2020年11月4日更新

『鬼滅の刃』胡蝶カナエを徹底解説!鬼に歩み寄った花の呼吸の使い手

胡蝶カナエ

『鬼滅の刃』に登場する胡蝶カナエは、蟲柱・胡蝶しのぶの実姉です。炭治郎と同じように鬼を哀れむ心を持っていた花の呼吸の使い手を徹底解説!その生い立ちや強さ、最期、カナヲとの出会いなどを詳しく紹介します。

目次

『鬼滅の刃』胡蝶カナエを徹底解説!心優しき女剣士の辿った運命とは……【ネタバレ注意】

階級 元柱
年齢 享年17歳
呼吸 花の呼吸
声優 茅野愛衣

胡蝶(こちょう)カナエは蟲柱である胡蝶しのぶの実姉で、元柱だった人物です。しのぶと良く似た美人で、柔らかな雰囲気の持ち主。幼い頃両親を鬼に殺され、危ないところを悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)に助けられます。 このことをきっかけに妹のしのぶと共に鬼殺隊へ入隊。物語開始時には彼女はすでに故人ですが、彼女の鬼とも仲良くできるという信念は、妹のしのぶへと引き継がれています。 鬼を憎む剣士が多い中で、鬼へ憐れみの気持ちを持ち、鬼をも救いたいと願うカナエは主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)に匹敵する優しい心の持ち主です。この記事ではそんなカナエについてさらに詳しく見ていきます。

胡蝶カナエの性格は?

いつも笑顔で面倒見の良いお姉さん

胡蝶カナエは気丈で朗らかな性格の人物です。妹であるしのぶがいつもニコニコとしているのも、カナエが彼女の笑った顔が好きだと伝えたことが影響しています。妹にそんな言葉を投げかけられるカナエは、実際の年齢以上にしっかりした面倒見のいいお姉さんだったのでしょう。 姉妹は幼少時に両親を失っています。その経歴からもカナエがしのぶの親代わりとして奮闘していたことは、想像に難くありません。 さらに2人は親に虐待され人買いに売られていた栗花落(つゆり)カナヲを保護しています。このエピソードからも困っている人や弱者を放っておけないカナエの優しさが感じ取れますね。

鬼とも仲良くなれると信じている

しのぶいわく、カナエは鬼とも仲良くできるという持論を持っていたそうです。心優しいカナエは鬼にされてしまった元人間の悲痛な思いや、鬼なりの感情といったものを感じ取っていたのかもしれません。 彼女は両親の死をきっかけに鬼殺隊へ入隊しました。その際も親を殺した鬼に復讐をしたいという動機ではなく、自分たちと同じような悲しい思いをする人をひとりでも無くしたい、人だけでなく鬼も救いたいという思いを持って入隊しています。 鬼殺隊として鬼と対峙しながらもその考えを持ち続けたカナエは、鬼殺隊の中でも稀な存在だったのではないでしょうか。

胡蝶カナエの初登場は6巻50話!回想シーンで登場

メインで登場したのは7巻の番外編!カナヲに“選び方”を授ける

カナエは炭治郎が全集中の呼吸の特訓中、しのぶの回想シーンで初めてその姿が描かれます。ここではカナエが最期の瞬間に、「しのぶの笑顔を好きだ」と伝えたことが語られていました。 本格的に生前のカナエの姿が描かれたのは7巻の番外編です。カナヲの生い立ちを描くエピソードの中に登場する胡蝶姉妹は、おっとりとした姉と感情的でやんちゃな雰囲気の妹といった様子でした。 虐待と搾取により自分の意思を持てなくなっていたカナヲに、カナエは銅貨の裏表で物事を決める方法を教えます。これはその後カナヲの生きる指針となっていきました。彼女にカナヲという名前を与えたカナエは、また同時に彼女が少しでも楽に世の中を生きていけるように、生きる術をも授けたのです。

胡蝶カナエは花の呼吸の使い手!花柱としての強さを考察

カナエが使う花の呼吸は水の呼吸の派生で、作中ではその使い手としてカナエとカナヲが登場しています。カナエの日輪刀が登場するシーンはそう多くありませんが、形状はしのぶの刀と似ており鍔(つば)の部分には蝶の形を連想させるデザインが施されています。 カナエの実際の戦闘シーンは作中に登場していませんが、当時花柱だった彼女を死に至らしめた童磨(どうま)との戦いでは、夜明けを迎えたことで彼女は食べられずに済みました。 どれくらいの時間2人が戦っていたかは定かではありませんが、かなりの実力がなければあの童磨相手に戦いを長引かせることは難しいでしょう。カナエは花柱にふさわしい実力を兼ね備えていたことが窺えます。

胡蝶カナエの最期……童磨と対峙し破れる

童磨と戦ったカナエは致命傷を負わされてしまいます。最期の瞬間は妹・しのぶの腕の中で迎えました。目の前で唯一の肉親であり最愛の姉の命を奪われたしのぶは、怒りと悲しみで胸をいっぱいにします。 しかしそんな彼女に対して、カナエが最期に伝えた言葉は「鬼殺隊を辞めて、普通の女の子の幸せを手に入れてお婆さんになるまで生きて欲しい」というものでした。これは両親を殺された姉妹を救った悲鳴嶼が、彼女たちにかけた言葉でもあります。 姉妹が悲鳴嶼の言葉を受けてもなお鬼殺隊に入隊したように、しのぶにとっても姉の最期の言葉は受け入れられるものではありませんでした。以降しのぶは姉の思いも背負って、鬼殺隊として戦っていくことになったのです。

胡蝶カナエの名言

「カナヲは可愛いもの!」

カナヲを保護した当初、彼女は周りに指示されなければ何も出来ない状態でした。当時は直情的なところがあったしのぶは、自分の意思を持たないカナヲの態度にイラつきを隠せません。 そんな2人の様子を見かねて、カナエはカナヲに銅貨に意思を託す方法を教えました。しかしこれもしのぶは気に入らず、自分の意思を持たない人間は危険だと苛立ちを露にします。 イライラしている妹に焦る様子もなく、カナエは「そんなに重く考えなくていいじゃない、カナヲは可愛いもの」と柔和な笑みで言い放ちました。カナエの笑顔と言葉には、有無を言わせぬ不思議な説得力があることを感じさせるセリフです。

「きっかけさえあれば人の心は花開くから大丈夫」

このセリフもカナエが銅貨の裏と表で物事を決める方法を伝授した際に登場したものです。脳天気で理屈が通らないことばかり言うカナエに食って掛かるしのぶ。それに対しカナエはこのセリフを口にします。 食事さえも周りの指示がなければ食べることをしないカナヲが、その後変わっていくことを見通しているような口ぶりです。のほほんとした雰囲気のカナエですが、年長者としてしっかりとカナヲのことを見ていることが伝わってきます。 このセリフに続くのが「いつか好きな男の子でもできたら」という言葉。花柱として鬼との戦いに身を投じながらも、彼女も17歳の年頃の女の子であることを感じさせてくれます。

「しっかりしなさい 泣くことは 許しません」

「無限城決戦編」にてしのぶは姉の仇・童磨と対戦。彼の血鬼術「粉凍り」を吸い込み肺が壊死しながらも、しのぶは必死に毒を童磨へと打ち込んでいきます。しかしあっさりと致命傷となる重傷を負わされてしまい、さらに童磨に身体の小ささを指摘されてしまうのでした。 コンプレックスでもあった体格に触れられ、彼女は一気に弱気になってしまいます。涙が零れそうになるそのとき、カナエの幻影が現れ「しっかりしなさい 泣くことは許しません」と檄を飛ばすのでした。 厳しくも愛情を感じられるその言葉は、カナエが妹・しのぶを心の底から信頼していることが伝わってくるセリフです。

胡蝶カナエの声優は茅野愛衣

胡蝶カナエ役を演じているのは茅野愛衣(かやのあい)です。デビュー当時はエステティシャンとして働きながら声優もしていたという、異色の経歴の持ち主でもあります。 彼女は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の本間芽衣子役で一躍注目声優に。以降癒やし系声優のひとりとして活躍していきます。 『3月のライオン』の川本あかり役や『ちはやふる』の大江奏役のようなおっとりした役から、『ソードアート・オンライン アリシゼーション』のアリス役、『この素晴らしい世界に祝福を!』のダクネス役のような強気な美人キャラまで幅広い役を演じ分ける実力派です。

胡蝶カナエの心の強さに注目!しのぶ・カナヲの強さを生んだ姉の存在

『鬼滅の刃』の蟲柱・胡蝶しのぶの亡き姉として登場する胡蝶カナエについて紹介しました。故人ということで本編にはそう多く登場しませんが、しのぶやカナヲの中で彼女は生き続けています。 炭治郎にとってもキーパーソンとなるしのぶやカナヲに大きな影響を与えたカナエ。彼女の性格や生き様に注目すると、しのぶやカナヲに受け継がれている強さの秘密が見えてくるかもしれません。 原作はすでに完結し、アニメは劇場版が盛り上がっている『鬼滅の刃』。改めて1話から振り返る際には、ぜひカナエの存在にも注目してみてください。