玉壺(ぎょっこ)の過去・人間時代を解説!最後や人間の姿は?【鬼滅の刃】
【プロフィール】上弦の伍・玉壺(ぎょっこ)
玉壺は、鬼舞辻無惨の直属の配下「十二鬼月上弦の伍」の鬼です。数多の人体を繋ぎ合わせた異形の風貌をもち、常時は壺の中に身を隠しています。不意に現れる壺を媒介に瞬間移動のような動きが可能。探知能力にも長けていて、彼の手により刀鍛冶の里は発見されました。
玉壺は見た目も喋り方も気持ち悪い?
壺のなかに身を潜めにょろにょろと生えてくる姿は蛇のよう。そのうえ目の部分に口、口の部分に目があるなど、その見た目はなかなか強烈。喋り方は丁寧ですが、どこか芝居がかった口調となっており、玉壺の姿を見て「気持ち悪い……」と思ってしまう人も少なくないようです。 実際彼と戦った時透無一郎も「見た目も喋り方もとにかく気色悪い」と酷評するほど。また殺した人間を使って飾り立て芸術品のようにするなど、その品性はまさしく醜悪そのものです。
衝撃の玉壺初登場巻を
【過去】玉壺は人間時代からサイコっぷりを発揮!
人間の姿
玉壺の人間の姿は不明です。ファンブックには前述した玉壺の過去が登場しましたが、結局その姿は分からずじまい……。 アニメでも描かれることなく玉壺は退場してしまったため、昔の姿を知る機会はもうなさそうです。観る者の想像力を掻き立てるというのも、芸術家の玉壺らしいといえば玉壺らしいかもしれませんね。
人間時代の名前は益魚儀(まなぎ)
彼が鬼になる前の名前は「益魚儀(まなぎ)」といい、漁村の外れで暮らしていました。生前からその異常性は際立っており、両親の水死体を見て美しいと感じる感性の持ち主でした。 また違う魚同士を縫い合わせたり、壺に鱗や骨を溜めたものを芸術と宣ったりと、この頃から異常な美的センスも見られます。 そしてある日、自分をからかいにきた村の子供を殺し、死体を壺に詰めるということにまで手を染めてしまいます。
鬼舞辻無惨と出会う
玉壺は次第に子供の死体を壺に詰めた作品を作り、現在の残虐性の片鱗を見せました、しかしそれに気づいた子供の親の手にかかり、彼はめった刺しとなって死にかけてしまいます。 その後半日もの時間、生き永らえていた彼のもとに通りがかった無惨が現れました。こうして彼は玉壺という鬼となり、無惨のもとで人間を喰らい続けたのです。 この事からも鬼になる前から、鬼並みの生命力を持っていたことが分かります。
【最後】玉壺は無一郎に倒され死亡?
半天狗と共に刀鍛冶の里を強襲・無一郎との交戦
玉壺は無惨の命に従い、同じく上弦の鬼である半天狗とともに刀鍛冶の里を強襲します。彼は里の人間たちを殺し、彼らを自身の作品として弄びました。その後玉壺は、自身の刀を受け取るために山小屋を訪れた霞柱の時透無一郎と交戦します。 戦闘の最中、玉壺の血鬼術による毒針が放たれました。無一郎は近くにいた里の人間である「小鉄」と「鉄穴森(かなもり)」の両名を庇って、毒をもらってしまいます。毒によって動きが鈍った無一郎は続く玉壺の血鬼術によって粘性の液体に閉じ込められてしまいました。
芸術家同士の戦い?鋼塚蛍に執心
無一郎を封じた玉壺は山小屋へと押し入ります。小屋中には鬼である玉壺が入ってきたことを気にも留めず、ただひたすらに刀を研ぎ続ける「鋼鐵塚」の姿がありました。その驚異的な集中力にひとりの芸術家として劣等感を抱いた玉壺は、鋼鐵塚をあえて殺さずに作業の妨害を開始します。 鋼鐵塚の目を潰した玉壺。それでもなお集中を乱さない鋼鐵塚を前に、玉壺は満身創痍の鉄穴森を人質にしようと目論見ます。そのとき、玉壺の血鬼術から脱出を果たした無一郎が駆けつけました。ふたたび無一郎と玉壺の死闘が幕を開けます。
玉壺の最期・死亡シーンは?
戦いの最中には、彼らによる舌戦も繰り広げられました。みずからの芸術を愚弄する無一郎に対し激昂する玉壺。すでに毒を受けたはずの無一郎が見せる技の数々に圧倒された玉壺は、遂に奥の手である真の姿を無一郎の前に現します。 触れた生物・非生物を魚に変える「神の手」、体中の鱗を利用した変幻自在の移動方法「陣殺魚鱗」、2つの血鬼術を兼ね合わせ、正真正銘の本気で無一郎を襲う玉壺。 しかし、玉壺のスピードをさらに上回る無一郎の前に、遂に玉壺は敗れ去ります。最期まで自分以外の存在を見下し罵りつづけながら、玉壺はこの世を去りました。
救いようがない玉壺の最期を
【性格】玉壺は悪逆なナルシスト
玉壺は丁寧な言葉の裏に、自分本位な欲望を内包する外道漢です。自称芸術家の玉壺は独自の感性にもとづき、あらゆる生き物を自身の作品として弄ぶなど、鬼たちのなかでも屈指の異常性を発揮。 自らの手で殺し作品となった人間に対し「くだらない生命を高尚にしてやった」と語る様子からは、人間を強く見下す性格や自身の持つ芸術性に心酔する様子が見て取れます。 彼は自らの作品を何よりも高みに置き、とりわけ人間を下に見る癖のある芸術至上主義のナルシストなのです。
ドMっぽさもあるし共感ポイント0。初見のとき違う作品から来たかのかと思った…
【名場面】他の鬼とは一味違う?玉壺の異様な言動を紹介
衝撃の初登場!無惨様にはMっ気を見せる
初登場巻・話数 | 12巻・98話 |
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玉壺がはじめて読者にその姿を見せたのは、単行本12巻の冒頭です。鬼舞辻無惨によって異空間である無限城に招集された玉壺は、怒りを押し殺していた無惨の前で不確定な情報を口にしたことで、玉壺は首をちぎられてしまいました。しかしその扱いを受けてなお恍惚とした表情を浮かべ続けます。
突然の奇行……死体で芸術作品を作る
巻・話数 | 第13巻第111話 |
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無一郎との戦いの前、玉壺はだしぬけに自分の「作品」を披露しだします。しかしこの作品というのが、人間の死体を5体つなぎ合わせたという実におぞましいもの。 玉壺の悪趣味ぶりは留まるところを知らず、なんと死体たちに断末魔の叫びを上げさせる細工まで施されています。玉壺と対峙した無一郎は他者に対しあまり関心をしめさないタイプですが、このおぞましさを目の当たりにしたときばかりはさすがに激怒していました……。
かわいい一面も!?時透との戦いはまるでコント
巻・話数 | 第14巻第120話 |
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原作漫画第14巻に収録されている第120話「悪口合戦」では、玉壺と無一郎が非常にハイレベルな悪口のやりとりをみせています。テンポが絶妙なうえ、何を言われても冷静に言い返す無一郎の煽りスキルが高すぎて、命のやりとりということを忘れて思わずクスリとしてしまいました。 14巻のおまけイラストでは、玉壺に対し舌をぶるぶるさせてツバを飛ばす無一郎まで描かれています。玉壺のことを完全にナメきっている……。
【能力】玉壺は弱い?強さ・真の姿とは
玉壺の血鬼術は壺を媒介にさまざまな能力を発揮します。壺から多種多様な海洋生物を呼び出したり、壺から壺へと瞬時に移動することが可能です。以下は作中で使われた玉壺の主な血鬼術となります。
千本針 魚殺(せんぼんばり ぎょさつ)
壺の中から無数の金魚を飛ばし、金魚は無数の針を放つ術です。針には毒が仕込まれており、毒にはじわじわと敵の自由を奪う効果があります。作中では刀鍛冶2人を庇った際に、無一郎がこの毒を喰らってしまいました。
水獄鉢(すいごくばち)
壺から出した粘性の高い液体で敵を包み込む血鬼術です。液体の中では呼吸を行うことはできず、呼吸の使い手を封じるために適した術です。 作中では柱である無一郎が閉じ込められ、肺に残った空気を振り絞って技を繰り出しましたが、この技を破ることは叶いませんでした。彼の刀が刃毀れしていたことを加味しても、かなりの強度を誇っていることがわかります。
蛸壺地獄(たこつぼじごく)
壺の中から蛸の足のような触手を呼び出し、周囲を薙ぎ払い、敵を締めあげます。触手はかなり弾力があり、本来ならば刀で斬ることも困難です。
一万滑空粘魚(いちまんかっくうねんぎょ)
壺の中から鋭い牙を持つ一万匹もの魚の群れを放つ血鬼術です。魚の体液は経皮毒となっており、呼び出された魚を斬り捨ててもその体液を浴びた場合は毒におかされてしまいます。作中での使用の際はその体液のことごとくを無一郎が回避したため、毒の効果については未知数のままでした。
真の姿
無一郎との戦闘の際、脱皮を行った玉壺の真の姿です。その身体は金剛石よりも硬い魚鱗に覆われ、下半身は蛇さながら、魚人のような風貌へと変体を遂げました。これは神話におけるラミアの姿によく似ています。 この姿になった玉壺は、生物・非生物に関わらず触れるものをすべてを魚に変える「神の手」、魚鱗を利用した変幻自在の特殊移動方法「陣殺魚鱗」を使用できるようになりました。
神の手
これが最も玉壺の技の中で、警戒すべき能力と言っていいでしょう。生物か無生物を問わずに、掌で触れた物質を鮮魚に変化させます。 つまり受けたら最後、魚となり2度と復活できないという即死技です。物理攻撃に特化した上弦の鬼の中では、珍しいタイプの即死技と言えます。 戦士である前に「芸術家」であることに拘る、玉壺らしいと言えばらしいです。
玉壺の奥義「神の手」を
【キメツ学園】玉壺が妖怪に!?
17巻掲載の「キメツ学園」では玉壺は生物室の壺の妖怪として学校の怪談になっています。目をつけた人物に延々と上から目線でマウントを取るといううざ絡みな妖怪とのこと。 小説版では生物教室の胡蝶カナエに成仏されていました。漫画版ではカナエ作のお札によって定期的に強制成仏させられており、なかなかに不憫な扱いを受けています。
【声優】玉壺役:鳥海浩輔(とりうみこうすけ)
玉壺を演じるのはアーツビジョン所属の鳥海浩輔です。『NARUTO -ナルト-』の犬塚キバ役や『弱虫ペダル』の今泉俊輔役、『刀剣乱舞-花丸-』の三日月宗近役などで知られています。 低く落ち着いた声が特徴の声優で、その色っぽさで多くのアニメファンを虜にしてきました。クールキャラからドSキャラ、ミステリアスなキャラなど、さまざまなタイプを演じ分けることも得意としています。 ネットで予想されていた声優とは異なり、かなり予想外なキャスティングともいえますね。
鳥さんの煽り演技最高すぎてこれからは玉壺さんって呼ぶね…アニメで少し好きになれた
声優候補として以前は中尾隆聖が予想されていた
玉壺は『鬼滅の刃』の中では珍しく、わかりやすいくらいの「悪」の存在です。そんな「悪役」を演じる声優として、ネットでは中尾隆聖が演じるのでは?と予想されていました。 中尾は『ドラゴンボール』のフリーザ役でも有名で、数々の「悪役」を演じています。中尾の声は驚異的でありながら、どこか小物らしさも含んだ玉壺の声にピッタリともいえます。
玉壺(ぎょっこ)は良い味キャラでなんだか憎めない!
本記事では『鬼滅の刃』に登場する鬼、上弦の伍・玉壺について紹介してきました。鬼滅の刃はTVアニメ第3シリーズ刀鍛冶の里編が2023年4月より放送されました。玉壺が活躍するのはこの刀鍛冶の里編となっています。 まだまだ冷めない鬼滅の刃の、今後の展開からも目が離せません!
玉壺の濃すぎる活躍を