2019年6月17日更新

火拳のエースについて考察!復活が囁かれる「ワンピース」の人気キャラクター

エース ルフィ ワンピース

1997年から続く、大人気少年漫画『ONE PIECE(ワンピース)』。主人公ルフィの義兄であるエースは、物語において重要な役割を果たす人物です。今回はこのキャラの強さやプロフィールを解説しつつ、彼にまつわる噂を検証していきます。

火拳のエースを紹介!復活も望まれる人気キャラクター【ワンピース】

1997年から少年ジャンプで連載開始し、20年以上の長きにわたって多くのファンに愛される『ONE PIECE(ワンピース)』。主人公モンキー・D・ルフィが海賊王を目指し大冒険を繰り広げる物語です。 本作の人気を支える理由の一つは、キャラクター像の背景がしっかりと作りこまれていること。主要キャラクターたちの過去編が大ボリュームで描かれ、キャラクターたちが、読者にとってより親しみやすい存在となります。 そんな中でも、「ワンピース」屈指の人気を誇るキャラクターが、「火拳のエース(ポートガス・D・エース)」です。今回は彼の人物像や強さを紹介しながら、彼にまつわる噂を考察していきたい思います。 ※この記事では、2019年6月現在までの「ワンピース」の内容に触れています。ネタバレになってしまう可能性があるので、十分に気をつけて読み進めてください。

ルフィの兄、ポートガス・D・エースのプロフィール

火拳のエース(ポートガス・D・エース)は、ルフィの義兄で、白ひげ海賊団の2番隊隊長です。かつては自身が船長をつとめる「スペード海賊団」でその名を馳せ、王下七武海に勧誘されたほどでした。 後に白ひげ海賊団の一員となった彼は、白ひげ(エドワード・ニューゲート)を「オヤジ」と呼んで慕い、背中には白ひげ海賊団の海賊旗のマークをタトゥーにして入れています。自分が海賊王になりたいのではなく、白ひげを王にしたいという心酔っぷりです。 エースはアラバスタ編で初登場しました。食事をしたまま深い眠りについたり、平然と食い逃げをしたり、その破天荒ぶりは義弟ルフィと似ています。 しかしアラバスタでルフィと別れる際には、麦わらの一味に「弟をよろしく頼む」と告げるなど、兄らしい一面もあるキャラクターです。

エースの生い立ち

エースは海賊王ゴール・D・ロジャーとポートガス・D・ルージュの間に生まれました。海賊王に関わりのある人物はすべて罪人として処刑されるため、ルージュはエースを20ヶ月も身ごもり続け、彼の存在を隠そうとしたのです。ルージュは、人間の体の限界を超えた出産に耐えられず、エースが生まれてすぐに亡くなってしまいます。 ロジャーに「おれの子を頼んだ」と言われていたガープは、ルージュの出産を見届け、エースを山賊のダダン一家に預けることに。エースは、大悪人から生まれてきた自分の存在と、父ロジャーを恨むようになりますが、ルフィとサボの2人の存在に救われます。 杯を交わして義兄弟になった3人の絆は大変強いものでした。彼らは自由を求め、それぞれが海賊になることを目指して修行の日々を過ごします。そしてエースが17歳のときルフィより先に海へ出て、のちにスペード海賊団を結成しました。

マリンフォード頂上決戦編までのエース

エースはアラバスタ編での初登場時から、白ひげ海賊団の中で仲間殺しをした裏切り者・黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)を追っていました。 ついに黒ひげを見つけたエースは、彼と戦闘を繰り広げることになります。この戦いは「バナロ島の決闘」と呼ばれ、結果的にエースは敗北。黒ひげが七武海になるための実績のために、海軍へと引き渡されました。

罪人たちが収容される海底大監獄インペルダウンに、エースも収監され、処刑を待つ身に。 ルフィは、義兄エースを助けるためにインペルダウンに乗り込みますが、間に合わず。その後エースの処刑が執行されるマリンフォードに向かい、白ひげ海賊団と海軍本部による「頂上戦争」に参戦します。 マリンフォードには世界の最高戦力が集結し、大規模な戦闘を繰り広げました。そして白ひげ海賊団やルフィたちの活躍で、エースは無事に救出されるのです。あとは仲間と共に逃げるだけ、という状況まで好転していきますが、海軍大将サカズキ(赤犬)が白ひげを侮辱するとエースは足を止めます。 サカズキと戦いを始めるエースですが、能力の相性が悪く苦戦。そしてついにサカズキの拳は、義弟ルフィまでも襲うのです。 エースは、ルフィに向けられたサカズキの一撃から、身を挺して守ります。結果、彼は体を貫かれてしまい、ほどなくして命を落としてしまいました。 彼は最期に、「鬼の血を引くこのおれを、愛してくれてありがとう」と、白ひげやルフィたち全員に言い残します。ファンの間で語り継がれる、「ワンピース」指折りの名シーンです。

火拳のエースは強かった!「メラメラの実」を食べた能力者

エースは「メラメラの実」を食べた能力者です。自然系(ロギア)の悪魔の実であるため、体が炎そのものであり、覇気や海楼石での攻撃以外は効きません。また、自身の炎を自在に操って攻撃でき、呼び名にもなっている「火拳」は、5隻以上の海賊船を一撃で海に沈めてしまうほどです。 ルフィによれば、エースが17歳になって海に出る時までは能力者ではなかったそうです。ルフィはすでに「ゴムゴムの実」を食べてゴム人間になっていましたが、それでもエースには敵わなかったそう。能力なしでも十分強かったようです。 エースの懸賞金は5億5000万ベリー。白ひげ海賊団の隊長としては少し低いような気もしますが、新世界編以前のキャラクターの中では、トップクラスの額になります。エースは黒ひげとの戦いでは負けてしまったものの、少ない戦闘シーンでその強さを十分見せつけました。 ここから、そんなエースの技を紹介していきます。

火拳(ひけん)

エースと言えばこの技「火拳」です。自身の通り名にもなっているこの技で、エースを討ち取ろうとした海賊たちの船を一掃しました。 拳を炎に変えて、敵にぶつける技です。シンプルゆえに、その威力の強さはエース自身の実力を表しているといえます。

陽炎(かげろう)

エースがアラバスタ編で使用した技が「陽炎」。この技は、炎の塊を飛ばすという長距離型の技です。 「メラメラ」と同じく自然系(ロギア)に属する「モクモクの実」の能力者であるスモーカー。当時覇気を使えなかったルフィは、スモーカーに苦戦を強いられます。エースは、ルフィを捕まえようとするスモーカーに対し、陽炎を放ちました。

蛍火(ほたるび)/火達磨(ひだるま)

エースが、白ひげ海賊団を裏切った黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)に対して放った技が、「蛍火」と「火達磨」です。 まず「蛍火」で、手の平から小さな炎の玉をたくさん作り出し、相手を囲います。そしてそれらを一気に相手にぶつけ、爆発のように、相手を文字通り「火達磨」にしてしまう連撃です。

炎帝(えんてい)

こちらも黒ひげに対して放った技です。勝敗を決する場面で使用したことから、自身最大の必殺技だと思われます。 片手に大きな炎の塊を作り出し、それを相手にぶつける技です。その大きさや炎の光は、まるで太陽のようで、「ヤミヤミ」の能力を有する黒ひげは「太陽か、闇か、勝者は一人だ」と言い表しています。 2人が戦っていた島全体に、エースの炎と黒ひげの闇がぶつかり合う衝撃音が大きく響きます。島の周囲の海には、波紋が広がるほどでした。

復活が囁かれる理由は?ワノ国編ではもしかして......

ファンの間では、エースの復活が囁かれています。それはなぜでしょうか?

エースは、マリンフォード頂上戦争でサカズキに体を貫かれ、死亡します。その後、戦争を止めに来たシャンクスによって白ひげと共に埋葬されることに。しかし埋葬されるシーンが描かれていないことから、実は死んでいないのではという説があるのです。 しかし一度は完全に体を内側から焼かれてしまったエースが、その後生きていたとは考えづらいですね。あるとしたら、何者かの能力によって復活するか、もしくはエースの意志を継ぐ者が現れるか、のどちらかではないでしょうか。 黒ひげ海賊団の一人カタリーナ・デボンは、「イヌイヌの実」幻獣種モデル九尾の狐の能力者です。彼女は能力によって、すでに死んだと思われるアブロサムに化けて見せました。彼女なら、エースにも化けることができるかもしれません。エースの「姿」が復活することは十分あり得ますね。 また、ワノ国編ではお玉という少女が登場します。彼女はエースに救われた過去があり、彼をとても慕っている様子。もしかしたら過去編で、エースの活躍が描かれるかもしれませんね。 もしくはワノ国編で登場した「トキトキの実」の力によって復活するという説もあります。しかしこの能力は、過去には戻ることが出来ないということが明らかになっているので、可能性は低いでしょう。 悪魔の実の能力によってエースが復活するということは、今のところ期待できなさそうですね。しかし、彼の姿だけの登場や、既出ではない悪魔の実の能力によってエースが登場することは、ありえなくはなさそうです。 では、エースの意志を継ぐものが出現する、という説はどうでしょうか。「ワンピース」において「D」の名を持つ人物は、代々何者かの意志を継いでいるという設定が明らかになっています。ということは、エースの意志を継ぐ人物が今後登場するかもしれません。

エースが実際に「ワンピース」で再登場を果たすか、定かではありません。しかし、彼の復活を望む噂が多いことは事実。それだけ人気の高いキャラクターであるということが分かりますね。

エースのタトゥーや帽子には、物語の伏線があった?

エースのタトゥーにはある人物の名が?

エースの左腕にあるタトゥーは、自身の名のスペルであるACE。しかしAとCの間には、Sに×印がついた一文字があります。 当初はスペルミスだろうと思われていましたが、ここに物語の伏線が隠されていたかもしれません。

エースとルフィには、もう一人の義兄弟サボがいました。しかしサボは、彼らよりも先に海に出ようとし、運悪く出会った天竜人の船に砲撃を浴びせられました。サボが死んでしまったと思ったエースはタトゥーに彼の名を入れていたのではないか、という説があるのです。 サボはSに×をつけた印を自分の海賊旗として考案していました。 そのことから、エースが初めにしていたタトゥーは「AS・L」であり、自身の海賊団を立ち上げたころに修正を加えたのではないか、という説が説得力を持つのです。 実際に過去編で3人は、ASLという自称を使用しています。この説が本当だとしたら、尾田栄一郎の構想力には驚愕ですね。尾田は、伏線を作り物語に広がりを持たせるのが得意なので、ありえなくはないかもしれません。

彼の帽子に描かれている2つの顔

エースのトレードマークの1つは、ハット型の帽子です。その帽子のつばの上には、2つの顔を模したアクセサリーがあるのは気づいていましたか? 1つはニカッと笑った顔、もう1つは目と口をひん曲げ、なんとも言えない表情の顔です。

このアクセサリーに描かれていた2つの顔は、あるシーンの伏線になっていたのかもしれません。 マリンフォード頂上戦争で海軍大将サカズキ(赤犬)に討たれ、絶命寸前のエース。彼は、白ひげ海賊団の面々やルフィたちに向けて、最期に感謝の言葉を遺します。 そしてついに、彼の命が消えゆく寸前。エースは泣き顔でつっぱった「への字」の口をして、最後はニコッとほほ笑んでから倒れるのです。 この表情の移り変わりが、アクセサリーの2つの顔とソックリでした。もしかしたら、これも伏線だったのかも......、と話題になったものの、尾田栄一郎が単行本の質問コーナーで、偶然であることを明かしています。

ポートガス・D・エースの名言

出来の悪い弟を持つと、兄貴は心配なんだ

アラバスタ編で、義弟ルフィと再会したエース。別れを告げる際、麦わらの一味に対してあいさつしていきます。 「出来の悪い弟を持つと、兄貴は心配なんだ」と言い、仲間たちにルフィを支えてくれと頼んだのです。ルフィと似て破天荒な性格の持ち主ではあるものの、兄らしくルフィを心配する。そんなエースの優しい一面が見える名言です。

「力」に屈したら男に生まれた意味がねえだろう、おれは決して人生に「くい」は残さない

バナロ島の決闘で、黒ひげの「ヤミヤミ」の強さに苦戦するエース。黒ひげは、エースに対して自分の仲間になれと提案します。 そこでエースが答えたのがこのセリフ。「“力”に屈したら男に生まれた意味がねえだろう、おれは決して人生に“くい”は残さない」と言い放ち、決闘は最終局面を迎えます。 エースの男らしい信念が伝わってくる名言です。

オヤジ、みんな、 そしてルフィ。 今日までこんなどうしようもねェこのおれを、鬼の血を引くこのおれを......。愛してくれて、ありがとう!

マリンフォード頂上戦争での名言です。

海軍大将サカズキ(赤犬)に敗れ、自分の死を悟ったエースは、最後の言葉を遺します。「オヤジ、みんな、 そしてルフィ。 今日までこんなどうしようもねェこのおれを、鬼の血を引くこのおれを......。愛してくれて、ありがとう」。 大罪人の息子として生まれたことで、自分が存在することを否定されているような幼少期を過ごしたエース。父親ロジャーを恨み、自分の出生を恨み、それでも自由を求めて海へと出ました。 彼は白ひげ海賊団に入ると、かつての敵ロジャーの息子だと知りながら息子として扱う白ひげをはじめ、自分を慕ってくれる部下や仲間に恵まれます。 そしてマリンフォードに駆け付けてくれた仲間たちは、エースが生きることを望んでいました。そのことが、幼少期から自分が生まれてきたことを呪っていたエースにとっては、どうしようもなく嬉しかったのでしょう。死の間際に、残された力を振り絞り語った名言です。

おれ達は絶対に「くい」のない様に生きるんだ!いつか必ず海へ出て、思いのままに生きよう!誰よりも自由に

こちらは、エースやルフィの幼少期を描いたエピソードでのセリフです。

エースはいつか海に出ることを夢に、親友のサボと共に財宝を集めながら修行する日々を送っていました。そこにルフィも加わり、3人はやがて盃を交わし義兄弟となります。 しかしあることをキッカケに、サボはエースとルフィより一足早く海へ出ることを決意しました。しかし運悪く、サボが船出した日は天竜人がやって来ていたのです。彼は天竜人の船によって砲撃されてしまいます。 この一件でサボが死んだと思った2人は、悲しみに暮れます。泣きじゃくるルフィの横で、仏頂面を守り続けるエース。しかしエースは、悲しんでばかりではありませんでした。 彼は「おれ達は絶対に“くい”のない様に生きるんだ!いつか必ず海へ出て、思いのままに生きよう!誰よりも自由に」とルフィに言い放ちます。サボの思いを酌みながら、未来へ向かって進もうという姿勢をルフィにみせるのです。 兄として前向きに生きる姿勢を、態度でルフィに教えました。そしてこの約束は、自身の心にもしっかり刻まれています。「バナロ島の決闘」でも、「くいは残さない」と宣言しているからです。彼の一貫した信念が生まれたシーンでの、名言です。

声優・古川登志夫がアニメ版エースを演じた

アニメ「ワンピース」でエースの声優を務めたのは古川登志夫です。古川は1946年7月16日生まれの男性声優。 『機動戦士ガンダム』(1979年)のカイ・シデン役、『DRAGONBALL ドラゴンボール』(1986年)のピッコロ役など、様々な有名作品に出演しています。彼は 他にもアニメ『うる星やつら』(1981年)諸星あたる役や、アニメ映画『ルパン三世 風魔一族の陰謀』(1987年)ルパン役などを務めた、ベテラン声優です。 古川は、愛犬に命名する際は役名から取るそうで、2014年に飼い始めたシーズー犬には「エース」と名前をつけています。キャラクターに愛を持って演じていることが伝わってくるエピソードですね。

火拳のエースによって「ワンピース」ストーリーに厚みが出た

今回は、主人公ルフィの義兄であり、物語の重要人物である火拳のエース(ポートガス・D・エース)について紹介してきました。 主人公ルフィのくじけず前向きな姿勢は、エースによる影響が大きいといってよいでしょう。泣き虫だったルフィを守り、兄として多くのことを背中で教えたエース。ルフィのように破天荒な部分もありますが、男らしく、芯の通った人物です。 彼にまつわるエピソードは、「ワンピース」の中でもファンに大人気です。その生い立ちや男気溢れる人物像が描かれた名シーンの数々は、何度読み返しても涙を誘います。 この際に、もう一度エースのエピソードを読み返してみてはいかがでしょう。