「ワンピース」イゾウって一体何者？実は頂上戦争にも登場した重要キャラだった

イゾウはかつての白ひげ海賊団16番隊隊長を担っていた男で、出身はワノ国です。『ONE PIECE』の登場人物にしては華奢な体型と女形の装いが特徴で、武器は2丁の拳銃を扱っています。 初登場時はあまり目立たないキャラとして登場したものの、ワノ国編にて徐々に素性が明らかになってきたイゾウ。今回はそんなイゾウの初登場や生い立ちを徹底解説していきます！ ※この記事は2021年5月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

イゾウの初登場は、原作第553話「頂上決戦」です。マリンフォードにて火花を散らした、頂上戦争。勢いよく海軍本部内へ攻め入る白ひげ海賊団隊長達の中に、イゾウの姿もあります。 しかしそれぞれ見せ場を作った上級隊長のマルコやジョズなどとは異なり、派手な戦闘シーンは描かれていませんでした。

白ひげを貶され、赤犬に立ち向かったエース。そのエースにイゾウはこのセリフを言い放っています。他にも「もう体力切れか！？」「『大将』1人に止められてんじゃねェ！！一緒に来い！！！」とルフィを援護する姿も見られたイゾウ。 当時は下級隊長の1人というだけの位置付けで目立つキャラではありませんでしたが、要所要所に存在感を発揮していました。

ワノ国編に突入するまでモブキャラの1人だったイゾウ。しかしワノ国編にてイゾウがワノ国出身であること、そして赤鞘九人男の1人、菊の丞の兄であることが判明しました。 当時おでんは九里を目指す道中で、自分のおでんを勝手に食べる2人の子供と出会います。2人の子供は舞踊の家元の子だったものの、父親が罪人になり家族は離散。その後は路上で踊るも、まともな食事にもありつけない生活を送っていました。その子供達こそイゾウと菊の丞だったのです。 その後おでんの家臣となった2人は、イゾウのみおでんと共に白ひげの船に乗りこみます。そしておでんがロジャーの船に乗り換える際、イゾウは「この船が好きだ」と語り、白ひげの船に残ったのでした。

鬼ヶ島討ち入り時にマルコと共に随所で影を見せていたイゾウですが、原作第984話「僕の聖書」にて遂に赤鞘九人男との合流を果たしました。 赤鞘九人男はカン十郎の裏切りにより1人減り、8人となってしまいます。しかしトキが20年前に詠んだ句には、「九つの影」という言葉が入っていました。もしこの「九つの影」が赤鞘九人男を指しているなら、8人のまま終わるとは思えません。そして赤鞘に1人加入するのであれば、イゾウが1番の適任なのではないでしょうか。 赤鞘九人男はおでんの家臣で構成されており、その中で唯一赤鞘として数えられていないのがイゾウです。作中でもカン十郎と入れ替わるように登場したイゾウ。資格も十分にある彼が、“新”赤鞘九人男として活躍する姿が見れるときも近いかもしれません。

イゾウは頂上戦争からワノ国編まで、一貫して銃を使用しています。そして原作第992話「残党」にて、イゾウの技“弾斬丸”が描かれました。 弾斬丸は高速回転する弾を打ち込む射撃技で、鬼ヶ島討ち入り時にカイドウ相手に使用しています。

現代ではイゾウが銃を使い菊の丞が刀を携えていますが、40年前を描いた過去編ではそれぞれ逆の武器を手にしています。当時芸人として活動していたイゾウの、1番の得意技が射的でした。射的に用いる銃は弟に持たせながらも、武器としては刀を携えていたイゾウ。しかしイゾウは剣術にあまり自信がなかったのです。 白ひげの船に乗り、イゾウは余興として得意の射撃を披露します。それを見た“花剣のビスタ”は、「得意技で守ろうぜ!!」とイゾウに話しました。 主君を守る侍魂に武器は関係ありません。こうしてイゾウは戦闘時銃を扱うようになったのでした。

初登場時はモブキャラだったものの、物語のキーとなるワノ国編で重要キャラとして再登場を果たしたイゾウ。イゾウは鬼ヶ島での活躍はもちろん、ワノ国編終了後の動向が気になるキャラクターの1人でもあります。 イゾウはおでんの雪辱を果たし、新赤鞘九人男としてワノ国を取り戻せるのか。その後の行末と合わせて要チェックです！