『猫の恩返し』吉岡ハルを紹介!猫の国に迷い込んだ主人公の魅力とは?
『猫の恩返し』吉岡ハルのプロフィール【ネタバレ注意】
氏名(フリガナ) | 吉岡ハル (ヨシオカハル) |
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学校名・学年 | 県立あおい高等学校・2年生 |
家族 | 母と2人暮らし |
性格 | 素直で親切 |
特技 | 家事、ラクロス、猫と話すこと |
短所 | 早起きが苦手 |
『猫の恩返し』の主人公・吉岡ハルは、どこにでもいそうな県立高校に通う女の子。ジブリ映画では珍しい現実的なキャラです。 そんな彼女は、偶然の連続から猫の国に迷い込むという短い冒険をすることになります。 この記事では、ハルが猫の国に連れて行かれた理由や幼少期の逸話、彼女の声を演じた女優・池脇千鶴について解説します。
猫の国に連れ込まれる!なぜ猫王はハルを狙ったのか?
ある日、ハルは道路でトラックに轢かれそうになった黒猫の命を救います。きれいな日本語で丁寧に礼を述べたその猫の正体は、猫の国の王子様・ルーンでした。 翌日、猫の国の王様の家来・ナトルがハルのもとを訪れ、お礼に彼女を猫の国へ招待すると言います。 ところが、猫王の本当の目的はハルをルーンのお妃(きさき)に迎えることだったのです! 猫王は、ルーンがハルとの結婚を断ると、彼女を自分の妻にすると言い出すほどハルのことを気に入っていました。
あえてジブリらしくない主人公にした宮崎駿
『猫の恩返し』は、もともと『耳をすませば』に登場するバロンとムタという、2匹の猫のミステリー冒険活劇として構想されました。 この構想にもとづいて、柊あおいが執筆した原作マンガ『バロン 猫の男爵』は、バロンたちが猫の国に迷い込んだ女子高生を救出する物語となります。 宮崎駿によってこのマンガの長編映画化である『猫の恩返し』の監督に抜擢されたのが、当時若手であった森田宏幸です。 森田は独創性を出すため、作品のテーマを「10代の女の子を励ますものにしよう」と決定。こうしてジブリ作品の主人公としては珍しい、等身大の女子高生・ハルというキャラが誕生しました。
吉岡ハルの都市伝説!幼い頃に猫と話せた?
ルーンと出会ったその晩、ハルは食卓で彼女の母に「猫が話した」と語ります。すると母は、ハルが幼い頃に「猫と話した」と口にしていたことを思い出します。 小学生のハルは、大好きな魚の形をしたクッキーを食べながら学校から帰ってくる途中で、白い子猫に出会いました。みなし子でお腹をすかせていた白猫に、ハルは箱いっぱいのクッキーを食べさせてあげます。このときのことをハルは母親に「猫と話した」と語っていたのでした。 この子猫は成長してきれいな白猫・ユキとなり、猫の国の城で給仕をしていたところをルーンに見初められ恋仲となります。
吉岡ハルの声優を務めたのは池脇千鶴!
ハルの声優を務めたのは、『猫の恩返し』が声優初挑戦となった女優の池脇千鶴です。 1981年生まれの池脇は1997年に第8代リハウスガールとして芸能界デビュー。『猫の恩返し』の前年、2001年にNHK連続テレビ小説『ほんまもん』の主役を務めてブレイクしたばかりの新鮮な魅力のある女優でした。 2004年には恋愛映画『ジョゼと虎と魚たち』に出演し、高崎映画祭最優秀主演女優賞を受賞。以来、個性的な演技のできる女優として認められています
吉岡ハルは『猫の恩返し』の等身大の主人公
この記事では、ジブリ映画『猫の恩返し』の主人公であるハルのプロフィールや逸話、彼女の声を演じた池脇千鶴について解説しました。 『猫の恩返し』は『耳をすませば』の主人公・月島雫が成長して書いた物語である、という位置づけです。このためハルも雫と同じ普通の少女という設定になりました。 個性的な猫たちとならんで、このようなハルのキャラクターは『猫の恩返し』を独特の魅力のある作品としています。