2021年12月27日更新

『呪術廻戦』呪胎九相図(じゅたいくそうず)を徹底解説!元ネタや虎杖悠仁との関係の考察も

さまざまな呪物や呪霊が登場する中で、一際異彩を放つ呪物「呪胎九相図」。呪胎九相図は1番から9番まで存在し、特に1番から3番までは両面宿儺の指と同じ、特級に属する超危険呪物です。 作中では真人達が1番から3番までを人間に受肉し、顕現に成功させていました。今回はそんな呪胎九相図について、徹底解説していきます! ※この記事は2021年12月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。

呪胎九相図とは?親は誰かまで解説【ネタバレ注意】

明治時代に呪霊との間に子供を身籠る、特異体質の女性がいました。異形の赤ん坊を産んだ彼女は、その体質により親族から迫害され、ある寺に行き着きます。そこに在籍していたのが、史上最悪の呪術師と言われた加茂憲倫(かものりとし)でした。 知的好奇心をくすぐられた加茂は、彼女と呪霊との間で9回に渡り懐妊させ堕胎を強制します。その際に堕胎した9つの胎児が、後の呪胎九相図なのです。これらは強い呪力を持つ強力な呪物として、長い間封印されていました。 呪胎九相図は解説した通り、全員が血の繋がった兄弟です。そのため兄弟間の絆が何よりも強く、封印されている間も兄弟の存在を拠り所に生きていました。長い間呪術高専に封印されていたこれらですが、真人らの襲撃により受肉を果たしたのです。

母親

呪胎九相図の母親は明治初期に存在した、呪霊との間に子を孕む特異体質の娘です。異形な赤ん坊や覚えのない懐妊で迫害を受けた彼女は、加茂がいる寺を訪れてしまいました。 受肉した脹相(ちょうそう)らは彼女を母として慕い、尊敬しています。そのため母に酷い仕打ちを重ねた加茂に殺意を抱き、嫌悪する様子を見せていました。

父親

呪術廻戦
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

呪胎九相図の父親は呪霊です。しかし長兄である脹相は、「俺には親が3人いる」と話していました。彼の言う通り、脹相のみ偽夏油こと加茂憲倫の血を分け与えられています。脹相にとっては、呪霊と加茂の2人が父親なのです。 そのため2番である壊相(えそう)、3番である血塗(けちず)は別の術式を使うのに対し、脹相は加茂家相伝の「赤血操術」を使用していました。

呪胎九相図の1番から9番を紹介

【1番】脹相(ちょうそう)

1番が受肉した姿である脹相は、1番人間に近い見た目をしています。見た目は気怠げな雰囲気を醸す青年で、他2人と比べても突出した“弟想い”です。 もともと兄弟で穏やかに暮らすことを目標としており、人間を恨んではいませんでした。しかし受肉した際に真人の話を聞き、目的を達成するための利害関係が一致したことで呪霊軍団と手を組みます。 渋谷事変の五条封印作戦では、まったくやる気を見せていなかった脹相。それでも、弟の仇である虎杖を見つけた際は殺意を向け、多彩な技で追い詰めます。しかし、虎杖を仕留める寸前に、彼と自分が兄弟である「存在しない記憶」を見てしまい、フラフラとその場を立ち去ったのでした。 生得術式である「赤血操術」には、失血によりダメージを受ける大きな弱点があります。しかし脹相は呪力を血液に変換できる特殊体質であるため、弱点なしで使用していました。

【2番】壊相(えそう)

壊相は2番が受肉した姿です。筋肉隆々な体とモヒカン頭が特徴的で、女性モノのボディスーツを着た男でした。変態的な格好とは裏腹に性格は紳士で、敵に対しても丁寧な口調で話します。 しかし背中に存在する異臭を放つ醜い顔がコンプレックスで、それを見られた際は荒々しい口調に変化していました。 脹相と同じように、兄弟への思いやりに溢れている彼。八十八橋で虎杖釘崎と交戦した際は、終始優勢に戦いを進めていました。しかし弟である血塗のピンチに術式を解いてしまい敗北、最後は虎杖に謝罪されながら祓われてしまいます。 使用術式は、有毒の血液を操る「蝕爛腐術(しょくらんふじゅつ)」です。

【3番】血塗(けちず)

血塗は3番が受肉した姿です。脹相や壊相とは異なり、血塗は人型ではありません。丸い胴体から手足の生えた外見で、常に目や口からは血を流しています血塗も壊相と同じく、「蝕爛腐術(しょくらんふじゅつ)」の使い手です。 血塗は異形な外見とは違い、愛嬌のある性格をしていました。虎杖が壊相の逆鱗に触れた際にはともに慌て、兄を「兄者」と呼び慕う様子も見せています。そんな彼も壊相とともに、八十八橋で虎杖、釘崎と交戦しました。 戦闘開始直後は壊相とのコンビネーションで優位に立つも、釘崎の術式で形勢逆転。最後は彼女の奥の手である「芻霊呪法 簪」で祓われます。

4番~9番

呪胎九相図の4番から9番は、未だ受肉せず呪術高専に保管されていますが、産まれた段階ですでに死んでいるも同然の状態でした。 そのため受肉しても意味がなく、「今後登場する予定はない」と作者である芥見下々が語っています。名前は順番に膿爛相(のうらんそう)、青瘀相(しょうおそう)、噉相(たんそう)、散相(さんそう)、骨相(こっそう)、焼相(しょうそう)であると、原作144話で判明しました。 死んでいるも同然の状態の4番から9番ですが、脹相は彼らを弟として見ており、亡骸を回収したいと考えています。

虎杖悠仁は脹相たちと兄弟なのか考察

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©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

脹相は弟の仇である虎杖を仕留める際、虎杖と自分達が楽しく過ごす「存在しない記憶」を見ます。この描写から彼らと虎杖の、兄弟説が読者の間で囁かれました。結論から言うと彼らと虎杖は兄弟であり、兄弟ではない関係性です。 呪胎九相図、特に脹相には、加茂の血が流れています。作中にて、羂索(けんじゃく)と呼ばれる呪詛師が加茂憲倫の身体を操っていたと明かされました。そして虎杖の母にも偽夏油や加茂と同じ傷が存在し、彼女も羂索に乗っ取られていたと判明したのです。 つまり脹相と虎杖に直接血の繋がりはありませんが、彼らを生み出したのは同一人物でした。以上の事実から脹相は虎杖を弟と認識し、行動しています。

気になる元ネタを紹介

呪胎九相図の元ネタは、鎌倉時代に描き始められた「九相図」と呼ばれる日本美術です。新死相(しんしそう)、脹相、壊相、血塗相、膿爛相、青瘀相、噉食相、散相、骨相の9つからなる、この絵画。描かれているのは、すべて女性の死体でした。 九相図は1人の女性が死んだ後に、どのように変化していくのかを細かく描いた絵画です。綺麗な死体が腐敗しながら徐々に変化し、最後には骨となる。それをモデルにしているため、呪胎九相図は弟になればなるほど、人間離れした外見に変貌していたのでした。

人間と呪霊のハーフである呪胎九相図!脹相の動きから目が離せない

当初は虎杖達の敵として登場した、呪胎九相図。しかし2021年12月現在では生存しているのも脹相のみとなり、彼も虎杖達の仲間として活躍しています。 弟である虎杖を守り、作中でも屈指の人気キャラとなった脹相。彼は弟達の亡骸を回収できるのか、そして今後どのような動きを見せるのか。脹相の動向からも目が離せません!