2021年11月18日更新

『呪術廻戦』偽・夏油(げとう)の正体や目的をネタバレ解説!強すぎる能力についても紹介

呪術廻戦
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

『呪術廻戦』の黒幕として暗躍している偽夏油について徹底解説。偽夏油と呼ばれる人物の本当の正体や、その正体となる人物が他に操っていた人などを詳しく解説します。 なぜその人物は偽夏油になる必要があったのでしょうか。本記事では彼の本当の目的も含めて、いまだ謎のベールに包まれた黒幕に迫ります。

偽夏油の中身は誰?正体とその目的を徹底解説【ネタバレ注意】

偽夏油の正体について解説する前に、まずは夏油傑(げとうすぐる)という人物について簡単におさらいしましょう。 夏油は特級呪術師であり、同時に最悪の呪詛師でもあります。彼は高専時代、非術師は守るべき者というモットーを持っていました。しかし任務の中でその価値観は揺らいでいき、次第に彼らを猿と見下すように。 やがて呪霊は非術者から生まれるのだから、非術者を皆殺しにすればいいという考えが、彼の中で膨らんでいきます。やがて非術者から虐げられる呪力を持つ少女の姿が引き金となり、彼はその村を全滅させ呪詛師へと転落。 後に彼は呪術師だけの世界を作るべく、呪霊テロ新宿・京都百鬼夜行を実行し、五条悟によって処刑されたはずでした。 ここから先は本編の重大なネタバレと共に、その正体について解説していきます。

偽夏油の正体は加茂憲倫ではなくあの人!本物はどこに行った?

呪詛師として処刑されたはずの夏油は、数年後複数の特級呪霊を引き連れて動き始めました。渋谷事変の中で、その正体が最悪の呪術師と称される加茂憲倫(かものりとし)だと推測されましたが、実際はそうではなかったのです。

偽夏油の正体は羂索(けんじゃく)だった!

偽夏油の本当の正体は、羂索(けんじゃく)という1000年以上前の呪詛師です。彼は他人の身体を乗っ取る力を持っており、1000年以上前から生きながらえてきました。 羂索という名前は分かっているものの、本来の彼の姿や性別、年齢などは一切分かっていません。1000年以上活動しているため、宿儺(すくな)とも何かしらの関わりがあったようです。 羂索は他者を乗っ取ることで、その人物が持つ身体能力や生得領域といった術式もそのまま使えるようになります。術式まで乗っ取ってしまえる羂索は、実に黒幕らしい最強の力を持ったラスボスです。

本物の夏油はどうなった?

0巻の『東京都立呪術高等専門学校』では夏油が起こした呪霊テロ・百鬼夜行の顛末が描かれています。このとき夏油は、乙骨憂太(おっこつゆうた)祈本里香(おりもとりか)との戦いで片腕を失い、最期は元親友であった五条に止めを刺されていました。 羂索は五条悟の親友だった夏油の遺体が使えると判断し、彼を乗っ取ったのです。こうして渋谷事変では偽夏油の姿で五条の前に現し、彼を封印するという目的を果たすのでした。91話では五条の言葉に反応するように、本物の夏油が偽夏油の意思に反して腕を動かすように見えるシーンがあります。 このシーンについて作者は「首がもげたトンボが動いたみたいなアレです」と説明。本物の夏油は百鬼夜行で死んで、ただ遺体を使われているだけと考えるのが正解のようです。

過去に羂索が操っていた人物たち

羂索が乗っ取った人物の額には縫い目が必ずあります。これが分かっていると、誰が彼に乗っ取られていたのか一目瞭然です。1000年以上生きてきたということは、かなりの人数の身体を渡り歩いてきたと考えられます。 ここでは夏油以外に、額に縫い目があり羂索に乗っ取られたことが確実な人物を紹介。2021年11月時点では、他に2名明らかになっていますが、羂索の素性が明らかになる過程でその人数は増えていくと考えられます。

明治時代の呪術師・加茂憲倫

明治時代に生きた加茂憲倫は、「史上最悪の呪術師」「御三家の汚点」と後世にまでその悪名が残っている人物。彼は呪霊の子供を孕む特異体質の女性を9度妊娠させて9度堕胎させ、胎児の形をした特級呪物・呪胎九相図(じゅたいくそうず)を作った人物としても知られています。 呪胎九相図の長男・脹相(ちょうそう)の記憶の中の加茂にも、偽夏油と同じ縫い目があったことが判明。1度は偽夏油の正体として姿を現した加茂も、とうの昔に羂索に乗っ取られていたのです。また脹相の記憶から、呪胎九相図を制作したのも本物の加茂ではなく羂索だったことが分かります。 本来の加茂の人格は不明ですが、自らの目的のために手段を選ばないと言われていた加茂の性格は、羂索のものだったと言えるでしょう。

呪胎九相図

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呪胎九相図は9体の呪物の総称。前述のように特異体質の女性に呪霊と人間のハーフとなる胎児を堕胎させて得たものです。兄弟にあたる9体はそれぞれ強い呪力を持っており、呪物として高専にて厳重に封印・保管されていました。 しかし偽夏油は交流戦の際に高専を襲撃し、その1~3番までを奪取。これを受肉させて、脹相・壊相(えそう)・血塗(けちず)となります。9体はいわば兄弟であり、受肉した脹相たちも強い兄弟愛で結ばれていました。 渋谷事変以降は長男の脹相のみが生存しています。彼は9体の中で唯一加茂の血を分け与えられた存在であり、加茂家相伝の赤血操術も使うことが可能。呪霊と人間のハーフならではの特殊体質として、呪力を血液に変換する力も持っています。

虎杖悠仁の母

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©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

主人公・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)を産んだ女性にも、額に縫い目があることが判明。虎杖は羂索が産んだ子供ということになります。 もともと虎杖の父・仁には香織という妻がいました。2人は子供を望んでいたものの、香織はそれを叶える前に死亡。しかし虎杖の祖父の記憶によると、いつの間にか仁のもとには後妻がいて、子供が産まれていたのです。 祖父は仁に「死ぬぞ」と警告するほど、その縫い目のある女性から嫌なものを感じ取っていた様子。この女性がもともと香織だったのか、羂索が別の女性を乗っ取って虎杖家にやってきたのかはまだ明らかになっていません。 渋谷事変で脹相は本能的に虎杖を弟だと感じ取っています。これは2人の誕生に羂索が関わっていたためです。

「羂索」の本当の目的とは

羂索の目的は「呪力の最適化」です。特級呪術師の九十九がそもそも呪霊の生まれない世界を目指しているのに対し、羂索は一般人も呪力を使える状態にしようとしています。全知の術師・天元の言葉を借りると、最適化とは“日本全土を対象とした人類への進化の強制”です。 国民全員を1人ずつ進化させる方法では効率が悪いため、羂索は人類と天元を同化させる方法を取ろうとしています。本来、天元との同化は星漿体(せいしょうたい)という特殊な体質を持った存在にしかできないものです。 しかし今の天元は11年前に同化に失敗、肉体の初期化をしそこねた状態。すでに人間より高次な存在への進化が始まっており、その組成は人間より呪霊に近いものに。この状態で羂索と接触すると、彼の使う呪霊操術に取り込まれて操られる可能性が高いのだと言います。 羂索は渋谷事変で五条を封印、次に始めた死滅回游で同化をより確実なものにしようとしている様子。彼の真の目的達成まで、王手の状態となっているのです。

強すぎる偽夏油の能力とは

名称不明:肉体を転じる

羂索が本来持っている力だと考えられるのが、脳を入れ替えることで肉体を転じる禁忌の術式です。乗っ取った人物の中に入っているのは羂索の脳だと考えられますが、これが彼の本体なのか、他に本体にあたる体があるのかは不明。 乗っ取った対象の生得領域を使えるようになるだけでなく、その人物の記憶も引き継ぐことが可能。彼が乗っ取った人物には額に縫い目がつきますが、それは「縛り」なので反転術式で消すことはせず、そのまま残しています。

呪霊操術

降伏させた呪霊を球状にして飲み込み自在に操る、夏油傑の生得領域が呪霊操術です。上限なく呪霊を取り込むことが可能で、降伏させることができれば特級呪霊もその例外ではありません。生前の夏油は、百鬼夜行時点で6000体以上を使役していました。 また呪霊を操作すれば複数の術式を使えるという呪術界でも異例の力です。天元と人類の同化という目的達成には見逃せない力だったため、夏油は彼の乗っ取り対象となりました。

極ノ番「うずまき」

夏油の呪霊操術の奥義が 極ノ番「うずまき」です。これは呪霊操術で取り込んだ呪霊を1つに練り上げ、超高密度の呪力として放つ技。百鬼夜行では呪力による攻撃として夏油はこれを使っていました。 羂索によると、術式を持つ準1級以上の呪霊をつかって「うずまき」を放つと、「術式の抽出」が可能になると言います。呪霊を操作して術式を使うのではなく、術式そのものを取り出して自分で使えるという点が、この「うずまき」の真髄です。

無為転変(むいてんぺん)

呪術廻戦 真人 七海
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

特級呪霊・真人(まひと)の持つ術式が無為転変(むいてんぺん)です。相手の魂に触れることで、その魂を変形させ相手の姿形を変形・改造することができます。 羂索は偽夏油として真人を飲み込むと、「うずまき」で無為転変を抽出。無為転変を遠隔発動し、あらかじめマーキングしていた呪物を取り込ませた人・術式を持っているが脳の構造が非術者の人の魂をいじり、脳を術師の形に変質させました。

『呪術廻戦』偽夏油の正体や目的に驚きの連続!今後の動向に目が離せない!

『呪術廻戦』の偽夏油の正体やその目的、強さについて紹介しました。本編が進むに連れ、つぎつぎと驚きの事実が明らかとなり、序盤の伏線も回収されています。 まだ黒幕の羂索の真の姿すらも分かっていませんが、今後も怒涛の展開が待っていることは間違いないでしょう。羂索は使える術式も多いので、ときどき呪霊や術式について復習しながら読み進めていくのがおすすめです。