『鬼滅の刃』鳴女(なきめ)の正体はシリアルキラー!?過去が「ロック」すぎると話題に
『鬼滅の刃』の登場人物・鳴女(なきめ)は鬼舞辻無惨の側近で、口数が少なくミステリアスな雰囲気を漂わせています。しかし意外とロックな過去の持ち主で、ファンの間でいろいろと話題となりました。 本記事ではそんな鳴女のプロフィールや能力、活躍について徹底紹介していきます! ※この記事は『鬼滅の刃』最終巻までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。
上弦の肆・鳴女(なきめ)のプロフィール
階級 | 上弦の肆(よん) |
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血鬼術 | 異空間・無限城 |
初登場 | 原作6巻51話/アニメ「竈門炭治郎 立志編」26話 |
声優 | 井上麻里奈 |
鳴女(なきめ)は側近として鬼舞辻無惨を支える鬼で、黒い着物に長く伸びた黒髪で顔の半分を隠しています。髪で隠された下には不気味な単眼があり、その単眼を駆使した血鬼術を使用します。 また彼女は鬼舞辻無惨が普段身を寄せている「無限城」の管理者でもあり、鳴女が能力を使用して呼んだ者以外は無限城に足を踏み入れることはできません。 性格は無口で、他の鬼たちとも必要以上に会話をすることを好みません。無限城で他の鬼たちが争いを始めた際も、心の中で「早く帰ってくれないかな……」と思っていたようです。 常に琵琶を携えており、他の鬼たちからは「琵琶女」や「琵琶の君」などと呼ばれている鳴女。この琵琶こそが彼女の血鬼術にとって非常に重要な役割を持っています。
【能力】鳴女の能力は超便利!無惨のお気に入り枠に
血鬼術「異空間・無限城」
鳴女は元々十二鬼月の一員ではありませんでしたが、その能力を無惨に気に入られたことで常に無惨の側でサポートをしていました。それまで上弦の肆を務めていた半天狗の死亡後は、彼女が繰り上がりで上弦の肆となっています。 彼女の血鬼術である「異空間・無限城」は琵琶をかき鳴らすことで無限城内の空間を自由自在に操作可能。術自体に殺傷能力は無いものの、応用が利くため扱いやすい能力となっていますよ。十二鬼月たちを自由に呼び出すほか、無限城編では伊黒や他の鬼殺隊メンバーをその能力で翻弄しました。
探知探索
探知探索の血鬼術は、彼女が上弦の肆になった後に新たに習得したものです。この能力では自身と同じように「肆」の文字が刻まれた眼球のような使い魔を通して、無限城の内外の様子を把握することができます。 鬼殺隊がいる場所を把握した上でその場所に上弦の鬼たちを配置するなど、敵に回したら非常に厄介な鳴女のこの能力。探知探索を用いて、鳴女は鬼殺隊だけでなく逃走中の禰豆子の探索も図っていました。
【過去】鳴女の正体はシリアルキラー!?ファンブック弐巻にて人間時代が判明!
鳴女=沙代(さよ)説はガセ
鳴女は鬼たちの中でも謎が多い存在であるため、ファンたちの間でもその正体について様々な考察がされていました。伊黒や善逸との親子説なども囁かれていましたが、中でも特に有名なのは「鳴女=沙代(さよ)説」です。 沙代は悲鳴嶼の寺で暮らしていた子どもの1人で、鬼が寺を襲撃した際に唯一生き残った少女。この沙代が鬼となり鳴女として鬼舞辻の元で働いていたのではないかと一部で噂されていました。 しかし16巻での作者のコメントに「14歳になった今でも沙代は気にしており、謝りたいと思っています」と書いてあり、沙代は今も人間として暮らしていることが示唆されています。 ちなみに、沙代は悲鳴嶼の最期を看取った鬼殺隊の隠なのではないかという説が有効です。
善逸の母親説も出ていた
髪質が似ていること、どちらも弦楽器の演奏を得意とすることなどといった共通点から、鳴女は善逸の母親なのではないかという説が浮上したこともありました。 善逸が捨て子で母親がどんな人間かまったくわかっていなかったからこそ、考察の余地があったということでしょう。たしかに言われてみればふたりを結びつける要素は多く、鳴女の過去が明かされるまでは可能性のひとつとしては考えられそうでした。
鳴女は鬼化する前も琵琶奏者だった!演奏の前に人を殺し……
鳴女と言えば琵琶のイメージが強いですが、実は彼女は鬼化する前も琵琶奏者として日銭を稼いでいました。しかし琵琶奏者としては無名だったことに加え、博打ばかりする夫のせいで常に貧しい生活と隣合わせ。 ある日夫が琵琶演奏用の着物まで売りさばいて博打をする金の足しにしたことに激怒した鳴女は、夫を金槌で殴り殺してしまいます。 その後ぼろぼろの着物で演奏に向かったため客より嫌な顔をされましたが、客たちは演奏後にその美しい音色を絶賛。 琵琶の音色を評価されたことがくせになり、その後鳴女は演奏の前に毎回人を殺すようになります。殺す相手に無惨を選んでしまったために返り討ちにされてしまいましたが、無惨に気に入られた鳴女はそのまま鬼としての道を歩むようになったのでした。
【最後】鳴女の最後が悲しすぎる……無限城編での活躍を振り返ろう
血鬼術で鬼殺隊を翻弄!しかし愈史郎に視界を奪われ……
無限城で激しい戦いが繰り広げられる中、鳴女はとうとう伊黒小芭内と甘露寺蜜璃によって発見されてしまいます。伊黒や甘露寺に近づかれないように戦いながら、柱が生き残った鬼の元に集結しないようにしきりに城の構造変換を行う鳴女。そのようにして彼女は、無惨が回復する時間稼ぎも同時に行っていたのです。 しかし、この時彼女の後ろから密かに愈史郎が忍び寄っていました。直後に愈史郎に脳を乗っ取られた鳴女は無限城の制御を失うとともに、視界も乗っ取られてしまうのでした。 さらに愈史郎は伊黒と甘露寺が死んだという嘘の情報を鳴女の視覚を通して鬼舞辻に送り、無惨を騙すことにも成功しています。
最後は無惨に見限られ、頭部が破裂
鳴女が乗っ取られたことを知った無惨は無限城を操るための要である彼女を取り戻すために愈史郎を殺害しようとしますが、無惨の元に集結した冨岡義勇と伊黒によって邪魔されたことで失敗。 鳴女の脳の主導権を取り戻した愈史郎は、鳴女の能力を使用して動きを制限するために無惨の周りの床を落とし始めます。これ以上制御するのは不可能だと感じた無惨は、なんと遠隔操作による自壊の呪いを発動させることで鳴女の頭部を破壊するのでした。 これまで忠実に無惨に仕えてきた鳴女でしたが、仕えてきた相手に見限られるという悲しい最期を遂げました。作中でははっきりと鳴女が死んだという描写はありませんでしたが、鬼は首を切られることで死んでしまうため生存している可能性は低いでしょう。 ちなみに無限城が崩壊した後は、愈史郎の力によって鬼殺隊士や無惨は外に放り出されています。
【声優】鳴女の声を演じるのは井上麻里奈
アニメ『鬼滅の刃』で鳴女役を演じるのは、青二プロダクション所属の井上麻里奈です。 女性声優としてはやや低めの落ち着いた声質が特徴で、少年役から大人の女性役までさまざまなキャラを演じてきました。おもな代表作には『図書館戦争』の笠原郁役や『進撃の巨人』のアルミン・アルレルト役、『呪術廻戦』の禪院真依役などがあります。 鳴女は初期から登場していたものの一言も声を発することがなかったため、「刀鍛冶の里編」でようやく声優が明らかになりました。彼女なら鳴女のミステリアスな雰囲気を見事演じ切ってくれることでしょう!
ファンブックで明かされた鳴女の秘密!本編での登場シーンを読み返そう
本記事では、『鬼滅の刃』に登場する鬼舞辻無惨の側近・鳴女について徹底解説しました。本編への登場回数はそこまで多くはないものの、最終決戦である無限城編では非常に重要な役回りをしている鳴女。 鬼になる前の衝撃的な過去や鬼としての悲しい結末などを通して、彼女の人物像が浮き彫りになります。原作は完結していますが鳴女は今後アニメにも登場することが予想されるので、要チェックです!