイギリスの俳優ロバート・パティンソン。2020年の『TENET テネット』では主要キャストを務め、2022年公開予定の『ザ・バットマン』では新バットマン役に抜擢されています。
ビクトール・クラム役/スタニスラフ・アイエネフスキー
ビクトール・クラムは三大魔法学校対抗試合の出場者のうちの1人であり、ダームストラング専門学校代表です。クィディッチのブルガリア代表チームでシーカーをしていました。ハーマイオニーに惹かれ、ダンスパーティではパートナーに誘っています。 ビクトール・クラムを演じたのはブルガリア出身の俳優スタニスラフ・アイエネフスキーです。イギリスの寄宿舎で学び始めて4年目にキャスティング・ディレクターから声がかかり、選考を受けて役に選ばれました。
フラー・デラクール役/クレマンス・ポエジー
フラー・デラクールは三大魔法学校対抗試合の出場者のうちの1人であり、ボーバトン魔法アカデミー代表です。第2の課題では妹をハリーに助けられます。後にウィーズリー家の長男ビル・ウィーズリーと結婚することに。 フラー・デラクールを演じたのは、フランスの女優クレマンス・ポエジーです。本作で一躍有名になりました。2020年には『TENET テネット』でロバート・パティンソンと再共演しており、2021年には出演作『沈黙のレジスタンス ユダヤ孤児を救った芸術家』が公開されています。
アラスター・ムーディ役/ブレンダン・グリーソン
ダンブルドアに頼まれ、闇の魔術に対する防衛術を教えることになり、ホグワーツへやってきたマッドアイ・ムーディことアラスター・ムーディ。ハリーに対しては協力的であり、アドバイスをくれます。 ムーディを演じたのは、アイルランド出身の俳優ブレンダン・グリーソン。俳優になる前は小学校の教師をしていたという異色の経歴の持ち主です。2017年には『パディントン2』で個性的な囚人ナックルズを演じました。
試合に参加する、ヨーロッパの三大魔法学校を紹介!
ボーバトン魔法アカデミー(フランス)
ボーバトン魔法アカデミーは、フランスにある学校です。映画では女子校として描かれていますが、原作では共学です。 校長であるマダム・マクシーム(オリンペ・マクシーム)は、ハグリッドど同じ半巨人であり、この2人は互いに惹かれていきます。
ダームストラング専門学校(スウェーデンまたはノルウェー)
闇の魔術を熱心に教え、生徒が実際にそれを会得する事で知られているダームストラング専門学校。映画では男子校として描かれていましたが、ボーバトン魔法アカデミー同様、こちらも原作では共学です。 学校の詳細な位置は明かされておらず、スウェーデンかノルウェーの付近であると言われています。劇中でも、彼らは船でホグワーツまで来ていました。 校長のイゴール・カルカロフはどこか怪しい雰囲気を持つ者。実は彼は、昔ヴォルデモートに仕えていた死喰い人だったのです。更に『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で登場した最恐の闇の魔法使い、ゲラート・グリンデルバルトを輩出していました。 ちなみにドラコの父、ルシウス・マルフォイは彼をダームストラング専門学校に通わせたかったそうです。
ホグワーツ魔法魔術学校
こちらは、お馴染みの我らがホグワーツ魔法魔術学校。スコットランドに位置すると言われており、校舎は城のようになっています。 校長のアルバス・ダンブルドアは偉大な魔法使いの1人として知られており、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の主人公であるニュート・スキャマンダーもまた、在学中に彼に大変お世話になったのだとか。
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のあらすじがすっきりわかる!
この記事では、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のあらすじや謎、伏線などについて詳しく紹介しました!記事の最後まで目を通した上でもう一度観ると、また新たな発見があるかもしれませんね。