マリンフォード頂上戦争とは?「ワンピース」史上最も泣ける超大編
歴史ある『ONE PIECE(ワンピース)』の作中で、1つの節目として語られる「マリンフォード編」。主に白ひげ海賊団と海軍本部の戦いを描いたマリンフォード編は、多くの読者を感動の渦に巻き込みました。本記事ではそんなマリンフォード頂上戦争について、改めて解説していきます。
※本記事には「ワンピース」の重要なネタバレを含むので、読み進める際は注意してください。
原作 | 56巻549話~59巻581話 |
---|---|
アニメ | 459話〜491話 |
時系列 | ワノ国編からは約2年前 |
マリンフォード頂上戦争の発端から結末まで
禁忌を犯したティーチを追うエース
白ひげ海賊団に唯一存在する掟を破り、仲間殺しの禁忌を犯したティーチ。エースはそんなティーチを追っていました。そして遂にバナロ島でティーチに追いつくエース。しかし彼はティーチに敗北を喫し、海軍に捕まってしまうのでした。 エース処刑の報せは、世界中に動揺を生みます。白ひげ海賊団の2番隊隊長であるエースの処刑は、白ひげ海賊団と海軍の全面戦争を意味しているからです。 一味のメンバーと離れ離れになり1人で行動するルフィは、エースを救出するため行動します。その頃マリンフォードに位置する海軍本部では、エース処刑のときが刻一刻と近付くのでした。
ルフィ登場、白ひげと共にエースを奪還せよ
処刑台を取り囲み、マリンフォードに包囲網を敷く海軍本部。そこに白ひげ率いる白ひげ海賊団と、白ひげ海賊団傘下の海賊達がエースを助けにやってきました。 そしてルフィもインペルダウンで出会ったクロコダイルやジンベエを連れ、遂にマリンフォードに降り立ちます。立ちはだかる海軍本部の猛者や元帥・センゴクの策略に、危機を迎える白ひげとルフィ。 しかしルフィは白ひげ海賊団やイワンコフ、Mr.3の助けもあり、とうとうエースの奪還に成功するのでした。
エース死す
救出されたエースとルフィは、息の合ったコンビネーションで次々と海兵達を倒していきます。白ひげの船長命令で仲間達と逃げる間際、赤犬の「“白ひげ”は所詮先の時代の“敗北者”」という言葉に足を止めるエース。 仲間達は止まるなと声をかけますが、エースは赤犬に言葉を取り消せと立ち向かいます。赤犬と拳を交えるも、ダメージを負うエース。彼の「メラメラの実」と赤犬の「マグマグの実」は完全に上下関係にあるため、赤犬の攻撃は「火」であるエースの体にダメージを与えられるのです。 「お前ら義兄弟だけは逃がさん」と、ルフィに拳を振り上げる赤犬。次の瞬間ルフィを庇ったエースは、赤犬に体を貫かれて命を落としてしまうのでした。
白ひげ死す、シャンクス登場で戦争は終結へ
エースが死に茫然自失のルフィと白ひげ達。悲しみにくれる白ひげやルフィ達の前に、全ての事件の発端である黒ひげが仲間を引き連れ現れます。インペルダウンで極悪の囚人のみが収容されるLevel6。黒ひげはそのLevel6の囚人を新たに仲間に加え、マリンフォードに向かっていたのです。 白ひげを海賊団総出で殺した黒ひげ。彼は白ひげの「グラグラの実」の能力を使って見せました。黒ひげは何らかの方法で、悪魔の実の能力を奪っていたのです。 目的を達成しても依然続く殺し合いに、コビーは嘆いていました。「そんな兵士はいらん」とコビーに拳を振るう赤犬。「この戦争を終わらせに来た」とコビーと赤犬の間に、突如シャンクスが割って入ります。 そんなシャンクスの登場により、頂上戦争は終結を迎えたのです。
頂上戦争で死亡したキャラクター
ポートガス・D・エース
ルフィを庇い、赤犬の拳を受け瀕死のエース。彼は自身が“海賊王の息子”であることから、自分が生まれてきてよかったのかずっと思い悩んでいました。 しかしルフィや白ひげに出会い、自分の価値を見出せたエース。皆に伝えてくれと前置きした上で、ルフィに「鬼の血を引くこの俺を……愛してくれてありがとう」と告げ、この世を去ったのでした。
白ひげ(エドワード・ニューゲート)
ケジメをつけるため黒ひげと戦う白ひげは、圧倒的な戦闘力で黒ひげを追い込みます。しかし体調の悪化とダメージの蓄積で体は悲鳴をあげ、遂に黒ひげの前に立ち尽くしてしまう白ひげ。 そして白ひげは黒ひげ海賊団の総攻撃を一身に受け、深い眠りについたのでした。
頂上戦争のその後
頂上戦争が終結し世界中の白ひげのナワバリで海賊達が暴れている頃、ルフィは女ヶ島に上陸していました。エースの死亡に気が動転し、辺り構わず暴れ回るルフィ。目の前の現実を直視できないルフィは、味方であるジンベエに殴りかかります。 ジンベエに投げ飛ばされ、「お前にまだ残っているものは何だ」と問われるルフィ。そしてルフィは目に涙を浮かべながら、「仲間がいるよ」と応えました。 後日「ルフィが再度海軍本部を訪れ、オックス・ベルの16点鐘を行った」というニュースが、世界中を駆け巡ります。新聞に写るルフィの腕には、“2Y”の文字が。それを見た麦わらの一味のメンバー達は、ルフィの“2年間の修行を経て再集結する”メッセージを受け取ります。 こうしてルフィ達麦わらの一味は、各々2年間の修行に入るのでした。
マリンフォード頂上戦争の名言
「バカな息子をーーそれでも愛そう……」
赤犬に「白ひげはエースを助ける代わりに、傘下海賊団船長の首を差し出した」と告げられた、大渦蜘蛛海賊団船長のスクアード。彼は裏切られた怒りから謀反を企て、白ひげに刀を突き刺します。 しかし実はこの一連の流れは赤犬とセンゴクの策略。死を覚悟するスクアードですが、白ひげはスクアードをそっと抱きしめこのセリフを口にします。
「おれは弟だ!!!」
エースを助けに来たルフィ。しかしエースはルフィに「助けに来られて屈辱だ」「帰れ」と叫びます。エースはルフィの身を案じて、本音とは違う言葉を口にしていました。 そして「俺には仲間がいる、なぜ来たんだ」と話すエースに、ルフィが言い放ったのがこちらのセリフです。 エースとルフィの強い絆がよくわかる名言となっています。
「その海賊人生に一切の”逃げ傷”なし!!!」
仁王立ちで黒ひげ海賊団の猛攻を受ける白ひげ。黒ひげから受けた傷だけでなく、白ひげは頂上戦争にて常人であれば死んでいる攻撃を幾度となく浴びていました。 顔はエグれ、体には無数の傷が浮かぶ白ひげ。しかしその背中に後ろから受けた逃げ傷は一太刀もありません。 白ひげの誇り高き海賊人生を、ワンシーンに凝縮した名言です。
マリンフォードに参戦したキャラクター一覧
海軍本部
・モンキー・D・ガープ ・たしぎ ・コビー ・三大将(青雉、黄猿、赤犬) ・センゴク ・つる ・ドーベルマン ・オニグモ ・モモンガ ・ストロベリー ・ヤマカジ ・戦桃丸 ・スモーカー ・ヒナ ・Tボーン ・ヘルメッポ ・フルボディ ・ジャンゴ
王下七武海
白ひげ海賊団
・“白ひげ”エドワード・ニューゲート ・“不死鳥”マルコ ・“火拳”ポートガス・D・エース ・イゾウ ・“ダイヤモンド”ジョズ ・“花剣”ビスタ ・ハルタ
インペルダウン脱獄囚
・“麦わら”モンキー・D・ルフィ ・“海侠”ジンベエ ・クロコダイル ・バギー ・“奇跡の人”エンポリオ・イワンコフ ・Mr.3 ・Mr.1 ・イナズマ
黒ひげ海賊団
・マーシャル・D・ティーチ ・ヴァン・オーガー ・ドクQ ・ラフィット ・シリュウ
赤髪海賊団
・シャンクス ・ベン・ベックマン
「ワンピース」史上最も泣ける戦いがここにある!スタンフォード頂上戦争を振り返ろう
ワノ国編が終盤に差し掛かった現在でも語り継がれる名シーンを、多数輩出したマリンフォード頂上戦争。頂上戦争は2人の重要人物の運命の戦いであり、麦わらの一味にとってのターニングポイントでもありました。 白ひげとエースの最期の輝きを観たい人は、ぜひマリンフォード頂上戦争を振り返ってみて下さい。