2024年9月20日更新

「ワンピース」イム様の正体・本名が明らかに?声優や素顔・能力まで徹底考察します

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『ONE PIECE(ワンピース)』のキャラクター・イムは原作単行本90巻の906話、ホールケーキアイランド編とワノ国編の合間にてはじめて登場しました。ファンの間では五老星による呼称から「イム様」と呼ばれていますね。 まだまだ謎が多いイム様ですが、物語が進むごとに情報が小出しになっていき、少しずつその正体が明らかになりつつあります。 今回はそのイムについて明らかになっていること、そこから推測・考察できることを書き出していきたいと思います! ※この記事は「ワンピース」最新話までの重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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「ワンピース」イム様とは

イム様について明らかになっていること
  • 五老星よりも上の存在
  • 特徴的な目(二重丸の黒目)
  • 長く尖った頭部(王冠の可能性も)
  • コブラが顔を見て驚く
  • パンゲア城内・花の部屋で過ごしている
  • ルフィとティーチの手配書をビリビリに破る
  • しらほしの写真に剣を突き立て、ビビの写真はきれいなまま
  • 一人称「ムー」と二人称「ヌシア」
  • リリィ女王の大失態(=ポーネグリフが散り散りになった原因)を知っている

イムは聖地マリージョアのパンゲア城に住んでいる、五老星よりはるかに高い地位を持っている人物です。 シルエットのみの登場で全体像はまだ分かっていませんが、唯一はっきりと描かれているのが特徴的な眼です。黒目を中心に二重丸を描く、「NARUTO」の輪廻眼のような瞳の持ち主。 ほかに分かるのは、頭部が長く尖った形状であること。これは異様に縦長の王冠の可能性も。腕は頭部に対してやや下のほうから生えているようで、アンバランスな印象です。 ローブを着ているのか、かなり髪が長いのか、体全体を隠すシルエットになっています。

イム様は五老星よりも上の存在

ワンピースONE PIECE 五老星

世界政府本部が位置し、天竜人たちが暮らす聖地マリージョア。そこには誰も座らないという取り決めになっている「虚(から)の玉座」があります。 この玉座(ぎょくざ)は907話にて登場し、この世界にたった1人の王などいないという意味の和平の象徴であると説明されました。 しかし908話にてこのイムという人物は何の躊躇もなくこの玉座に座るも、世界政府と天竜人のトップであるはずの五老星はそれを全く止めようとはしません。さらには、玉座に座るイムに対して五老星は膝をついて頭を下げます。 以前に海軍本部元帥のサカズキドフラミンゴ七武海脱退誤報の件で五老星に向かって、「あんたらの…もっと上からの指示っちゅう事ですかぃ」と問い質しました。これに対し五老星は何も答えませんでした。 どうやらイムこそが、このときサカズキがほのめかした五老星より上の存在だったようです。

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五老星よりも地位が高いイム様、シルエットだけでも裏のボス感満載で恐ろしすぎます……。

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【最新】イム様の正体・本名は?

本名 ネロナ・イム聖
性別 男性
能力 変身できる , 矢を放つ
人物 世界政府の創設者・最初の20人の1人

原作1086話にて、イムの本名が「ネロナ・イム」だと明かされました。「聖」とあることから、性別は男性でしょう。 名前の由来についてファンのあいだでは、「イム」が「仏」という漢字を分解しているようにもとれることから、「ネロナ」も「神」から派生したものなのではないかと推測されています。神仏を由来としているとしたら、五老星の上に立つ彼にふさわしい名前だといえますね。 また能力については詳細不明ですが、作中では矢印のような形の何かを生み出し、攻撃をしています。また化け物じみたシルエットに変貌する場面もありました。

世界政府の創設者・最初の20人とは

最初の20人とは、800年前に世界政府を創設した20人の王たちのことを指します。彼らはとある「巨大な王国」を滅ぼした後、聖地マリージョアに移住することになりました。 移住を拒否したネフェルタリ家を除く19の王家は、そこに定住し繫栄していきます。その子孫が現在において「天竜人」と呼ばれる存在です。

【過去】リリィ女王の大失態とイム様の関係

リリィ女王とは

リリィ女王は800年前にアラバスタ王国を治めていた人物で、本名をネフェルタリ・D・リリィといいます。彼女もまた「最初の20人」のうちのひとりで、Dの一族であることは周りには隠していたようです。 彼女の名はアラバスタ王国の文献にもまったく残っておらず、謎多き人物でもあります。しかしネフェルタリ家には彼女が子孫に宛てた手紙が代々受け継がれており、そのなかには彼女の真意が書かれていました。

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イム様はリリィ女王の大失態を知っている

原作1085話にて、イムは“あの日のリリィのミスがなければポーネグリフが散らばることはなかった”という発言をしています。ミスの内容については不明ですが、イムは細かいことまで知っているようすです。 しかしその後リリィが最初の20人の敵にあたる「Dの一族」だったと判明。前述の手紙のなかで子孫に「ポーネグリフを守りなさい」と書いていることからも、彼女のミスは故意によるものだったと確定しました。

【能力】イム様は悪魔の実の能力者?

『ONE PIECE』ゴムゴムの実

イムが能力者だと確定する要素はまだありませんが、名前の考察などを考慮するとイム自身が悪魔の実の秘密そのものに関わっているかもしれません。空白の100年の時代から生きているとすれば、悪魔の実の成り立ちを知っている、もしくは直接イムが関与していた可能性も。

化物に変身する能力を持つ

1085話において、イムが能力らしきものを発動するシーンが描かれました。彼は自身の存在を知ったネフェルタリ・コブラを殺そうとするのですが、一部始終を見ていたサボから攻撃を受けることになります。 この時、イムはサボが放った炎を化物のような大口で一飲み!しかも次の瞬間には、何倍もの大きさに巨大化していたのです。その姿はシルエットで描かれていたため詳細はわかりませんが、巨人サイズのモンスターになっていたことは確か。 また、矢じりのようなものがついた尻尾らしきものを持っていたため、もしかしたらイムは「悪魔に変身できる能力」を持っているのかもしれません。また、五老星たちも妖怪のような姿に変化していたので、一部では対象をモンスターに変化させる「バケバケの実の能力者ではないか」と噂されています。

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イム様はウミウミの実説

海軍大将・緑牛は自分の能力を、「森は海に並ぶ命の生みの親」と言っていましたが、この発言は海の能力者が出る伏線なのではないかと考察されています。 カナヅチになる悪魔の実の能力に海に関係するものがあるのは不自然だと思うかもしれませんが、既に魚の動物系悪魔の実「ウオウオの実」が登場しているのです。海に関係する能力の持ち主が出てきてもおかしくありません。 今まで出てこなかった海の能力者、登場するとしたらインパクトのあるキャラクターに割り当てられるのが自然でしょう。そうなると候補者は謎の多い「イム様」くらいしか考えられません。 海の能力だとすると十中八九強力な自然系(ロギア)だと予想できます。

イム様が悪魔の実を生んだ?

海の悪魔の実があるとするならば、イムが悪魔の実を生んだのではないでしょうか?能力者が海に嫌われるというのは、「ワンピース」の第1話から明らかになっている事実です。 海に嫌われるにも関わらず「ウオウオの実」が存在するのは、悪魔の実が誕生してからデメリットとしてカナヅチになる要素が追加されたからだと考えられます。 イムが悪魔の実を生んだとしたら、海の能力者である自分だけに都合の良いように悪魔の実を改変することも可能でしょう。能力者が近づけない海にこそ、何か重大な秘密が隠されているのかもしれません。例えば最後のロード・ポーネグリフや、ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)の居場所などが考えられます。 イムが悪魔の実の生みの親で、悪魔の実の能力者全てに有利を取れる能力者だとしたら、ラスボスに相応しい能力の持ち主と言えるのではないでしょうか。

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考察通り「悪魔の実を生み出す力+海関連の能力」だったらラスボスにふさわしいチート能力!

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【考察①】「ビビが欲しい」とは?リリィに執着している?

ONE PIECE ワンピース ビビ

イムは作中で五老星に対し、ビビが欲しい」と意味深な発言をしています。ビビは母親にそっくりな顔立ちをしているため、その祖先であるリリィに似ている可能性も大。リリィに強い執着を抱いているイムは、彼女そっくりなビビを欲しているのかもしれません。 もしくは、ネフェルタリ家の王女が持つ特別な力を狙っている可能性もありそうです。イムは世界中にポーネグリフが散らばった要因が、リリィにあると語っていました。その経緯は不明ですが、ネフェルタリ家の女王にはポーネグリフにまつわる能力が宿っているのかもしれません。 また、イムがリリィに執着しているのは恋心が理由で、ジョイボーイと恋敵だったのではないかとも言われています。どの説が正しいかはわかりませんが、イムがネフェルタリ家にこだわっていることだけは確か。今後の展開に要注目です!

【考察②】イム様の素顔はどんな顔?

醜い顔説

現時点では、イムの素顔は明かされていません。わかっているのは赤くギョロッとした目をしていることと、背丈がそれほど高くないということぐらいです。その素顔については様々な考察が飛び交っていますが、一部では「かなり醜い顔をしているのでは」と噂されています。 作者の尾田栄一郎は、過去に「天竜人のように心が醜い人物は醜い顔で描いている」という内容の発言をしていました。この言葉が真実ならば、天竜人の上に立つ傲慢なイムが醜くなるのは当然と言えるでしょう。 もしかしたらビビに執着しているのも、彼女が持つ美しい心と姿に憧れるがゆえなのかもしれません。ただ、イムにも悲しい過去などがあれば話は別です。本作の敵キャラはそれぞれに深いドラマを持っています。理由があって悪に染まったのであれば、彼が醜く描かれることはないでしょう。

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ビビとそっくり説

イムの素顔には「ビビとそっくり説」も囁かれています。作中ではビビの写真を意味深に眺める姿も描かれていたため、彼女の見た目に何か思う所があるのは間違いないでしょう。リリィやビビへの執着が強いことも考慮すると、イムがリリィの親族だったという展開もありそうです。 その説が正しければ、ビビはイムの遠い子孫にあたるのかもしれません。それならば、イムとビビの顔がそっくりだとしても納得がいきます。

【考察③】イム様は古代兵器ウラヌスを所持している?

イムはベガパンクが作ったと言われる兵器「マザーフレイム」を使用し、ルルシア王国を跡形もなく消し飛ばしています。この現場を見ていたサボは、「生物や自然の何かじゃ説明がつかない真っ黒い何かが雲の上を飛んでいた」と語っていました。 これを聞いたイワンコフは、ある仮説を打ち立てます。彼が言うには、800年前に世界を創造した最初の20人には、「ネロナ家のイム聖」という人物がいたとのこと。現在、五老星たちの上に立つイムはイム聖と同一人物、オペオペの実で「不老不死の力」を得た人間なのではないかと言うのです。 そして、彼が使用したマザーフレイムの正体は、古代兵器ではないかと推測。イムが所持している兵器は、長らく所在が明らかになっていなかったウラヌスなのかもしれません。

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【声優】イム様を演じるのは誰か考察!

高山みなみ

現時点で、イムの声優は明らかになっていません。本格的な登場が少しずつ近付いていますが、担当声優はいったい誰になるのでしょうか。イムは少々小柄な人物として描かれているため、少年(もしくは少女)のような見た目をしていると推測できます。 もしそんな人物に声をあてるのであれば、中性的な声が理想的。それを考慮すると、『名探偵コナン』で江戸川コナン役を務める高山みなみや、『交響詩篇エウレカセブン』でレントン・サーストン役を務めた三瓶由布子などが候補にあがりそうです。 また、『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』で男女の声を使い分けた、村瀬歩もイムの声に適任だと思われます。

クレジットは「???」

2024年9月8日放送のアニメ版「ワンピース」にて、ついにイムが一言「リリィ」とつぶやきました。その声はボイスチェンジャーで加工されたようなもので、クレジットではイムの声優欄は「???」と伏せられる結果に。 男性とも女性とも分からない声でしたが、視聴者の中では、キャストを隠しているのはイムの正体は既存キャラでネタバレを避けるためではないか、という考察も。 果たしてイムの声優は男性か女性か、既存キャラのキャストなのかどうか、今後アニメ版「ワンピース」で謎が明かされるのを待ちましょう!

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【目的】イム様の目的とは?

908話で五老星は世界の均衡を保つために「ここらで一度大きく掃除する必要があるな」とした上で、「歴史より消すべき“灯”がまたお決まりでしょうか?」と、イムに意見を仰いでいました。 つまり「世界の均衡」を保つ上で邪魔になる存在をイムが指名、その命を受けて五老星が実行を指示するという流れでしょう。だとすると、世界を裏から統治して理想の世界を築くことがイムの目的と考えられます。 世界政府が存在を消そうとするDの一族や「空白の100年」も、イムにとっては「消すべき“灯”」なのでしょう。イムにとって邪魔なそれらを一掃した上で成り立つ世界が、イムが長年追い求めているものなのかもしれません。

【不死身】イム様は不老不死?“空白の100年”との関係は

イムが「虚(から)の玉座」に座るほどの権力者であり、五老星より上位の存在だということは、イムは天竜人よりも上の存在だということ。 天竜人は「世界政府を作り上げた20人の王たち」の末裔です。彼らより上位の存在がいるとすれば、「世界政府を作り上げた本人」だと考えることができます。 しかし、世界政府の発足は800年前。普通に考えれば、当時の人間が生きているはずがありません。 そこで注目したいのがトラファルガー・ローの食べた悪魔の実「オペオペの実」です。ドフラミンゴによるとオペオペの実の能力を才能のある者が使用すれば自らの命を失う代わりに、オペの対象に永遠の命を与えることができると言います。 「対象を不老不死にするために能力者が死んでしまう」という条件がわかっているということは、かつて世界のどこかでそれが行われたことがあるということですよね。そのとき不老不死になったのがイムとは考えられないでしょうか。

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空白の100年を生んだのはイム?

イムがオペオペの実で不老不死となって、800年以上前から生きているとしたら、空白の100年」の間にいったい何をしていたのでしょうか? オハラの学者たちの調べによると、空白の100年の時代にはある巨大な王国があったとのことです。今では何も残っていないその国ではイムにとって都合の悪い出来事が起こり、王国とその歴史を抹消したのではないでしょうか。 イムはその王国と戦い勝利し、国を土地ごと消し去ることで最初から存在しないことにしたのです。しかしそこに住む人々までは滅ぼすことができず、その末裔がDの一族である可能性があります。 つまり、イムは空白の100年を生み出した張本人であった可能性があるのです。

太陽光を嫌っている?

パンゲア城内に花畑がある様子から、イムは外に出られず城内に引きこもっていると考えられます。さらに長いローブを着用している点から、イムの弱点は太陽光だと考察してみましょう。 世界政府(イム)が敵視するルフィの能力は、もともと太陽の神 ニカから生まれたもの。このニカこそがイムにとって天敵なのかもしれません。悪魔の実の能力者が海がダメなようにイムは太陽がダメで、それがかつての因縁に由来しているとなると面白そうです。

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【名前】イムの由来は仏?海?

ONE PIECE ワンピース
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

日本語の響きからすると、イムという名前は耳慣れない響きです。ですが尾田先生のことなので、重要人物であればあるほど、その名前にも意味を込めているはず。 顔すら出し惜しみ状態のイムについても、その名前にイムが何者かを読み解くヒントがあるのではないでしょうか。 ということで、この記事ではイムの名前にまつわる3つの説「仏説」「海説」「アダムとイブ説」について解説します。最新話までの内容とあわせて、それぞれの説について見ていきましょう!

仏=イム説の根拠
  1. 仏=漢字を分解すると「イム」
  2. 仏=フランスを表す
  3. イムを逆さに読むと「無為」=絶対不変を表す用語
  4. ホトケ=「死者や死体」を表す隠語

仏=イム説

」という漢字を分解して読むと「イム」となります。ルフィがギア5に覚醒して現人神のような力を得たことを考えると、ラスボス説のあるイムが人々とは違うステージ=仏というのも意外とアリかもしれません。 また仏という漢字はフランスを意味します。「ワンピース」は史実のフランス革命をモデルにしているとも言われていますが、それを匂わせるための1つの要素の可能性も。これについては後ほど詳しく解説するので、ぜひ考察の参考にしてみてください。 ちなみにイムを逆さに読むと「無為」=絶対不変を表す仏教用語になるというのも、仏との関連性を感じさせます。 仏は警察などで「死者や死体」の隠語としても使われていますね。生者に対しては使わない言葉なので、イムが不死性を持つことを示唆しているのかもしれません。

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海(UMI)を逆から読む説

海賊と言えば海です。海=UMIを逆さにすると、IMU=イムになるという説です。 イムが海を統べる存在、もしくは過去に海で頂点を極めた海賊王的な存在だった、という伏線かもしれません。 もしくはイムは悪魔の実を口にした海賊たちと敵対する存在という意味が含まれているのかも。悪魔の実は「海の悪魔の化身」とも呼ばれています。それゆえ、能力を得た者たちは副作用として海に嫌われる呪いにかかってしまうのです。 イムが海を意味しているとすると、イム自身が海の悪魔である可能性や、悪魔の実の誕生に関わっている可能性もありそう。

アダムとイブ説

人類の始祖とされるアダムとイブ、その2人の名前から1文字ずつ取って融合させるとイムになるという説です。 アダムとイブと言えば禁断の果実がつきもの。神話ではいくつかの禁断の果実が登場しますが、共通しているのは食べることで何かしらのデメリットを被るという点です。 「ワンピース」の世界では、悪魔の実がこの禁断の果実にあたるでしょう。となると、イムは悪魔の実の成り立ちに何らかの関わりがあるのかも。 アダムとイブをもっとストレートに解釈するなら、イムは何らかの始祖なのでしょうか。唯一王的な振る舞いを見るに、この説も濃厚です。

【整理】イム様と関係がある人物まとめ

【考察①】ミホークやズニーシャと同じ描かれ方をしている?

容姿についてまだほとんどシルエットしかわかっていないイムですが、908話において目のアップだけが描かれました。 イムの目は黒い小さな円を、二重の円が取り囲んでいる特徴的な書き方をされています。

ミホークとの関係性

ワンピース ONE PIECE ジュラキュール・ミホーク
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

王下七武海のメンバーの1人ミホーク。鷹の目という異名の由来にもなったのであろう彼の特徴的な目もイムと同じ描き方がされているのです。このことからファンの間では、イムとミホークの間に何らかの関係があることが囁かれています。 身体的特徴が似ているので、血縁関係があると考えるのが一番しっくりきますね。ミホークの父親がイムだと考えている人も多いようです。 ミホークとイムが同一人物であるという説もあります。ミホークが王下七武海のなかでもただ1人強さの底を見せず、さらには過去の懸賞金すら不明というのもこの説を後押ししているようです。

象主(ズニーシャ)との関係性

巨象象主(ズニーシャ)も、似た目の描き方をされていることが指摘されています。象主は800年前に罪を犯して、その罰として歩き続けている1000年以上生きている存在です。 イムが空白の100年当時から生き続けている長寿(もしくは不老不死)な存在だと考えると、象主との大きな共通点になります。 眼の模様・寿命という共通点、さらには両者ともジョイボーイと縁があるようなので、まだ明かされていない関係性がありそう。 イムはかつてジョイボーイや象主と仲間だったものの彼らを裏切り実権を握り、800年前に象主に罰を与えたという線も考えられます。

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ウラヌスを起動するためにも長寿が必要だと考えているので、ズニーシャ説を推したい!

イムはどんな顔?

いまだ不明なままのイムの顔はどんな感じなのでしょうか。 ファンの間で囁かれているのが、空島編エネルが月に飛び立った際に乗っていた方舟マクシムの船首。某トーマスのように船首に張り付いていた黄金の顔です。 とはいえややデフォルメされている印象なので、この船首の顔をもっとしゅっとさせると、あのシルエットに近づくのかもしれません。月とイムが関係あるとすると、月の意味を持つルナーリア族とも何かしらの因縁が……?さらに謎は深まっていきますね。 また血縁者と噂のミホークと似ている風貌の可能性も大。鋭い眼やシルエットでも分かるスッと通った鼻筋は、たしかにミホークに通じるものがありそうです。

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コブラが顔を見て驚いていたので、今までの登場キャラか名が知れているキャラかなぁ

【考察②】イム様とシャンクスに血縁がある?

シャンクスとイムの関係性

ワンピース ONE PIECE シャンクス
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

四皇シャンクスはイムの存在を唯一知っていた五老星と密会する間柄であり、イムとも関係があるように思えます。またイムと関係がありそうな麦わら帽子をシャンクスが持っていたのも気になりますね。 レヴェリー中に五老星を呼び出せることからイムの関係者、特にイムがシャンクスの親だと予想している人も多いようです。

イムの左目の3本線

映画「RED」では傷を負う前からシャンクスの海賊旗には3本傷が描かれていました。電子版1060話ではイムの左目に3本線が描き込まれています。 この描写もイムとシャンクスに血縁関係がある伏線と取ることができそうです。

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シャンクスの血筋・フィガーランド家が天竜人説とかイム様の関係者説とか、その正体は一体……。

【考察③】Dの一族や古代兵器との関係がカギ?

イムは908話にて、ルフィと黒ひげの手配書を引き裂き、しらほしの写真に短剣を突き刺しています。そしてビビの写る写真を眺めていました。さらに五老星はイムに「歴史より消すべき“灯”がまたお決まりでしょうか?然らばその者の名を」と尋ねています。 素直に考えればイムはこれまでも歴史の裏で暗躍してきて、さらにこの4人にも敵意を持っていそうですね。ルフィは上記のニカ関連の因縁もありそうな上にDの一族です。黒ひげも2つの悪魔の実を宿す前例のないDの一族なので、イムが警戒するのも当然でしょう。 しらほしは古代兵器ポセイドンなのでこれも納得。もしかしたらほかの3人もなんらかの形で古代兵器に関係しているのかも。とくにウラヌスに関してはいまだ詳細な情報が出てきていないので、今後関係性が明るみに出てくるかもしれません。

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神の天敵と呼ばれる「Dの一族」を憎んでいるってそれはもうイム様=神じゃ……

【考察④】イム様にとって麦わら帽子とは?

ワンピース ルフィ
©尾田栄一郎/集英社

イムは906話にてどこかの部屋の扉を開けると、その部屋のなかに置かれた巨大な麦わら帽子の前で立ち止まりました。彼が眺めていたと思われる麦わら帽子の周辺には、霜のようなものが描かれており、冷凍保存されているようにも見えます。 麦わら帽子といえば、ルフィのことを思い浮かべずにはいられません。このことからはルフィの麦わら帽子がイムと関係の深い、何らかの特別な代物であることを思わせますね。 76話でドフラミンゴは「重大な国宝」について言及していましたが、これが冷凍された麦わら帽子で間違いないでしょう。彼によるとその存在自体が世界を揺るがすとのこと。 そうなると、この麦わら帽子は空白の100年に関連していて、Dの一族とも関連が深そう。当時イムは帽子の持ち主と戦った、もしくはかなり親しい存在が帽子の持ち主だったのかもしれません。

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1巻から見てきたルフィのシンボル・麦わら帽子が100年以上前からの贈り物とかロマンすぎる!

【考察⑤】ニカやジョイボーイにも関わってくる?

マリージョアに眠る麦わら帽子は、イムの身体に対してかなり大きく描かれているので、帽子の持ち主は巨人族だった線が濃厚です。 そして1040話、象主(ズニーシャ)は800年前にジョイボーイと仲間であったことが判明。象主の仲間であるジョイボーイも巨人族のようなサイズだった可能性があります。 まだ確定ではありませんが、ジョイボーイ=巨人族だったとすると、イムが眺めていた帽子の持ち主はジョイボーイだと考えられそう。イムとジョイボーイの間には空白の100年で何らかの因縁があったのかも。 象主も数百年生きているので、イムも当時から生き続けていたとしても不思議ではありません。ジョイボーイは先代ニカ説が濃厚になっているので、ニカの力を覚醒させた800年ぶりの存在=ルフィとイムとの因縁の再来が、今後描かれていくのではないでしょうか。

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もしかしたら魚人島の巨大舟「ノア」も巨人族のジョイボーイが関わっていたのかも……。

【考察⑥】サボはイム様の正体を知っている?

ONE PIECE ワンピース サボ
(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション (C)BANDAI NAMCO Games Inc.

1084話でコブラがイム様を見て驚愕の表情を見せます。その後の状況は不明ですが、電伝虫でサボ革命軍に「とんでもないもの」を見たという発言から、サボが突入しイム様の正体を知ってしまったのでしょう。 そして世間を揺るがしたサボのコブラ暗殺騒動へと繋がっていきます。あの「虚(から)の玉座」での一連の騒動が今後の展開の鍵を握りそうです。

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ついにサボとコブラの間に何があったか判明するのか!イム様も関係していそうだし早く真相を知りたい!

【考察⑦】イム様はロックスとも接触している?

ロジャー最大のライバルであったロックスは、天竜人を襲ったゴッドバレー島の事件でロジャーとガープに敗北して死亡しました。 戦いの後、島はなんと跡形もなく消えています。バスターコールでも島全てを無きものにはできないため、島自体が「何か」であった可能性が高いのではないでしょうか。そしてゴッドバレー島=ウラヌスであれば、イム様とも接触があったと考えられます。

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天竜人を倒そうとしただけで島が消されたのは不可解すぎるので天竜人=イム様だった可能性はある?

【予想】イム様の正体の可能性がある人物まとめ

※以下の見出しは、原作1085話で書かれた内容が明らかになる前の予想・考察となっています。

【正体①】古代兵器ウラヌス説

ワンピース
©尾田栄一郎/集英社

「ワンピース」1060話にてイムが登場し、その正体について新たな説が登場しました。それは、イム自身が古代兵器ウラヌスではないかというもの。 8か国革命の内の1国であるルルシア王国は、王に対する反乱を起こしていました。そんな中、国の上空に何か巨大な物体の影が。次の瞬間、巨大な物体から何本もの光の矢が降り注ぎ、ルルシア王国は島ごと滅んでしまったのです。 これは世界政府、つまりイムが、革命の火種としてルルシア王国を歴史から消し去ったのだと考えられます。その手段は、物理的に国を滅ぼすという、まさに古代兵器の力と考えられるものです。 古代兵器は、プルトンとポセイドンの他に、ウラヌスだけはその詳細が全く分かっておらず、名前から空に関係する力だと考察されていました。今回の空から島を滅ぼした描写から、しらほし自身がポセイドンの力を持つように、イム自身がウラヌスの力を持つ古代兵器ではないかと考えられます。

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イム様がウラヌスだとしたら、これで古代兵器の場所が3つとも判明!ワンピース最大の脅威が迫ってる!?

【正体②】アルバスタ関係の人物:ビビが有力候補?

ビビ説

908話、イムはビビの写真だけは傷つけず、なにか思うところがある様子で眺めていました。敵意はない様子が見てとれます。 ネフェルタリ家はかつて存在した「20の王」のうち、唯一マリージョア移住を拒否した一族です。この移住拒否自体がフェイクで、王座から遠のいたように見せて、実は代々虚の玉座に座ってきた可能性も考えられます。 レヴェリーでの事件でコブラは死亡、ビビは失踪しました。これも一族によるフェイクで、表舞台から姿を消してイムとして動きやすくするための自作自演かもしれません。 ただビビと麦わらの一味との関係を思うと、ビビはイムの器のような存在で、操られていると考えたいところです。

コブラ説

コブラといえば国民思いで温厚な立派な王です。空白の100年の間にネフェルタリ家が何をしたのか、それを世界政府に問いたいという思いを持ってレヴェリーに臨んだ彼ですが、サボによって殺されたという報道が出回ります。 コブラがイムの場合、一連の報道がフェイクということになるでしょう。死んだと見せかけて、イムとして本格的に動き出すのかも。コブラがイムだと考えると、908話のシーンは、いずれ自分の跡をついでイムとならなければならない愛娘の未来を憂いていたとも考えられます。 コブラ殺害と同時にビビは失踪しました。ビビは愛する父親が世界政府を操るイムだと知ってしまい、これからルフィたちに協力を仰ぐのかもしれません。

ペル説

ペルといえばネフィルタリ家に仕える「アラバスタ最強の戦士」です。幼少期からビビに仕えているもののそれ以前の過去は詳しく語られていません。 そしてイム様がビビの写真に傷を付けなかった点もビビを慕うペルの性格と合致します。少々強引な説ですが、イム様がネフィルタリ家と深いつながりがありビビやコブラではない場合には可能性が残るでしょう。

サリー・ナントカネット説

サリー・ナントカネットはゴア王国の王妃です。名前から分かる通り彼女のモデルはマリー・アントワネット。マリー・アントワネットといえばフランス国王ルイ16世の妻です。 名前の考察からイムは「仏=フランス」や「16(イム)」といったキーワードが関係する人物ではないかと言われています。彼女は言葉遊び的に見るとかなりイムの条件を満たしているのです。 とはいえ彼女がイムというのはインパクトに欠けるので、説としては弱めでしょう。

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ステリー王の小物な感じもあってナントカネットがイム様だったら残念すぎる……

【正体③】女性(ルフィの母)説

そもそも女性説が出た理由は?

イムはイム様としか呼称されていないので性別も不明。シルエットは華奢そう、かつ王冠(もしくは髪)で背を高く見せているものの実際はそれほど大きくなさそうなので、女性説も出ています。 イムは普段、パンゲア城内の花の部屋で過ごしている様子。世界を統治している割には柔和な印象を受けます。花の部屋に呼びにきた従者らしき人物のシルエットも、シスター服のようなものを着た女性に見えるので、案外イムが女性説はアリかもしれませんね。

ルフィの母説

ルフィの父ドラゴンは世界政府が恐れる革命軍総司令官です。作中にはまったく描写のないルフィの母親がイムだとすると、ドラゴンとイムは世界を巻き込んだ壮大な夫婦喧嘩をしようとしているのかもしれません。 ドラゴンは世界政府の作る世界に異を唱え反乱軍として決起します。つまり妻の思い描く世界が気に入らなかったのです。そこに敵対する2人の子供=ルフィが参戦してくると考えると、物語としては面白そう。 ただルフィの写真を切り裂いていたことから、イムがルフィの母親だとすると息子への愛情のようなものはすでにないのでしょう。

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確かに父であるドラゴンの存在が明かされても一切名前さえ言及されないお母さんはあり得るかも!

イム様は子供?

小柄そうというところから、イムが子供という線も。不老不死の身体であるなら、見た目が子供で止まっていてもおかしくはありません。容姿が描かれたときのインパクトも大きくて面白そうです。

【強さ】イム様ラスボス説を考察

ワンピース
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順当にいくとイムがルフィひいては海賊たちにとってのラスボスとなるでしょう。海賊と対立する世界政府を裏で動かしているのがイム、しかも麦わら帽子の件もあるので、ルフィと対峙することになるのは間違いないでしょう。 イムに関しては現時点でその強さが伺い知れるヒントが皆無。権力という意味では最強ですが、五老星との会話などを見る限り、武力的な恐怖というよりも、畏怖の念によって周りを従えている印象です。 世界をいわば牛耳っている存在なので、誰も逆らえないほどの隠し玉的な能力や強さを秘めているのかもしれません。

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尾田さんの宣言どおり2024年頃に最終回があるとすれば、イム様はラスボスの可能性高い?

【モデル】「ワンピース」はフランス革命の歴史をモデルにしていた!?

『劇場版 ワンピース』
(c)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション (c)東映・東映アニメーション・集英社・フジテレビ・バンダイ 

「ワンピース」とフランス革命で数々の要素が一致

さきほども触れましたが、「ワンピース」という物語自体がフランス革命のメタファーではないかという説があります。 フランス革命とは聖職者や貴族階級に比べて虐げられてきた市民が革命を起こし、王を処刑し、最終的に新政府を樹立するという18世紀のフランスにおける歴史上の出来事です。 「ワンピース」の世界でも天竜人という少数の特権階級がほかの人間に対し人とも思わない所業をするところが度々描かれています。 フランス革命が始まったと言われる日が1789年5月5日であるのに対し、ルフィの誕生日が同じく5月5日であること。ローの本名がトラファルガー・D・ワーテル・ローであることなどがこの説の根拠として挙げられます。 ワーテルローの戦いというのはフランス革命の重要人物であるナポレオンにとって最後の戦いです。ナポレオンはフランス革命後にフランスの皇帝にもなりました。

イムも歴史上の人物がモデル?

そして「ワンピース」がフランス革命をモチーフとしているとすれば、イムはどのような役割なのでしょうか。 イムという字は仏という字を分解したようにも見えます。フランスのことを仏国と書きますよね。さらにイムというのは16の語呂合わせとも考えられます。このフランス革命のときに処刑された王はルイ16世でした。 作中の立場から考えてもイムはルイ16世をモチーフとしているというのは真実味を帯びている気がします。

イムがルイ16世をモチーフとしているとすれば?

ルイ16世はフランス革命時の王ではありました。しかしルイ16世がそれまでの王に比べ特別暴君であったわけではありません。むしろ彼は市民の意見を聞く場を設けたり、失敗してさらに赤字を増やすことになるも貴族からも税を取ろうとしています。 そもそも当時のフランスの重大な赤字は先王のルイ15世や先々王のルイ14世、ルイ16世の妻のマリー・アントワネットが原因でした。 ルイ16世の処刑も革命家たちの反対票を賛成票が上回ったのはわずかでした。そして彼は革命家たちを恨まないこと、フランスの未来がよくなることを願う旨の言葉を残して処刑されたと言われています。 こうしたルイ16世の最後を考えると、イムもまた単純な悪役ではなく、同情できるところのある人物なのかもしれませんね。

【後ろ】イムの後ろに黒幕はいるのか?

ここまでの考察でイムが空白の100年時代に生きていた当事者であることはほぼ確定でしょう。作中に登場するあらゆる謎に1枚噛んでいそうな雰囲気なので、イムが黒幕と考えてよさそう。 上述したようにイムが子供だとした場合、別に実権を握る者がいてイムが傀儡となっているとも考えられますが、作中のイムの出し惜しみ感を見るに、その可能性は低いのではないでしょうか。 本編もいよいよ最終章に突入するのに、イムの後ろにさらに別の人物が……となると、さすがにややこしい気も。ただイムの真意はまだベールに隠されているので、そこが分かると一気に物語が加速するかもしれません。

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黒幕とはいかないまでも不老不死の能力を得るために協力した能力者はいるかも……。

「ワンピース」イム様の謎は深まるばかり!最新ネタバレ考察で正体を整理しよう

『ONE PIECE(ワンピース)』のイム様について明らかになっていること、推測できることを紹介しました。 実は確定的な情報はほとんど明らかになっていませんが、これだけの考察がなされるというのはそれだけ魅力的なキャラクターということでしょうか。 ミホークやシャンクスなど連載初期にはじめて登場した人気キャラクターとのかかわりが推測されているのも面白いですね。イムの謎が明らかにされるときは、彼らの謎もわかるのでしょうか。