2021年7月30日更新

『猫の恩返し』ムタの種類や本名は?謎のゼリーや最後のセリフも徹底解説

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猫の恩返し

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『猫の恩返し』の大猫ムタを紹介!猫の種類やゼリーの正体は?

2002年に公開されたジブリ映画『猫の恩返し』は、個性的な猫たちがたくさん登場することで異彩を放つ作品です。 なかでもバロンの相棒であり、主人公・吉岡ハルを猫の国から救出する大猫・ムタは、強烈なインパクトがあります。 この記事ではこのような大猫・ムタについて、前歴や名前の由来まで徹底解説。猫の種類や謎のゼリーの正体も取り上げます。

ムタの猫の種類は?バロンの相棒の個性派猫!

商店街をうろつく大猫!気になるその種類とは

猫の恩返し

ムタは、猫の国の王子と結婚させられることになって困っている主人公・ハルを「猫の事務所」に案内する白い大きな猫。商店街の店先に置かれた椅子で丸くなっていたところ、彼をさがしていたハルと出会いました。 ムタは事務所の所長・バロンの相棒で、猫の国に連れ去られたハルをバロンとともに助けにいくことになります。 ムタは目につく尻尾を持っていますが、特定の品種の特徴というわけでもないようです。商店街を縄張りにしている、よくいる野良猫の雑種であると思われます。

猫の国では有名?!『耳をすませば』にも登場していた!

実はムタは普通の猫の寿命の何倍も長生きしているようで、人間の世界でいろいろな場所に出没するばかりでなく、猫の国でも有名でした。 昔むかし、猫の国で湖の魚をすべて食べ尽くして逃げた、伝説的な大犯罪猫がいました。猫の国の城にある大きな塔のなかに、壁画で描かれているほど有名なこの猫の正体がムタだったのです。 さらにムタは相棒・バロンとともに、1995年に公開されたジブリ映画『耳をすませば』にも登場しています。主人公・月島雫が図書館に行く電車に乗り込んできて、黙って彼女の隣に来る猫です。 このときもムタは誰かに飼われている様子はなく、あちこち渡り歩く先で「ムーン」といった別名で呼ばれていました。 毛色や体の大きさは『猫の恩返し』と少し異なりますが、片耳が黒っぽい点は共通です。

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ムタには本名がある!宮崎駿が名付け親だった

『猫の恩返し』でムタの本名が「ルナルド・ムーン」であることが明かされます。 「ムタ」というのは、『耳をすませば』で主人公の親友である、原田夕子の家の近所に住む幼女が彼につけた名前です。 ですが、ムタという名前を考えたのは宮崎駿であることを、原作マンガの作者・柊あおいがインタビューで明かしています。1990年代から2000年代にかけて活躍したプロレスラー「グレート・ムタ」から借用した名前だそうです。 立派な体格で何匹もの兵隊猫をなぎ倒すムタに、ふさわしい名前と言えるでしょう。

劇中に登場した謎のゼリーの正体とは?

猫の恩返し

ハルとともに猫の国の城に到着したムタは、ハルがドレスに着替えている間、別室で食べ物をふんだんに振る舞われます。 テーブルのケーキをぺろりと平らげたムタの目に止まったのが、巨大なガラス容器に入った紫色のゼリー。このゼリーを食べようと容器に飛び込んだムタは、またたく間に酔っ払って失神してしまいました。 このゼリーには、猫がその匂いをかぐと大喜びして恍惚とする植物・マタタビが入っていたのです。 ちなみにマタタビは薬草でもあり、マタタビ酒を使った、人間の食べるマタタビゼリーを作っている和菓子屋さんも存在します。

ムタの最後のセリフって?拗ねた様子がかわいい!

猫の恩返し

猫の国から無事帰ってくることのできたハルは、学校の屋上でバロンやムタにしばしの別れを告げます。 カラスのトトに乗って飛び去るムタたちにハルは「ありがとう、バロン、トトさん、ムタさんもね」と叫びました。“も”の一言で自分が軽く扱われたと感じたのか、拗ねたムタは「“も”ってなんだ、“も”って」と叫び返します。 「おれはハッキリした女が好きなんだ」と語っていたムタは、猫の国の王様の申し出をきっぱり断ったハルのことを気に入っていたのかもしれませんね。

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ムタの声を担当したのは渡辺哲!

ムタの声を担当した渡辺哲は1950年生まれ、愛知県常滑市出身の俳優です。 1975年に劇団シェイクスピア・シアターの旗揚げメンバーのひとりだった渡辺は、1980年代から数多くの映画やテレビドラマに出演しています。男らしい剛健な顔立ちでヤクザや刑事役、頑固おやじ役を得意とする演技派俳優です。 ジブリ映画には1997年に公開された『もののけ姫』にも山犬の声で出演しています。声優としてはTVアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両津銀次もはまり役です。

『猫の恩返し』の愛すべき大猫・ムタ

耳をすませば

この記事では、ジブリ映画『猫の恩返し』で活躍する大猫・ムタについて、彼の前歴や名前の由来なども含めて徹底解説しました。 ぶっきらぼうな口をききながら親切に助けてくれたり、すこしでも扱いが悪いと拗ねたりするムタは、ジブリの愛すべきツンデレ猫です。 貴族猫・バロンと絶妙なコンビで、2匹が初登場する『耳をすませば』とあわせて鑑賞すると、『猫の恩返し』を何倍も楽しむことが出来ます。