『千と千尋の神隠し』ひよこの神様はオオトリ様!切ない誕生の秘密について解説
『千と千尋の神隠し』(2001年)で描かれる神様の1柱であり、ひよこの姿をした「オオトリ様」。虚空を見つめるシュールな表情と、実物より大きな体が特徴です。 この記事ではそんな陽気で元気なオオトリ様について、切ないと噂の誕生の経緯を解説します。
オオトリ様の誕生の理由が少し切ない
劇場パンフレットのキャラクター紹介にて、オオトリ様は「ヒヨコの神様。食べられてしまったヒヨコの神様だという説もある。」と記載されていました。 つまり外敵によって襲われたり、卵から孵ることができなかったり……何らかの理由で鶏になれなかった雛が、ひよこの神様に転じたと考えられます。大きな鳥(=オオトリ)を連想する名前と大きな体格にも、死んでしまった悲しみや、鶏への憧れが込められているのかもしれません。
オオトリ様が活躍したシーンは?
オオトリ様の登場シーンは?
劇中での初登場は、油屋へ向かうため集団で船から降りるシーン。その後も宴会や入浴シーンをはじめ、油屋を楽しむ様子が映り込みます。河の神の1件では、「ヤンヤ~」と千尋の奮闘を称えるほかの神様の後ろで、嬉しそうにはしゃいでいたのが印象的でした。ラストシーンでは現世に戻る試験を受ける千尋を見守ります。
あのジブリ映画にも登場?
実はオオトリ様は、『崖の上のポニョ』(2008年)にもカメオ出演しています。といっても神様としてではなく、ぬいぐるみとして写り込んでいます。気になった人はぜひ探してみてくださいね。
「千と千尋」ひよこの神様ことオオトリ様が愛おしい
シュールな可愛らしさとは裏腹に、切ない誕生の理由が隠されていたオオトリ様。死んでしまったヒヨコなのだと思うと、楽しそうな姿により愛おしさを感じます。 オオトリ様はファンからの人気が高く、他の神様に比べ登場回数が多いキャラクターです。しかし一瞬だったり、画面の端だったりと、すぐには気づかないかもしれません。何度も本作を観たという人も、次はぜひオオトリ様を探しながら観てみてください!