悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)の死亡理由は?強すぎる能力や壮絶な過去を解説【鬼滅の刃】
悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)は鬼殺隊士の柱のひとり。鬼殺隊の中でも大柄な体格が特徴の柱です。鬼殺隊の中でも最強と謳われる彼ですが、鬼との戦いの中で死亡してしまうのでしょうか。 今回はそんな悲鳴嶼の知られざる過去や能力・活躍場面、さらに衝撃の死亡シーンまで徹底的に解説していきます! ※この記事は『鬼滅の刃』の重要なネタバレを含みます。
【死亡】悲鳴嶼行冥の最後・黒死牟との戦いをネタバレ解説
該当シーン | 23巻200話 |
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結論から言うと、悲鳴嶼行冥は23巻200話における鬼舞辻無惨との最終決戦で死亡しています。ここからは彼が活躍した黒死牟との死闘や、命を削りながら立ち向かった鬼舞辻無惨との最終決戦について詳しく紹介するので要チェックです!
黒死牟との戦いで覚醒
これまで圧倒的な強さで柱たちを一蹴していた黒死牟(こくしぼう)でしたが、悲鳴嶼が不死川実弥(しなずがわさねみ)の助太刀に現れてから流れが一変。悲鳴嶼は相手の呼吸に合わせて動く連携プレイが得意なため、実弥と協力して黒死牟を追いつめていきます。 そして痣が発現した悲鳴嶼は「岩の呼吸」から剣技の数々を披露。 伍(ご)ノ型「瓦輪刑部(がりんぎょうぶ)」で4箇所同時攻撃を、弐(に)ノ型「天面砕(てんめんくだ)き」 で鎖を踏みつけて投擲した鉄球を頭に落とす変則的な技を、肆(し)ノ型「流紋岩・速征(りゅうもんがんそくせい)」では超威力の鉄球と斧をぶつけました。 さらに悲鳴嶼のするどい観察眼も冴えわたります。黒死牟が持つ体を透かして見て血流で相手の動きや思考を先読みする能力を見破ることに成功。自身もその力を使い、黒死牟に反撃の一手をくらわせたのでした。
鬼殺隊最強と言われている実力がついに明かされることに!強烈な戦いぶりでした。
鬼舞辻無惨との戦い
悲鳴嶼行冥と不死川実弥は上弦の壱である黒死牟を打ち倒したあと、絶体絶命の状況に追い込まれた炭治郎や他の鬼殺隊メンバーたちの元に駆けつけます。無惨から致命的な攻撃を受けてピンチになった甘露寺蜜璃の前に姿を現したのは、悲鳴嶼行冥たちでした。 赫刀を手にした悲鳴嶼はこれまで以上に攻撃力を上げ、少しずつ無惨を追い詰めていきます。
悲鳴嶼はここで自らが持つ鉄球と刃をぶつけて赫刀状態に!予想外の戦闘方法です。
見えた希望の光
次々と赫刀を手に入れた柱たちが無惨に攻撃を続けて行く中で悲鳴嶼は意識を集中させ、無惨が心臓と脳を多数持っている事実に気が付きます。 5つの脳と7つの心臓は自在に無惨の体内を移動していましたが、悲鳴嶼は同時に12ヶ所を攻撃することで無惨を打ち倒すことができるのではないかと考えました。そのことを仲間たちに伝えると、伊黒もうっすらと無惨の体が透けて見えるようになります。
悲鳴嶼がついに無惨の秘密をとらえます!これが反撃の狼煙となるのでしょうか……。
無惨からの反撃で左足を失う
無惨の身体が持つ秘密を知り、複数ある脳や心臓への同時攻撃を考える悲鳴嶼。他の柱たちとともにその作戦を実行しようと考えたそのとき、彼らは無惨の強烈な反撃を食らってしまいます。周囲を一掃するような攻撃により吹き飛ばされた面々は、一気に満身創痍の状態に。 なんとそこで悲鳴嶼は左足を失い、冨岡義勇らも腕を欠損。敗北の2文字がちらつき始める、とんでもない窮地に陥ってしまいます。
せっかく勝機が見えてきたのに、こんなことになるなんて……。無惨の強さは反則です。
無惨の動きを封じ勝利を収める
柱たちもやられもう駄目か……と思われたそのとき。救世主として現れたのは炭治郎でした。彼は日の呼吸を駆使し無惨に攻撃!さらに珠世が仕掛けた毒も効き始め、戦況は次第に好転していきます。追い詰められた無惨は逃亡を図るも阻止され、ついに日の光を浴びることに……。 しかし無惨は肉の壁をまとい巨大な赤子のような姿になり、がむしゃらな逃亡を開始!悲鳴嶼はそこで鎖を使い、無惨の動きを止めるなど最後の反撃を試みます。そして鬼殺隊全員で足止めをおこなった結果、ついに無惨を倒すことに成功したのです。
全員の力を合わせてついに勝利!鬼殺隊の悲願が達成された感動の瞬間です。
穏やかな最後
無惨との戦いが終わった後、色々な場所で隊士たちの傷の手当が行われていました。隠たちは必死に悲鳴嶼のことも治療しようとするものの、彼は薬の使用を拒否します。 自身の死期が近いことに気がついていた彼の前に現れたのは、寺の子どもたちの魂。子どもたちはそこで「あの日のことをずっと謝りたかった」と告白。なんと子どもたちは悲鳴嶼を置いて逃げたのではなく、それぞれ助けを呼びに行ったり武器を取りに行こうとしただけだったのです。 過去に寺で起きた事件の真実を伝えられた悲鳴嶼は、そのまま安らかな表情で旅立つのでした。
悲鳴嶼さんが死んだのは悲しいけど、最後に報われて本当に良かった……。
【死亡理由】悲鳴嶼行冥はなぜ死んだ?
悲鳴嶼行冥の主な死亡理由は失血死?
悲鳴嶼の死亡理由については、作中ではっきりと明かされているわけではありません。しかし、22巻191話で伊黒を庇って左足を欠損したことが致命傷となった可能性は高いです。足には多くの血管が通っていることから、片足を欠損した上で戦い続ければ失血死は免れないでしょう。 その後、彼は愈史郎の治療を受けていますが、彼からは「仮に意識が戻ったとしても失血と平衡感覚の欠如で戦うことは不可能」と言われています。
左足欠損による失血死、考えただけで辛い。
痣の発現も関係?
黒死牟との戦いの中で痣を発現させたことも、悲鳴嶼の死亡理由に関係しているのではないかと言われています。そもそも痣を発現させたものは例外なく25歳を迎える前に死ぬとされていますが、痣の発現時点で悲鳴嶼の年齢は27歳。 そのため痣を発現させた時点で悲鳴嶼がすぐに命を落としてもおかしくはありませんが、その後も彼は無惨戦に参加しています。確かに痣の発現は命の前借りとされていますが、おそらく彼の死亡理由は痣が発現したこととは関係ない可能性が高いです。
27歳で痣を発現させているのがそもそも異例すぎる!
【強すぎる】鬼殺隊最強と言われる理由
悲鳴嶼は鬼殺隊入隊後、8年に渡り任務を遂行してきた鬼殺隊ナンバーワンの最強剣士です。炭治郎(たんじろう)からは「匂いが全然違う」、伊之助(いのすけ)からは野生の勘から「鬼殺隊最強だ」と評されるほどの実力の持ち主。 岩の呼吸を習得している悲鳴嶼の日輪刀は、鎖で繋がれた斧とトゲ付きの鉄球という鈍器に近い形状のもの。鉄球を振り回した圧で鬼が吸い込まれるほどの謎の吸引力もあります。さらに鎖も日輪刀であるため太陽光をふんだんに吸収していて、上弦の鬼でさえ破壊することができません。 フィジカルの強さも驚異的で、上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)にさえ「これ程の剣士を拝むのは……それこそ三百年振りか……」と言わしめました。
悲鳴嶼が使いこなす「岩の呼吸」
- 壱ノ型 蛇紋岩・双極
- 弐ノ型 天面砕き
- 参ノ型 岩軀の膚
- 肆ノ型 流紋岩・速征
- 伍ノ型 瓦輪刑部
「岩の呼吸」は数ある呼吸の中でも、そのすべての基礎となる五大流派の1つ。岩の呼吸に対応すると日輪刀は灰色に輝きます。 呼吸名の通り、岩の呼吸は岩のように固い防御力と力の強さを活かした荒々しい攻撃方法が特徴的です。また攻守ともに優れた型となっています。筋力に任せた攻撃が多くシンプルですが、他の型に比べると弱点が少ないのが特徴。 悲鳴嶼行冥は刀では無く鉄球のついた鎖を使用して戦い、痣が発現したあとは数々の独自の型を使用して黒死牟を追い詰めました。
岩の呼吸の詳細を知りたい方はこちら
痣・赫刀・透き通る世界
悲鳴嶼は上弦の壱である黒死牟との戦いの中で、不死川とともに痣を出現させます。その後無事に黒死牟を倒し無惨の元へと急いだ悲鳴嶼は、熾烈を極める戦いの中で自身が持つ鉄球と日輪刀をぶつけ、赫刀を出現させることに成功しました。 さらにじわじわと無惨を追い詰める中で少し余裕が生まれた彼には、「透き通る世界」が見えるように。無惨の身体が透けて見えるようになったことで、無惨の弱点であろう部位の位置を把握するのでした。
もし目が見えていたら
目が見えていない状況でも、柱随一の強さを誇る悲鳴嶼。本当に見えていないのか疑ってしまうほどに圧倒的な強さを見せつける彼ですが、もし目が見えていたら上弦の鬼にも余裕で渡り合えそうな気がします。 実際には不死川実弥と共闘してようやく黒死牟を倒していたものの、目が見えていた場合はもしかすると彼1人でも十分かもしれませんね。
【過去】悲鳴嶼の壮絶な経験とは
運命を変えた悲劇の「鬼の事件」
悲鳴嶼は昔、寺で身寄りのない子どもたちを育てていました。ところがある夜、鬼に遭遇した子どものひとりが自分が助かるためにと寺にいる人を鬼に喰わせる約束をしてしまいます。 すぐに4人の子どもが鬼に殺され、残る子どもたちを悲鳴嶼は守ろうとしました。しかしこの頃の悲鳴嶼は気弱で痩せていて、さらに盲目のため頼りにされず他の子どもは逃げ出してしまったのです。残ったのはいちばん年下の沙代(さよ)という少女だけ。 悲鳴嶼は沙代を守ろうと夜が明けるまで必死で鬼の頭を殴り続けました。
混乱が生んだ誤解……そして鬼殺隊へ
しかし朝になり駆けつけた人に沙代はこう言ったのです。「あの人は化け物。みんなあの人がみんな殺した」 鬼の姿も消えてしまったため、悲鳴嶼は殺人の罪で死刑囚となってしまいました。恐ろしい目に遭い混乱したとはいえ、沙代にだけは労わってほしかったと思う悲鳴嶼。彼の疑り深さと子どもへの不信感はここから始まったのです。 しかし真実を知ったお館様の産屋敷(うぶやしき)が悲鳴嶼を助け、その強さを見出だして柱へ勧誘したのです。そうして晴れて悲鳴嶼は鬼殺隊士になりました。
【さよ】謎の少女:沙代の正体とは
沙代は悲鳴嶼がかつて寺で育てていた子どもの1人で、鬼に寺が襲撃された痛ましい事件の際の唯一の生存者です。彼女は悲鳴嶼から守ってもらっていましたが、ショックのあまり嘘をついてしまったせいで、悲鳴嶼はそれ以降子どもに対して疑い深くなってしまうのでした。
鳴女(なきめ)説
上限の鬼の中で謎の多い存在である鳴女ですが、彼女は人間時代は沙代だったのではないかと考察されていました。しかし作者である吾峠呼世晴が沙代がまだ生きていることを示唆していることから、鳴女が沙代である可能性は極めて低いでしょう。 さらに鳴女の血鬼術の強力さや無惨との信頼関係を見る限り、恐らく彼女は鬼化してかなり長いのではないでしょうか。
謎の隠説
悲鳴嶼が無惨との戦いの後に最期を迎えようとしている時、1人の隠の少女が彼の手を握っています。手を握られた先に悲鳴嶼が子どもたちの存在を感じていることや沙代の現年齢(14歳)のことを考えると、彼女が沙代だということは十分に考えられます。 公式は明言していないため確実ではないものの、もし彼女が沙代なのであればお互いに最期に報われたことになりますね。
【プロフィール】鬼殺隊最強の柱:悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)とは
呼吸 | 岩の呼吸 |
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誕生日 | 8月23日 |
年齢 | 27歳 |
身長 | 220cm |
体重 | 130kg |
声優 | 杉田智和 |
悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)は「南無阿弥陀仏」の描かれた羽織りに数珠を携え、瞳孔のない白目というインパクト大な見た目をしていますが、実は盲目であることが明かされました。念仏を唱えて涙を流す姿は慈悲深く見えますが、独りよがりな思想によることもしばしば。 当主であるお館様・産屋敷耀哉からの信頼も厚く、鬼殺隊のリーダー的存在の悲鳴嶼は、他の柱たちからも一目置かれています。しかし彼の過去に由来してか、疑り深く、子どもに対して強い不信感を抱いている一面があるようです。
【人気ない】悲鳴嶼行冥は人気がないって本当?
柱の中でも最強とされる悲鳴嶼ですが、柱をはじめとするキャラクターの中でも圧倒的に不人気だと言われています。彼が活躍するのが作中でも後半であることからアニメなどでもまだ見せ場がなく、グッズなども売れ残っていることが多いです。 あまりにもグッズが売れ残っていることから、悲鳴嶼役の声優・杉田智和の母親がその不人気ぶりを心配していたというエピソードも。 2024年5月から放送される「柱稽古編」から彼が本格的に活躍し始めるので、もしかすると今後もう少し人気が出るかもしれませんね。
【関係】炭治郎からの信頼
過去の経験から子どもに不信感を抱く悲鳴嶼でしたが、鬼の禰豆子(ねずこ)を連れていた炭治郎には特に嫌悪感を抱いていました。それは初対面で「生まれてきたこと自体が可哀想だ」と言うほど。しかし、炭治郎の訓練の努力と刀鍛冶の里での行動で考えを改めたようです。 悲鳴嶼は炭治郎が鬼の禰豆子の命より里の人の命を優先したことを褒め称えます。しかし炭治郎はその決断は自分がしたものでなく、禰豆子のしたものだと行冥に素直に伝えました。 子どもはすぐに嘘をつき、我欲にまみれたものと考えていた悲鳴嶼でしたが、炭治郎は違いました。どんな状況でも逃げずに嘘をつかず、素直な姿を見せた炭治郎に行冥はこう言います。「疑いは晴れた。誰が何と言おうと私は君を認める」と。 特別な子と認められた炭治郎と悲鳴嶼はこの日を境に厚い信頼関係で結ばれたのでした。
【名言】言動までかっこいい!最強の男の名セリフを紹介
「かわいそうに」(6巻)
この名言は柱合会議で始めて炭治郎たちと会った際に、悲鳴嶼が涙を流しながら放ったものです。さらにこの言葉のあとには「殺してやろう」と続いていることから、狂気を感じた人も多いのではないでしょうか。 ストーリーが進むにつれてだんだんと彼の優しさが見えてくるのですが、初対面でのこの言葉はインパクト抜群ですね。
「生半可な覚悟で柱になるものなどはおらぬ。甚だしき侮辱」(20巻)
数多くの名言が登場する『鬼滅の刃』ですが、悲鳴嶼行冥が残した名言は最強の男である彼らしく力強いものです。この名言は黒死牟との戦闘時に、悲鳴嶼たちに痣のデメリットを伝える黒死牟に対して彼が放った名言です。 この名言からは悲鳴嶼の強さとともに、常に死と隣り合わせの状態で命を賭けて戦う鬼殺隊としての「覚悟」が読み取れます。特に柱である悲鳴嶼はこれまでに数々の死線をくぐり抜けてきたことが想像できるので、より心に響きますよね。
「我ら鬼殺隊は百世不磨 鬼をこの世から 屠り去るまで…」(19巻)
この名言は黒死牟との戦いの中で時透無一郎と不死川実弥が深手を負った際に、悲鳴嶼が放った名言です。2人がやられそうな時に颯爽と現れ、黒死牟に向かって力強くこう告げた悲鳴嶼。 黒死牟に2人が圧倒されるという衝撃的なシーンで鬼殺隊最強とも称される彼が現れたことで、一筋の希望の光が見えました。鬼殺隊であることに誇りを持ち、心身ともに強い悲鳴嶼のこの名言に痺れた人も多いのではないでしょうか。
【声優】悲鳴嶼行冥役:杉田智和(すぎたともかず)
アニメ『鬼滅の刃』で悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)を担当した声優は杉田智和(すぎたともかず)です。1980年10月11日生まれでアトミックモンキー所属。アドリブ上手で厚みのある低音ボイスに定評があります。 代表作は『銀魂』の坂田銀時役や『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョン役など人気キャラクターの担当も多数務め、知名度を大幅にアップさせました。 第3回声優アワードでは助演男優賞を受賞。いくつかの映画作品で俳優活動も行っており、幅広い分野で活躍する声優です。
『鬼滅の刃』悲鳴嶼行冥は子供達に再会し穏やかに死亡する
本記事では大人気作品『鬼滅の刃』に登場する鬼殺隊最強の剣士・悲鳴嶼行冥について詳しく紹介しましたが、いかがでしたか?彼は一見怖そうな見た目をしていますが、慈悲深く優しい心の持ち主。作中で愛を持って炭治郎たちを特訓した姿も記憶に新しいです。 強いだけでなく心も美しい悲鳴嶼行冥を、ぜひ作中でチェックしてみてくださいね。